【漫画】第4話「被害の多い副業詐欺リスト!お金を支払う副業に騙されるな」

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

「3年契約で36万円」

自分がしてみたい副業が3つも見つかった! ネットショップの経営!前からおしゃれな雑貨を売ってみたくてさ この会社が月1万円で全部代行してくれるって! 3年契約だから初回に36万円を振り込むんだけど分割払いでもOK

「48万円の高額教材」

月額利用料なのに最初に3年分払うのは変だぬ 他にもあるよ!中小企業診断士としてコンサルをする副業 持ってないけど 仕事を斡旋してくれる協会の人が‥‥ 教材費が48万円だけど資格が取れなかったら全額返金なんだ

「お金を払うのは詐欺」

結婚式の招待状に宛名を書く副業は? あと宛名書きに必要な書道セットが一式10万円するだぬ お前にいいこと教えてやるだぬ お金を払う仕事は全部副業詐欺だぬ!

「副業も仕事の1つ」

いいだぬか?副業だって本業と同じ仕事なんだぬ 仕事をするのに最初にお金を支払うっておかしくないだぬか? 金銭的負担となる入会金 月額利用料 紹介料 情報提供料 制作費 材料代 教材費などが出てきたらアウトだぬ 安全でおすすめの副業ってない?
  1. お金を支払う副業は信用できない
  2. 被害件数が多い副業詐欺10選
  3. 副業で失敗しないための防衛術
  4. 副業詐欺の体験談

お金を支払う副業は信用できない

お金を支払う副業は信用できない

「商品のアンケートに答えたのに、応募期限が終了したと断られた」
「何万文字も翻訳したのに、訳が不適切と付き返された」
「依頼通りに記事を書いたのに、質が低いので使えないと言われた」

副業では仕事に見合う対価が支払われないケースがあります。仕事をしても料金が支払われない事象は在宅でパソコンを使った副業に多く、SOHO(個人でできる小さめの仕事)でも被害が目立ちます。

電話やメールのみで仕事のやり取りをすることは、証拠が残って安全に見えますが、業務契約が不明瞭です。少なくとも依頼主の氏名、住所、電話番号は抑えたり、クラウドソーシング会社を経由するようにしましょう。

さらに悪質な行為が、お金を支払って行う副業です。先ほどは働いて何らかの成果をあげたにも関わらず、正当な報酬が得られない状態でしたが、今回は最初にお金を払うかつ、騙されてしまうケースです。

「必要な材料を購入していただいてから、完成品を買い取ります」
「行政書士の資格を取得していただけば、仕事を紹介します」
「在庫を買い取っていただければ、お客様のリストをお送りします」

結局は「完成度が低いので不良品です」「現在、報酬額が50%引き下げられました」「顧客への販売が中止になりました」などと難癖を付けられて、正規の料金を振り込んでくることはありません。

それでも多くの詐欺が処罰されていません。故意に詐欺をしたことを証明することは難しく、マスコミに報道されているニュースは氷山の一角に過ぎないです。

被害件数が多い副業詐欺10選

基本的に副業はお金を貰うことがあっても、支払うことはありません。まずは「気軽に高収入、片手間で数十万円、誰でも稼げる」などに注意し、安易な契約はせずに、自分が納得できる副業のみを実践しましょう。

サラリーマンの間で副業が流行れば、その欲望の隙間に付け込んで、お金を騙し取る悪徳商法が横行しやすいです。

実際に詐欺まがいの手口で騙された方が何人もいます。このような類いの副業を装った詐欺はいろいろなパターンがあります。ここでは被害件数が多い10種類の副業詐欺を紹介します。

1

ホームページ制作詐欺

2008年頃から急増した詐欺です。毎年のように消費者生活センターも頻繁に注意喚起しており、基本的には「月数十万円は儲かる」というセールストークで、ネットショップの制作費を徴収します。

実際にネットショップは制作されますが、制作後に自分のネットショップから利益が上がらないことにクレームを付けようとも、業者とは連絡が取れなくなります。

現在も「月1万円の3年契約で運営代行」や「ネットショップを年30万円でリースする」といった事案が多数存在している状態です。ちなみに悪徳業者が使う「確実、必ず、絶対」は違法になります。

2

仕事斡旋(あっせん)詐欺

仕事斡旋詐欺では「ホームページがあると信用力と集客力が上がるため、スムーズに仕事が斡旋できます」などと、優先的に仕事を斡旋する約束を提示して、その仕事で使うホームページの開設費などを要求します。

