【漫画】RSウイルスは呼吸に注意!乳児は肺炎リスク

監修ふんわりパパ
2020/09/18 更新
2020/09/18 更新
「呼吸がゼエゼエする」




「重症化しやすい乳児」




「薬は対処療法のみ」




「登園許可は必要なし」




新生児の免疫が効かないRSウイルス
RSウイルスは鼻、喉、気管、気管支、細気管支、肺胞などの呼吸器に感染します。6歳以上であれば、感染しても鼻から喉までの上気道の炎症にとどまるため、鼻や咳が出る一般的な風邪として処理されます。
しかし、特に生後6カ月以下の乳児が感染した場合には、気管から肺までの下気道に入り込み、急性細気管支炎や肺炎を引き起こすことで、呼吸困難になるリスクが高いです。
RSウイルスは新生児の免疫が作用せず、ワクチンは開発段階にあり、治療薬や特効薬も効きません。回復後も十分に免疫ができないことから何度も感染します。そのため、RSウイルスの対策では予防に重点を起きたいです。
ただ、生後6カ月以下の乳児はうがいや手洗いができませんので、大人が「手をこまめに拭く、おもちゃをこまめに除菌する、風邪をひいた人を近づけさせない、冬場に人混みに連れて行かない」といった予防をしましょう。
RSウイルスに感染したときは安静を保ち、咳や痰を和らげる対処療法をします。仮に生後6カ月以下の乳児、呼吸が苦しそうな乳幼児、早産や免疫不全など重症化する可能性がある子供には、入院の判断も必要です。