金価格の推移を年表で解説!最安値865円&最高値6,945円

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

金価格の推移を年表で解説!最安値865円&最高値6,945円

  1. 古代から現代まで変わらない純金の価値
  2. 2000年以降の上昇トレンドを重視する

古代から現代まで変わらない純金の価値

金価格は経済発展とともに上昇してきました。純金が一般的な投資対象ではない時期も含めて、1980年に付けた「1g=6,945円」が歴代最高値です。その後、1998年の865円に底を付け、国内金価格は上昇し続けています。

専門家の間でも「この上昇トレンドは波を打ちながらも、向こう十数年は続く」とさえ言われています。一時的に下がっても国内金価格は「1g=3,500円」を切ることはないでしょう。

円/g(税込) 説明
1533年 大量の純金を保有していたインカ帝国が滅亡し、数十億円分の純金がヨーロッパに流入する。
1813年 イギリスで通貨価値を純金で保障する金本位制が確立し、信用力のある貨幣が流通する。
1848年 カリフォルニアで金鉱が発見されて、ゴールドラッシュとなる。
1871年67銭 日本でも金本位制が採用され、明治政府が純金を「1.5g=1円」とする。
1914年1円34銭 世界中に金本位制が広がったが、第一次世界大戦によって各国で廃止とする。
1919年1円36銭 アメリカが金本位制を復活させて、各国も続いて再び採用し始める。
1929年1円39銭 復活した金本位制が機能しなくなるほどの世界大恐慌が発生して、すべての国が金本位制を放棄する。
1944年4円61銭 米ドルを基軸通貨にするために「1oz=35ドル」とする。各国の通貨と交換比率を定めたブレトンウッズ体制が採用されて、固定相場制となる。
1971年775円 1971~1973年3月は「1g=775円」の固定相場制であったが、米ドルの発行額が金地金の量を上回ったことで、紙幣と純金の交換を取りやめる。
1977年1,341円 固定相場制から変動相場制に移行されて、金本位制が終了する。
1980年4,499円 1月に史上最高値である「1g=6,945円」を付けたあと、5月に年間最安値の3,645円となる。4カ月で3,000円以上の下落幅を記録した。
1983年3,296円 OPECが石油価格を大幅値下げし、この年から金価格の下降トレンドが開始。最高値は3,975円、最安値は2,895円となる。
1989年1,776円 1985年にプラザ合意、1987年にブラックマンデーを乗り越え、日経平均株価が38,957円となり、純金へ流れる投資マネーが激減する。
1991年1,657円 バブル崩壊後も金価格は一貫して下がり続ける。
1997年1,403円 7月にアジア通貨危機、11月に山一證券と北海道拓殖銀行銀行の破綻するなど不況が続くも、金価格は下がる。
1999年1,122円 米国が好景気のために資金が米ドルに流れて、1999年9月に「1g=865円」という変動相場制以降の最安値で大底を迎える。
2000年1,064円 世界がミレニアムを迎えた節目の2000年。株や為替が盛り上がりを見せて、資金が純金から離れたため、年間平均では最安値を付ける。
2001年1,160円 ITバブル崩壊と米国景気後退で、世界経済は悪化する。9月に米国同時多発テロが発生し、安全資産である純金に資金が流れ始める。
2002年1,360円 米国経済が回復し始める。
2003年1,399円 下落基調が続いていた金価格は、アメリカのイラク攻撃などによる有事の影響で上昇トレンドへと移り変わる。
2004年1,559円 国内は景気回復が続く。
2005年1,544円 国内は景気回復が続いたため、純金から株や為替に資金が流れる。
2006年2,131円 北朝鮮によるミサイル発射やイスラエル軍のレバノン侵攻といった度重なる有事で、安定力のある純金に資金が集まる。
2007年2,552円 同年9月にサブプライムローン問題が発覚して、株高がストップ。資金は高利回りの投資商品から純金に流れて、金価格が上昇していく。
2008年3,226円 2000年から8年で4倍以上に迫る。ただ、9月のリーマンショックの影響で現金確保が急務となり、純金が売却されて金価格が一時的に下がる。
2009年2,728円 世界同時不況の最悪期から脱しても二番底も懸念され、株価、為替、石油に不安定さが抜けない。そのため、純金に投機マネーが集中し始める。
2010年3,471円 中国やインドの金需要が高まると同時に、米ドルやユーロの通貨不振、株取引などの低迷から、安全資産である純金への買いが集中する。
2011年3,931円 リーマンショックによる世界同時不況から3年、各国の景況感に差が出る。欧州は危機的状況でそのことから金価格も堅調に推移する。
2012年4,179円 欧州は不透明感が続くが、年末には米国を中心に緩やかな景気回復にシフト。高騰した金価格も落ち着きを見せる。
2013年4,962円 世界的には株や為替に資金が流れたために、海外金価格は下落トレンドとなる。一方、国内金価格は円安の影響で大幅に上昇する。
2014年4,396円 中国や新興国経済の好調でマネーは株に集中するが、急激な円安のために国内金価格は年度末に5,000円を突破する。
2015年5,003円 米国経済が好調で純金より株が人気、中国は景気減速で純金を買い控える。海外金価格は下落し続けて、国内金価格も影響を受ける。
2016年4,494円 海外金価格は堅調に推移するも、為替が「1ドル=120円」から110円などの円高になり、相対的に国内金価格が下がっていく。
2017年4,779円 景気は緩やかな回復傾向。金余りもあって金価格も上昇する。
2018年5,171円 引き続き、景気は緩やかな回復傾向。ただし、世界経済は不確定要素が強まって、資金が純金に流れる。

田中貴金属工業「年次金価格推移」
三菱マテリアル「金価格チャートライブラリー」

2000年以降の上昇トレンドを重視する

金投資では1991年のバブル崩壊、1999年9月の最安値を経てからの、2000年以降の金価格の推移が重要です。2000年には「1g=1,064円」でしたが、アップダウンを繰り返して2018年に「1g=5,171円」まで値上がりました。

今後も純金の需要は伸びながら、埋蔵量と産出量が徐々に減っていきます。これが純金積立の価値が高まり続ける根拠であり、0.01%未満しかない銀行預金よりも金価格の上昇率に期待する人が増えている要因です。

投資家やファンドはそのときに伸びる金融資産に集中投資をします。ただ、個人投資家らはリスク分散として純金を持つ意識が高まりました。特にリーマンショック後からは資産の10~20%を純金に投資する傾向が顕著です。

主人公
主人公
2000年以降は上がり続けているね。
貧乏神
貧乏神
リスク分散で株と一緒に持つ人が増えたんだぬ。

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公開日公開日 2008.04.11
更新日更新日 2018.12.18

著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表/フクポン編集長/副業プランナー。新卒で副業開始、26歳で法人化、11期目。副業関連の著書4冊。2児の父。過去の取材や講演はメディア掲載履歴で紹介。