駐車場シェアの副業とは?1日500~3000円稼げる空き駐車場を貸せるサービス7社を比較
駐車場シェアでは普段使っていない駐車場を他人に貸し出し、副収入を得ます。特別な設備は必要ないため、従来の駐車場経営と比べて柔軟で手軽に不労所得を得られる副業です。
- 駐車場シェアの副業とは?
- 収入は1日500~3000円
- 副業で駐車場シェアを始める手順
- 駐車場シェアサービス7社を比較
- 駐車場シェアで稼ぐ3つのコツ
- メリットはコストと手間がかからないこと
- デメリットは土地がない人にはできない
- 注意点は複数登録・又貸し・キャンセル
- 需要がある駐車場の特徴
- 駐車場シェアの副業でよくある質問
- 駐車場シェアの副業まとめ
駐車場シェアの副業とは?
駐車場シェアは空いている土地や駐車場を、一時的に他人に貸し出すサービスです。狭いスペースであっても、軽自動車やバイク専用の駐車スペースとして貸せます。
例えば「週末はでかけるので自宅の駐車場が空いている」や「車2台分のスペースがあるが、車は1台しか所有していない」など、駐車スペースをフル活用していない人もいます。
駐車場シェアの副業では、そのような空きスペースを駐車場を探している人に貸し出すことで、遊休資産を有効活用し副収入を得ることができます。駐車場シェアの副業は駐車場オーナーと利用者をマッチングする仲介サイトを利用します。
従来の駐車場貸し出しでは、車止めを置いて整備したり、コインパーキングの設置工事をしたりと、初期投資が必要でした。一方、駐車場シェアでは特別な設備は必要ありません。自分が普段使用している駐車場をそのまま貸し出すことができます。
利用者との対面も不要です。利用料金の受け渡しはマッチングサイトが仲介するため、直接金銭のやり取りは発生しません。
収入は1日500~3000円
駐車場シェアは初期費用と月額料金がかかりません。その代わりに収益の30~50%程度が仲介手数料としてマッチングサイトに差し引かれます。
例えばakippaに登録されている「甲子園球場周辺」の空き駐車場の実例では、駐車料金が1日1200円、1カ月あたり18日利用で、売上は月2万1600円でした。そこからakippaへの手数料が50%引かれて、手元に残る収入は1万800円です。
1日1200円×18日×50%=収入1万800円
特Pに登録されている「人気のスポーツ施設近隣」の自宅の駐車場シェアの実例では、駐車料金が8時間950円、1カ月あたり800時間利用されていたため、売上が月9万5000円でした。そこから特Pへの手数料が30%引かれて、収入は6万6500円が残ります。
8時間950円×月800時間×70%=収入6万6500円
副業で駐車場シェアを始める手順
駐車場シェアサービスを選んで、オーナーとして会員登録します。会員登録はスマホで簡単にできて、会員登録料や特別な設備投資も不要、0円で始められます。
会員登録が完了すると、ウェブサイトやアプリ上に自分の駐車場が掲載されます。これによって駐車場を探している利用者が、駐車場シェアサービスを通じて検索や予約できるようになります。
- akippaや特P(とくぴー)など、登録する駐車場シェアサービスを決めます。
- オーナーの会員登録をして、オーナー情報や駐車場の住所などの基本情報を入力します。
- 駐車スペースの写真を登録します。
- 料金や貸出可能日時を設定します。
- サービス運営元で審査が行われます。
- 審査に通るとサイトに掲載されます。
- 利用希望者から予約が入ります。
- 駐車場を貸します。
- 手数料を引かれた報酬が振り込まれます。
駐車料金は自分で自由に設定できますが、最適な料金を自動で提案してくれる駐車場シェアサービスもあります。例えば、国内最大手のakippaでは、「おまかせ」という料金設定コースが人気です。これは周辺の相場や需要を分析し、最適な料金を自動的に設定してくれるサービスで、手間を大幅に削減できます。
予約が入っても特に作業は発生しません。予約の管理から料金の収受まで、利用者とのやり取りは全て駐車場シェアサービスが代行してくれます。利用後にサービス運営会社から定期的に利用料金が振り込まれることを待つだけです。
駐車場シェアは、手軽に始められる上に運営の手間もほとんどかからない、おすすめの副業です。
駐車場シェアサービス7社を比較
大手駐車場シェアサービス7社を比較しました。手数料は30~50%と高く感じるかもしれませんが、集客や決済の代行費用、トラブルの際の対応や補償も含まれます。
サービス名 | 画像 | 手数料 | 会員数 | サポート | 特徴 | 設立年度 | 運営会社 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
