【漫画】遺伝子検査の体験談!大手3社を同時に比較してみた結果

ふんわりパパ
監修者ふんわりパパ
仕事・家事・育児をする会社員
2023/11/05 更新本ページはプロモーションを含みます

「遺伝子の仕組みとは?」

遺伝子は体の設計図であり 肌の色から体質まで身体的特徴を決めています
60兆個に及ぶ細胞すべてにDNAは収納されています
DNAは二重螺旋構造です
人が持つ塩基の配列は99.9%が同じで 0.1%が異なります

「唾液を郵送すればOK」

遺伝子検査ではわずかな違いであるSNPを調べます
検査 ①申し込み
検査 ②唾液採取
検査 ③結果報告

「病気や体質がわかる」

結果 ①がん
結果 ②病気・生活習慣病
結果 ③体質
結果 ④ダイエット・肌

「健康管理と未病に役立つ」

統計 ①データ更新
統計 ②遺伝要因
予防 遺伝子検査のメリットは病気の予防を前提とした生活改善ができることです
注意 遺伝子検査の結果次第では不安になる人もいます
  1. 遺伝子検査を3社同時にした結果
  2. 大手3社の遺伝子検査の結果を比較
  3. 大手3社の遺伝子検査キットの特徴
  4. よくある質問と回答
  5. 遺伝子検査の体験談や口コミ

遺伝子検査を3社同時にした結果

自宅で採取した唾液を郵送するだけで、個人のDNAが解析できるようになりました。DNAとはA、T、G、Cの4種類の塩基で形成される物質で、この並び順で病気のなりやすさ、身体的特徴や体質などの遺伝子が決まります。

そこでがんを発症した血縁者が複数いる筆者が、遺伝子検査を受けてみました。ただし、信頼性や正確性を高めるために、検査機関はGeneLife、MYCODE、HealthData Labの大手3社にて同時に実施します。

名称項目数費用
GeneLife
  • 疾患148種
  • 体質212種
3万2780円
MYCODE
  • がん38種
  • 病気112種
  • 体質130種
3万2780円
HealthData Lab
  • 健康101種
  • 体質181種
3万2780円

情報取得日 2020年1月時点

遺伝子検査キットでは「遺伝子検査、DNA検査、ゲノム解析」などと各社で呼称が異なりますが、すべて採取した唾液からDNAを解析する方法です。

  1. GeneLifeMYCODEを購入します。
  2. 最短2日で遺伝子検査キットが自宅に届きます。
  3. 同封されているIDと個人情報を専用サイトに登録します。
  4. 容器に唾液を採取して、5~6回振ってふたを閉めます。
  5. 返送用封筒に入れて、郵便ポストや郵便局に投函します。
  6. 1カ月以内にメールで検査結果が知らされます。

容器に採取した唾液

1カ月後に3社の解析データが出揃ったため、リスクが高い病気上位10個を比べてみたところ、3社でかなりの差異が見られました。ちなみにすべてのデータは大手3社の遺伝子検査の結果を比較に掲載してあります。

順位GeneLifeMYCODEHealthData Lab
1ホジキンリンパ腫尿道下裂非閉塞性無精子症
2脳血管性認知症糖尿病性網膜症緑内障
3胸部大動脈解離好酸球性食道炎黒色腫
4ホジキンリンパ腫(結節硬化型)肺気腫関連特徴B型慢性肝炎
5糖尿病性網膜症ユーイング肉腫C型慢性肝炎
6IgA欠乏症好中球細胞質抗体関連血管炎原発性閉塞隅角緑内障
7IgA腎症B型慢性肝炎肺気腫
8落屑緑内障肺気腫胆嚢がん
9B型慢性肝炎耳硬化症びまん性胃がん
10加齢黄斑変性慢性骨髄性白血病前立腺がん

検査機関で結果に違いがある理由は、解析に使う個別遺伝子が異なるためです。例えば、上咽頭がんを検査するとき、GeneLifeは「ITGA9、MECOM、TNFRSF19」などの7種の個別遺伝子からリスクを判断します。

MYCODEでは「MECOM、rs2860580、TNFRSF19」の3種、HealthData Labでは「rs2860580」の1種です。その結果、上咽頭がんの発症リスクはGeneLifeが2.17倍、MYCODEが0.8倍、HealthData Labが1.1倍となりました。

