添削指導者の副業とは?模擬試験の答案や小論文を添削して1枚100~300円
添削指導者の副業とは?
学習塾、予備校、通信教育の模擬試験の答案や小論文を添削します。ウェブ上で添削業務を行う、もしくは宅配便で解答用紙が届きます。いずれにしても空いている時間を利用して、在宅で作業が完結する副業です。
大手学習塾の定期テストの答案は200枚を超えます。有名講師陣が200枚の答案を丸付けすることは効率的ではありません。そこでアルバイトに200枚の答案と模範解答を送付して、適切に正誤を判断して採点してもらいます。
解答に関する説明は授業内で行うため、解説できるほどの知識については添削指導者には求められません。答案には正誤判定とマニュアルに沿ったアドバイスを記載すればOKです。
ほとんど学習塾や予備校では、添削指導者の資格を大卒以上としており、採用試験も学力を測った上で面接を実施していることが多いです。また、記述式の採点が必要な場合は、字のきれいさでも判断されます。
添削指導者は学生に美しく正しい日本語を身につける役割も担っています。誰でも気軽にできる副業ではありませんが、空いた時間を有効活用できますし、時給も副業の中では高水準に位置します。
収入は答案1枚100~300円
赤ペンによる正誤チェックであれば、答案1枚あたり数十円前後の報酬ですが、解説を書いて指導すると1枚300円以上に跳ね上がります。さらに小論文では料金は1枚300~500円に上がり、レベルが高い学力が要求されるほど、それ以上の金額が提示されます。
単価の安い答案を大量にさばくなら気軽にできますし、時間がかかる答案にじっくり向き合うなら集中力が必要です。いずれも本人の能力と好み次第ですが、難度が高いほうが報酬は高めです。
初めは採点スピードが遅くてわりに合わなくても、作業に慣れてくると時給換算で2000円以上にも達する人もいます。出来高制のために時間の工夫や作業の効率化ができて、会社員の副業としても十分成り立ちます。
副業で添削指導者を始める手順
添削指導者は学習塾や予備校などで募集しています。地域密着型の傾向もあるために、例えば、河合塾ではエリアと期間を限定して、模試や小論文の添削指導員を募集していることもあります。
また、常時ではありませんが、ドラゼミ、赤ペン先生、Z会などの有名どころも、添削指導者の人材募集を定期的に掲載しています。特に受験を控える手前の秋から冬に募集をかけているところが多いです。
- 添削学習で指導している塾や通信教育などに応募します。
- 書類選考を行いますが、履歴書は直筆で字の丁寧さが試されます。
- 書類選考に合格したあとに、筆記試験と面接試験を設けている企業が多く、論述や表現力を審査します。
- 試験に合格すると数日間は新任研修を受け、添削者としての基礎知識を身に付けたあとに、添削指導者として登録されます。
- 添削業務がスタートして、案件をこなすごとに報酬が銀行口座に振り込まれます。
- 数カ月間は実技指導のために来社することもありますが、多くは在宅のみで完了します。
もしくはクラウドワークス、bizseek、ココナラといったクラウドソーシングサービスでも、法人のみではなく個別に案件を募集していることがあります。特に公務員試験を受ける人のエントリーシートや小論文が多く、単価は1枚1000円程度です。
ウェブ上のみで添削作業をする場合は特に問題ありませんが、自宅に答案用紙が送られる場合は注意が必要です。
いつでも受け取れるように「宅配ボックスがある、コンビニ配達を指定する、答案の量を減らして郵便扱いにする」など方法を考えておきます。
玄関先に置いておくなどは危険であり、万が一、盗難や破損が起きると損害賠償を被ることもあります。答案は生徒の努力であるために大事に扱いましょう。答案の返送は通常通り、宅配便か郵便で構いません。
添削指導者の副業でよくある質問
──現在はどのような答案を添削しているのでしょうか?
今は小学生か中学生の答案を赤ペンでチェックする作業で、マニュアルに沿って解説を加えています。追加で小論文を添削するときは、誤字脱字を修正して、感想を記載していきます。
──添削指導者は副業でいくらくらい稼げますか?
初めて添削したときは時間がかかり、時給500円くらいに換算できるかもしれません。ただ、今では1枚300円の答案用紙を1時間で5枚はこなせているため、時給1500円は超えています。
──添削指導者になるために試験や研修はありましたか?
書類選考、論文による筆記試験、面接がありました。また、添削業務を始めてから約3カ月は週に1回、添削物の指導研修が行われました。
──添削指導者は副業に向いていますか?
自宅でスキマ時間にできることはありがたいです。また、学歴ではなく学力が高い人は有利です。レベルが高い学力が要求されるほど、それ以上の金額が提示されます。副業の中でも実力が試される分野ではないでしょうか。
──添削指導者で留意しておくべき点はありますか?
添削作業は出来高制のために焦って作業をしてしまい、仕事が雑になる人も多いみたいです。当たり前かもしれませんが、受け取った答案は生徒の努力の結晶ですので大事に扱いましょう。
添削指導者の副業まとめ
総合 | 2.6 |
---|---|
評価 | |
収入 | 1枚100~300円 |
時間 | 1時間~ |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
|
添削指導者の体験談や口コミ
添削指導者歴2年6カ月
予備校などで定期的に行われる模擬試験や実力テストの答案用紙の枚数は、数万枚にも及びます。これらの膨大な数の答案用紙の採点を講師や専門職の人がやるわけにはいかないため、添削指導者が必要です。
私はすでに2年以上やっていますが、添削作業に慣れてくると1枚200円の作文も1時間で10個以上はこなせるようになります。
1日中自宅にこもらなくても、数時間で50人分をさばければ、1万円以上の報酬にもなります。経験を積んで仕事に慣れることは、副業でも大切なことだと感じました。
添削指導者歴1年
添削指導者のバイトは、単なる正誤チェックでは単価が低いため、できたら小論文の回答チェックを望ましいです。
文章を読むのに時間がかかりますが、確認しなければならないポイントがあらかじめ決められていますし、模範解答もパターン化されているため、それほど時間をかけずに終わらせることができます。
添削指導歴なし
添削指導者に対しては必ず選考過程があり、適切な学力と指導力、文字のきれいさ、添削内容のレベルが合った総合的なスキルを保有しているかがテストされます。合格しないと仕事を受けることはできません。
生徒は小学生、中学生、高校生などと年齢やレベルがバラバラであり、スキルが低いと幼稚園児や小学校低学年を担当させられます。ちなみに子供の年齢が低いほど、報酬も下がっていきます。
私は一般的な大卒レベルであり、筆記型のペーパーテストも難しくて、大学受験、特に有名大学受験コースなどの添削指導者には採用されませんでした。ハイレベルな添削指導者は狭き門かもしれません。
添削指導者歴1年
学力が必要なわりには労働単価はそこまで高くないです。単純な採点作業では1件につき50円前後、小論文などの文章の細かいチェックが必要な科目や記述問題のある数学などは1件200円前後が相場です。
問題のレベルが高くなれば単価は上がりますが、それでも1件300~400円程度であり、相当効率よく件数をこなさない限り、あまりまとまった収入にはなりません。
そのため、かなり高いレベルの問題を添削する人でも、1カ月の収入は5万円程度が限度であり、私も「わりに合わない」と思ってやめました。自分の学力を使える副業は他にも多々あります。