ウェブライターの副業とは?1文字0.5~10円で記事を執筆する在宅ワーク
- ウェブライターの副業とは?
- 収入の相場は1文字0.5~10円
- 副業でウェブライターを始める手順
- ウェブライター仲介サービス20社を比較
- 未経験でウェブライター始める5つのコツ
- ウェブライターの副業でよくある質問
- ウェブライターの副業まとめ
- ウェブライターの体験談や口コミ
ウェブライターの副業とは?
在宅で完結するワークスタイルで人気
ウェブライターはウェブメディアに載せる記事を執筆する仕事です。案件は主にクラウドソーシングサービスで検索、もしくは実績をアピールして直契約で請け負っている人もいます。
業務のやり取りはチャットやメールが基本であり、ノートパソコン1台で好きな時間に好きな場所で作業ができます。成果に対して報酬が受け取れるため、労働時間の制約はありません。
日常に存在するスキマ時間を有効に使えることから、忙しい会社員のダブルワークだけではなく、育休中の主婦が20分や30分のスキマ時間に作業をして、副収入を得る例もあります。
執筆するテーマは幅広くておもしろい
依頼される記事のテーマは「節約、投資、保険、住宅、転職」などの金融系、「ダイエット、健康食品、病気、メンタル、コスメ」などの健康系、「暮らし、料理、学習、恋愛、子供」などの生活系、「デジタル、旅行、ファッション、アウトドア、インドア」などの趣味系に分かれます。
その分野の専門知識がなくても、記事化できる能力があれば、仕事は成り立ちます。むしろ、得意ではない分野でもスピーディーに調べて、自分の知識として取り入れ、自分の言葉で書き直すことが稼ぐポイントです。
収入の相場は1文字0.5~10円
単価は1文字0.5~10円の案件が揃っています。テーマの難しさで単価は上下し、難度が高い医療系や法律系は1文字5~10円です。これらはプロが競合する市場であり、素人では受注は難しいかもしれません。
そのため、私たちは1文字1~5円の案件を受注する機会が多いです。副業としては主にコラム、サイト用、まとめ、体験談、口コミなどの執筆が主で、ビジネス系、英訳などの専門知識があればそれを活かすこともできます。
現在の市場では多くのクライアントが高品質な記事を求めており、文字数1000~5000字の記事を複数依頼されます。
大手のクラウドソーシングサービスのクラウドワークスを見てみると、1文字0.1円の案件が見つかることもありますが、それらを受注するとワーキングプアになるため、無視して構いません。一般的には以下のような案件が対象です。
実案件 | 1文字の単価 |
---|---|
登山に行ったときの体験レポート | 1.0円 |
電車内で痴漢にあったときの対処法 | 2.0円 |
新橋駅でおすすめの焼き鳥屋7選 | 2.5円 |
保育士によるベビーシッター体験 | 3.0円 |
クラウドファンディングの仕組み | 5.0円 |
情報取得日 2024年10月時点
例えば「1記事2000文字=5000円」の案件の場合、5時間で執筆できると時給1000円、2時間30分で執筆できると時給2000円に換算できます。1カ月に10記事を書くことで月5万円の報酬になります。
ウェブライターは記事を仕上げるごとに報酬が入る副業です。そのため、ライティングのスキルがある人ほど、1文字や1記事あたりの単価が上昇し、執筆するスピードも速くなるため、効率的に報酬が獲得できます。
また、効率を上げるために、生成AIで下書きをしてしまい、編集に時間をかけて記事のクオリティを上げる方法が主流です。
逆に「わりに合わない」と感じる人は、スキル不足で1文字0.5円以下の低単価の案件を請け負っている傾向が見られます。ウェブライターの初心者とベテランでは、実に時給換算で10倍以上の差が発生するほどです。
副業でウェブライターを始める手順
ウェブライターの仕事を獲得する流れは次のようになります。未経験者はあえて低単価の案件で2~3回実績を作ることから始めて、実績が得られてからは好条件の企業から継続的な案件を貰うことを目指します。
- クラウドワークスやココナラなどのクラウドソーシングサービスに登録します。
- 頻繁に案件に応募します。実績や専門性のアピールは必須です。
- 案件を受注したら文章を作成し、期日までに納品します。
- 請求書などはクラウドソーシングサービスを介すために安心です。
- 依頼主の検収が完了すると、月末締めで代金が振り込まれます。
納品した記事で好評価を得られると、同じ依頼主から定期的に依頼が来ることもウェブライターの特徴です。企業がリピーターになり、仕事が途切れる確率も少なくなります。