ただ、個別遺伝子の数が多いほど、信頼性が上がるわけではありません。個別遺伝子には病気に対する関連度があり、検査機関は世界中の論文を参考にしながら、その病気を発症した患者の遺伝子などを研究しています。

そのため、アルコール代謝や男性型脱毛症など、ある程度個別遺伝子が定まっている検査項目は各社とも数値が近いですが、まだ確証を得てない検査項目については各社で数値にばらつきが出るわけです。

現在も検査機関は私たちの遺伝子情報を保管しており、新しい論文が発表されたり、研究が進むことで、定期的に解析データを更新します。3カ月前にはhighリスクだった病気が、Lowリスクになることもあるほどです。

大手3社の遺伝子検査の結果を比較

大手3社による遺伝子検査の病気系の全データを掲載しました。赤色が発症リスクが高い項目です。私たちにはわかりにくい病名がありますが、遺伝子検査の結果には病気の概要、予防、対策なども併記されています。

眼・耳・鼻・口

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
2型糖尿病の白内障1.86
円錐角膜11
開放隅角緑内障1.11
角膜乱視10.920.92
加齢黄斑変性やや高い1.490.27
強度近視1.391.270.76
屈折異常標準高い
視神経脊髄炎1
正常眼圧緑内障1.151.18
糖尿病性網膜症3.941.691.12
フックス角膜内皮ジストロフィー1
閉塞隅角緑内障1.351.45
耳硬化症2.371.08
網膜脈管口径標準
落屑緑内障やや発症しやすい1.56
緑内障1.581.51

血管・血液・脂質など

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
IgA欠乏症0.541.67
ウェゲナー肉芽腫0.22
下肢虚血やや発症しやすい
川崎病1.711.02
高血圧やや高い0.881.15
高血圧と短時間睡眠(閉経前)やや高い
好中球細胞質抗体関連血管炎2.86
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎0.88
高トリグリセリド血症(脂質異常症)1.250.28
食後高血糖低い
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)1.11
鉄欠乏性貧血0.86
βサラセミア1.08
腹部大動脈瘤1.311.1普通
末梢動脈疾患0.79
末梢動脈疾患11
末梢動脈疾患21.42
慢性骨髄性白血病2.320.931.19
慢性リンパ性白血病1.160.67

肝臓・膵臓・胆嚢

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
1型糖尿病0.20
2型糖尿病1.380.480.96
B型肝炎ウイルス性肝細胞がん0.93
B型慢性肝炎2.731.511.48
C型肝炎ウイルス性肝細胞がん0.78
C型肝炎による肝線維化0.83
C型肝炎誘発肝硬変普通
C型慢性肝炎11.341.45
HCVによる肝硬変1.18
インスリン抵抗性標準
肝臓がん1.691.46
原発性硬化性胆管炎0.93
原発性胆汁性肝硬変(PBC)0.89
膵炎1.371.14
膵臓がん1.230.630.82
胆石標準
胆嚢がん1.43
妊娠性肝臓内胆汁うっ滞1
妊娠性糖尿病1.150.68
非アルコール性脂肪肝の発生(アスパラギン酸アミノ基転移酵素 )やや発症しやすい
非アルコール性脂肪性肝疾患やや発症しやすい0.95低い

泌尿器・腎臓・大腸

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
1型糖尿病腎障害0.81
1型糖尿病 末期腎不全0.63
2型糖尿病腎障害0.73
IgA腎症1.66
ウィルムス腫瘍1.450.69
潰瘍性大腸炎0.690.67
腎がん1.01
腎結石1.18高い
腎細胞がん1.080.91
腎疾患1.91
腎臓病普通
巣状糸球体硬化症標準
大腸がん1.111.31.11
大腸がん(下行結腸がん)0.87
糖尿病性腎症0.78
特発性膜性腎症2.28
尿道下裂6.25
尿路結石症1.141.07
ネフローゼ症候群1.390.96
膀胱がん1.140.79普通
末期腎不全0.89
慢性腎臓病0.81

