【漫画】風邪に薬は効果なし!早く治すには安静と睡眠

監修ふんわりパパ
2020/09/18 更新
2020/09/18 更新
「鼻や喉が炎症する」




「ライノウイルス」




「通常は2~3日で改善」




「安静・睡眠・栄養」




風邪のウイルス別の症状一覧
かぜ症候群は最も頻度の高い呼吸器の感染症であり、鼻や喉などの上気道の粘膜にて、粘膜組織を破壊せずに多量の血液や組織液が流出するカタル性炎症の総称です。
そのため、軽い鼻水が主体の普通感冒からインフルエンザまでが風邪に含まれますが、原因の80~90%はウイルスであり、マイコプラズマが5%、肺炎クラミジアが2%、細菌感染が4%、非感染性因子が5%と続きます。
また、かぜ症候群は兆候や特徴によって6つの病型に分類でき、原因となるウイルスを当てはめることができます。春と秋はライノウイルス、冬はコロナウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルスが多いです。
病型 | ウイルス | 症状 |
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普通感冒 |
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インフルエンザ |
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咽頭炎症候群 |
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咽頭結膜熱 |
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クループ |
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ヘルパンギーナ |
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主な感染経路は咳やくしゃみをしたり、話したときに飛ぶ唾液を介した飛沫感染や、ドアノブやスイッチなどに触れた手を介して口や眼の粘膜に侵入する接触感染です。
診断はウイルス分離、核酸検出、血清抗体価測定などでできますが、一般的な診察では実施しません。これはインフルエンザなどの一部のウイルスを除き、原因のウイルスを特定しても、治療内容が変わらないためです。
通常は自宅療養で2~3日で改善傾向が見られ、1週間以内に自然治癒します。鼻や喉がつらいときは対処療法で内服薬が処方されますが、風邪を早く治すためには薬ではなく、安静、睡眠、栄養の3点セットが効果的です。