例えば「初期費用にホームページ制作代金が70万円かかりますが、ホームページができたらお客様を紹介します」と述べて、ホームページ制作詐欺と同様に、あとは音信不通になります。

3

内職斡旋(あっせん)詐欺

材料費や登録料を先に支払って、あとで商品を買い取る仕組みです。完成品は高額で買い取る前提で、先に材料費やサポート料を支払いますが、結局は難癖を付けられて買い取ってもらえません。

具体的には「材料費に30万円が必要ですが、完成品を60万円で買い取ります」や「テープ起こしの仕事に必要なソフトウェアを購入いただければ、すぐにでも内職を紹介します」いった内容です。

そのあと、完成した商品を適正価格で買い取るなら問題ありませんが、商品を買い取ることはせず、働いた分の賃金さえも支払われません。

4

資格取得詐欺

ネット上で勧誘している副業詐欺は「資格が取得できたら~」や「会員登録すれば~」というように、数万円~数十万円を支払うことで、それ以上の高額な見返りを提示するタイプがほとんどです。

指定教材を購入して資格を取ると、稼げる仕事を回す契約をしたはずですが、急に音信不通になります。

例えば「行政書士、宅建、中小企業診断士などの資格を持っていれば、月に十数万円の仕事を紹介する」と誘い、資格取得のための教材を高額で売りつける商法です。実際に資格を取得する人も少ないですが、仕事の紹介もありません。

また、少しハードルを下げて「パソコン講座を受けると、データ入力の仕事を回します。初めての人でも稼げる在宅ビジネスです」と資格ではなく、講座の受講を促すタイプもあります。

5

会員登録詐欺

会員登録詐欺は「このサイトに会員登録することで、定期的に時給2,000円以上の仕事を紹介してもらえます」というように、高時給の仕事を紹介するということで、先に情報サイトへの登録料を払わせる手法です。

6

情報商材詐欺

副業や儲け話の情報、いわゆる情報商材を購入します。商品が情報であるため、購入するまでは詳細がわからず、適正な価格が存在しないために、売り手と買い手の間でトラブルが多発しています。

また、その情報商材に書かれていることが本当の場合もありますが、偽物も多く被害が絶えません。例えば「月数十万円は稼げるようになる」といった価値のない情報商材を、数万円の高値で購入してしまいます。

実例では「1日30分の作業で月200万円を稼ぐ方法を伝授します。特典だけで60万円の価値があります」という情報商材が売られていました。また「この情報商材を購入してくれたら、月30万円稼げるまでサポートします」といった事例もあります。

7

宝くじやギャンブルの裏技情報

副業で稼ぐよりも一攫千金を夢見て、高額当選が期待できる海外の宝くじを購入する方がいます。例えば「数百万円は当選が確実」と誘い文句が多く、クレジットカードの番号を記入したら最後です。

似たケースでは「ロト6の必勝法を教えます」や「競馬で勝てる裏ワザを伝授します」などがあり、いずれも苦労をせずにお金を手に入ってしまうというあり得ない仕組みです。

8

マルチ商法

有名な悪徳商法に「連鎖販売取引」、いわゆるマルチ商法があります。主婦や若者がターゲットにされており、マルチ商法をやっていた知人や友人伝いに、会社員の間でも被害が広がっています。

マルチ商法は商品を販売する組織の会員になって、自身が商品を買い取り、その商品を他人に売って会員にすると、その会員が別の人に売った分の代金に対しても、マージンが入ってくる仕組みです。

この仕組みそのものは犯罪ではありません。ただ、上位会員は下位会員のマージンで大量の利益となりますが、商品がさばけず、在庫を抱えて損をし続けたり、そもそも下位会員は利益が少なかったりします。

真っ当な商品と仕組みを展開しているのであれば、必ずしも違法にはなりませんが、実際には「80万円する株の自動売買ソフト」などを売り込む悪徳業者が多すぎることが業界全体の問題です。

9

アポイントメント商法

最初に「あなたが応募したイラストについて話がしたい、あなたの記事が新聞に載ることになった、ヘッドハンティングにしたいが会えないか」などと誘い出し、リゾート会員や高額商品を購入してしまう手口です。

10

振り込め詐欺の手伝い

オレオレ詐欺、病気と傷害の手当金詐欺、年金の還付金詐欺などが該当しますが、これらの行為自体が副業詐欺なわけではありません。

問題は主犯に雇われている実行犯の多くが、副業を目的としたアルバイトであることです。副業でお金を取られるわけではありませんが、犯罪を助長するような副業はやめましょう。

