電気代は消費電力が大きいエアコンなどの家電を中心に節電する

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

電気代は消費電力が大きいエアコンなどの家電を中心に節電する

  1. 電気料金が高くなる3つの理由
  2. 電気の使用量を節約する方法40選
  3. 節電の体験談や口コミ

電気料金が高くなる3つの理由

電気料金が高くなる3つの理由

総務省の2017年時点の「家計調査」によると、電気料金の平均は1人世帯で月5,392円、2人世帯で月9,176円、3人世帯で月10,485円でした。

地域別では2人以上の世帯の最安値は神戸市の月5,326円、最高値は金沢市の月11,094円となり、発電所の種類の影響で2.08倍の開きがあります。ガス代や水道代と同じく、ある程度の地域差が発生しています。

ただ、電気料金が高くなる理由は主に「①エアコンをよく使う、②古い家電を使っている、③契約電流が大きい」の3つです。

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エアコンをよく使う

資源エネルギー庁の2013年4月時点の「家庭の節電対策メニュー」によると、消費電力の割合は夏は「エアコンが58%、冷蔵庫が17%、照明が6%、テレビが5%、その他が14%」であり、上位3つで81%を占めました。

冬は暖房器具がエアコンの家庭は「エアコンが30%、冷蔵庫が11%、照明が13%、テレビが5%、その他が40%」、暖房器具がガスや石油の家庭は「冷蔵庫が16%、照明が19%、テレビが9%、その他が56%」になります。

つまり、室温調節をエアコンに頼ることで消費電力は著しく上がります。扇風機で空気を循環させたり、冬は着込むなどの工夫をしないと、電気代は高く付きます。また、照明やテレビのつけっぱなしなども浪費の原因です。

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古い家電を使っている

家電の消費電力は毎年低減しており、2017年式は2007年より20%も省エネのタイプも売られています。そこでエアコン、冷蔵庫、照明といった消費電力が大きい家電から買い換えることが、節電につながります。

省エネを売りにしている日本製の家電は、各メーカーが競い合って毎年付加価値の高い製品が誕生しています。特に10~15年以上前の家電を使用の場合は、長期的な節約に向けて買い替えを検討したいです。

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契約電流が大きい

電気の料金体系は主に基本料金、電力量料金、再エネ賦課金に分かれます。基本料金は契約電流で決まり、東京電力の場合は「20Aが561.6円、30Aが842.4円、40Aが1,123.2円、50Aが1,404円」です。

電気料金=基本料金+電力量料金+再エネ賦課金

電力量料金は使用量が増えるほど単価が上がります。東京電力の場合は「0~120kWhが19.52円/kWh、121~300kWhが26円/kWh、301kWh以上が30.02円/kWh」です。これに燃料費調整額の「0.69円×使用量」が足されます。

再エネ賦課金は「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の略であり、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを普及するために、私たちが負担するコストです。2019年1月時点では「2.9円×使用量」が徴収されます。

この中で契約電流は同時に使用する家電のアンペア数が少なければ、割安な契約を変更することができます。わが家のアンペアチェックでアンペア数の合計を確認して、適切な契約電流に切り替えましょう。

わが家のアンペアチェック

主人公
主人公
エアコンの電気代が1番高いのか。
貧乏神
貧乏神
まずはエアコンの使用時間を減らすだぬ。

電気の使用量を節約する方法40選

エアコン

エアコン

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
暖房は21℃ではなく20℃に下げる 17.7kWh478円
暖房の時間を1時間短くする 13.6kWh367円
冷房は27℃ではなく28℃に上げる 10.1kWh273円
冷房の時間を1時間短くする 6.3kWh170円
フィルターを月1回清掃する 5.3kWh143円

情報取得日 2019年1月時点

上記のリストは「1kWh=27円」で換算しています。エアコンの電気代を工夫するには、夏場は「自宅から出掛ける、扇風機を併用する、夏用インナーを着る、接触冷感の寝具で寝る、シャワーを浴びる」があります。

また、冬場は着込むことができるため、わりと工夫しやすいです。冬用インナーはグンゼなどの肌着メーカーは性能が高く、さらに防寒したい人は登山用インナーがおすすめです。