akippa | 50% | 370万人 | 24時間365日対応 | 15分単位業界最大手 | 2014年 | akippa株式会社 | 特P(とくぴー) | 30% | 100万人 | 年中無休時間外の緊急ダイヤルあり | 4時間単位月極もあり | 2017年 | 株式会社アース・カー |
パーキングペイ | 50% | 20万人 | 年中無休時間外の緊急ダイヤルあり | 予約なしビーコンで時間管理 | 2016年 | 株式会社シード | |
タイムズのB | 40% | 1072万人 | 24時間365日対応 | 1日単位運営側が料金設定 | 2016年 | パーク24株式会社 | |
軒先パーキング | 35% | 12万人 | 年中無休 | JAFやNAVITIMEと提携登録代行サービスあり | 2012年 | 軒先株式会社 | |
みんちゅう | 45% | 非公開 | アプリの問い合わせフォーム | 審査なし駐輪場がメイン | 2017年 | アイキューソフィア株式会社 | |
トメレタ | 35% | - | - | 2024年5月31日サービス終了 | 2016年 | NTTドコモ |
情報取得日 2024年10月時点
akippa
akippaは駐車場シェアサービスの中で業界最大手です。手数料が50%で高めですが、利用会員数は370万人と圧倒的に多いことから予約が入りやすいのが特徴です。
貸出時間を15分単位で設定できるため、駅や商業施設の近くなど回転率が良い立地では効率的に稼ぐことができます。
また、akippaでは業界初の駐車場シェア専用保険を導入しています。この保険はオーナー側で保険料の負担なく、通常の自動車保険を適用できないケースも補償してもらえます。万が一のトラブルが発生した場合でも安心です。
特P(とくぴー)
特P(とくぴー)は業界最安値の30%という手数料が魅力です。24時間対応のコールセンターや損害保険の専門スタッフもいて、サポート力に定評があります。
貸し出し単位は4時間ごとですが、1日単位、月単位での設定も可能です。月極などで安定的に収入を得たい場合は特Pがおすすめです。
パーキングペイ
パーキングペイは他の駐車場シェアサービスとは少々異なります。利用者は事前予約せずに、コインパーキングと同じように駐車場が空いていたらその場で駐車するシステムです。貸し出す駐車場にはパーキングペイの専用のカラーコーンを設置します。
このシステムのメリットは、オーナーが急に自分の駐車場を使いたくなった場合でも、利用者に予約されていて使えないといった心配がないことです。
一方で利用者がいつまで駐車場を使うのかわからないというデメリットもあります。ただし、パーキングペイでは駐車時間の上限が48時間に設定されているため、長期間にわたって駐車場を占有されてしまうといった心配はありません。
タイムズのB
タイムズのBは駐車場やレンタカー、カーシェアなどを運営するパーク24が提供している駐車場シェアサービスです。
タイムズはすでに多くの人に「駐車場」のイメージが定着しているため、ブランド力が大きな魅力となっています。加えて、1000万人以上いるタイムズクラブの会員にアピールできるため、集客にも期待ができます。
タイムズのBでは、駐車場の貸し出し期間は1日単位で設定されており、その間は利用者が自由に出し入れできるシステムになっています。
ただし、駐車料金はオーナーが自由に設定できるわけではありません。タイムズのBが駐車スペースの条件に応じて料金を決定します。
軒先パーキング
軒先パーキングは国内で最初に登場した駐車場シェアサービスです。会員数は12万人と、他社と比較すると少なめですが、JAFやナビタイムといった企業と提携しています。これにより、軒先パーキング以外の提携先のサイトからも駐車場の予約ができることが特徴です。
軒先パーキングでは駐車場の予約時にオーナーが承認する機能が使えます。この機能を使って、自分で予約内容を確認した上で貸し出しの可否を決められます。
みんちゅう
みんちゅうは車向けの駐車場だけでなく、自転車向けの駐輪場も貸し出すことができます。狭いスペースしか用意できない場合でも、自転車1台分のスペースがあれば登録が可能です。
みんちゅうでは駐車場を登録する際の審査がありません。他のサービスと比べて手続きがシンプルで、より手軽に駐車場シェアを始められます。
駐車場シェアで稼ぐ3つのコツ
需要にあわせた料金や時間を設定する
土日やイベント開催日は割増料金にするなど、都度料金設定をして収入アップを狙うのも効果的です。回転率が見込める場合は15分単位の細かな貸出時間の設定で、1日の収益を上げられます。
場所にあったシェアサービスを選ぶ
サービス選びも重要なポイントです。立地の悪い場所なら多少手数料が高くても、会員数の多い大手サービスのほうが集客力に期待できます。
