1人暮らしの水道代の節約術27選!平均額の月2189円は節水でもっと下がる
- 1人暮らしの水道代は月平均2189円
- 1人暮らしの水道代が高い1つの理由
- 風呂・シャワーの水道代節約6選
- トイレの水道代節約4選
- 炊事・キッチンの水道代節約8選
- 洗濯の水道代節約4選
- 洗面所・その他の水道代節約5選
- 水道水1Lあたりの料金は0.24円程度
- 1人暮らしの水道代節約の体験談や口コミ
1人暮らしの水道代は月平均2189円
総務省の2017年の「家計調査」によると、上下水道料の平均は1人世帯で月2189円、2人世帯で月4205円、3人世帯で月5483円でした。
全世帯の水道料金の平均は月4217円です。ただし、水道料金は市区町村で価格が大きく異なります。神戸市は月2334円、徳島市は月2609円、大阪市は月3060円と割安な一方、長野県は月6443円と2倍以上の開きでした。
これは「人口密度が高い、業務効率化が進んでいる、地形が緩やかである、水源が近くて水量が豊富にある、ダムやポンプが低コストで設置できた」といった都市ほど、水道料金が安い傾向があるためです。
その結果「平均より水道料金が高い」と悩む人は、原因が市区町村にあるかもしれません。例えば、埼玉県川口市は月2224円ですが、隣接する埼玉県さいたま市は月3229円であるほど、自治体の影響が強いです。
1人暮らしの水道代が高い1つの理由
地域間の要因を除けば、水道代が高くなる理由は主に「風呂場の水の使い過ぎ」です。国土交通省の「平成26年版 日本の水資源について」によると、1日の水道使用量は1人あたり平均289Lでした。節水型のトイレや洗濯機の普及と節約意識の高まり、1995年の322Lからは使用量は減少傾向にあります。
しかし、その289Lの水が家庭内で使われる場所は、東京都水道局の「平成27年度 一般家庭水使用目的別実態調査」によると、「風呂40%、トイレ21%、炊事18%、洗濯15%、洗面・その他6%」でした。
つまり、風呂場での水の使い方に問題があります。次の「1日あたりの水道使用量に対する料金表」見てみると、具体的な使用量がイメージできます。単価は上下水道と消費税を含めて「1L=0.24円」、水道を出したときの量は「1分間=12L」で計算しています。
内容 | 1日の使用量 | 1日の水道代 |
---|---|---|
風呂を200L溜める | 200L×1回 | 48円 |
シャワーを5分間流す | 60L×1回 | 14.4円 |
トイレを流す | 8L×4回 | 7.68円 |
調理する | 30L | 7.2円×1回 |
食器洗いをする | 60L×1回 | 14.4円 |
洗濯をする | 100L×1回 | 24円 |
手洗いとうがいをする | 6L×1回 | 1.44円 |
水を出しっぱなしで歯を磨く | 6L×2回 | 2.88円 |
顔を洗う | 6L×1回 | 1.44円 |
情報取得日 2024年10月時点
風呂を貯める200Lとシャワーを5分流す60Lで、全体の40%を使っています。家族が多かったり、シャワーが人より長かったりする場合は、水道代がすぐに増えるでしょう。
それ以外にも小さな行為でも数が増えると、水道代が高くなります。例えば「歯を磨く」はコップに水を溜めることで1回0.12円しかかかりませんが、歯を磨いている間に水道を出しっぱなしにすると、水道代は約10倍の1.44円に膨れ上がります。水道の出しっぱなしは無駄遣いの温床です。
また、水道代が月3000円の人は一生で150万円前後を支払いますが、水道代が月6000円の人は一生で300万円を超えてしまいます。電気やガスも含めた水道光熱費の節約は貯金できる額にも大きく貢献してくれます。
風呂・シャワーの水道代節約6選
節約法 | 1日の節水量 | 1日の節約額 |
---|---|---|
風呂に溜める量を半分にする | 100L | 24円 |
浴槽の水は2日1回入れ替える | 100L | 24円 |
シャワーの3分間出しっぱなしをやめる | 36L | 8.6円 |
シャワーヘッドを変えて水量を50%減らす | 30L | 7.2円 |
シャワーを5分ではなく3分で済ます | 24L | 5.8円 |
浴槽に2Lのペットボトルを5本沈める | 10L | 2.4円 |
情報取得日 2024年10月時点
上記は1人の場合が対象であり、シャワーなどは家族の人数をかけることでその世帯の節約額が求められます。
シャワーヘッドは2000円前後で売っており、付け替えも簡単ですぐに節水できますが、商品によっては節約できているようで大した効果がないものもあるため、レビューで判断していきます。
トイレの水道代節約4選
節約法 | 1日の節水量 | 1日の節約額 |
---|---|---|
20年前のトイレを最新型に買い換える | 4.2L×4回 | 2円 |
ウォーターセーバーを設置する | 8L | 1.9円 |
大と小を使い分ける | 2L×3回 | 1.4円 |
タンクに500mlのペットボトルを入れる | 2L | 0.5円 |
情報取得日 2024年10月時点
TOTOによると、トイレの1回の洗浄水量は1965年は20Lでしたが、1994年に10L、1999年に8L、2006年に6L、2012年に3.8Lまで減りました。渦を巻くような回転で便器内を流れることで、節水を実現しています。
