カーシェアリング - 個人に1日単位で車を貸すビジネス

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

カーシェアリング - 個人に1日単位で車を貸すビジネス

  1. カーシェアリングの基本データ
  2. 使わないマイカーを必要とする人に貸す
  3. 副業でカーシェアリングを始める手順
  4. 経験者にインタビュー
  5. カーシェアリングの体験談

カーシェアリングの基本データ

総合 3.2
評価
収入1日3,000~1万円
時間1日~
特徴
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
元手0円
始め方 カーシェアリングサービス

副業の評価方法について

使わないマイカーを必要とする人に貸す

マイカーを貸すことで車の大家になれる

従来のカーシェアリングとは「企業が車を提供して、複数の人でシェアをする」といった仕組みが一般的でした。しかし、現在は「車を貸したい個人と車を借りたい個人が気軽に貸し借りできる」ようになっています。

例えば、休日しか乗らない車を平日に貸すことで副収入が得られます。個人間のカーシェアリングを仲介するサービスに自分の車を登録することで、レンタカーの希望者からオーナーである私たちにオファーが届きます。

この個人間(C2C)で何かをシェアするサービスは急速に広がっており、カーシェアリングだけではなく、バイクや自転車、部屋、駐車場の時間貸し、高級バッグやジュエリーなども人気です。

1日数千円でも週末に3日間貸すと1万円

車の大きさやスペックによって、貸し出し金額は異なりますが、平均的には1日3,000~1万円で車を貸すことになります。この価格は自分で決められるため、高級外車などであれば1日数万円で貸し出すことも可能です。

貸し出し期間はファミリー向けなら1日ではなく、2泊3日も多いです。仮に1回6,000円のファミリーカーを2泊3日で月4回貸すと、1カ月72,000円に達します。本人が働かずにこの金額を手にできることはお得に感じます。

6,000円×2泊3日×4回=1カ月72,000円

マイカーはまったく乗っていなくても「駐車場代、メンテナンス費、車検代、税金」などが取られてしまう負債であるため、この遊休資産を賢く活用する意味でもカーシェアリングは役に立ちます。

借り手とのやりとりが労働時間となる

カーシェアリングに労働時間は不要ですが、借り手とやり取りをする事務処理が発生するため、これが実質的な労働時間になります。

具体的には「最初に貸し出す車を出品する、借り手からのオファーを確認する、条件が合えば承諾を返す、借り手と約束した日時に車を貸す」という流れです。オークションに商品を出品して、落札を待つときと似ています。

また、マイカーの出品料は全般的に無料であり、借り手との取引が成約したときに落札価格の5%や10%をカーシェアリング仲介サービスに支払うシステムが一般的です。

副業でカーシェアリングを始める手順

副業でカーシェアリングを始める手順

カーシェアリングを始める利用動機としては「自家用車を使わない時間に貸し出すことで収入を得たい」がほとんどです。

車を持っている人は男性のイメージが強いですが、カーシェアリングでは家族の車を主婦がやり取りして、収入を得るケースもよく見られます。このカーシェアリングを副業にするまでの流れは次の通りです。

  1. Anyca(エニカ)カフォレグリーンポットなどのカーシェアリング仲介サービスに貸し手として会員登録をします。
  2. 貸し出し価格や条件を決めて、マイカーを出品します。
  3. 車を借りたい人からリクエストが来るまで待ちます。
  4. リクエストが来て、条件が合う場合は取引が成立します。
  5. 借り手と車の受け渡し方法や貸し出し時間などを決めます。
  6. 借り手と決めた場所にて、車を貸し出します。
  7. 後日、カーシェアリング代が入金されます。

借り手としては「日常的には電車などの公共交通機関で十分だけど、旅行するときは車が欠かせない」や「デートで高級車を借りたいけれど、レンタカーのわナンバーは避けたい」などといった多様なニーズが存在します。

車種タイプ貸し出し価格
アルファード
トヨタ
ミニバン7,000円
エルグランド
日産
ミニバン5.500円
インテグラ
ホンダ
セダン6,000円
Sクラス
メルセデス・ベンツ
セダン28,000円
ガヤルドスパイダー
ランボルギーニ
オープン12万円

カーシェアリングにはさまざまな車種が登録されていますが、比較的にファミリーカーであるミニバンの需要が高めです。トヨタのアルファードなどであれば、1日5,000円以上の収入になることもあります。

経験者にインタビュー

──カーシェアリングは誰にでも向いている副業でしょうか?

