FXのド素人が100万円を元手に豪ドル/円を売買しまくった結果

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

FXのド素人が100万円を元手に豪ドル/円を売買しまくった結果

  1. 株式投資からFXにチェンジ
  2. 7ステップでFX取引をスタート
  3. 1年目は22勝24敗で+12,749円
  4. 2年目は63勝44敗で+610,606円
  5. FXを副業にする3つのコツ

株式投資からFXにチェンジ

株で損した理由は勉強不足
2012.01.12
20代 男性
会社員

株式投資では10万円近く損してしまいました。敗因はダイヤモンドZAiなどのマネー雑誌に載っている推奨銘柄を買っただけです。それで勝てるほど、投資が甘くないことはわかりました。

株式投資は上場している企業数が膨大であり、銘柄を絞る時点でかなりの時間を使ってしまいます。しかも、株の世界では意図的ではなくても、一部の個人投資家や機関投資家が株価を動かすことももあります。

私個人は企業の経営状態を手に入れるスピードが遅く、特定の業界に精通しているわけでもないため、分析力が弱すぎました。スタート時点ですでに不利ですし、仮に銘柄選びに成功しても売りどきでまた迷ってしまいます。

そのため、株式投資ではなくFXに興味を持ちました。FXでは数種類程度の限られた通貨に投資しますので、銘柄選びに時間を割くことはありません。上がるか下がるかの2択もわかりやすく、タイミングで勝負できる投資です。

ただ、株式投資のようにいきなり実践して負け続けないためにも「基礎知識を身につける、実践に触れる、稼ぐ手法を真似する」ことから始めていくことにしました。

7ステップでFX取引をスタート

7ステップでFX取引をスタート

ド素人が最初にすべきことは基礎知識の習得です。多数の「専門書、FX会社の解説、FXブログ、FXトレードの動画、twitterでリアルタイムな情報」を読みあさり、FX取引を始めるためには次の7ステップが必要でした。

  1. 初心者向きのFX会社を選ぶ
  2. 投資スタイルと取引時間を決める
  3. 専門用語に触れる
  4. 余剰資金を入金する
  5. レバレッジは3倍に抑える
  6. 通貨ペアは豪ドル/円
  7. 注文方法とチャートに慣れる

国内には100社以上のFX会社がありますが、選ぶポイントは「総合的な評価が高い、実質的な売買手数料であるスプレッドが狭い、セミナーや動画解説などの情報量が多い」です。

例えば、DMM FXGMOクリック証券は取引高と口座数がトップクラスであり、大勢の人から総合的に支持されていることがわかります。スプレッドも業界最安水準で、スマホなどでも高機能ツールが使えます。

DMM FX

FX会社を比較するためにとりあえず最大手の2社で口座開設、その後、売買単位が通常の1/10で損失額を抑えられる外為オンラインにも申し込みました。セミナーも充実していることが決め手です。

外為オンライン

基本的な投資スタイルは数日保持するスイングです。数秒のスキャルピングや1日のデイトレードは上級者向きであり、今回は素直に初心者向きのスイングを選びました。ちなみに中長期投資も長すぎるために除外しています。

FXは24時間売買できるがゆえ、仕事中に相場が気になるほど熱中できてしまうため、最初に取引時間を決めます。ベストアワーは欧州勢が活発に取引する22~24時です。私のような会社員の副業としても最適な時間帯です。

FXの専門用語には「スプレッド、レバレッジ、スワップ金利」などがありますが、結局は慣れであり、ここは問題ありませんでした。

次にFX会社の口座に入金します。投資では万が一失っても生活に支障が出ない余剰資金を使うことが重要です。これにより精神的にも余裕が出て、実際に勝率も上がるデータがあります。私は100万円を入金しました。

レバレッジはローリスク・ローリターンの3倍までに抑えます。1倍では資金が足りず、3倍を超えると損失をカバーしきれないためです。

通貨ペアは豪ドル/円です。通常はビギナー向きの米ドル/円ですが、結局、豪ドル/円も豪ドル/米ドルと米ドル/円の組み合わせであるため、どうせなら高金利通貨で売買することにしました。

注文方法は成行、指値、逆指値、IFDなどがありますが、通常は成行のみでOKです。次にチャートの前で取引したつもりで売買を繰り返すことで、FXのイメージをつかみました。次からは実践練習を重ねていきます。

1年目は22勝24敗で+12,749円

1年目は22勝24敗で+12,749円

元手100万円は1年後に1,012,749円になりました。年利では1.2%です。銀行の利率が0.1%であるため、10倍以上も得しているように思えますが、取引した時間を含めると、時給換算では100円にも満たないです。

経過月勝敗損益
1カ月7勝3敗+522円
2カ月4勝11敗-3,560円
3カ月3勝6敗-9,352円
4カ月1勝1敗-30円
5カ月1勝0敗+15,040円
6カ月
7カ月
8カ月
9カ月1勝0敗+2,100円
10カ月4勝1敗+16,640円
11カ月2勝0敗+910円
12カ月3勝2敗-7,750円

