旅費を安くする7個のコツ!ツアー・航空券・ホテル代を節約する

中野貴利人
監修者中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
2023/10/01 更新本ページはプロモーションを含みます

旅費を安くする7個のコツ!ツアー・航空券・ホテル代を節約する

  1. 基本は旅行の閑散期に申し込むこと
  2. コツ① ツアーは乗り継ぎ便やCグレード
  3. コツ② 個人手配で割安料金を調査する
  4. コツ③ 航空券はとにかく早く予約する
  5. コツ④ 電車・バス・船も工夫できる
  6. コツ⑤ 車はライドシェアを使う
  7. コツ⑥ レンタカーはセットで借りる
  8. コツ⑦ ホテルは5パターンから検討する

基本は旅行の閑散期に申し込むこと

旅行は閑散期に申し込む

旅行は時期によって料金がかなり違います。主な理由は航空券やホテルの需給関係です。繁忙期は価格が高くても旅行客が集まるため、旅行代金を通常の1.5~5倍程度に設定しています。

旅行業界の主な繁忙期は、大学生の卒業旅行と社会人の年休消化が重なる2月下旬~3月下旬、夏休みの家族旅行でいっぱいの7月中旬~8月下旬です。さらにゴールデンウィーク、お盆、年末年始は料金が跳ね上がります。

閑散期は年末年始が終わった1月中旬~2月上旬、4月、6月、11月下旬~12月中旬、大型連休の直後です。この閑散期を選んで、休日スタートではない日程を組むことが第1の節約ポイントです。通常より50%引きもよくあります。

時期
繁忙期
  • 2月下旬~3月下旬
  • 7月中旬~8月下旬
  • 大型連休
  • お盆、年末年始
閑散期
  • 1月中旬~2月上旬
  • 4月、6月
  • 11月下旬~12月中旬
  • 大型連休直後

また、海外旅行では行き先で閑散期が異なります。トラベルボイスの2017年の調査レポートによると、他の時期より旅行者が少ない時期は、韓国や台湾が1、4、7月、カナダが7、9、12月、ニューヨークが1~2月でした。

そのため、ニューヨークに4泊6日で行く場合、通常25万~30万円のところ、日本の閑散期とニューヨークの閑散期が重なる1月なら、旅行会社によっては10万~15万円で航空券とホテルが付きます。

フク
フク
ハワイ5日間が8月は35万円だった。
先生
先生
同じ内容でも10月なら20万円で済むだぬ。

コツ① ツアーは乗り継ぎ便やCグレード

ツアーは乗り継ぎ便やCグレード

旅行に「安全重視」を求めるなら旅行会社のパッケージツアーです。行き先や観光する場所、航空券、宿泊先の手配などをすべて代行してくれますし、旅先でのトラブルにも対応してもらえるため、面倒なく旅行が楽しめます。

パッケージツアーには種類があり、料金も千差万別です。航空券やホテルに加えて、レストランや観光案内なども提供するフルパッケージより、滞在中はフリーで自ら食事や観光は手配するタイプのほうが安くなります。

航空券は直行便より乗り継ぎ便のほうが1万円は安いです。乗り継ぎ便では1度飛行機から降りて休憩を挟めるメリットもあります。逆に航空会社をJALやANAにすると割高になります。

ホテルはAやBではなくCグレードなら、1万円以上値引きされます。ホテルは寝るのみと割り切ってしまえれば、問題ありません。ただし、高品質を期待する人はヒルトンやシェラトンなどに変更する予算が必要です。

また「30日前までなら1万円引きプラン、60日前までなら1万5000円引きプラン、60日前なら1日観光のオプション付き」といったように、早期予約で割引になるプランもあります。

このようなお得なパッケージツアーを探すなら1社の旅行サイトではなく、旅行比較サイトが便利です。例えば、トラベルコならJTBやH.I.S.などにある多数のプランが同時にリストアップされます。

トラベルコ

ただし、割安ではなく格安なツアーには「低価格な理由」が存在することも覚えておきたいです。例えば、参加者を多くしているため、空港~ホテル間の送迎で待たされたり、途中でお土産ショップに立ち寄ることもあります。

コツ② 個人手配で割安料金を調査する

個人手配で割安料金を調査する

パッケージツアーは全日程を旅行会社が用意してくれますが、個人手配では自分で好きなようにプランを決めます。航空券や宿泊費、移動手段など、それぞれお得なものを選ぶことで割安に済ませることもできます。

海外旅行ではアジア圏のように比較的近場で物価が安い国は個人手配が安いです。ヨーロッパや北米などの遠距離で物価の高い国では、パッケージツアーのほうが安くなる傾向があります。

