【漫画】第24話「ネットワークビジネスが稼げない理由とは?」

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

「実は副業してるんだ」

実は俺 副業で儲けてるんだよ ネットワークビジネス! ネットワークビジネスの大手マルチュウ社の会員になって そこの商品を売ると売り上げに応じて報酬が貰える さらに自分がマルチュウ社に勧誘した人の売上も 自分の売上にカウントできる

「会員を集めると‥‥」

だからたくさんの会員を集めるほど 自分の売上も増える この仕組みを支えているのがヒット商品の数々! マルチュウ社の商品は店頭販売やネット販売をせず 信用できる人からの口コミを大切にしているんだ いい物をいい人に勧める それがマルチュウ社のネットワークビジネスだ

「それマルチ商法です」

ということでネットワークビジネスを始めることにした! ネットワークビジネスだよ! マルチ商法の決定的な問題点がこれだぬ 8回勧誘が繰り返されると つまり8代目で日本の人口に匹敵するだぬ

「人間関係が悪化する」

人気アイドルのファンクラブ会員でさえ 数万人レベルだよね‥‥ 結局 ネットワークビジネスはただの商売だぬ あと一緒にいた友人も仲間だぬ ネットワークビジネスは友人や知人を巻き込むから人間関係が悪化しやすい
  1. ネットワークビジネスにある12の問題点
  2. ねずみ講との違いは商品の有無
  3. はまる人は意識高い系の理想主義者

ネットワークビジネスにある12の問題点

ネットワークビジネスの会員からは「何もせずに楽に稼げる、高品質で低価格の商品だからお買い得、リスクがまったくない」などと誘われることがありますが、すべて間違いです。

ネットワークビジネスには「会員を集めて物を売るスキルがいる、商品がそもそもよくない、ピラミッドの上位にいる人だけが稼げる」など、決定的な問題点が12個もあります。

  1. 私たちが稼ぐには会員を集めて物を売らないといけません。しかし、これは商売の基本であり、営業スキルも必要です。誰でもできるわけではありません。
  2. 社会の中でお金を稼ぐ、つまり会員を集めたり、物を売るために、みんなが努力と工夫をしている中、ネットワークビジネスだから何もせずに楽に稼げるわけがありません。
  3. 商品は高品質ではないですし、低価格でもありません。同スペック以上の商品はいくらでも見つかりますし、Amazonや楽天ではそれらを割引価格で買えるわけです。
  4. ネットワークビジネスの商品が店頭やネットで販売していない理由は、会員を通して販売させないと、会員の取り分がなくなるからです。つまり、ネットワークビジネスそのものを成り立たせるために、時代錯誤の人海戦術で販売しています。
  5. 広告費や宣伝活動費に予算を投じていない理由も、会員を通して販売させたいからです。しかも、商品価格の20~30%は会員への報酬に当てていますし、組織の運営コストも必要ですので、実際の原価は一般的な商品よりも高いことがあります。
  6. リスクは多々あります。他人に商品を購入してもらえるよう、まずは自らが購入して試します。そのため、最初に金銭的負担が生じます。
  7. 自分が親会員になって、子会員を増やすためには、セミナーやイベントに参加して、そのネットワークビジネスのノウハウを学ぶことが基本です。そのため、交通費や参加料を負担することになります。
  8. 勧誘するときもカフェ代もそうですし、その商品を試すために食材や備品を購入する機会も増えます。
  9. ネットワークビジネスの中には極めて悪徳な組織も存在しており、多額の入会金や年会費を騙し取られるケースが散見されます。また、商品を一括購入などして、不良在庫を背負うリスクも怖いです。
  10. ネットワークビジネスで年収数千万~数億円も稼ぐ人たちがいます。ただし、結局はピラミッドの上位にいる人たちだけが圧倒的に儲けていて、下っ端の子会員や孫会員の取り分は薄利です。
  11. ネットワークビジネスの公式サイトが公開している年収別の会員の割合なども、ネットワークビジネスの幹部のみが知りえる情報であり、第三者機関が確認したわけではありません。
  12. 何よりもネットワークビジネスに費やしている時間がもったいないです。効率的で着実、社会貢献度も高く、あなたが情熱を注げるビジネスは他にもたくさんあります。
主人公
主人公
ネットワークビジネスは稼げないじゃん!
貧乏神
貧乏神
それでもごく一部の人は稼げているから、騙されるんだぬ。

ねずみ講との違いは商品の有無

マルチ商法、MLM、マルチレベルマーケティング、連鎖販売取引なども、ネットワークビジネスと同じ意味です。会員を勧誘して、商品を売り、その会員やその会員が勧誘した会員などの売上の一部も貰えます。

いずれも犯罪ではありませんが、従来のマルチ商法では世間的なイメージが詐欺に近いために、名称をネットワークビジネスに切り替えました。

ただし、金品の受け渡しが主であるねずみ講や無限連鎖商法は犯罪です。これらは会員を勧誘しても、商品を介さず、入会金などの現金のみを授受するため、ネットワークビジネスとは違って法律で禁じられています。

主人公
主人公
マルチ商法も法律上は問題ないのか。
貧乏神
貧乏神
ただ、合法でも構造上は問題ありだぬ。

はまる人は意識高い系の理想主義者

ネットワークビジネスをしている人たちも、最初は誰かに誘われて、ネットワークビジネスの団体に入会しています。その際にカリスマ的に稼ぐ人を紹介されることで「自分もこうなりたい」と目標が生まれています。

その時点で「ネットワークビジネス=カリスマ的に稼ぐ人」のような位置付けになり、ネットワークビジネスが「人を幸せにさせる素晴らしい仕組みである」と勘違いしているわけです。

そのため、ネットワークビジネスを誘ってくる人に悪意は感じません。彼らはシンプルに「素敵な人に素敵な物を教えたい」や「私はビジネスで社会貢献している」などという考えで動いていて、むしろ好印象です。

もちろん、その裏では「できたら経済的自由を手に入れたい」や「早く会員を増やして、あの人のようになりたい」とは願っています。

このようなネットワークビジネスにはまってしまう人の特徴としては「素直、楽観的、行動的」であり、意識高い系が多いです。ただし「理想主義者、ビジネスに疎い、視野が狭い」という残念な面も持っています。

また、友達も多めです。しかし、建前ではLINEやFacebook上で友人としてつながることができても、本音では「この人、ネットワークビジネスをやっているから距離を置こう」と思われていることも少なくありません。

主人公
主人公
ネットワークビジネスをする人に悪気はないんだよね。
貧乏神
貧乏神
悪気がなくて知識もない人ほど、厄介だぬ。
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公開日公開日 2017.02.14
更新日更新日 2018.10.02

著作・制作など

中野貴利人
監修・原作・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表/フクポン編集長/副業プランナー。新卒で副業開始、26歳で法人化、11期目。副業関連の著書4冊。2児の父。過去の取材や講演はメディア掲載履歴で紹介。
イブキミノ
イブキミノ
作画
30歳オーバーにして、脱サラしたイラストレーター兼漫画家。丸っこいものに囲まれて暮らすのが夢です。