カーシェアリングが副業に向いているかは好みが分かれます。車を貸すこと自体に抵抗もありますし、他人がハンドルや座席を使うことを嫌がる人もいます。私は毎回しっかり清掃しているため、そこまで気になりません。

むしろ、借り手に車を心地よく使ってもらうために、貸し出す前に外装の汚れをきれいに拭き取って、車内も掃除機でかなり清掃します。

もちろん、事前にガソリンも満タンにしたり、ブレーキオイルの交換回数も通常よりも頻繁に交換します。この心配りを良しとする人はカーシェアリングを続けられると思います。

──車を毎回清掃すると借り手の満足度も高そうですが、リピーターなども付くのでしょうか?

それも戦略の1つです。この手間がかかる作業は着実にリピーターを増やします。やはり、カーシェアリングはその地域ごとに顧客が存在しており、基本的には近隣の住民たちが借りにくるわけです。

そこで1度不快な思いをさせてしまうと既存客を減らすばかりですし、逆に1度でも満足していただけると、その人がリピーターになって定期的にカーシェアリングを申し込んでくれる可能性が高まります。

──初めてカーシェアリングをするにあたって、何か不安や失敗などはありましたですか?

確かに最初に知らない人に車を貸すことは心配ではありましたが、その後は特にトラブルもありません。今では自分のしっかりメンテナンスした車を存分に使ってほしいという気持ちです。

──カーシェアリングはお小遣い稼ぎというイメージもありますが、実際には例えば3万円程度であれば、そこまで難しい作業もなく、初心者でも始めやすいように思えます。

何かコツを得たり、稼ぐために勉強をしなければいけないわけではありません。そういう意味では初心者でも参入しやすいでしょう。

あとは自分がどのくらい車を使っているかだと思います。例えば、土日のみ車を使用する人であれば、1カ月のうち20日ほどはその車にまったく価値が見い出せない状態であり、もったいないとさえ感じます。

それを少しのやり取りで現金に変えられるのであれば、個人的にはカーシェアリングは忙しい会社員や主婦に向いている副業だと思います。

カーシェアリングの体験談

親の車を貸して収入を折半
2017.09.29
20代 男性
カーシェアリング歴7カ月

私は大学生ですが、親が持っている車を貸すことにしました。平日は誰も乗らないため、時間のある私がカーシェアリングの借り手とやり取りをして、月に何度も貸しています。

もちろん、親に相談して使用権をもらっていますし、カーシェアリングで得られた収入の50%はきちんと親に渡しています。

個人間のカーシェアリング市場が浸透
2017.05.10
30代 男性
カーシェアリング歴10カ月

元々スイスやドイツなどのヨーロッパでは、1940年代から個人間のカーシェアリングが浸透していますし、自動車販売台数で世界1位の中国と2位のアメリカでも、類似モデルのサービスが急拡大している状況です。

日本ではマイカー所持率が高いために、カーシェアリングのニーズが控えめでしたが、1999年に環境対策の1つとして自治体主導でカーシェアリングがスタートしました。そのため、当初は主にエコカーの貸し出しが多く、個人間というより企業間取引が中心です。

その後、2009年に個人間のカーシェアリングを仲介する企業が多く出てきましたが、違法性の問題などが原因で普及にいたりませんでした。

しかし、現在はスマホとアプリのおかげで、さまざまな個人間取引をすることが一般的になり、法整備の普及も伴って、個人間におけるカーシェアリングの市場環境が整っています。

事故の対応が非常にめんどくさい
2018.1.16
40代 男性
カーシェアリング歴1年

貸した車が事故を起こしました。もちろん、貸し手である私に責任が向かうことはありませんが、事故処理のやり取りや保険会社への連絡、修理などかなり手間と時間がかかったことを覚えています。

ほとんどの借り手は日常的に車を運転していない人であるため、金額的に損はしなくても、事故で最悪愛車がなくなるリスクは想定しておきたいです。

スポンサードリンク

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた情報を掲載するように努めておりますが、内容の一部に誤りがあるなどのご指摘はお問い合わせより随時承っております。
公開日公開日 2015.02.02
更新日更新日 2018.09.06

著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。