冷暖房器具

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
電気カーペットは強から中にする 27kWh730円
電気カーペットを3畳用から2畳用に変える 13kWh351円
こたつの温度を強から中にする 7kWh189円
こたつ布団は上掛けと敷布団を両方使う 4.8kWh130円
扇風機の風量は強弱を使い分ける 1.1kWh30円

情報取得日 2019年1月時点

暖房器具は出掛ける20分前に電源を切っても、余熱で暖かい状態が続きます。エアコンなら月120円程度の節電になります。

照明

照明

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
白熱電球からLEDランプに取り替える 7.5kWh203円
白熱電球から蛍光ランプに取り替える 7kWh189円
白熱電球の点灯を1時間短くする 1.6kWh43円
蛍光ランプの点灯を1時間短くする 0.4kWh11円
LEDランプの点灯を1時間短くする 0.3kWh8円

情報取得日 2019年1月時点

LEDランプ、蛍光ランプ、白熱電球をそれぞれ1日5.5時間、合計4万時間点灯したときのコストパフォーマンスを比較してみます。計算式は「(4万時間÷寿命×製品価格)+(年間電気代×20年)」です。

LEDランプは寿命4万時間、価格1,500円、電気代510円で11,662円、蛍光ランプは寿命1万時間、価格1,000円、電気代650円で17,000円、白熱電球は寿命1,000時間、価格100円、電気代2,920円で62,400円となり、LEDランプの圧勝でした。

冷蔵庫

冷蔵庫

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
設定温度を強から中にする 5.1kWh138円
壁から適切な距離に設置する 3.8kWh103円
詰め込みすぎを半分に減らす 3.7kWh100円
開閉回数を半分に減らす 0.9kWh24円
開けている時間を10秒減らす 0.5kWh14円

情報取得日 2019年1月時点

テレビ

テレビ

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
画面の明るさを100%から50%に下げる 2.3kWh62円
テレビを1時間消す 1.4kWh38円

情報取得日 2019年1月時点

テレビの明るさを最大から標準にすることで約24%の節電ができます。一方、音量は最大から最小にしても電気代はほとんど変わりません。

調理家電

調理家電

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
電気ポットに長時間保温しない 18kWh486円
炊飯ジャーを使わないときはプラグを抜く 3.8kWh103円

情報取得日 2019年1月時点

電子レンジの電気代とガスコンロのガス代を比較すると、全般的に電子レンジのほうが安いです。例えば、じゃがいもを100g茹でるとき、電子レンジは1.6円ですが、ガスコンロは4.7円もかかります。

炊飯器の保温は炊飯1回あたり7時間くらいが限度です。12時間経つようなら保温をやめて、1日に2回炊いたほうが約20%の節電になります。

いつでもお湯が出電気ポットより電子レンジや電気ケトルのほうがお得です。そのとき必要な分だけのお湯を沸かして、ステンレス製のマグカップで保温するだけで、月500円程度の節電になります。

その他

その他

節約法1カ月の節電量1カ月の節約額
洗濯機は使用回数を2回から1回に減らす 0.5kWh14円
電気便座は使わないときにふたを閉める 2.9kWh78円
電気便座の暖房の温度を中から弱にする 2.2kWh59円
電気便座の洗浄水の温度を中から弱にする 1.2kWh32円
掃除機はモップや雑巾がけと併用する 1.4kWh38円
掃除機は部屋を片付けてからかける 0.5kWh14円
パソコンの電源を1時間切る 2.2kWh59円
パソコンの電源オプションを見直す 1.1kWh30円
電気の支払いを口座振替にする 54円

情報取得日 2019年1月時点

1回の洗濯量を40%から80%に増やしたり、洗濯コースを標準からスピードに変えることで、電力量は30~50%削減できます。

新しいタイプの電気便座は待機電力を抑えていますが、古いタイプの電気便座では暖房を消すことで月300円程度の節電になります。その際は便座の上に専用の便座シートを貼って、便座の冷たさは防ぎましょう。

