金価格の推移を年表で解説!最安値962円&最高値6715円

中野貴利人
監修中野貴利人
2020/06/26 更新

金価格の推移を年表で解説!最安値962円&最高値6715円

  1. 1871年から2020年までの金価格
  2. 2000年以降の上昇トレンドに投資する

1871年から2020年までの金価格

金価格は経済発展とともに上昇してきました。純金が一般的な投資対象ではなかった時期も含めて、1980年1月の「1g=6495円」が歴代2位の高値です。その後は緩やかに下落し、1999年9月に「1g=962円」の底を付けてからは、国内金価格は上昇し続けています。

1gあたりの国内金価格を5年単位で比較すると、2000年は1064円、2005年は1544円、2010年は3471円、2015年5003円、2020年は6013円でした。

そして、2020年4月13日に「1g=6513円」となり、40年ぶりに歴代最高値を更新。2020年6月26日には「1g=6715円」となって、歴代最高値を塗り替えています。

専門家の間でも「この上昇トレンドは波を打ちながらも、向こう十数年は続く」とされています。一時的に下がっても国内金価格は「1g=4000円」を切ることはないでしょう。

円/g(税込) 説明
1533年 大量の純金を保有していたインカ帝国が滅亡し、数十億円分の純金がヨーロッパに流入する。
1813年 イギリスで通貨の価値を純金で保障する金本位制が確立し、信用力のある貨幣が流通する。
1848年 米国のカリフォルニアで金鉱が発見されて、ゴールドラッシュとなる。
1871年67銭 日本でも金本位制が採用されて、明治政府が純金を「1.5g=1円」とする。
1914年1円34銭 世界中に金本位制が広がったが、第1次世界大戦によって各国が廃止とする。
1919年1円36銭 米国が金本位制を復活させて、各国も再び金本位制を採用し始める。
1929年1円39銭 世界大恐慌によって金本位制が機能しなくなる。ほとんどの国が金本位制を放棄し、米国も1933年3月に金本位制を放棄する。
1944年4円80銭 米国は米ドルを基軸通貨にするために「1oz=35ドル」と定める。さらに各国の通貨と交換比率を定めたブレトンウッズ体制が採用されて、固定相場制となる。
1971年24円91銭 米ドルの発行額が金地金の量を上回ったため、1971年8月に「1oz=775円」の比率による交換をやめる。
1973年690円 為替レートが2月に固定相場制から変動相場制に変更したため、金価格も変動相場制となり、金本位制が終了する。
1980年4499円 1月に史上最高値である「1g=6495円」を付けたあと、5月に年間最安値の3645円となる。4カ月で3000円以上の下落幅を記録する。
1983年3296円 OPECが石油価格を大幅値下げし、この年から金価格の下降トレンドが始まる。最高値3975円から最安値2895円まで変動する。
1989年1776円 1985年のプラザ合意、1987年のブラックマンデーを乗り越え、日経平均株価が3万8957円となり、純金へ流れる投資マネーが激減する。
1991年1657円 バブル崩壊後も金価格は一貫して下がり続ける。
1997年1403円 7月にアジア通貨危機、11月に山一證券と北海道拓殖銀行銀行の破綻するなど不況が続くも、金価格は下がる。
1999年1122円 米国が好景気のために資金が米ドルに流れて、1999年9月に「1g=962円」という変動相場制以降の最安値で大底を迎える。
2000年1064円 世界がミレニアムを迎えた節目の2000年。株や為替が盛り上がりを見せて、資金が純金から離れたため、年間平均では最安値を付ける。
2001年1160円 ITバブル崩壊と米国景気後退で、世界経済は悪化する。9月に米国同時多発テロが発生し、安全資産である純金に資金が流れ始める。
2002年1360円 米国経済が回復し始める。
2003年1399円 下落基調が続いていた金価格は、アメリカのイラク攻撃などによる有事の影響で上昇トレンドへと移り変わる。
2004年1559円 国内は景気回復が続く。
2005年1544円 国内は景気回復が続いたため、純金から株や為替に資金が流れる。
2006年2131円 北朝鮮によるミサイル発射やイスラエル軍のレバノン侵攻といった度重なる有事で、安定力のある純金に資金が集まる。
2007年2552円 同年9月にサブプライムローン問題が発覚して、株高がストップ。資金は高利回りの投資商品から純金に流れて、金価格が上昇していく。
2008年3226円 2000年から8年で4倍以上に迫る。ただ、9月のリーマンショックの影響で現金確保が急務となり、純金が売却されて金価格が一時的に下がる。
2009年2728円 世界同時不況の最悪期から脱しても2番底が懸念され、株価、為替、石油に不安定さが抜けない。そのため、純金に投機マネーが集中し始める。
2010年3471円 中国やインドの金需要が高まると同時に、米ドルやユーロの通貨不振、株取引などの低迷から、安全資産である純金への買いが集中する。
2011年3931円 リーマンショックによる世界同時不況から3年、各国の景況感に差が出る。欧州は危機的状況でそのことから金価格も堅調に推移する。
2012年4179円 欧州は不透明感が続くが、年末には米国を中心に緩やかな景気回復にシフト。高騰した金価格も落ち着きを見せる。
2013年4962円 世界的には株や為替に資金が流れたために、海外金価格は下落トレンドとなる。一方、国内金価格は円安の影響で大幅に上昇する。
2014年4396円 中国や新興国経済の好調でマネーは株に集中するが、急激な円安のために国内金価格は年度末に5000円を突破する。
2015年5003円 米国経済が好調で純金より株が人気、中国は景気減速で純金を買い控える。海外金価格は下落し続けて、国内金価格も影響を受ける。
2016年4494円 海外金価格は堅調に推移するも、為替が「1ドル=120円」から110円などの円高になり、相対的に国内金価格が下がっていく。
2017年4779円 景気は緩やかな回復傾向。金余りもあって金価格も上昇する。
2018年5171円 引き続き、景気は緩やかな回復傾向。ただし、世界経済は不確定要素が強まって、資金が純金に流れる。
2019年4880円 株価が高止まりするも資金は戻らず、円高によって国内金価格は少し値を下げる。
2020年6013円 米国と中国の貿易戦争で純金を買い求める動きが強まる。さらに新型コロナウイルスの感染拡大で「1g=6715円」となり、40年ぶりに歴代最高値を更新する。

