【漫画】第50話「FXで逆張りとは?2つの使いどころと3つのツールで勝率が上がる」
「流れに逆行する売買」
「初心者は逆が好き」
「逆張りするポイント」
「バカ兄貴の逆張り」
FXの逆張りとは?
FXにおける「逆張り」とは、価格の動きに反して取引を行う戦略のことを指します。具体的には価格が上昇傾向にあるときに売りポジションを、価格が下降傾向にあるときに買いポジションを取る方法です。
初心者は「下がったら上がる」などと反発を期待して逆張りを好む傾向がありますが、一方向に流れができている相場にて逆方向に泳ごうとするため、かなりの確率で損する結果になります。
一般的には逆張りはトレンドではなく価格に対して実行します。価格が一時的に過剰に動いたと判断される場面で反転を狙うアプローチです。そのために判断する2つの使いどころと3つのツールがあります。
逆張りを実行する2つの使いどころ
節目の反発狙い
投資家は「1ドル=120.000円」のように、きりのいい数字である「節目」で注文することが多いです。利確や損切りも119.970、119.980、119.990円といった半端な数字ではなく、120円ジャストに設定することが一般的です。
そのため、例えば上昇トレンドで「1ドル=120円」に達すると、利確の売りや損切りの売りが集まり、一時的に120円から下落に転ずることが多いです。この節目を狙って、逆張りの売りを仕掛けることで利益を得ます。
サプライズ相場
要人発言や経済指標の予測と結果が乖離していたときは、サプライズ相場となって相場が急激に動きます。このようなサプライズは事前に予測することができないため、このときはリスクを避けて静観に徹します。
ただ、サプライズ相場では集団心理が働きやすく、人は直感的に売買するために為替相場が過熱気味に動きます。この加熱状態が静まる地点を先読みして、逆張りで利益を得るトレーダーも多いです。
逆張りが成功する3つのチャート
トレンドラインで相場の流れを捉える
FXでは相場の流れが変わる少し前にポジションを取って、利益を出す方法があります。具体的には上昇相場で下落シグナルを見極めて売り、下落相場で上昇シグナルを見極めて買うといった、相場の流れに逆らう逆張りです。
逆張り=逆に+張る
例えば、以下のような下落相場ではトレンドラインが抵抗線になっていて、なかなか上昇しません。ただ、トレンドラインをしっかりと突き抜けたあとは、反転して上昇相場にシフトします。
このようにまずはトレンドラインを軸に、相場の動きと転換点を捉えて、逆張りから流れに乗る練習をします。
一目均衡表で市場参加者の売買動向を探る
FXでは多くのトレーダーがテクニカル分析を利用しています。そのため、テクニカル分析でサインが出ると、市場参加者が同時に売りや買いに流れて、相場が動きやすくなります。
テクニカル分析は主に40~50種類ありますが、その中でも時間の流れに沿って、為替相場の平均を示した一目均衡表は、広く認識されており、ここで売買シグナルが出たときは注文が一方向に偏る可能性が高まります。
上のように主に「ローソク足が雲を突き抜けたポイント=転換点」と判断できるため、初心者も視覚的にわかりやすいです。
ボリンジャーバンドで集団心理を読みとく
悲観的なニュースが出ると一斉にその通貨が売られるように、相場は集団心理で動いています。私たちがチャートでテクニカル分析をする理由も、この集団心理を知るためです。
そこでボリンジャーバンドを使うと、相場の上がりすぎや下がりすぎを見計らうことができます。例えば、以下ではローソク足が外側の補助線にタッチするほど相場が加熱した結果、次第に元に戻ろうとする圧力が働きます。
このように初心者が逆張りをするときは「①トレンドラインで相場の流れを捉える、②一目均衡表で市場参加者の売買動向を探る、③ボリンジャーバンドで集団心理を読みとく」ことが有効です。