主人公
主人公
単なる節電ではなく工夫が大事だね。
貧乏神
貧乏神
ストレスのない節電は長続きするだぬ。

節電の体験談や口コミ

主電源オフで電力量を5.1%節約
2018.07.01
30代 男性
5人家族

電化製品は使用しなくても、モニター表示、内蔵メモリと時計、リモコン受信など、待機のために電気が消費されています。その消費電力は全体の3~5%です。

そのため、特にテレビ、プリンター、ゲーム機、パソコン、炊飯器は待機電力が1W以上あるため、主電源をオフにしたり、プラグからコンセントを抜く、表示をオフにする節約が効果的です。

節電タップでこまめに電源を切る
2018.05.24
40代 女性
4人家族

節電タップはスイッチを押すことで電源を切れます。点灯しているランプで電源のONとOFFを確認できるため、寝る前と出掛ける前に切るようにし、待機電力による電気代を節約します。

節電タップは1,000円未満で購入できて、年500円程度の節約ができるために1年くらいでもとが取れるでしょう。

また、旅行や長期で使用のない部屋がある場合は、節電タップではなく、そのエリアのブレーカーを落としたほうが簡単です。

エコワットで節約を可視化する
2018.01.24
20代 女性
1人暮らし

エコワットとはコンセントとプラグの間に接続することで、そのコンセントにつながっている電化製品の消費電力と電気代が表示される節電グッズです。

つまり、消費電力計であり、一般的に2,000~3,000円で売られています。やや誤差もありますが、それでもかなりの目安になり、子供と一緒にやることで節電意識も育ちます。

月1回電気代を請求される料金より、1秒ごとに電気代が上がっていくことを見ると、気になって自然と節約する習慣が身に付きます。

エアコンの設定温度に気をつける
2016.10.01
50代 女性
4人家族

電力消費量が群を抜いて大きいのがエアコンです。電気をつけっ放しでも、パソコンの電源を入れっ放しでも、エアコン1台が電気代を左右します。冷暖房の温度設定を1℃変えただけで約10%の節約になります。

ただし、5℃変えても50%の節約にはなりません。部屋の大きさにもよりますが、冷房の設定温度は27~28℃を目安にしましょう。

冬は厚着でがまんすればOK
2015.11.21
20代 男性
1人暮らし

温度ではなく稼働時間を短縮したほうが節約幅は大きいです。特に冬場に暖房を付けないことは効果的で、1日1時間だけでも年間1万円以上の差になったりもします。

これは夏場の外気温が30℃のときに冷房で室内を28℃にするより、冬場の外気温が5℃のときに暖房で室内を25℃にするほうが、温度差が大きいためです。そのため、私は肌着や厚着を温度調節しています。

強弱よりも電源を切ってしまう
2015.04.18
30代 女性
夫婦2人

冷蔵庫に詰め過ぎない、乾燥機をなるべく使わない、電気ポットの容量は少なめにするなども効果的ですが、その家電の使用時間を短くすることが最も節電になります。

例えば、電気便座の温度を1番低くするなら、便座カバーをつけて電源を切りましょう。これで1日約10円の節約です。

効果が高い部分を優先する
2016.07.04
30代 男性
1人暮らし

照明を1日1時間消灯しても年間300円の節約にもなりませんし、テレビを1時間つけっ放しにしても年間400円程度の効果です。小さなエコは面倒であるため、節電するならエアコンなど効果が高いところを優先したいです。

契約アンペアを下げたら停電した
2015.09.30
20代 女性
1人暮らし

アパートの契約アンペアが40Aだったために20Aまで下げました。これだけで月561.6円の節約です。電気料金の請求書に契約アンペアが記載されていますだけで、機器を交換してくれます。

しかし、契約アンペアを下げることで、頻繁にブレーカーが落ちるようになりました。夜に電子レンジとドライヤーを併用するだけでダメです。このような不便もあるため、先に電力量を計算することをおすすめします。

また、夜型の生活の方は夜間割引のほうがお得です。例えば、23~朝7時の電気使用が多い人は、夜間割引や時間帯割引のプランを契約します。夜間は約70%も割引され、逆に昼間は約30%増しになります。

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公開日公開日 2014.08.24
更新日更新日 2019.01.05

著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表/フクポン編集長/副業プランナー。新卒で副業開始、26歳で法人化、11期目。副業関連の著書4冊。2児の父。過去の取材や講演はメディア掲載履歴で紹介。