最初はお小遣い稼ぎであっても、徐々に本業としても展開できることも魅力であり、月5万円を超える程度なら一般的です。自宅から1歩も出ることのないウェブライターは、自分の文章力で収入が上がっていく副業です。
ウェブライター仲介サービス20社を比較
ライター以外の案件も見つかる13サービス
ウェブライターは在宅副業として人気が高く、多くの会社員や主婦がクラウドソーシングサービスを使って、案件を見つけています。また、クラウドソーシングサービスは1つに絞っても構いませんが、複数登録することで案件を獲得するチャンスを増えます。
名称 | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|
クラウドワークス | 受注者負担 5~20% | 会員数100万人以上 |
クラウディア | 受注者負担 3~15% | 10万円以上が割安 |
ココナラ | 発注者負担 10~25% | 500円でスキル販売 |
Bizseek | 受注者負担 5~10% | 業界最安クラス |
ランサーズ | 受注者負担 5~20% | 依頼総数200万以上 |
CROWD | 発注者負担 | 簡単な案件が豊富 |
スキルクラウド | 受注者負担 25% | 個人のスキルをシェアする |
シュフティ | 受注者負担 10% | 主婦向けで2007年設立 |
Job-Hub | 受注者負担 10% | 15年以上の運営実績 |
JobUni | 発注者負担 1時間300円 | 学生向けマッチングサービス |
Yahoo!クラウドソーシング | 発注者負担 | 報酬額1円や10円もあり |
REQU | 受注者負担 15% | Ameba運営 |
workshift | 受注者負担 10~20% | 世界200カ国の外国人が登録 |
情報取得日 2024年10月時点
クラウドワークスは登録企業数70万社以上、仕事は200種類以上、会員登録数300万人以上の日本最大級のクラウドソーシングサービスです。その中でもライティングは人気が高く、スキルがない人はレビューやブログ記事、スキルがある人は取材や専門知識でスピーディーに報酬を得ています。
ライター専門の案件が見つかる7サービス
総合型のクラウドソーシングサービスではなく、記事作成などに特化したサービスにも専門的な案件が揃っています。クライアントから直接請け負うプロのライターも使っており、大手メディアからのオファーも多いです。
名称 | 特徴 |
---|---|
サグーワークス | 21万人以上が登録 高単価案件を見つけやすい |
SAGOJO | 旅先や観光地の体験記を投稿する |
Shinobiライティング | 50万人以上が登録 サポートツールも充実 |
TALENT | 原稿作成の案件が豊富 |
Knowledge Links | 専門性と経験値が高いライター向け 高単価案件あり |
ポチタマライター | 報酬は1記事600~800円 犬と猫専門 |
Repo | 17万人以上が登録 体験や感想など簡単な依頼が多め |
情報取得日 2024年10月時点
サグーワークスはライティングに特化した副業仲介サービスです。月間の獲得報酬ランキングも公開しており、2018年10月では第1位が66万8993円、第2位が46万5503円、第3位が39万2066円でした。
未経験でウェブライター始める5つのコツ
ライバルが多くて受注が難しいと知る
2024年10月時点ではクラウドワークスの「ライティング・記事作成」カテゴリで83万8441件の仕事が見つかります。それに対して、クラウドワークス全体では8万名以上のライターが登録しています。
一見すると案件を分け合うには十分な数値に見えます。ただし、この中には募集終了の案件が大量に含まれており、リアルタイムで申し込める案件は3000件未満です。
文字単価別に案件を分けてみると、文字単価「指定なし」を除いて「0.1~1円が82%、1.1~2円が12.5%、2.1~3円が2.1%、3.1~5円が2.7%、5.1~10円が0.7%」でした。
つまり、低単価の案件が多く、これらを受注しても旨味が少ないです。実際にクラウドワークスを見ても、0.1~1円の案件はライターからの提案数は0件が並んでいました。
ライターの心理としては「0.1~1円は奴隷」に近いです。1.1~2円も消極的、2.1~3円は平均的、3.1~5円は魅力的ですぐに申し込む感覚です。そこで2.1円台以上の案件に絞ると全体の5.5%しかありません。
しかも、一部の優秀なライターが複数の案件を受注するため、未経験者がいきなり稼げるほど甘くないわけです。ただし、そのことを事前に把握しておくと「受注できなかったから諦める」とならずに済みます。
文字単価1円以下で高評価を得る
