【漫画】第44話「FX初心者に自動売買がおすすめな理由!リピート系からMT4まで全5種」
「5分で終わるFXとは?」
「自動売買は3ステップ」
「5タイプある自動売買」
「兄、ストラテジを選ぶ」
FX取引に自動売買が最適な5つの理由
プロの技術を一般向けに再構築
FXの自動売買とは「あらかじめ決めたルールに従って、システムが自分に代わって取引を行うこと」です。ビギナーでも扱える数値を選ぶだけのタイプやプロ仕様でプログラミングをするタイプなどがあります。
自分で相場の状態を見て、売買の判断をその都度行う取引を「裁量トレード」と呼びますが、FXでは裁量トレードを経て自動売買を移行する中級者、さらにはじめから自動売買を選ぶ初心者も増えています。
その理由は元々プロの技術としてあった自動売買のプログラミングを、FX会社が一般ユーザー向けに再構築したために、気軽に自動売買を扱えるようになったことです。この自動売買には「時間に縛られない、ルールを守れる、ノウハウが蓄積できる」という点でメリットがあります。
時間に縛られずに投資ができる
裁量トレードの場合は22~24時に画面に張り付いて売買し続けたり、早朝に経済情報をチェックしてから注文するなど、意外と時間が必要です。特に1日に何度も売買する場合はFXだけで貴重な時間を使ってしまいます。
しかし、自動売買であればシステムが自動的に取引をしてくれるため、私たちはその間何もする必要がありません。1度システムを稼動させたら、ある程度は放置できるために時間の効率化の面で優れています。
ただし、戦略を変えるときが何度もありますし、システムの持つ売買ルールに不備はないかを定期的に確認する作業は必要です。それ以外はシステムに任せるために、忙しい人にとって自動売買は最適な取引手段です。
ルールを厳格に守ることができる
自動売買の最大のメリットは売買ルールを守れることです。裁量トレードで多くの人が失敗する原因は、その都度、個人の心理状態に影響されながら売買タイミングを判断していることに起因しています。
取引する前にある程度のルールを自分の中で決めても、いざ取引が始まると判断力が鈍ってしまい、最後までルールを順守できる人が少数派です。
特に初心者は「もっと持っていたら上がるかもしれない」と収益確保を逃したり、逆に「もう少し持っていれば、回復するかもしれない」と損失が拡大をするケースが目立ちます。
自動売買の場合は、人ではなくシステムが設定されたルールに基づいて淡々と取引を繰り返すので、焦りや欲望などの心理的なリスクはゼロです。
売買ノウハウの蓄積できる
自動売買のルールを選択したり、構築する際には、その戦略や手法を自分なりに分析をして、納得してから始めます。この段階を経験することは、初心者にとってFXに対する知識が非常に深まることになるでしょう。
すでに稼働しているプロが作成した手法を参考にしながら、最新のデータと売買成績をフィードバックしたり、リアルに売買している状況をウォッチしていくと、私たちは「どのタイミングでどの通貨ペアを売買したらいいか」などを学ぶことができます。
細かい売買で利益が積み重なる
FXでは予想とは逆方向に為替レートが動いて、損切りをしないと含み損を抱えてしまうこともあります。それを防止するためには損失を最小限に抑えながら、細かく利益を積み上げていくことがポイントです。
例えば「1ドル=112円」のときに買い注文をして、113円で売ると1円の利益になります。ただし、初心者はその間に少しでも下がってしまうとポジションを手放してしまったり、もっと上がるときも売ってしまいがちです。
それに実際には為替レートは波のように上下に動くため、次のように細かい売買をしたほうが利益が積み重なっていきます。
同じ112円から113円までの変動でも、112円で買い、112.8円で売り、112.3円で買い、112.9円で売り、112.4円で買い、113円で売ると、3円の利益になりました。同じ期間に3倍の利益を得ることができます。
ただ、FXでは細かく売買することがコツの1つですが、現実的にはそのようなトレードを何度も続けていくことは難しいです。絶え間なく動く為替相場のなかで、着実に予測を的中させることは体力的にも不可能です。
しかし、FXとは外貨を売買して利益を狙う投資です。売買しないと利益は得られません。そこで忙しいあなたに代わってデイトレーダーのような細かい取引を繰り返し、コツコツと利益を積み上げる自動売買ツールの登場です。