炊事・キッチンの水道代節約8選
節約法 | 1日の節水量 | 1日の節約額 |
---|---|---|
食器洗いで5分間出しっぱなしをやめる | 60L | 14.4円 |
食洗機で洗う | 54L | 13円 |
キッチンの蛇口を節水ゴマに交換する | 50% | 7.2円 |
食器は漬け置き洗いにする | 15L | 3.6円 |
油や食事カスを拭き取り、洗う時間を1分間短縮する | 12L | 2.9円 |
フライパンや調理器具はすぐ洗い、洗う時間を1分間短縮する | 12L | 2.9円 |
料理はスーパーにある無料の水を利用する | 10L | 2.4円 |
米のとぎ汁を再利用する | 2L | 0.5円 |
無洗米に変える | 2L | 0.5円 |
情報取得日 2024年10月時点
キッチンで大きな水道使用量を占めている動作は、食器を洗うときです。そのため、食器をスポンジで洗っているときに、蛇口の水を3分間出しっぱなしにしないだけで、1回8.64円の節約になります。
洗濯の水道代節約4選
節約法 | 1日の節水量 | 1日の節約額 |
---|---|---|
風呂水を洗濯に再利用する | 100L | 24円 |
洗濯を1日おきにする | 50L | 12円 |
洗濯はすすぎ1回にする | 30L | 7.2円 |
靴洗いは洗濯の水を汲んで使う | 10L | 2.4円 |
情報取得日 2024年10月時点
洗濯は風呂水を再利用することが最も節水量が多いです。洗濯物をまとめて洗ったり、洗剤を変えてすすぎを1回にすることも水道代の節約になります。
洗面所・その他の水道代節約5選
節約法 | 1日の節水量 | 1日の節約額 |
---|---|---|
歯磨きで1分間出しっぱなしをやめる | 6L×2回 | 2.9円 |
歯磨きではコップに水を汲む | 5.5L×2回 | 1.3円 |
洗面所の水道の元栓を30%締めて使う | 30% | 1.7円 |
自宅での洗車はホースでなくバケツを使う | 90L | 21.6円 |
水道の支払いを口座振替にする | - | 1.8円 |
情報取得日 2024年10月時点
節水のコツは「①水の出しっぱなしをやめる、②使用量そのものを減らす、③水を再利用する」の3パターンです。水道は1分間で「12L=2.88円」も流れ出るため、水の出しっぱなしをなくすだけでも効果大です。
仮に1日20分間水を出しっぱなしにすると「2.88円×20分=57.6円」、1年間で「57.6円×365日=2万1024円」も損をします。歯磨き、食器洗い、シャワーなど、あらゆるシーンで蛇口を小まめに開閉する習慣を付けましょう。
水道水1Lあたりの料金は0.24円程度
水道水1Lあたりの料金は0.24円程度です。ただ水道料金の計算式は基本料金、従量料金、下水道料金に分かれており、水道使用量に増減で1Lあたりの単価が変わります。
基本料金は水道栓の口径サイズで決まり、東京都の場合は「13mmが860円、20mmが1170円、25mmが1460円」です。
水道料金=基本料金+従量料金+下水道料金
従量料金は水道使用量のことであり、東京都の場合は「0~5m³が0円/m³、6~10m³が22円/m³、11~20m³が128円/m³、21~30m³が163円/m³」などと段階的に単価が上がっていきます。
下水料金は水道排水量のことであり、東京都の場合は「0~8m³が一律560円、9~20m³が110円/m³、21~30m³が140円/m³、31~50m³が170円/m³」と、こちらも段階的に単価が上がっていきます。
水道料金は地域によって変わり、使用量で単価も上下に動くため、1リットルあたりの価格を明確に算出することはできません。
しかし、全国の平均水道料金を全国の平均使用量で割ると、おおよそ「1L=0.24円」であることがわかります。
水道1L=0.24円
ちなみに東京都水道局の「平成28年度 生活用水実態調査」によると、世帯人員別の1カ月あたりの平均使用水量は「1人が8.2m³、2人が15.9m³、3人が20.4m³、4人が24.3m³、5人が24.3m³、6人以上が33.9m³」でした。
1人暮らしの水道代節約の体験談や口コミ
1人暮らし
日本の水道料金は世界と比べてかなり安いため、あまり節約を意識しない人も多いですが、水道代は水道光熱費の中でも節約しやすい支出です。
顔を洗う、歯を磨く、食器を洗う、手洗いうがい、シャワーを浴びるときに、水道の蛇口を小まめに止めるだけで、1世帯あたり月6000Lもセーブできる統計もあります。これは年間1万7280円の節約になります。
4人家族
1994年式のトイレは1回10Lの水を使います。1日4回で9.6円、4人家族なら約38.4円、年間で1万4000円以上です。
それが2012年式のトイレでは1回3.8Lの水しか使いません。トイレ分の水道代は38%になり、8680円の節約です。そのため、我が家も新築時に節水トイレを導入しました。
1人暮らし
シャワーの時間を1分短くすると12Lの節約になり、1人あたり年間1000円のコストダウンができます。ただ、なかなかシャワーを短縮することは難しいですし、お得感に乏しいです。
それよりもお風呂に入らずシャワーのみのほうが簡単に節水できます。1年間では「200L×0.24円×365円=1万7520円」の節約になります。