ウェブライターとして実績がないときは、文字単価の安い案件がむしろ好都合です。本人のライティングスキルも相応に低いことが多く、できあがった記事の品質も褒められたものではありません。
それではクライアントからの評価が低くなってしまいますが、単価が1円以下であれば、クライアントも品質をそこまで求めていないため、わりと高評価で採点してくれます。
そこで実績や経歴を増やしながら、申し込む記事の文字単価を0.5円、1円、2円、3円と少しずつ上げていき、同時に文章を書くスピードが上がることで、ウェブライターが効率的な副業にステップアップします。
また、初心者は1記事に書き終えるまでに2~3時間を要します。それで500円しか貰えないなら、この副業を辞めたくなるかもしれませんが、それらはいずれ高単価の記事を受注するまでの準備期間と捉えましょう。
最初のうちはあまり時給換算せずに、ウェブライターとしてのキャリアを積むことを意識したいです。コツコツと実績を重ねて、かつ高評価を得ることで、ようやくクライアントが私たちに興味を持ってくれます。
報酬を得ながらスキルを高める
新聞や書籍を読む習慣がある人のほうが、語彙力や表現力に長けています。しかし、読むスキルと書くスキルは似て非なるものです。私たちが読みやすい記事を書けるようになるには、ある程度の量をこなさないといけません。
そのためには「ライティングスキルの専門書」や「文章力養成講座やスクール」も有効ですが、現場叩き上げのほうが加速度的に実力が伸びます。
例えば、自分のブログに「記事を書き続けて、読み返しては編集する」ことで、着実に文章力が向上します。記事のテーマを「誰かの役に立つ専門性の高い情報」にすると広告が掲載でき、ブロガーとしても収入が得られます。
もちろん、クラウドソーシング内にある低単価な案件を請け負うことも有効です。ライティングの練習しながらお小遣いが稼げて、評価も得られるために効率的です。
個人の専門性をアピールする
クラウドソーシングサービスに登録する自己紹介に「ライター未経験」と素直に書いても仕事は一向に貰えません。
初心者は「何でもやります、文字単価は0.5円~、1日で納品します」と書く人もいますが、クライアントはビジネスができるウェブライターを探しているため、そのような素人染みたアピールはむしろ逆効果です。
クライアントの信頼を勝ち取るために大切なことはプロフェッショナルさです。例えば「この業界で働いている」や「この分野には詳しい」など、個人の得意分野を明記して、専門性を前面に出しましょう。
アパレル業界で5年働いていて、ファッションやデザインの知識に精通しています。育児の経験もあり、家事全般も得意です。趣味は月2回はサッカーを観に行くほどのスポーツファンです。ご依頼いただいた記事はていねいに執筆いたします。
これで「アパレル系、育児・家事、サッカー」の記事を書いてほしいクライアントの目に留まります。他のジャンルのクライアントは一旦、取捨選択をして、自分の得意分野から受注すると、高品質な記事が仕上がります。
また、自己紹介では実績をポートフォリオに登録したり、多少実力を盛ってアピールする工夫も不可欠です。
キーボードや生成AIを使いこなす
ウェブライターを副業でこなすにはノートパソコン1台でも構いません。しかし、ノートパソコンはディスプレイとキーボードの距離が近く、眼精疲労や姿勢の問題で、長時間の作業には向いていません。
本格的にウェブライターに参入する人は、デスクトップパソコンを購入しましょう。用途が文章作成であるため、スペックは低くても構いません。
ただし、キーボードは1万円以上する高性能なタイプを推奨します。文字入力に最適なキーの間隔、指に負担がかからないスプリング、耐久性や静音性に優れた設計は、ウェブライターの生産性を高めてくれます。
テキストエディタも数千円するタイプのほうが「ソースコードの色分け編集補助機能、マクロ登録、ファイル管理、文字数カウント」などがあって、使い勝手に優れています。さらに納品物の品質を高めるために生成AIを使うことは基本です。
また、IMEの辞書ツールに単語を大量に登録する、Dropboxなどのクラウドサービスでデータ管理をすることも、作業効率を上げてくれます。
ウェブライターの副業でよくある質問
──ウェブライターは副業でいくらくらい稼げますか?
私は1文字あたり1~3円程度です。今は固定のクライアントがいるため、1記事3000文字を9000円で受注することが多いです。1回5記事で4万5000円になり、それを1カ月に3回程度こなしています。
ただし、手数料が20%引かれるために「4万5000円×80%×3回=10万8000円」の副収入になります。
──1文字あたりの単価には満足していますか?
