個人向け国債の副業とは?最低金利0.05%で元本割れがない安心感
個人向け国債の副業とは?
個人向け国債とは政府に貸すお金
個人向け国債とは「個人が国に貸したお金の証明書」です。国とは政府のことであり、日本国債の場合は1965年に発行して以降、1度も元本割れ、もしくは利払いの遅れが発生したことがありません。
財務省の2017年9月の「国債広告の効果測定に関する調査委託業務」によると、個人向け国債の魅力は「投資額を下回るリスクがない」が第1位であり、ほとんどの購入者がリスク分散を目的としています。
続いて「身近な金融機関で買える、1万円から1万円単位で購入できる、国が発行している、一定期間経過後は中途換金が可能、毎月公募されている、年率0.05%の最低金利が保証されている」が上位でした。
個人向け国債の金利は年0.05%以上
2024年10月時点における銀行の定期預金の金利は、ゆうちょ銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクでは年0.125%しかありません。楽天銀行などのネット銀行でも年0.1~0.5%です。
しかし、個人向け国債の金利は固定3年で0.34%、固定5年で0.46%、固定10年で0.57%もあります。
また、個人向け国債の金利は下限が0.05%に設定されています。メガバンクの定期預金の金利が年0.01%だったときでも、最低年0.05%の金利が付くわけです。銀行の定期預金よりもお得であることは間違いありません。
個人向け国債3種類を比較
個人向け国債には3年満期で利率が固定の「固定3」、5年満期で利率が固定の「固定5」、10年満期で6カ月ごとに利率が変動する「変動10」の3タイプが存在します。それぞれの金利は次のとおりです。
名称 | 金利 | 金利の計算式 |
---|---|---|
0.34% | 基準金利-0.03% | |
0.46% | 基準金利-0.05% | |
0.57% | 基準金利×0.66% |
情報取得日 2024年10月時点
全国の1000以上の金融機関にて、最低1万円から1万円単位で購入できます。仮に中途解約したいときも、1年経過したのちに「直前2回分の利子相当額×0.79685」を支払うことで、簡単に換金できます。
個人向け国債の1番の使いどころは、数年先に使いたいお金を保存しておくことにあります。個人向け国債は銀行の定期預金よりも金利が大きく、元本が保証されているため、リスクなしで資産運用ができるためです。
例えば「ボーナスをやりくりして、子供の大学進学のための300万円を用意できた。ただ、子供は8歳で10年間は使わない」というときに、その300万円を変動10に預けると、10年後に利息付きで返ってきます。
変動10の金利が0.05%のとき、1年あたり1500円の利子が貰えます。それが10年間で合計1万5000円になるわけです。金額的には物足りないかもしれませんが、銀行の定期預金よりは何倍もましです。
2024年10月時点では低金利であり、ここから徐々に金利が上がる可能性もあります。変動10は6カ月おきに金利が見直されるため、仮に10年間の平均金利が0.3%に上がった場合は、1年あたり9000円が受け取れます。
300万円×0.3%×10年=9万円
5年後にある住宅ローンの繰り上げ返済の資金、10年後にある子供たちの教育資金や親の老人ホーム代、20年後にある自分たちの老後資金など、期限を決めた資産運用に個人向け国債は適しています。
メリットは個人向け国債の信頼性の高さ
銀行の定期預金は完全な元本保証ではありません。その銀行が破綻するとペイオフで1000万円までしか保証されないからです。実際に2010年9月に日本振興銀行が破綻したととき、1000万円以上預けていた人は損をしました。
金融広報中央委員会の2017年11月の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上の世帯で預金1000万円以上の割合は20代で6.8%のみですが、60代で40.1%に達し、預け先に不安を覚える人が増えます。
しかし、個人向け国債は民間銀行とは違い、お金を貸す相手が日本政府であることから、信頼性はトップクラスに位置しています。日本政府が破綻しない限りは、元本や利子も保証されるために安心です。
個人向け国債の副業でよくある質問
──日本政府が破綻して紙くずになる可能性はありますか?
