FXにある6つの注意点を解説!FX会社の公式サイトや契約書には必ず書かれている

- 注意① 投資元本が保証されない
- 注意② 元本以上に損する可能性がある
- 注意③ 取引額の4%の資金が必要である
- 注意④ 資金が不足すると強制決済となる
- 注意⑤ スプレッドで手数料を支払う
- 注意⑥ 価格差や価格のズレが起きる
注意① 投資元本が保証されない
当社の外国為替証拠金取引(FX)では、取引対象である通貨の価格変動や金利変動で、お客様が損失を被るリスクがあり、投資元本が保証されるものではありません。
用語 | 説明 |
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価格変動 | 米ドルやユーロといった為替レートが変わること。 |
金利変動 | 政策金利が変わり、得られる金利が増減すること。 |
定期預金以外でリスクがない金融商品はありませんが、元本割れはFXのリスクの1つであり、公式サイトや契約書、新聞広告にも形式的に「投資元本が保証されない」ことが明記されています。
FX特有の現象としては、低金利の国の通貨で高金利の国の通貨を買うと毎日スワップポイントが貰え、逆に高金利の国の通貨で低金利の国の通貨を買うと毎日スワップポイントを支払うことに注意です。


注意② 元本以上に損する可能性がある
取引金額が預託する証拠金額に比べて大きいときは、マーケットの変動率より投資元本の損益変動率が大きくなり、状況によっては損失が預託した証拠金額を上回ることがあります。
用語 | 説明 |
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預託する証拠金額 | FX会社の口座に預けた自己資金のこと。 |
マーケットの変動率 | 為替レートが動くこと。 |
投資元本の損益変動 | 自己資金の利益と損失のこと。 |
元手よりも多くの金額を取引できるレバレッジの説明です。レバレッジが高いほどハイリスク・ハイリターンになり、レバレッジを使わないほどローリスク・ローリターンであることを意味しています。
為替レートが1%変動したとき、レバレッジが5倍なら自己資金は「1%×5倍=5%」変動することを注意しており、自己資金以上に売買したときには元本以上に損する可能性を指摘しています。


注意③ 取引額の4%の資金が必要である
当社では取引通貨の為替レートに応じた取引額に対して、4%以上、ZAR/JPYとHKD/JPYでは8%の証拠金率で当社が定める金額の証拠金が必要となります。ただし、相場の急激な変動などの事由が発生した場合には当社の判断により変更することがあります。
用語 | 説明 |
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ZAR/JPY | 南アフリカランド/円。 |
HKD/JPY | 香港ドル/円。 |
通貨ペアによって必要な自己資金の割合が異なるという意味です。ただし、4%や8%は原則であり、相場の急変で為替レートが大きく動いたときは、必要な証拠金が突発的に増えて、証拠金が足りないときはロスカットされることがあります。
注意④ 資金が不足すると強制決済となる
当社では損失が一定比率以上になった場合に自動的に反対売買により、決済されるロスカットルールが設けられています。ロスカット時には手数料が1万通貨あたり500円が発生します。ロスカット時には元本を超える損失が発生する場合がございます。
用語 | 説明 |
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反対売買 | 買ったときは売り戻し、売ったときは買い戻すこと。 |
ロスカットルール | 損切りのルールのこと。 |
ロスカットルールは一般的に「自己資金÷必要な証拠金」で計算し、自己資金が50%や100%など一定水準を切ったときに強制的に決済される仕組みです。
注意⑤ スプレッドで手数料を支払う
当社では取引手数料はかかりません。通貨ペアごとのオファー価格とビッド価格を同時に提示します。これらにはスプレッドがあり、オファー価格はビッド価格よりも高くなっています。
用語 | 説明 |
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オファー価格 | 私たちが通貨を買うときに提示された買値。/td> |
ビッド価格 | 私たちが通貨を売るときに提示された売値。 |
スプレッド | 売値と買値の価格差のこと。 |
スプレッドはFX会社に私たちが負担する実質的な手数料ですが、ほとんどのFX会社でそのことに言及せず、むしろ取引手数料の0円アピールとスプレッドの存在を説明するに留まっています。
注意⑥ 価格差や価格のズレが起きる
相場急変時や指標発表時にはスプレッドが拡大する場合がございます。スリッページが発生することにより、発注時点に比べて不利な価格で約定する場合がございます。また、市場の流動性が低下したことで注文がリジェクトされる場合がございます。
用語 | 説明 |
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スリッページ | 注文と約定の途中で為替レートがすべること。 |
リジェクト | 注文が拒否されること。 |
スリッページで価格がすべって、注文時の価格よりも若干高く買わされたり、安く売らされることがあります。
また、失業率や貿易収支など経済に影響する数値が発表されたとき、為替レートが急変動して、売り手が大多数を占めるなど、売り手と買い手のバランスが崩れて、売値と買値の価格差であるスプレッドが開きます。
例えば、通常は「売値=100.000円、買値=100.002円」でも100.000円の売値で買いたい人がほとんどいないため、売値のみが99円や98円に下がってしまう現象です。さらにその状況が悪化すると、注文が拒否されたりします。