運転代行の副業とは?深夜勤務の第二種運転免許保有者は時給が大幅アップする
運転代行の副業とは?
運転代行は通常の場合、ドライバーAとBの2人が会社の車でお客さまを迎えに行きます。そのあと、ドライバーAが会社の車を運転士、ドライバーBは運転代行者としてお客さまの車を運転します。
ドライバーAの会社の車は誘導車としてお客さまの車を先導する、もしくは随伴車としてお客さまの車に付いて行きます。お客さまの目的地に到着後は再び行きで乗ってきた会社の車で2人で会社に戻ったり、次のお客さまを迎えに行きます。
ドライバーAのように会社の車を運転するなら第一種運転免許のみで問題ありません。ドライバーBのようにお客さまの車を運転するならタクシードライバーと同じ第二種運転免許が必要です。
時給は1000~2000円
雇用先の報酬体系が歩合制と時給制で副収入に差が出ます。歩合制では売上の30~50%が一般的です。例えば、売上が3万円ならガソリン代の2000円を引いた残りの50%である1万4000円が収入になります。
時給制では時給1000~1500円が相場、お客さまの車を運転できる第二種運転免許の保有者は時給1500~2000円に上がります。ただし、人手不足もあって、地域によっては「時給2000円+出来高」などもあります。
雇用先によっては「燃料代は全額会社負担、高速料金は全額会社負担、手当てあり、日払い可、労災保険完備」などと制度が異なりますが、基本的にシフトは自由な企業が多いです。金曜日の夜には需要が多く、週末だけの勤務でもある程度稼ぐことができます。
副業で運転代行を始める手順
運転代行は飲み会が終わったお客さまに呼び出される仕事であるため、どの代行業者も勤務時間は20時~深夜2時がコアタイムになります。一般的には19~翌4時がシフトです。
アルバイトの募集している会社はアルバイト情報サービスで簡単に見つかります。都心よりも都市部近郊のベッドタウンや車で外出することが多い地方で常に求人があります。
- アルバイト情報サービスで運転代行を検索します。
- もしくはスマホで「運転代行 アルバイト」などと検索して、運転代行会社の「スタッフ募集」の欄を探します。
- 申し込み完了後に、企業から電話やメールで連絡を貰います。
- 研修期間を3日程度設けている企業もあります。
- 1~2週間おきにシフトを提出して、決められた日付に働きます。
- 勤務後に給料が即日払い、もしくは月末締めで振り込まれます。
交通事故の厳罰化で需要が増えている
飲酒運転に関する取り締まりが厳しくなっている近年、飲み会の帰りなどに運転代行を頼む人が増えています。特に金曜の夜は運転代行が確保できないときもあり、その潜在的なニーズの多さにも注目です。
運転代行業に新規参入する企業や個人経営者などに対して、特別な資格が必要ないこともあり、運転代行業者数は2002年の4148社から2014年の8890社まで倍増し、市場は広がりを見せています。
特に地方は車社会であるため、都市部よりも運転代行の需要が高く、それに比例して副業で運転代行をするドライバーも増加中です。
注意点は眠気と悪徳業者の存在
集中力と眠気対策を徹底する
シフトのメインは夜なので、本業が日中勤務の会社員は働きやすい仕事ですが、疲労感を考慮するとコンスタントに仕事をこなすことは厳しく、週2日くらいが限度です。
夜遅くまで本業の仕事をしている人ではなくても、副業前には20分以上の仮眠を取るなど、眠気に襲われない対策も欠かせません。もしくは勤務時間を連続5時間程度にセーブします。
また、単に自動車の運転を代行する仕事ではなく、次の5点で神経を使うことになります。
- 他人を乗せた状態で、常に安全に気を配らなければいけません。
- 自分が予想しない知らない道を通ることになります。
- 第二種運転免許の保有者は他人の車を扱います。
- パートナーである随伴車との距離を保つ配慮をします。
- お客さまの体調にも気遣います。
雨の日に依頼が増えますし、道が暗いため、特に集中力が必要です。コミュニケーション能力や細かい気配り、見た目の清潔さも求められる接客業であり、アルバイトとして始めるにも慣れが必要です。
認定番号で悪徳業者を避ける
これから「運転代行を始めてみよう」と考えている人は、業者の選択に注意を払いたいです。大小問わずさまざまな業者が運転代行業に参入しており、なかにはアクシデント発生時に責任を押し付ける悪徳業者もいます。
見極め方としては、運転代行業者は都道府県の公安委員会の認可が必要であるため、まずは6桁の認定番号が正しく「第123456号」と登録されていることを確認します。さらにその番号で営業停止などの行政処分が過去にあったかどうかを調べてみましょう。
法律上、運転代行業者の保険は警察庁・国土交通省認可共済であるJD共済に入ることが定められており、業者の随伴車には「JD共済登録車両」の証明書類、もしくはその記載がある黄色いシールが貼ってあります。これで万が一、お客さまの車両を傷つけても、損害賠償には対応できます。
あとは運転代行業者に採用されると研修期間が設定されていることがあります。私たちはそれに煩わしさを覚えたりもしますが、運転代行は人の命を預かる行為であるため、研修制度がしっかりしている企業のほうが安心です。
運転代行の副業まとめ
総合 | 3.2 |
---|---|
評価 | |
収入 | 売上の30~70% |
時間 | 4~8時間 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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運転代行の体験談や口コミ
運転代行歴10カ月
普段から営業などで接客に慣れていたため、それほど苦労なく仕事がこなせました。ドライビング・テクニックと接客スキルがある人なら、歩合制がおすすめです。リピーターが付きやすく、すぐに安定した収入を得ることができるでしょう。
運転代行歴3年
所属の会社と代金の未払いや罰金でもめたことがあります。特に歩合制では報酬からさまざまな経費が差し引かれるなど、トラブルに見舞われるリスクがあり、会社選びは重要です。
個人的なおすすめは、地元の飲み屋のマスターや常連に聞き込みをしてみることです。彼らは普段からよく代行業者を使っているため、おすすめのところを教えてくれます。
運転代行歴2年
早い時間に終電がなくなる地方都市の繁華街で呼ばれることが多いです。以前に疲れているにも関わらず勤務して、あまりに眠すぎて接触事故を起こしそうになりました。あの1件以来、運転代行は無理してまでする副業ではないと思っています。