副業で失敗しないための防衛術

お金を負担しない

ネットで「副業、金儲け、在宅ワーク」などと検索するとわかりますが、誰でもすぐに高収入が得られると宣伝しているサイトが乱立しています。

そのようなサイトにある情報に一攫千金を期待してしまうと、お金を支払ってしまう行為に走りやすいです。副業で失敗しない注意点も含めて、副業を装った詐欺に騙されない対策をいくつか押さえておきましょう。

最も優先したい防衛術は金額の大小にかかわらず「お金を負担する副業」には手を出さないことです。そもそも本業よりリスクが少ないことがメリットです。副業で代金を支払うことはありません。

仮にその説明に納得できたとしても、逆に「騙されている」と思って避けたほうが無難でしょう。副業も本業と同じ仕事の1つです。お金を貰うことはあっても、支払う意味はありません。

知らない職種に就かない

副業はマニアックな仕事にもたくさんあります。例えば、スズメバチの巣の除去、依頼主の墓参りの代行、結婚式場の代理出席などです。

これらは違法ではありませんが、その仕事内容を理解できないがゆえに騙されたり、知らないがゆえに騙されたと勘違いしやすいです。

本業を悪質に利用しない

勤務先の資料を流用、本業の案件を個人で処理する、個人情報を他人に売りさばくといった本業の服務規程どころか、社会的な処罰を受ける行為は決して行ってはいけません。

違法行為はしない

よくある例がオークションを利用した違法商品の売買です。某航空会社の航空機操縦マニュアルを販売したり、著作権を無視した動画や音楽を横流ししたり、薬品の密輸から利益を得たりした事例もありました。

副業の目的を見失わない

うまい具合に副業を始められても、ある程度時間が経つと、副業をした目的が曖昧になってきます。目的を変更するのは構いませんが、収入を得ることで当初の目的の達成が疎かにならないようにしましょう。

実社会と同様にうまい話に裏があることは副業も同じです。社会人の間で副業が注目されるたびにその流れに乗じて、お金を騙し取る悪徳商法が横行してきました。

本来、副業は生活の豊かにする仕事の1つです。怪しい高額報酬の仕事ではなく、本業と同様にクリーンで丁寧な副業を選ぶことが大切です。

ときには自己啓発や自己投資が必要な場合も確かにありますが、基本的にはお金を負担する儲け話には乗らないようにしたいです。副業詐欺で失敗しないためには「お金は支払わない」というルールを徹底しましょう。

副業詐欺の体験談

マルチ商法で20万円のマル秘情報
2017.10.09
30代 女性
副業歴2年

twitter、Facebook、LINEの3つで顔を知っているだけの人ともスムーズにコミュニケーションができます。ただ、最近はマルチ商法がらみの勧誘が増えてしまい、非常に残念です。

私も以前に「会員になって、他の会員を勧誘すれば、3万円が貰える」と言われ、友人の知人であることから断ることもできず、会員になってしまいました。

そのあと、会員に紹介される商品はお金を稼ぐ情報がメインです。例えば「さらに20万円の契約金を支払えば、ドロップシッピングで確実に稼ぐノウハウを教える」と言われました。

ただ、私はお金がなかったために踏みとどまりましたが、友人は誘い文句に乗ってしまいます。

確かにドロップシッピングのやり方は教えてもらえましたが、実行することが難しく、再現性のないノウハウであり、結局、まったく成果が出ませんでした。

基本的には儲け話は他人に教えることはありません。この1件以来「お金が稼げる」と近づいてきた人は必ず無視をするようにしています。

代金の3倍支払うと言われ‥‥
2017.07.15
30代 男性
副業歴1年

以前「髪がフサフサになる体験談をブログで紹介してくれたら、報酬としてこの育毛剤の購入代金の3倍を支払います」という勧誘がありました。

医師が開発に携わっているとのことで、公式サイトでもすでに販売されている商品であり、臨床試験のデータも公開されています。

ただ、実際に商品を購入して1カ月間継続してみましたが、まったく効果がなく、本当に自分のブログに体験談の内容を書いてもいいかメールで連絡してみたところ、まったく返信が来ませんでした。

電話番号もつながらず、サイトも閉鎖されていて、ここでようやく詐欺だと気付きます。購入代金は8,900円のみでしたが、このような少額だからこそ騙されてしまうのかもしれません。

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公開日公開日 2016.08.24
更新日更新日 2018.06.13

著作・制作など

中野貴利人
中野貴利人
監修・原作・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。
イブキミノ
イブキミノ
作画
30歳オーバーにして、脱サラしたイラストレーター兼漫画家。丸っこいものに囲まれて暮らすのが夢です。

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