【漫画】はしかの特徴は白色の斑点と解熱後に40℃の熱

監修ふんわりパパ
2020/09/18 更新
2020/09/18 更新
「頬の粘膜に白い斑点」




「顔から全身に発疹」




「自然に治るのを待つ」




「予防は麻疹ワクチン」




熱が下がって3日後が登校の目安
はしかは10日間の潜伏期間を経て、カタル期、発疹期、回復期と状態が推移していきます。カタル期とは粘膜にある血液の成分が、炎症によって血管の外ににじみ出ていく現象ですが、はしかではこれが3日間続きます。
カタル期には38~39℃の発熱、鼻水や咳、結膜炎が起きるため、風邪とも間違えやすいです。ただ、患者の90%以上はKoplik斑が出ます。Koplik斑は頬の奥側にある粘膜に、米粒大の白色の斑点が出る特徴的な現象です。
次に4~5日間の発疹期に入ります。一旦熱が下がったあと、40℃近い高熱が出ます。融合性の発疹が顔面に現れて、すぐに全身に広がっていきます。カタル期の症状はさらに激しくなる一方、Koplik斑は急速に消えます。
初期症状から7~8日後にようやく回復期に入ります。発疹は色素沈着を残して、次第に薄くなっていきます。解熱後3日間が経過すると、登校や登園できるようになります。
約10万人に1人がSSPEを発症
はしかの合併症として、中耳炎が約10%、肺炎が約5%、ウイルス性脳炎が0.05~0.4%、これら以外の重篤な合併症としてSSPE(亜急性硬化性全脳炎)があります。
SSPEははしかを発症した5~6年後に起こる疾患です。特に2歳未満ではしかにかかった患者の脳細胞に、麻疹ウイルスが持続的に潜伏することが原因とされており、約10万人に1人の割合で発生します。
SSPEの症状には知能低下、性格変化、てんかん、筋肉が突発的に収縮するミオクローヌスなどがあります。完全な治療法は確立されておらず、発症から十数年で死に至る疾患です。