農業・牧場体験の副業とは?週末に野菜や果物の収穫を手伝うアルバイト
農業・牧場体験の副業とは?
農業を副業にする人は3タイプいます。1つ目は「興味がある農業でお小遣い稼ぎをするタイプ」です。ただ農業や牧場の時給は仕事内容に比べて割に合わないため、長続きはしません。
2つ目は「農業を趣味の副業として続けていくタイプ」です。副収入はそこまで求めず、のんびりと採れて余った分を100円で無人販売したりします。田舎の農場や牧場では日常の喧騒から逃れられる経験ができるため、気軽にリフレッシュしたい人たちが多く参加しています。
3つ目は「いずれ農業で独立するために、実戦経験をアルバイトでする」タイプです。農業は大学の農学部で学ぶ人がいるように、知識が欠かせません。農業を学ぶために農家で手伝いをして、正しいノウハウを学んでいきます。
いきなり脱サラをして次の生業に農業を選ぶ会社員も存在しますが、わりと失敗しています。特に子供がいる家庭では農家のみで生活が成り立たずに、再び会社員に戻っていくでしょう。
収入は時給換算400~800円と低い
農業・牧場体験のアルバイトは、北海道では搾乳、栃木県でイチゴ、福井県で鶏卵、沖縄県でサトウキビのように全国各地にあります。雇用期間は短いタイプでは3日、また長くても1カ月程度の短期間就労が一般的です。
地域 | 種類 | 報酬 |
---|---|---|
北海道 | さくらんぼ | 8時間4000円 |
北海道 | ブロッコリー | 時給800円 |
北海道 | メロン | 9時間5040円 |
北海道 | 乳牛 | 9時間3500円 |
茨城 | レンコン | 7.5時間5000円 |
千葉 | ヒマワリ | 8時間5000円 |
長野 | ぶどう | 9.5時間5200円 |
静岡 | しいたけ | 8時間4400円 |
香川 | アスパラガス | 8時間4000円 |
鹿児島 | キキョウ | 8時間4000円 |
情報取得日 2024年10月時点
あくまでも農業をしている方のお手伝いをしにいくため、給与は他のアルバイトと比べてあまり期待できる額ではありません。時給に換算すると400~800円、相当高くても1000円に達しないです。
この金額は国が定める最低賃金を下回っていますが、農業・牧場体験では食事や宿泊などの滞在費が報酬から引かれるためです。また、一部の農家ではボランティアという名目で働き手を集めていることもあります。
副業で農業・牧場体験を始める手順
日本の農家では65歳以上の人が多く、2024年10月時点で平均年齢は67歳を超えました。農業・牧場体験のアルバイト先でも親族経営やグループ経営の農家であることが多いです。農作物の収穫期のみに極端に忙しくなり、いつもより人手が必要で期間限定のアルバイトを雇用しているためです。
小規模な夫婦2人で続けている農家は働き手を必要としないため、あまりアルバイトを募集しません。逆に飲食店直営の大規模農場、海外展開を軸にした大企業、若手ベンチャーによる農場経営も、合理的な経営がされているため、副業者をあまり必要としないです。
農業や牧場のバイト先は、案件の掲載数が豊富なアルバイト情報サービスで見つかります。検索キーワードに「農業」や「農家」などを指定すると、北海道・東北地方のみでも1000件近くがヒットします。
もしくは農業のバイト専門のボラバイト、さまざまな条件で検索できるあぐりナビ、農業求人サービスの農家のおしごとナビなども有名です。
農業は将来性があることがメリット
農業を副業にするきっかけは将来性
農業は悪天候や不作によって収入はすぐに不安定になったり、輸入品の増加や原油価格の上昇などが農家の打撃となります。しかし、政府の方針転換や国際化による後押しもあり、農業が見直されてビジネスとして注目されるようになりました。
若い世代の人たちも農業や酪農に転職して、品質改良や輸出を視野に商機を狙っています。特に早期引退を考えている会社員からも農業は支持を集めています。
農業は不景気でもある程度の収入が確保できる職業ですし、自分たちの食べ物は自ら作って確保したいという強い意志希望から、新規参入者が増えています。
農業は今後も拡大できることが強み
農業で稼ぐためには有識者に教えてもらったり、同じ仲間と情報を共有しながら、農作物の品質だけではなく生産性の高い仕組みづくりが欠かせません。
質と量で一定のパフォーマンスが維持できたら、次に販路を拡大していきます。地元スーパーやネット販売、海外進出まで広がります。さらに独自ブランドの開発、加工販売による第6次産業への展開など、農業や牧場経営者としてすべきことは想像以上でしょう。
本人と家族だけでは人手が足りず、アルバイトや外国人労働者の確保も必要になります。規模が拡大するにしたがって、数百万円や数千万円単位の設備投資も増えていきます。
農業・牧場体験の副業まとめ
総合 | 2.8 |
---|---|
評価 | |
収入 | 日給3000~8000円 |
時間 | 4~10時間 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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農業・牧場体験の体験談や口コミ
農業・牧場体験歴1週間
労働条件は農家でそれぞれ異なるため、私が体験したものでしか言えませんが、私は長野県にあるレタス農家で農業体験をさせていただきました。レタス農家はとにかく始業時刻が早く、基本的に深夜~早朝が勤務時間でした。
収穫に1番良い時間は日が昇る前ということで、深夜2時からスタートし、終了は朝7時になります。夏の時期でありながら深夜の作業は寒かったです。座りの姿勢での作業もつらく、普段は使わない筋肉を使ったことで筋肉痛も発生しました。
ただ、3日目にはスムーズに作業ができるようになり、仕事で煮詰まっていた私にとっては、良い気分転換の機会です。ちなみに時給は500円でしたが、空気のおいしい田舎で体を目一杯使って、充実した気持ちのほうが記憶に残っています。
農業・牧場体験歴5年
北海道でスイートコーン、群馬県で鴨、埼玉県でほうれん草、長野県でレタス、静岡県で馬、石川県で乳牛、広島県で菊、宮崎県でパパイヤなど、私は長期休みに全国各地に飛んで、アルバイトをしています。報酬は安いながらも衣食住込みは節約になり、貴重な体験ができます。
農業・牧場体験歴3カ月
都心に住みながら、週末農業という形で郊外に小さい区画の農場を持って、農作物を育てたいと考えています。そのための1歩目のステップとしても農業体験をしてみました。
農業に携わる方々とのコネクションを持つことは重要ですし、週末農業に興味がある人なら、その経験は必ず役に立ちます。副業でもそれは仕事にするなら、本気に取り組まないといけません。そのため、農業のバイトは実践練習としておすすめです。
農業・牧場体験歴1年
報酬は時期や経験、手伝いする作物によって変わってきますが、日給4000~5000円程度です。副業として収入を得るために参加するのではなく、あくまで「貴重な体験をさせてもらっている」という意識なら続けられます。