田中貴金属工業「年次金価格推移」
三菱マテリアル「金価格チャートライブラリー」

フク
フク
年間の金価格はその年の平均値?
先生
先生
2003年以前は初月の月次平均、2004年以降は初日の日次平均だぬ。

2000年以降の上昇トレンドに投資する

金価格は1991年のバブル崩壊、1999年の歴代最安値を経たあとの動きに注目です。2000年1月の「1g=1064円」以降はアップダウンしながらも上昇トレンドが継続中であり、2020年1月に「1g=6013円」になりました。

ヘッジファンドや機関投資家らは通常、そのときに伸びる金融資産に集中投資をします。ただ、2008年のリーマンショック後からは世界各国の中央銀行も含めて、長期戦略とリスクヘッジのために好況下でも定期的に純金を買い続けており、結果、金価格を下支えしています。

さらに純金は今後も需要が伸び続けながら、埋蔵量と産出量が徐々に減っていきます。これが金価格が長期的に維持される根拠であり、0.01%未満しかない定期預金の金利より金価格の上昇率に期待する人が増えている要因です。

個人投資家らもリスク分散として純金を持つ意識が高まっています。資産の10~20%を純金に投資する傾向が顕著であり、資産運用では選択と集中ではなく、株、為替、債券、純金などへの分散投資が世界標準となりました。

ただし、金投資は「価格に波があるため、購入時期を分ける」と「価格が高額であるため、少額で購入する」という留意点があります。そのため、一般的にはコツコツと毎月買い続けることができる、純金積立や金ETFが支持されています。

フク
フク
2000年以降は上がり続けているね。
先生
先生
リスク分散で株と一緒に持つ人が増えたんだぬ。

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著作・制作

中野貴利人
監修・編集
新卒から10種類以上の副業を経験。26歳で株式会社ネットピコ設立、12期目。著書4冊、2児の父、取材履歴はこちら

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