2018年度の日本の国家予算は約98兆円です。これは私たちが支払っている税収が98兆円に達したときに、初めて「医療、年金、介護、公共事業、教育、防衛、食料、エネルギー」などの支出に対応できることを意味します。
しかし、実際の税収は約60兆円、税外収入が約5兆円であり、98兆円にはまだ33兆円も足りていません。そのため、この33兆円を個人向け国債などでまかなっているわけです。
このような借金漬けの年が続いたことで、2024年10月時点では国と地方を合わせて1088兆円を超える借金を抱えるようになりました。GDPに占める国債発行額の割合は先進国中でも最悪水準です。
ただ、それでも日本政府が破綻するようなことはなく、個人向け国債が紙くずになる可能性は少なくとも20年間はゼロになります。
その理由は財政破綻する予兆が見られないからです。例えば、2017年度の海外との取引による経常収支は約22兆円の黒字でした。これが赤字に転落すると、国債の信用力が落ちますが、高水準をキープし続けています。
さらに日本国債の保有者の割合が重要です。2001年のアルゼンチンや2009年のギリシャがデフォルト(債務を支払いできない状態)になった原因は、多くの国債を海外勢が保有していたためです。
一方、日本国債は2018年4~6月期で94%を国内の中央銀行や民間銀行などが保有しています。日本政府が国債を発行して、日本国民が国債を購入する状態であり、日本国内でお金をグルグルと回しているに過ぎません。
日本国民のお金が尽きたら、海外勢が購入することになり、それが返せないときはデフォルトとなりますが、2024年10月時点では日本国民の金融資産は約1800兆円もあり、住宅ローンの負債やすでに購入済みの国債を除いても、約1500兆円も残っています。
つまり、国債を購入する余裕があるわけです。もちろん、いつまでもこのような赤字家計を続けるわけにはいきませんが、日本の経常収支と国債保有者の割合を見る限りは、あと20年はデフォルトのリスクはありません。
個人向け国債の副業まとめ
総合 | 3.3 |
---|---|
評価 | |
収入 | 利回り0.05%~ |
時間 | 3年~ |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
元手0円
|
個人向け国債の体験談や口コミ
個人向け国債歴5年
副業として株やFXに投資しつつ、資産運用は定期預金ではなく個人向け国債で貯金しています。個人的には特に変動金利型で元本保証の個人向け国債の10年物がおすすめです。
2017年は過去最低の金利水準であるため、これ以上は金利下がるリスクがなく、金利が上がる確率のほうが高いです。そこで半年おきに金利が見直される変動10がおすすめです。
資産運用ではリスクとリターンの理解が不可欠です。相対的に考えると1つの金融商品に固執しないことが基本であり、個人向け国債は守りの資産として活躍します。
個人向け国債歴3年
高い金利が付く金融商品は魅力ですが、その多くは「高金利=値下がりリスクが高い」という裏の顔があります。
例えば、人気があるFXのスワップ金利、外貨預金、外国債券の高利回りでも為替変動リスクを抱えていて、実際に損をした経験もあります。高金利である新興国への投資はさらにハイリスク・ハイリターンです。
長期的に資産を守るという目的であれば、投資信託で分散投資をしながら、さらに元本が保証されている個人向け国債を購入して、リスクヘッジにすることがベストです。
個人向け国債歴なし
銀行よりも金利が高いとしても、結局は0.05%程度です。手元の100万円が1年後に500円増えても何の魅力もありません。収益性を比較すると、株、FX、REITなど金融商品に軍配が上がるでしょう。
副業では年間500円を稼ぐことなど余裕です。月4万円が副収入の平均値であり、個人向け国債などはお金を増やすためツールとしては弱すぎます。個人的には投資の選択肢にも入りませんでした。