パパ向け知識!妊娠4カ月はへその緒ができて胎児が成長する

2020/09/18 更新
妊娠4カ月は成長でお腹が膨らむ
人間らしい形に成長する
妊娠4カ月目の胎児の平均体重は16cm、平均体重は100gに成長しています。妊娠3カ月と比較すると、3倍以上の大きさになりました。消化系、呼吸系、循環系の器官がはっきりして、基本機能も完成します。
手足の筋肉や骨もしっかり成長していて、手の形がわかるかもしれません。エコー検査でも最初に手足の発達と骨の成長を確認して、頭のサイズから妊娠週数を導き出します。
下の写真は妊娠4カ月のときのエコー写真です。一見すると何かわかりませんが、横向きで右手の指を加えています。中央に右目があって、大きな鼻で左目が隠れています。
子供がいる実感を覚える
妊娠3カ月のときは胎盤の基礎ができて、へその緒が伸びてきます。胎盤が完成するまではつわりがつらいことから、子供がいる感覚はあまりつかめないという人もいました。
ただ、妊娠4カ月になると胎盤もほぼ完成、羊水が増えて、胎児は臍帯から栄養を貰います。これでほとんどの人はつわりが治まって、子供がいる感覚が生まれます。また、基礎体温も下がって、体のだるさも取れます。
臍帯のおかげで胎児の発育速度は加速度的にスピードアップします。眼はまだ閉じていますが、顔には胎毛が生え始め、口を開けたり閉じたりして、手足を動かすようになります。
子宮が幼児の頭より大きいくらいに膨らむため、外からでもわかるようになります。骨盤周りもふっくらと変化します。

体調を整える2つの栄養を摂取する

食欲が出ても鉄分不足には注意する
妊娠4カ月目はお腹の赤ちゃんが一段と成長するために、いつもより多くの栄養が必要です。その中でも鉄分は失われます。特に鉄欠乏症性貧血になりやすい人は、鉄分を多く含む食品と鉄分の吸収を助ける食品を食べましょう。
栄養素 | 説明 |
---|---|
鉄分 | 豚レバー、鶏レバー、大豆、ひじき、ホウレンソウ、シジミやアサリの貝類は鉄分が豊富です。 |
ビタミンC | トマト、カボチャ、レモンなどの新鮮な果物や野菜を毎日摂ると、体内で鉄分の吸収を助けてくれます。 |
動物性タンパク質 | 肉、魚、卵などの動物性タンパク質と鉄分を一緒に摂ると、鉄分の消化吸収率が向上します。 |
有機酸 | 主に酢にはアミノ酸やクエン酸などの50種以上含まれる有機酸が含まれており、鉄分が胃で溶けやすくなります。 |

サプリメントで栄養を補うこともあり
日常的な食事で栄養を摂っても、体調が優れない人にはサプリメントが有効です。どうしても不足しがちだったり、多く摂りたい栄養素はありますので、3食をきちんと食べることを前提に上手にサプリメントを利用します。
鉄分は赤みの肉などを食べながら、サプリメントで補給することはありです。ただ、副作用で便秘や下痢、胃炎が起きる人もいるため、その場合は病院で鉄分を注射で打ってもらいます。
葉酸(ビタミンB群の一種)やカルシウムを多く摂ります。葉酸が不足すると胎児の細胞増殖に悪影響が出ることがわかっているため、厚生労働省でも積極的な摂取を推奨しています。
一方で「牛乳を飲みすぎるとアレルギーやアトピーになりやすい」などは嘘です。妊娠中の食べ物が胎児の成長に影響することはありますが、アレルギーやアトピー体質には影響しないことが定説です。
ただし、注意点としてはビタミンAはサプリメントで補ってはいけません。妊娠初期に過剰摂取すると、胎児の体に異常を発生させることがあります。

妊娠4カ月(12~15週)まとめ
- 身長16cm、体重100gが平均です。
- 胎盤とへその緒が完成します。
- 体全体が大きくなります。
- 骨がしっかり発達します。
- 指しゃぶりをする子もいます。
- 男女の区別が付くことがあります。
- つわりが治まって食欲が戻ります。
- 体重のコントロールを意識します。
- 肌荒れや皮膚トラブルが目立ちます。
- 妊娠線の予防ケアを始めます。
- 4週に1回健診を受けます。
- 産院を決めて、1度受診します。