脳・神経

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
アルツハイマー病0.71
過眠症0.61
群発頭痛普通
クロイツフェルト・ヤコブ病1.01
欠神てんかん1.18
職業性ジストニア普通
神経芽細胞腫0.63
神経膠腫1.31.09
全般性てんかん0.86
多発性硬化症0.3
洞不全症候群標準
トゥレット症候群1.14
特発性振戦0.74
ナルコレプシー0.75
脳血管の狭窄標準
脳血管性認知症2.23
脳梗塞普通
脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)0.86
脳梗塞(心原性脳梗塞)11.2
脳卒中1.16
脳動脈瘤1.491.451.06
パーキンソン病1.03
部分てんかん1.11
不眠症0.94
片頭痛1.071.05低い
片頭痛(前兆を伴わない)標準0.79
本態性振戦0.76
ミオクロニーてんかん1.07
もやもや病0.84

甲状腺

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
甲状腺がん1.231.110.92
甲状腺機能低下症1.040.731.03
甲状腺中毒性低カリウム性周期性麻痺やや高い
橋本病1.9
バセドウ病1.480.621.05

乳房・生殖器

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
EDやや発症しやすい0.79
子宮筋腫1.331.05
子宮頸がん1.03
子宮体がん(子宮内膜がん)1.190.94
子宮内膜症1.11.24
精巣がん2.20.20.31
前立腺がん1.390.951.34
多嚢胞性卵巣症候群1.260.4
男性不妊症標準
乳がん1.220.84
非閉塞性無精子症1.360.611.62
乏精子症高い
卵巣がん1.21
卵巣がん(浸潤性上皮性卵巣がん)0.84
卵巣がん(漿液性浸潤性上皮性卵巣がん)0.85
卵胞貯蔵(AMH)やや低い
卵胞貯蔵(FSH)やや低い傾向

心臓・循環器

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
拡張型心筋症2.211
冠動脈性心疾患1.20.990.81
冠動脈石灰化発症しやすい低い
胸部大動脈解離1.72
脂肪摂取と心筋梗塞の関連2.07
主要心血管疾患標準
静脈血栓症1.34
静脈血栓塞栓症1.361.44
心筋梗塞1.641.13普通
心筋梗塞(早期発症)1.26
心臓発作0.78
心臓まひ/心不全1.111
心房細動1.490.640.98
大動脈硬化度標準
大動脈弁の石灰化リスク1
動脈硬化度標準
房室伝導速度やや速い
不整脈(洞不全症候群)1

肺・呼吸器

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
間質性肺炎0.39
気流障害1.13
結核1.10.78
シリカ誘発性塵肺症(珪肺症)0.75
睡眠時無呼吸症候群低い
喘息1.090.860.81
喘息(YK-L-40レベル)標準
喘息(小児発症)1.05
特発性肺線維症2.110.77
肺がん1.05
肺がん(肺腺がん)1.271.131.01
肺がん(非小細胞肺がん)1.190.79
肺がん(扁平上皮がん)1.641.051.07
肺気腫2.631.43
肺気腫関連特徴3.14
肺機能低下やや低下しにくい
肺動脈性肺高血圧症0.63
慢性閉塞性肺疾患0.90.98

口腔・食道・胃・小腸

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
胃潰瘍0.91
胃がん1.991.19
胃がん(びまん性胃がん、未分化型胃がん)1.131.4
胃がん(非噴門部胃がん、分化型胃がん)1.48
胃がん(噴門部胃がん)1.26
クローン病0.45
好酸球性食道炎3.421.06
十二指腸潰瘍1.080.690.75
上咽頭がん2.170.81.1
食道がん1.60.38
食道扁平上皮がん0.72
頭頚部がん1.05
バレット食道1.230.950.9
乳児肥厚性幽門狭窄症1.45

感染症・炎症性疾患・がんなど

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
B細胞性非ホジキンリンパ腫1.541.33
HIV感染症高い
黄色ブドウ球菌感染症1.07
サラセミア2.04
シェーグレン症候群0.42
デングショック症候群0.87
デング熱0.78普通
ヒトパピローマウイルス(HPV)感受性0.87
マラリア1.16
マラリア合併症普通
ホジキンリンパ腫1.562.74
ホジキンリンパ腫(結節硬化型)1.591.7
濾胞性(ろほうせい)リンパ腫10.49

皮膚

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
悪性黒色腫1.231.091.49
アトピー性皮膚炎1.511.360.96
円形脱毛症1.570.23
乾癬1.26
基底細胞がん1.071.040.79
強皮症0.5
ケロイド10.55
限局皮膚硬化型全身性強皮症1.04
重度のニキビ1.27
尋常性白斑1.340.79
全身性エリテマトーデス(SLE)0.47
パジェット病やや高い0.55
ハンセン病1.170.7
皮膚母斑やや少ない