文字単価が高いほうがもちろん嬉しいですが、2024年10月時点では業界的に一旦、上昇したあとの単価で取引されている状態です。
2016年までは1文字0.1~1円、高くて3円が相場でした。その背景には企業が安価な労働力を使って、低品質な記事を量産し、それらを運営サイトに掲載することで広告収入を得るというビジネスモデルがあったためです。
しかし、低品質な記事、とりわけ医療分野における低品質な記事は、読み手リスクを与えます。実際に健康被害が出ていることが確認されてからは、運営母体である上場企業や有名企業へのクレームが相次ぎました。
広告主も撤退し、Googleは記事の評価を下げて検索結果から排除します。こうして低品質な記事を量産するビジネスモデルは終焉を迎えて、一時的にウェブライターへの発注依頼も細りました。
それ以降は企業も高品質な記事を求めるようになり、同時に1文字1~3円程度、高くて5円がクラウドソーシング上の相場になっています。
もちろん、プロが1文字10~20円であることを考えると、労働単価に40倍の幅があり、私もスキルを高めて、文字単価を上昇させたい希望はあります。
──作業ペースはどのような感じですか?
書き始めるときは集中して、一気に仕上げるようにしています。音楽くらいは聴きますが、1記事30分が目標です。
──ウェブライターを効率的にこなすコツはありますか?
知識のない難題なテーマでも、どこを探せば情報が出てくるのかを把握することで、無駄な苦労をしなくて済みます。納期は必ず守り、誤字脱字をチェックも怠らないことで信用を得ると、仕事が継続しやすいです。
──記事作成の依頼を受けるときに気をつける点はありますか?
テーマの他に1記事ごとに小見出しを指定してもらっています。自分で構成を考える必要がないことで、情報を探して文章を書くことに集中できますし、クライアントが意図した内容とのギャップも発生しにくいです。
──チャットやメールのみのやり取りでトラブルはないですか?
トラブルは経験がないです。まれに学術論文なみの質を求めてくるクライアントもいて、そういったケースでは何度もやり取りが発生するため、電話に切り替えます。いずれにしても迅速に対応できるよう心がけています。
ウェブライターの副業まとめ
総合 | 3.6 |
---|---|
評価 | |
収入 | 1文字0.5~10円 |
時間 | 1時間~ |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
|
ウェブライターの体験談や口コミ
ウェブライター歴3年
ウェブライターを副業にしている人が多いため、なかなか安定的に仕事を得ることが難しいという面もあります。ただ、何かしら専門の得意分野を持っていると、それは1つの強みになります。
特に一般的には知られていないような内容についての知識や経験があったり、自分だけのノウハウがあったりする人は有利かもしれません。
ただ、私の経験ではそのような得意分野がなくても、文章作成に必要な情報をウェブ上で検索、精査、統合、編集して、オリジナルの文章を素早く作る能力こそが、ウェブライターに必要なスキルだと思います。
ウェブライター歴2年
ウェブ上に掲載することが目的であり、依頼される文字数は少なめです。多くは500~2000文字の量が一般的な1記事あたりの文字数になっています。
報酬は500文字ならば500円程度が相場であり、単価だけを見ると非常に安いですが、慣れれば15分程度で書けてしまうため、スピードが速い人であれば時給換算でかなり効率よく稼ぐことができるでしょう。
ウェブライター歴1年
ウェブライターで忘れてはならないことは、依頼された仕事に対して納期をしっかり守り、相手の要求仕様にきちんと応えた文章を安定して作ることです。
どんな仕事でも同じですが、こうして信頼関係を築かなければ仕事の依頼を来なくなります。誠実な対応こそがウェブライターに求められているかもしれません。
ウェブライター歴5年
文章を書くことが人よりうまい人や、普段の仕事で文章を扱っている人ならばすぐにでもウェブライターになることができます。
ライターとはさまざまな企業や個人からの依頼に基づいて特定のトピックスに対して文章を書く人のことを指しますが、ウェブライターの場合はその文章の掲載先がウェブ上であることが前提になっています。
ただし、ウェブライターを志す人の数が多いため、かなり供給過多の市場です。私は固定のクライアントがいるので安定化していますが、仮にこれから新規開拓するとなると営業力が必要です。
ウェブライター歴10カ月
ウェブライターでは少ないですが、全般的に個人情報を入力して登録しても仕事が一向に貰えないことがあります。これは個人情報を売買する悪質業者が成りすましているケースが多いです。
ただ、今はクラウドソーシングサービスがあり、過去にあった「報酬が振り込まれない」などの悪質行為はほぼなくなったために安心です。