個人手配は手間がかかることがデメリットでありながら、万が一、旅行がキャンセルになった場合のキャンセル料は、パッケージツアーでは3週間前からかかってしまいますが、個人手配では1~7日前とギリギリまで待てます。

旅行代金が安くなり、オーダーメイドで自分の好きに旅程を組める、さらにキャンセル料にも融通が利くことは個人手配の強みです。

コツ③ 航空券はとにかく早く予約する

航空券はとにかく早く予約する

国内航空券はとにかく早く購入

国内線では予約が早いほど割引率の高い席が確保できます。本来、購入は2カ月前からですが、ほとんどの航空会社では「先割」や「得割」などと、先行予約できるキャンペーン商品が出ています。

例えば、ANAでは搭乗日の21、28、45、55、75日前のようになるべく早く予約するほど、価格が安くなります。さらに運行ダイヤが確定していない搭乗日の355日前からも予約できます。

割引チケットは「支払期限が予約日当日、便の変更もできない、取消手数料は運賃額の約30~60%相当」といった一定条件がありますが、料金は大幅ダウンします。

逆に出発の10日前になると、高い料金しか残っておらず、在庫がないこともあるため、なるべく2カ月前までには予約するようにしましょう。

また、マイレージを利用する場合はマイル利用の席数に限りがあることに注意です。マイレージで購入できる搭乗日2カ月前なったら、すぐ予約を入れないと空席があっても取れないことが多々あります。

海外航空券は30日以上前が鉄則

海外旅行では直前でも空席状況でかなり割引になったり、早すぎる予約で逆に損をするケースもあります。ただし、搭乗日が近づくと料金は上がっていくことが多く、早期予約で安くなる傾向はあります。

エクスペディアの2017年の「航空券価格動向調査」では、旅行者が航空運賃を節約するための方法は以下が発表されています。

  1. 30日以上前に航空券を購入する
  2. 日曜に木曜発の航空券を購入する
  3. 1月の旅行を計画する

ヨーロッパ行きの航空券が30日を切ると料金が上がり始め、30日以上前ならほとんど価格が同じことがスタンダードです。

曜日別では日曜に安い航空券を見つけやすく、特に木曜発が最も安い傾向がありました。逆に金曜は高い航空券が見つかり、その中でも土曜日発の航空券が最も高いことがわかっています。

日本で海外行きの航空券を選ぶなら、1月の旅行を11~12月の日曜に木曜発の日程で購入すると、最も安く航空券を手に入れられます。ただし、あくまでも統計上であり、必ずしも最安値で購入できるわけではありません。

また、目的地ごとに安い航空会社があるため、格安航空券が比較できるエクスペディアスカイスキャナーで購入します。時間に余裕がある人は直行便ではなく、最安ルートの乗り継ぎ便がおすすめです。

エクスペディア

LCCのデメリットを事前に知る

LCCのメリットは料金の安さです。特にセールではJALやANAの半額が当たり前であり、1/5で購入できることもあります。日本ではPeachやスカイマーク、Jetstar、世界的にはRyanAirが知られています。

デメリットは「乗り場までが遠い、セルフチェックインでサービスが簡素、座席数を増やすために足元の空間が狭い、機内食からブランケットまでサービスが有料、機内設備が少ない」というコストカットです。

その中でも「何でも追加料金が発生すること」には予備知識と慣れが必要です。例えば、預け入れ荷物は重さに応じて料金を支払いますし、座席指定や機内食にも予約手数料があります。

また、1度予約をすると「フライトが変更できない、キャンセル料は100%、遅延や欠航もあり、搭乗者数が少ないために欠航することもある、遅延や欠航による他の便への振替はなし」はリスクです。

このようなデメリットとリスクを克服すれば、LCCほどお得な節約術はありません。ある程度の負担は織り込み済みとして、追加料金がかからないように荷物を減らして、食事や飲み物は持ち込む工夫が必要です。

コツ④ 電車・バス・船も工夫できる

電車・バス・船も工夫できる

国内の金券ショップでは普通列車の回数券や新幹線の指定席券が通常より1~10%引きで購入できますし、メルカリやヤフオク!なら10%以上安いお買い得チケットも多く出回っています。

メルカリ

JRの普通列車なら乗り放題になる青春18切符もお得です。販売や利用期間に制限がありますが、5枚1組で1万1850円のため、5人グループでうまくプランを立てたり、複数回利用すれば、1人2370円で1日中移動できます。

1日に何度も電車を乗る場合は、青春18切符以外でも特定エリア内での自由な乗り降りできるフリー切符があります。特に新幹線の往復とのエリアの乗り放題がセットになったフリー切符はお得です。

