【漫画】第24話「FXの移動平均線の見方!ゴールデンクロスで上昇ポイントがわかる」
「赤と青の線の役割」
「支持線と抵抗線」
「ゴールデンクロス!」
「何で!?下がるの!」
FXの移動平均線とは?
数十種類以上あるFXのチャートの中で、最も使われているチャートが移動平均線です。移動平均線とは5日間や25日間といった一定期間における平均値を結んだ線になります。
為替レートは毎日浮き沈みが激しく、白と黒のローソク足がでこぼこと何本も並びますが、移動平均線はそれらの平均値であるため、ローソク足よりも滑らかになり、相場の方向性が見やすくなります。
例えば、5日平均線ではその日を含む過去5日分の為替レートの平均を計算して、それらを赤い線でつなげています。25日平均線も同じく過去25日分の平均を計算して、それらを青い線でつなげています。
この場合は5日平均線は短期平均線、25日平均線は中期平均線とされ、日数や期間が長いほど、線はなだらかになっていきます。つまり、移動平均線はなだらかな過去の平均値であることがポイントです。
移動平均線は支持線と抵抗線がわかる
下のチャートでは上昇トレンド中のローソク足が、移動平均線まで下落するたびに再度上昇に転じることがわかります。
このようなに波打つ理由は、上昇したことで利益確定で売る人が出てくるため、一時的に売りが集まって下落、次に売り勢力が弱まることで買い勢力が優勢になり、再度上昇トレンドに戻るという流れのためです。
つまり、上昇トレンド中であるため、利益確定の売りが出ても「過去の平均値である移動平均線を突き破るほどの下落するパワーはない」と市場全体が考えているため、投資家らは「移動平均線=支持線」として使っています。
結果、ローソク足が移動平均線に近づくたびに買いを入れる「押し目買い」に徹して、移動平均線から離れたところで売って、繰り返し稼ぐこともできます。これはFXではわりとオーソドックスな手法です。
移動平均線のゴールデンクロスは買い
中期平均線が下や横向きのときに、短期平均線が下から上に突き抜けることをゴールデンクロスと呼びます。これが発生すると一般的には買いシグナルとされ、相場が上昇トレンドに突入します。
逆に中期平均線が上や横向きのときに、短期平均線が上から下に抜けることをデッドクロスと呼びます。これが発生すると一般的には売りシグナルとされ、相場が下落トレンドに突入します。
例えば、ゴールデンクロスの場合は短期が上に上がっているため、直近でその通貨を買った人が急速に増えていることを意味します。過去よりも上昇圧力が強まっているため、買い相場の訪れとなります。
ちなみにゴールデンクロスとデッドクロスの注意点としては、売買シグナルが発生するタイミングが、他のトレンド系のテクニカル分析ツールよりも遅いことです。もっと早く売買シグナルがわかるチャートは多々あります。
ただし、ゴールデンクロスとデッドクロスの正確性は高いほうです。そのため、仮にゴールデンクロスが発生しそうなときは、別のチャートでシグナルを捉えたり、ポジションを分割売買するなど、戦略的に取引しましょう。