FXの自動売買ツールは以前は「自分でプログラムを作る」タイプが主流でしたが、現在は自分好みの戦略を選んだり、通貨ペアや変動幅を指定するだけで24時間トレードしてくれる初心者も扱えるタイプが人気です。
5種類ある自動売買
自動売買は「リピート系、選択型、ミラートレーダー、MT4、設定型」の5種類に大別できます。初心者はMT4以外を選択することが基本であり、特にリピート系は口座数の伸びが顕著です。
リピート系
リピート系は初心者が最も簡単に始められる自動売買であり、日本経済新聞に「33.1%の利益率を達成」や「勝率70%以上」と掲載されたほど、実績と認知度が上がってきました。
リピート系は1度設定すると、トレンドに沿って、買い注文と売り注文を自動的に繰り返してくれます。
為替レートは1度に大きく上がるわけではありません。必ず波のように揺れながら一定の方向に進みます。そこで「少し上がったら少し売り、少し下がったら少し売る」と小刻みに売買するリピート系が役立ちます。
リピート系は1回ではわずかな利益にしかなりませんが、同時に数個~数十個仕掛けるために、細かい利益を積み上げる戦略が取れます。
選択型
プロが作成したストラテジ(戦略)を選ぶだけの選択型ですが、ストラテジは数千種類が登録されており、その相場に合ったストラテジを選び抜くことが勝率アップのポイントです。
上記のように収益率のランキングを見て、実際に利益が上がっているストラテジを絞り込んだり、将来性、勝率、登録人数などで比較できるため、初心者にもボタン1つで始められる手軽さが支持されています。
ミラートレーダー
選択型の中でもイスラエルのトレーデンシー社が開発したミラートレーダーは、多数の戦略プログラムをディーラーから集め、厳選な審査にクリアしたストラテジのみを提供しています。日本での利用者も10万人を超えました。
ミラートレーダーは選択型の一種ですが、選択型として多くのFX会社で採用されているため、あえて選択型とは分けています。数百種類のストラテジがあり、勝率や利益率をランキング形式で見ながら選べます。
MT4(MetaTrader4)
MT4も選択型の自動売買の一種ですが、有料や無料で配布されているプログラムを取り込んだり、自分でプログラムをカスタマイズするタイプです。
外国為替証拠金取引のプロは自分専用の自動売買ツールを作るために、主にMT4を利用しています。メタクオーツ社が開発したMT4上で、プログラミングをして、システムに組み込むわけです。
このMT4のシェアは圧倒的に高く、国内のFX会社も基本的にMT4をベースに自動売買のプログラムを提供しており、MT4専門の口座もあるくらいです。
ただ、MT4に使っているプログラミング言語は一般的なコンピューター言語よりも簡単ですが、初心者には敷居が高い仕組みです。
MT4専用のプログラミングを購入するにしても、かなりの費用がかかりますし、さらにハード面でも自分で自動売買専用のパソコンを用意したり、仮想サーバーを設定しなくてはスムーズに動きません。
そのため、初心者が自動売買の戦略としてMT4を選択することはなく、ある程度経験を積んで、自分のやり方でコンスタントに収益を得られるようになった人が、自分のやり方をMT4に落とし込むイメージです。
設定型
設定型は「通貨ペア、売買、トレンド、想定変動幅を」など設定するだけで、取引ルールが完成し、自動売買が始められます。小難しい設定がないために初心者もスムーズに参入できます。
3~5個の条件を設定することで、新規と決済を繰り返しながら自動売買してくれるため、帰宅後にパソコンに張り付く作業や通勤や休憩時間にスマホで売買するといったFXのイメージを変えたシンプルな自動売買です。
自動売買の体験談や口コミ
FX歴4年
FXをしている人たちに多い悩みが「毎日FXを取引する時間がない」や「仕事中も為替レートが気になる」といった内容です。
それらの問題を解決するために自動売買やシステムトレードに興味が出てきますが、実際にはプログラム知識が必要であったり、システム設計やルール設定が複雑すぎて、特に初心者は手が出しにくいです。
そこで各FX会社はFX初心者でも選ぶだけで自動売買ができる仕組みを開発しました。厳選された売買システムが1000種類以上も用意されていたりします。
私たちはその中からお気に入りの売買システムを選択することで、自動売買がスタートできます。私もFXでは2年以上自動売買を続けています。
FX歴2年