1~4カ月目は1,000通貨単位の少額取引だったため、1回の利益と損益が数百~数千円で済みました。5カ月目は1万通貨単位に戻しました。6~8カ月目は仕事が忙しくてFXから一旦離れています。

9カ月目は上がったら売り、下がったら買いの逆張りがメインでした。本来は的中率が低い投資法ですが、急騰と急落した加熱状態だけを狙っていたため、利益となりました。ただ、チャンスは少ないです。

12カ月目は3勝2敗の-7,750円で済んでいますが、内訳は「-13,510、+29,710、+41,270、+10,710、-75,930」です。1回70万~90万円分を投資しており、1週間に2~3%動いただけで1万円以上の損益になりました。

2年目は63勝44敗で+610,606円

2年目は63勝44敗で+610,606円

1年目の続きの1,012,749円が1年後に1,623,355円になりました。約61万円の利益です。月平均では5万円となり、副業としては物足りないですが、投資としては年間+60%の成績であり、2年目は稼ぐコツがつかめました。

経過月勝敗損益
1年1カ月3勝3敗-40,660円
1年2カ月7勝7敗-39,912円
1年3カ月8勝7敗-44,517円
1年4カ月2勝0敗+6,900円
1年5カ月13勝9敗+167,000円
1年6カ月4勝3敗+33,200円
1年7カ月1勝1敗-38,700円
1年8カ月7勝1敗+12,500円
1年9カ月3勝0敗+8,200円
1年10カ月
1年11カ月14勝12敗+550,355円
1年12カ月1勝1敗-3,760円

1年1~3カ月目はコンスタントに負け続けましたが、捨て金を投資しているつもりだったため、焦りなどはなかったです。1年5カ月目は平日22時からデイトレードを始めており、平均では1日1万円の稼ぎになっています。

1年6~9カ月目でようやく投資スタイルが順張りに確定しました。上昇トレンドでは流れに乗って買い、下降トレンドでも流れに乗って売り、格言の「頭と尻尾はくれてやれ」で中抜きをする手法です。

1年11カ月目は3カ月程度保持していた10万通貨を一斉に売りました。10万通貨の保持中はレバレッジが10倍近くになりましたが、利益が膨らむたびに買い増したため、特に射幸性を煽るような売買ではありませんでした。

また、豪ドル/円を10万通貨を売買したときは1日500円もスワップポイントが付きました。そのため、いつまでも保持したくなりますが、売りどきを逃さずに正しいタイミングで決済することが利益につながっています。

兄
元手100万円が2年で162万円に増えた!
弟
結果的にうまくいったが、元手に対して取引額が大きすぎる。

FXを副業にする3つのコツ

1

車輪の再発明をしない

車輪の再発明とは「既存のものの存在を知らずに、新しく発明や開発に挑む」ことです。FXでも何度も売買をしながら、勝てる法則を探す人もいますが、それでは先に資金が底を突きやすく、失敗する確率が上がります。

初心者はすでに稼いでいる先人たちの知恵を真似したほうが効率的です。現在はあらゆる手法がウェブ上で無料公開されていますし、1,000円や2,000円ほどの専門誌にも、数十種類の手法が掲載されています。

一方で「自動売買で月30万円」や「片手間でラクラク10万円」のような怪しいキャッチコピーの情報には引っかからないようにします。大金を支払うど見返りが貰えるわけではありません。むしろ、高額情報の多くが偽物です。

2

経済全体に強くなる

米ドルなら金利、消費者物価指数、失業率、貿易収支、新築住宅販売件数、小売売上高などの経済指標、中銀総裁などの要人発言、テロや戦争などの地政学的リスクなど、たくさんの事象が絡んで24時間動きます。

私たちはプロの投資家ではないため、そのすべてを把握する必要はありません。ただ、重要な経済指標の発表時は売買を避けたり、為替レートが動いた原因を理解できるほどの経済の基礎知識は抑えておきたいです。

例えば、豪ドル/円を売買するなら、中国の経済指標をウォッチします。オーストラリアは石炭、鉄鉱石、小麦などの輸出に強く、お得先である中国が好景気であるほど貿易収支が上向き、豪ドル高となりやすいです。

3

自信がないときは休む

すべての投資において、方向性がわかりやすかったり、過去の経験がいかせるなどして、勝てる確率が高まるタイミングがあります。そのときは積極的に売買して、利益を得るチャンスです。

逆に値動きが穏やかでトレンドがなかったり、相場が乱高下してリスクが高いときは、取引をやめます。格言に「休むも相場」とあるように、私たちにとって「わからない=負けるとき」ですので、休むことが勝率を上げます。

何事もいつも同じ環境に居座っていると、その狭い範囲の中で主観的に物事を捉えてしまい、俯瞰的な判断力が鈍ってきます。虎視眈々と獲物を待つことも、FXで勝つ1つのスタイルです。

初心者も安心できるFX会社

DMM FX
GMOクリック証券
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公開日公開日 2009.11.13
更新日更新日 2018.10.22

著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。