【漫画】第43話「FXの取引時間は24時間!5つの時間帯別の有効な取引手法とは?」
「年中無休ではないFX」
「5つの有名な取引手法」
「22~2時は大きく変動」
「朝4時起きの結果‥‥」
FXの取引時間とは?
常に世界中のどこかで外国為替市場が開いているため、24時間いつでもFXをすることができます。日本時間の朝4時にウェリントン、9時に東京、10時にシンガポール、17時にロンドン、22時にニューヨークが始まります。
外国為替市場で交換されるさまざまな国の通貨量は、2024年10月時点で1日5兆ドル以上です。ただ、外国為替市場は株式市場の東京証券取引所のような物理的な建物を介して、売買されるわけではありません。
外国為替は金融機関や個人がウェブや電話を通じて取引を行い、買う側と売る側が合意することで売買できる仕組みです。そこには取引所の営業時間などが存在しないため、24時間いつでも取引ができるわけです。
東京市場やニューヨーク市場という区分けも実は正確ではなく、便宜上定めたものです。東京市場が東京や日本のどこかに存在して、9~17時に開いているわけではありません。
日本の銀行や証券会社の営業時間が9~17時に集中しており、日本からの参加者が増える時間帯であるため、外国為替市場では「東京市場は9~17時に開いている」と定めているだけです。
つまり、市場とは外国為替市場に参加する人たちの居場所に過ぎません。外国為替の取引は国境で遮られないため、24時間流動的に売買されており、それが日本の忙しい会社員や主婦にとってのメリットになっています。
ただし、FXは24時間売買できますが、どの国も土日祝日は市場参加者が急激に減ります。そのため、FX会社も土日祝日は取引時間外としており、世界各国との時差の関係で、日本時間の土曜6時~月曜7時は取引ができません。
FXには夏時間と冬時間もあります。夏時間は3月第2日曜日~11月第1日曜日、冬時間は11月第1日曜日~3月第2日曜日です。基本的な取引時間は夏時間が月曜7時~土曜6時、冬時間が月曜7時~土曜6時です。
FXの取引時間別の手法5選
4~6時のユーロ/米ドル
ニュージーランドやオーストラリアのオセアニア市場がオープンして、豪ドルの取引量が上がりますが、全通貨ペアで値動きが小さいです。逆に大きく変動しないことからコツコツと小さな利益を狙いやすくなります。
その際はトレンドに逆らわずに流れに任せましょう。特にユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルでは、22~2時に激しい値動きが確認でき、4時までに逆方向に調整されると、4~6時は22~2時と同じ方向に流れやすいです。
5~9時の豪ドル/米ドル
豪ドル/米ドルは5~9時に22~5時の流れが継続しやくなります。横ばいではなく、上昇や下降トレンドができているときはチャンスです。それまでの流れに従った売買を続けましょう。
9時に東京市場がオープンすると、為替レートは小幅ながら積極的に動き出します。特に月曜の朝は土日に起きたニュースが集約されるため、値動きが活発になりやすく、通勤中に米ドルや日本円でデイトレする人が増えます。
16~19時のユーロ/円
ユーロ/円は16~19時に乱高下をしにくいです。16時になったら方向性を見極めて、19時まではトレンドに沿った順張りが基本的な戦略になります。その際は必ずトレンドラインを引いて、相場を読みながら売買します。
16時はチューリッヒやロンドンなど欧州勢が参加し始める時間です。しかしながら、結局は22時からのニューヨーク市場が外国為替市場のメインであり、それまでは様子見で値動きが一定になりやすい傾向があります。
19~22時の全通貨ペア
ロンドン市場が開くと値動きが活発になりますが、欧州の経済指標が予測値と乖離していない限りは、上昇トレンドが下降トレンドになるような急変は起こりづらいです。
そのため、19~22時は多くの通貨ペアにおいて、22時以降にある米国の経済指標の発表前まではレンジ相場になりやすいです。重要な経済指標の発表時間を確認して、発表直前までは短期売買を繰り返しましょう。
22~24時の全通貨ペア
22時までは各国における重要な経済指標を発表するとき以外は、トレンドが極端に変化することは少ないです。しかし、22時にニューヨーク市場が開くと値動きが大胆になり、激しく不規則な動きになることも多々あります。
22~24時は米国の経済指標の発表が集中しており、為替レートは上下に激しく動きながら方向性を見定めています。経済指標の発表直後に起こる1回目の変動は読みにくいため、2回目の変動で売買に参加します。
FXの取引時間の体験談や口コミ
FX歴2年
私は会社員で日中働きながら、スマホでFXを1日中やっています。6時の起床後は22~6時の値動きを確認して、ユーロ/米ドルを順張りします。8時の通勤時は日本円を売買しながら、経済ニュースに目を通します。
12時の昼食時はその日の午前中に約定したポジションを一旦決済します。午後の仕事中に為替変動が気にならないようにするための対策です。逆にIFDやOCOで新規注文をすることもあります。
13~18時は仕事に集中する時間帯ですが、IFDやOCO注文で指定した価格に為替レートが達すると、アラートメールがくるように設定しています。IFDやOCO注文であるため、利確や損切りも自動的に完了します。
19時の帰宅時は欧州市場の動向を気になりますが、この時間帯は売買は控えて、経済指標や要人発言を拾い、22時以降の値動きを予測します。22~24時は最も値動きが活発になり、集中力を高める時間帯です。
FX歴5年
米国市場が活発になる22~24時の2時間のみ集中して、FXをしています。24時間いつでもできるがゆえに、投資する時間を定めることで本業とプライベートとの気持ちの切り替えができます。
まずはスマホで米ドル/円のみをウォッチします。この理由はどのFX会社でもスプレッドが最も狭く、わずかな値動きで利益が出るためです。テクニックは1分足チャートに張り付くデイトレです。
経済指標の発表で大きく動いたときは様子見、反発後に再び流れができたときをチャンスで、積極的な売買を繰り返します。24時になったらポジションを決済して、翌日に持ち越さないようにしています。
FX歴1年
早朝は昨夜からのトレンドに影響されやすく、前日のニューヨーク市場の経済指標の予想と結果次第で値動きが大きくなります。日中もトレンドに変化がなければ、夕方や夜間もその流れが継続しやすいです。
個人的な狙い目は2時と10時30分です。日本の参加者は少ないですが、2時は米国のFRB議長や連銀総裁の発言があります。10時30分は世界第2位の経済規模から為替に与える影響が大きい上海市場のスタートです。