私はFX経験者でしたが、仕事が忙しくなって趣味のFXができなくなったことから、自動売買に興味を持ちました。世界的には自動売買は自分でプログラミングしてストラテジを構築するタイプが主流です。
もちろん、自作のストラテジにはFX、経済分析、プログラミングの3つのスキルが必要であり、私には無理でした。その場合はFX会社が提供しているストラテジやプロが作ったストラテジを選択することになります。
ただ、FX会社が無料で提供しているストラテジは年々レベルが上がっている気がします。プロが有料で作ったストラテジをFX会社が無料で公開したり、ストラテジの本数も膨大であり、すでに自作よりも優れているかもしれません。
また、現在はストラテジを運用実績順にランキング形式で選べたり、過去の取引歴や安定性などをキーにフィルタリングできる機能があるため、初心者も選びやすいですし頼りになります。
FX歴3年
FXを3年ほど経験して毎年のプロフィットも3年連続でプラスになり、自分のノウハウと自信を持っていましたが、会社での仕事がかなり多忙になってしまい、パソコンの前に貼り付ける時間がほとんどなくなってしまいました。
しばらく同じような状態が続きそうだったため、自分の時間を使わないでFXの取引をする方法は探した結果、MetaTrader4を使った自動売買にたどり着きました。
ただ、FX会社で選べるストラテジでは自分のノウハウをそのまま反映することができず、自分でストラテジをプログラミングすることにしました。仕事でプログラミングをしていましたし、言語もC言語に似た性質があり、作成自体は問題ありません。
しかし、自分のストラテジをある程度まで作ったのですが、デモトレードでバックテストしても、私の感覚的な操作までは再現できませんでした。
MetaTrader4ではかなり細かい設定ができ、本来は人間が自分で考えてやるよりも精度の高い売買をするストラテジも作成できますが、複雑に作りこむほどテストが必須になり、むしろ貴重な時間を消費していくことに違和感を覚えてしまいます。
現在は世界中の人がストラテジを作って販売していたり、FX会社も独自のストラテジを何百種類と提供しているため、私は優秀なストラテジを探すことに労力を費やして、自動売買と手動売買を組み合わせながらFXを続けています。
FX歴7年
自動売買ではどのアルゴリズムが人気で優れた成績を残しているかを、一目でわかるようになっています。
自動売買のコンセプトは「誰でも簡単」です。売買システムはすべて無料で利用できますし、パソコンやスマホの電源を入れなくても24時間売買してくれます。
ちなみに売買システムを選ぶコツは「1年以上コンスタントに利益を出している、勝率が50%以上を維持している、最大収益額からの下落率が低い」ことがベースです。
逆に言えば「一時的や短期間のみで利益を出していると安定感がない、勝率が50%を切ると負ける可能性がある、最大収益額からの下落率が高いと今の為替相場に適していない」と考えることもできます。
そのような意味でもランキングや絞り込み検索を使えるFX会社であれば、そのときに最も成績に優れた売買システムの情報を取得できるため、かなり有利です。
FX歴2年
以前に岡三オンライン証券のアルゴトレード365を使っていました。岡三オンライン証券では利益が出た場合のみ売買益の10.8%を支払う料金設定をしています。
つまり、売買システムを制作した人や企業に「投資助言料」を支払う仕組みです。逆に損失が出た場合は投資を助言できていないために、投資助言料を取られることはありません。
また、買値と売値の差を意味するスプレッドは、自動売買の場合は米ドル/円で3~5銭程度に設定されていることが多いのですが、岡三オンライン証券では他社よりも狭いスプレッドを提供しています。
これで個人的にはある程度まで利益が出るようになりましたが、岡三オンライン証券のアルゴトレード365がサービス終了してしまいました。ただ、実際には「損した」という話も多々入ってきており、やはり自動売買は一筋縄ではいかないと考えています。
FX歴2年
私もストラテジ作成型からストラテジ選択型など、いろいろな自動売買を試してきましたが、ボックス圏の動きの中で複数の新規注文を同時に発注して、利益が出たら決済するリピート系の自動売買を続けています。
FX会社ではFXブロードネットの「トラッキングトレード」、外為オンラインのiサイクル注文、マネースクエアの「トラリピ」などがあります。