海外では電車は予約すると安くなります。ドイツでは3日前までに特定の電車で往復切符を買っておけば、25~50%も値引きされます。州ごとに近距離列車の1日乗り放題チケットもあり、観光名所を巡るときは便利です。

イギリスにはRailCardという割引カードを販売しています。本来はイギリス在住者に向けたサービスですが、旅行者も使えます。他にも特定エリアの鉄道が乗り放題になるRover&Rangerチケットなども販売されています。

また、長距離バスも割安な交通手段の1つです。移動時間が延びながらも、電車と違って乗り換えはなく、深夜に移動するために翌朝から行動できます。現在は座席が広いシートや女性専用バスなどもあり、快適性は高いです。

海外でも夜間バスはお得であり、日本よりも本数が多く、一般的な移動手段になっています。ただ、日本の夜間バスとの違いは冷暖房が完備されていない、空調が効きすぎているなど、快適感が劣ることです。

地元の人と同様に寒さ対策で毛布や枕を用意しましょう。トイレが付いていないこともありますし、夜間でもイヤホンなしで音楽を聴く人もいます。寝るためのアイマスクと耳栓は必須です。

船も移動を安く済ませる方法です。LCCができてからはお得感は薄れましたが、東京駅から札幌駅まで高速バスとフェリーを乗り継いで、1万円程度で移動できます。デメリットは時間がかかり、船酔いがあることです。

コツ⑤ 車はライドシェアを使う

日本のタクシーは「高い」と思われがちですが、近場への移動で人数が多いときは、全員でタクシーに乗ってしまい、割り勘したほうが1人あたりの金額が安く済むこともあります。

海外では料金を吊り上げたり、おつりをごまかす運転手には注意ですが、中国やインド、東南アジアなど、タクシー料金が日本の1/10以下の国も多々あり、その場合はタクシーが最も割安で利便性が高いです。

ただし、現在はタクシーよりUberやリフトといったライドシェアサービスが一般的になっています。

ライドシェアとはタクシーではなく、一般人が運転している自家用車に乗れる乗車サービスです。料金はまちまちですが、タクシーより料金が安く設定されています。チップも不要で気軽に利用できます。

専用のスマホアプリを立ち上げると、周辺を走る車の場所がリアルタイムで表示されて、ドライバーの氏名と顔、車両ナンバー、評価が確認できるようになっています。

続けて、アプリ上で車種や目的地を指定して、その車が来れば完了です。目的地をドライバーに細かく説明する必要もありません。

ライドシェアは世界70カ国、450都市以上で利用でき、特に欧米を中心に広がっています。東南アジアではシンガポール、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアなどです。

ただし、日本では法規制で広がっていません。日本ではタクシー業界の反発があり、当面はライドシェアの恩恵は受けられないです。

コツ⑥ レンタカーはセットで借りる

レンタカーはセットで借りる

国内は電車や航空券とセット

地域によっては交通機関より車の移動が便利です。そのようなときはレンタカーを借りますが、国内ではJRや航空会社でチケットを購入する際にセットで予約する方法がお得です。

JRでは「レール&レンタカーきっぷ」という往復の交通とレンタカーを一緒に予約することでJR運賃が20%割引になります。

航空会社は航空券を購入後、セットでレンタカーを借りると割引されたり、搭乗券の裏に割引チケットが印字されています。さらに宿泊の予約もセットで行うと、レンタカーが1日500円で借りられるキャンペーンもあります。

また、JAFやクレカにもレンタカーの割引サービスが付いています。例えば、JAFカードでは通常5%割引ですが、期間限定で20%OFFなどレンタカー会社で定期的にキャンペーンを行っています。

海外はクレカサービスで割引

海外のレンタカーはカード会社の割引が適用されます。JCBならナショナルカーレンタルが25%割引、アメックスならダラーレンタカーが20%引き、他にも三井住友やセゾンなどで同様の割引サービスがついています。

いずれにしてもレンタカー会社を決めるときは、比較サイトを利用しましょう。車種や期間限定キャンペーンなどがスムーズに発見できます。

世界展開している比較サイトはRentalcare.comです。5万以上の地域で900社以上のレンタカー会社の中から安いサービスを探すことができます。本社はイギリスですが、サイトとサポートが日本語で安心です。

Rentalcare.com

国内企業なら楽天レンタカーで海外レンタカーを扱っています。予約や変更、キャンセルはオンライン上で簡単に行えます。

コツ⑦ ホテルは5パターンから検討する

1

Airbnbで民泊を利用する

民泊は「宿泊施設として自宅などを提供するホスト」と「個人宅に泊まりたいゲスト」をマッチングするサービスです。世界大手ではAirbnbが有名であり、ホテルよりかなり安い料金で宿泊できます。

