日本企業の約50%は副業禁止!会社が勤務時間外の自由を奪う

日本企業の約50%は副業禁止!会社が勤務時間外の自由を奪う

副業の規制がない米国は正しい

ことさらに深く掘り下げなくても、副業したい理由は「お金がないから働きやすい仕事で稼ぐ」といった単純な動機で片付けられます。

しかし、副業を禁止している本業の会社にそのような説明をしても、まかり通るわけがありません。日本は本業一筋が当たり前の社会であって、副業をしている人は問題視されます。「生活が逼迫しているのか、本業を疎かにしている、何か特別な事情がある」といった表層的解釈がされやすいです。

2007年における労働省の調査データによれば、米国では2つ以上の仕事をしている人は5.3%しかいませんでした。各州で差が見られるものの、予想に反した少ない数字です。

しかしながら、企業が副業を固く禁じているわけではありません。むしろその逆で、副業禁止は自由を妨げる行為と見なされています。

米国では警察官が副業でボディーガードをしているくらいです。役所に勤務する行政職、子供たちを教育する教職員、検査機関の技術系研究職、博物館や美術館の学芸員など、これら公務員でさえも副業は認められています。

企業には「本業とは別の収入を得ることを規制する」ルールがあるのみです。仮に本業に何らかの問題が生じたときにだけ、副業を制限するのであって、始めから完全に「副業禁止」とする企業は少ないです。

これは本来「就業時間が終わったら、残業なしで帰宅する」という価値観の違いがあり、わざわざ副業をする人がいないことも要因の1つですが、それでも米国を始めとした欧州圏では「本業だけに従事しなさい」と規則で縛ることはしません。

一方、日本の会社の約50%は「副業禁止」と定めており、許可を得ることで副業ができる企業は20~25%と、過去の調査でもこのくらいの数値に留まっています。自由に副業ができる企業は25~30%しかないわけです。

勤務時間外でも監視する日本企業

確かにサラリーマンが就業時間外にも関わらず、会社の規則に従うことはおかしな話です。プライベートの時間まで会社に束縛されていることは、若干の「気持ち悪い」とさえ感じます。

もし「副業が本業に悪影響を及ぼすために禁止」であれば、退社後に強引に連行される飲み会をどのように捉えているのでしょう。大人の飲み方を知らない上司に付き合うほど、翌日の業務に支障をきたすものはありません。

社内恋愛を禁止している企業にも当てはまります。ストレスを抱えることを懸念しているのなら、毎日の満員電車、理不尽な上司の説教、上がらない給料を先に解決して欲しいです。日常生活で疲労やストレスを感じる事柄はたくさんあるのに、副業だけを禁止するのは筋違いです。

話が逸れますが、日本では国が定める法律でも無用の介入をしています。例えば、自動車の後部座席にてシートベルトを着用する義務や自転車の親子3人乗りの禁止は、自己責任の範囲に留めてもいいでしょう。

確かに事故は減ると思いますが、個々の判断力も減っていくかもしれません。過剰なルールは独創性のある言動を抑制し、奇抜なアイデアを生みにくくします。

携帯電話が普及し始めたころは、電車の中でも通話している人が目立ちました。それでも鉄道各社がマナー普及に努めた結果、他人に迷惑をかけている意識が国民に広まり、自然と電車の中で話す人は少なくなりました。

法で強制するのではなく、知識を与えるのを優先したいです。自発的な行動は協調性や他人への思いやりを促します。ルールの厳格化が全ての原因とは言えませんが、「ああしなさい、こうしなさい」「あれはダメ、これもダメ」の過保護な社会で甘えん坊が増加する可能性が高いです。

法治国家の日本にも関わらず、企業が副業までを管轄することは、社員の会社への依存度を高めていきます。会社の歯車になった途端、ちょっとしたアクシデントでも精神的に追いつめられるでしょう。日本には「仕事=人生」のような図式が根強く残っているのかもしれません。

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた情報を掲載するように努めておりますが、内容の一部に誤りがあるなどのご指摘はお問い合わせより随時承っております。
公開日公開日 2012.07.09
更新日更新日 2017.05.02
執筆者Kirito Nakano

関連する記事

RELATED ARTICLES
【漫画】第24話「ネットワークビジネスが稼げない理由とは?」
【漫画】第24話「ネットワークビジネスが稼げない理由とは?」
マンガでわかる副業 フクリーマン
ネットワークビジネスはマルチ商法と同じ意味です。従来のマルチ商法では世間的なイメージが詐欺に近いために、名称を切り替えました。MLM(マル...
【漫画】第31話「サイトのテーマを決めるには広告一覧を見よう」
【漫画】第31話「サイトのテーマを決めるには広告一覧を見よう」
マンガでわかる副業 フクリーマン
サイトやブログのテーマは自分の「得意なこと」がベストであり、それがないときは「興味や関心があること」で決めます。これは編集者や記者ではな...
【漫画】第32話「ユーザー目線のサイト作りとキーワード選び」
【漫画】第32話「ユーザー目線のサイト作りとキーワード選び」
マンガでわかる副業 フクリーマン
今まで「アフィリエイト市場に触れる、仕組みとデメリットを理解する、ジャンルとテーマを絞る」ことを経て、第30話ではアイドルグループにスポッ...