筋肉・関節・骨・歯など

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
顎関節症0.78
関節リウマチ0.710.61
関節リウマチ患者における股関節骨折リスク普通
乾癬性関節炎1.20.99
強直性脊椎炎1.110.01
筋萎縮性側索硬化症(ALS)0.76
骨粗しょう症低リスク0.960.93
骨髄異形成症候群/骨髄増殖性疾患やや高い
骨肉腫0.89
サルコイドーシス1.21
歯周炎1.591.14
歯周病1.24
思春期の脊推側弯症0.9
若年性特発性関節炎1.06
重症筋無力症0.81
髄膜炎0.94
髄膜腫1普通
脊柱側弯症0.81
椎間板変性(椎間板ヘルニア)0.770.78
セリアック病0.911.18
セリアック病と関節リウマチ1.18
多発性骨髄腫1.291.02
痛風1.351.120.89
痛風(腎排泄低下型)0.82
痛風(腎負荷型)1.16
デュピュイトラン拘縮1.140.45
肥満0.99
肥満1度0.94
肥満2度1
肥満3度1.23
肥満と骨粗しょう症標準
変形性関節症/骨関節炎11.060.79
変形性膝関節症11.19
骨パジェット病0.55
むずむず脚症候群0.591.25
ユーイング肉腫2.920.67
腰痛1普通
リウマチ1.33

体質・精神など

項目GeneLifeMYCODEHealthData Lab
アルコール依存症依存症になりやすい0.67
アルコール依存症とニコチン依存症の共依存性標準0.83
花粉症1.050.88低い
鉛中毒標準
ニコチン依存症1
乳糖不耐性耐性なし
ベーチェット病0.95
慢性広範囲痛症0.92
慢性疲労症候群標準

大手3社の遺伝子検査キットの特徴

GeneLife

GeneLife

GeneLifeは漫画家である手塚治虫さんの遺伝子を解析するプロジェクトを実施したり、日本初の遺伝子診断の専門クリニックと連携するなど、遺伝子検査に特化した検査機関です。

GeneLifeの病気

がん、心筋梗塞、脳梗塞といった3大疾病、偏頭痛や花粉症などの一般的な病気、太りやすさなどの体質を含めた約360項目の遺伝的な特徴がわかります。検査結果では病気の概要から遺伝子の詳細までを説明しています。

GeneLifeの体質

体質の遺伝子検査では「貧血傾向、腰のくびれやすさ、アルコール代謝、顔の見た目年齢、男性ハゲのなりやすさ、ドライアイになりやすいか、内臓脂肪、記憶力、耳垢タイプ」などの遺伝的傾向が判明します。

MYCODE

MYCODE

MYCODEはDeNAグループが運営する遺伝子専門の検査機関です。世界最大手の遺伝子解析装置メーカー「イルミナ社」の高精度機器を導入しており、高い検査品質で約280項目の病気の発症リスクと体質を解析します。

東京大学医科学研究所との共同研究により、解析した遺伝子と発症リスクのある病気との関連性について、正確性を日々高めています。私たちが遺伝子検査を完了したあとも、定期的に最新の研究成果が反映してくれます。

MYCODEの病気

MYCODEの体質

病気の発症リスクは写真やイラストでわかりやすく説明されており、すべてにおいて専門医の監修がされています。

また、個人情報でもある遺伝子データは、クレジットカード情報と同じ水準の暗号化で厳重に管理され、監視カメラや指紋認証などのセキュリティ強化で情報漏洩も防ぎます。

HealthData Lab

HealthData Lab

HealthData LabはYahoo!ヘルスケアが運営するゲノム解析キットです。例えば「親が太りやすく糖尿病になった」や「がんや高血圧の親戚が多い」などの健康診断では実施されない約290項目の遺伝的特徴を調べます。

HealthData Labの病気

健康リスクには「肥満、高血圧症、片頭痛、腰痛、骨粗鬆症、緑内障、花粉症、アトピー、喘息、円形脱毛症、腎臓結石、肺がん、大腸がん、不眠症、胃潰瘍、心臓発作」などがあります。

HealthData Labの体質

体質では「身長、髪のカール、骨密度、耳垢のタイプ、髪の太さ、苦味の感じやすさ、痛みの感じやすさ、記憶力、好奇心、数学能力、忍耐力」などの遺伝子による特徴がわかります。


また、Yahoo!ヘルスケアが運営する「HealthData Lab」はサービスを終了しました。

よくある質問と回答

──病気が発症するリスクはどのように計算しているのでしょうか?