Airbnb

民泊を利用するにはAirbnbなどのアプリにて、メールアドレスや電話番号を登録し、地域やベッド数、価格で検索して、部屋を選びます。海外では最低限水回りがきちんとしていることも判断基準です。

実際に宿泊した人からのレビューも重要であり、過ごしやすさを把握することができます。予約したあとはアプリ上、もしくは直接部屋を提供するホストと直接コンタクトを取ります。

海外では予約や鍵の受け取りなどのやりとりは英語になるため、ある程度英語に慣れている必要もあります。また、ホストと同じ屋根の下で宿泊することもあるため、挨拶程度のコミュニケーションはできると安心です。

2

宿泊予約サイトでホテルを探す

ホテルは旅行会社のカウンターより宿泊予約サイトのほうが割安です。国内ではJTBじゃらん楽天トラベルYahoo!トラベル、海外ではBooking.comエクスペディアで安いホテルを探せます。

JTB

宿泊予約サイトでは地域ごとに一括で比較できることがメリットです。同じホテルの部屋でも宿泊プランが違うと価格差があるため、キャンペーンやお買い得品を見つけることもできます。

海外の場合も基本的に同様ですが、料金が安いホテルは税金やサービス料が価格に含まれていなかったり、キャンセル料が100%発生することもよくあるため、予約時は必ず料金を確認します。

また、サイトから申しこんでも、予約が取れないオーバーブッキングも海外では珍しくありません。その場合にはホテル側に代わりの宿泊先を手配するように強く要求します。

3

旅行比較サイトで探す

宿泊予約サイトをいろいろ渡り歩いて、料金や在庫の有無をチェックすることが面倒であれば、旅行比較サイトを利用します。国内系ではフォートラベルトラベルコ、海外系ではトリバゴスカイスキャナーが有名です。

フォートラベル

フォートラベルは、予約することでマイルに交換できるポイントが貯まります。JTBやHISなど大手の宿泊予約サイトのプランを集めて、その中から最安値を探せるため、安心してホテルに泊まることができます。

トリバゴは400以上の予約サイトから世界190カ国の宿泊施設料金を比較して、安いところを探せます。さらに豊富な評価と現地の写真を見ることで、希望通りのホテルを見つかります。

ただし、旅行比較サイトでは全プランが網羅されているわけではありません。例えば、JTBなら「JTBサイト限定プラン」のようにその宿泊予約サイトにしかないプランもあります。

4

直前予約は大幅に値引きされる

ホテルや旅館の空室状態は運営側からすれば、無駄になってしまいます。それなら大幅な値引きをしても空室を埋めたいわけです。

そのため、ホテルや旅館は3日前から当日にかけて大幅に割引をしていることがほとんどです。JTBじゃらんといった宿泊予約サイトでも「3日前だから格安プラン、直前の在庫処分、当日限定のお得な宿」といったように、特集やタイムセールを開催しています。

直前まで宿泊先が決まっていないことはリスクですが、観光地にある駅近のホテルでも、どこかの部屋では直前にキャンセルされます。事前にいくつかの宿をピックアップしておき、午前中に一斉に検索してみましょう。

5

ホテルの公式サイトが安い

ホテル料金を節約する5つの方法

国内ではホテルや旅館によっては公式サイトにある価格が最も安いときがあります。その場合は「最安値保障」や「最低価格保証」を掲げており、宿泊予約サイトより10~20%安いプランが出ています。

直接予約ならファシリティ(設備)やアメニティ(備品)の追加、変更やキャンセルの融通も利きやすいため、泊まりたい宿が決まっているときは、まずは宿の公式サイトを確認しましょう。

海外では直接予約が必ずしも最安値にはなりません。宿泊予約サイトはかなり割引していますが、ホテルに直接申し込んでもそのような割引が適用されることは少ないです。

ただ、宿泊予約サイトとは違って、キャンセル料が発生することがほとんどないことがメリットです。何度か行き慣れた場所であれば、前もって気になるホテルの公式サイトをチェックしてみましょう。

ちなみにトイレやバスなどを気にしないのであれば、宿泊料金を3000円前後に抑えられるため、ビジネスホテルも選択肢の1つです。特に1日中観光に出ているような場合は、寝るだけのホテルにお金をかけない人もいます。

フク
フク
最近はホテルの公式サイトが1番安いかも。
先生
先生
国内ならそうだぬ。海外は宿泊予約サイトがおすすめだぬ。

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著作・制作

中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
本業はベンチャー企業のマーケター。副業は26歳で法人化し現在16期目。5冊目の著書「自由にはたらく 副業アイデア事典」を上梓。メディア掲載実績は日経、読売、朝日新聞など150回以上。2児の父。

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