1つの遺伝子は「TT、TC、CC」や「AA、AG、GG」などとグループに分類できます。例えば、胃がんに関与する遺伝子を解析したとき、平均的な日本人はAグループ、あなたがBグループ、友人がCグループだったとします。

国際的な論文などの統計によると、胃がんの発症率はAグループが2%、Bグループが4%、Cグループが1%ということがわかっているため、あなたの胃がんリスクは2倍、友人の胃がんリスクは0.5倍と推測されるわけです。

これを複数の遺伝子で組み合わせたり、複数のグループで比較することで、病気が発症するリスクは「3.45倍」などの詳細な数値が算出されます。

──2倍や3倍といった発症リスクとは別に「high、Middle、Low」などの分類がありますが、各社とも同じ意味でしょうか?

前提として検査機関によって遺伝子の解析装置が異なりますし、その結果を分析するための参考文献にも違いが見られます。そのため、発症リスクの数値も単純に比較することはできません。

例えば、GeneLifeは1.49倍を超えるとhigh、1.49~1.01倍をMiddle、1.00倍以下をLow、MYCODEでは1.21倍を超えるとhigh、1.20~0.8倍をMiddle、0.79倍以下をLowと分けています。

──海外でも遺伝子検査が人気ですが、日本人が受けても問題ないでしょうか?

遺伝子には人種の影響を受けやすいタイプがあるため、日本人が欧米の遺伝子検査を受けたり、外国人が日本の遺伝子検査を受けるときは注意が必要です。例えば、欧米の遺伝子検査では白人を対象としている事例が多く、日本人には解析データが当てはまらなかったりします。

日本国内でサービスを提供している遺伝子の検査機関は主に日本人を対象にしており、日本国内の統計データに加え、日本人の遺伝子に近い中国や韓国などのアジア系の統計データを参考にしている例が多いです。

──女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝子検査の結果を重視して、乳房を切除していました。これは正しい判断なのでしょうか?

アンジェリーナ・ジョリーさんは唾液で判別できる個人向けの遺伝子検査キットではなく、数十万円のコストがかかる医療用の遺伝子検査を受けています。医療用の遺伝子検査は個別遺伝子の数に多く、正確性が高いです。

アンジェリーナ・ジョリーさんの例ではBRCA1(乳がん感受性遺伝子)という遺伝子に変異が見つかりました。この場合は乳がんの発生頻度が高まるため、乳房の切除手術は間違っているわけではありません。

遺伝子検査の体験談や口コミ

遺伝子検査は唾液を入れるだけ
2017/09/07
30代 男性
遺伝子検査 1回目

過去の遺伝子検査のように採血する必要がなく、痛みや出血もありません。自宅で唾液を容器に入れるだけで簡単でした。

毎年、健康診断を受けていますが、それとは別に病気になるリスクをしっかりと認識することで、健康診断のオプションや医療保険を選ぶときの参考にしました。

興味のないメールが送られてくる
2017/08/16
40代 男性
遺伝子検査 1回目

一部の遺伝子解析サービスでは定期的に医療や病気に関するメールが送られてきますが、配信解除先が記載されておらず、ログインしてもメールの受信設定が見つかりませんでした。

遺伝子や病気などの説明も充実しているだけに、今後も使っていきたいですが、メールの受信設定は改善してほしいです。

アンケートに答えないと進めない
2017/07/30
20代 男性
遺伝子検査 1回目

HealthData Labは公式サイトの読み込み速度が遅く、目的の病気も検索しにくかったためにストレスを感じました。

さらに5回に1回くらいの割合で画面上に「研究調査のため質問にお答えください」とアンケートが表示され、それに答えないと自分の解析データが見られない仕様には愕然としました。

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書いている人

ふんわりパパ
ふんわりパパ
会社員/ブロガー
パパ、ママ、長男、長女の4人家族。夫婦共働きで住宅ローンを返済している一般的なパパ。几帳面で掃除と整理整頓が好き。
ふんわりママ
ふんわりママ
会社員
パパが書いた記事を読んで、間違っている部分があると指摘してくれるが、自分では書かない。キュートでクレバーなワイフ。

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