一方、立地のよい場所では利用者が見込めるため、手数料の安いサービスに登録したほうが稼ぐことができます。
登録審査がないサービスならすぐに始められますし、自転車向け駐輪場の貸し出しができるサービスなら狭いスペースでも活用可能です。
長期的な視点で認知度を上げる
近隣の相場より少し安めに設定することで、リピーターを獲得し稼働率を上げることができます。初期は収益が少なくても、徐々に認知度を上げていくことが大切です。
メリットはコストと手間がかからないこと
駐車場シェアサービスの大きなメリットは、費用がかからず、時間もほとんど取られないことです。投資系の副業でありながら、リスクもほぼありません。スマホアプリやWebサイトに駐車場の情報を入力するだけで始められるという手軽さも魅力です。
貸し出し日時の管理さえしていれば、集客や決済もサービス提供者がすべて行ってくれるので、オーナー側の作業は一切発生しません。働いてお金を「稼ぐ」のではなく、遊休資産でお金を「生み出す」という不労所得を実現できます。
土地は所有しているだけでは、固定資産税や都市計画税がかかります。もし自宅、もしくは実家などに遊ばせている土地があるなら駐車場シェアで有効活用しない手はありません。誰にでも始めることができる、おすすめの副業です。
デメリットは土地がないとできない
最大のデメリットはそもそも土地を持たない人には不可能という点です。その上、立地によって稼げる金額が大きく変わってきます。これは自分の努力ではどうにもなりません。
そのため、努力した分だけ収入が増えるような成果型の報酬を求める人には適さない副業です。駐車場シェアは攻めの副業ではなく、受け身の副業になります。
自宅の駐車場を貸す場合は、敷地内に知らない人が頻繁に出入りしたり、自宅の場所がサイトに公開されるなど、不特定多数にプライベートな情報が知られてしまう可能性もあります。特に、一戸建てで駐車場が自宅の敷地内にある場合は、プライバシーへの配慮が必要です。
ただ、予約した人にしか駐車場の詳細な情報は閲覧できないなど、サービス運営元も個人情報には配慮しています。例えば、akippaでは予約が成立するまで駐車場オーナーの情報は非公開になっています。
また、駐車場内の破損や車の無断放置など、利用者が起こすトラブルもある程度は想定しなければなりません。トラブル時の保証やサポート体制がしっかりしている、シェアサービスが安心です。
注意点は複数登録・又貸し・キャンセル
複数のシェアサービスへの登録
基本的に1つの駐車場シェアサービスで貸し出しを行っている場合は、別の駐車場シェアサービスに同じ場所を登録することができません。これは複数サービスで予約を取ることによって、ダブルブッキングようなトラブルが起こるのを防止するためです。
駐車場のオーナーの中には利用者を増やそうと、複数の駐車場シェアサービスに登録する人がいますが、サービスによっては規約違反になるので規約をよく確認します。
自己所有でない土地の又貸し
自分が所有していない土地、例えばマンションや月極駐車場を、自分が使用しない時間に貸し出したいという場合も要注意です。
駐車場シェアでは基本的には自己所有の土地を貸すことが前提であり、又貸しの場合は管理組合やオーナーの許可が必要になります。
特にマンションの駐車場は住民以外の出入りに不安があり、許可がとれないことが多いです。実際に、都内のあるマンションでは、住民が無断で駐車場シェアを行ったことが発覚し、管理組合から厳重注意を受ける事例がありました。一方で月極駐車場では許可が取りやすいとされています。
オーナー都合のキャンセル
基本的にはすでに入った予約に対して、オーナー都合でのキャンセルはできません。やむを得ない場合はサポート窓口と相談して可能ですが、キャンセル料を支払う必要があります。例えば、特P(とくぴー)ではオーナー都合のキャンセルに、3000円のペナルティ料金が課されています。
手間もお金もかかるため、日常的に使用している場所を駐車場として貸すときには、日時の管理を正確にして無駄な出費を防ぎましょう。
最後に、近隣住民への配慮は忘れずにします。特に住宅街では「利用者が間違えて隣の敷地に駐車してしまった」や「夜車の出入りがうるさい」などの近隣とのトラブルが起こる可能性があります。トラブルになる前に、駐車場所をわかりやすくする工夫する、利用可能時間を設定するなどの対策をあらかじめ行っておきます。
需要がある駐車場の特徴
駅近やイベント会場、スポーツ施設のように人が集まる施設の周辺は、駐車場シェアの需要が高いエリアです。例えば、野球場や大きな公園では、イベントの開催時に駐車場の需要が急増します。また、立地がよければバイクが置ける程度の狭いスペースでも、コンスタントに利用者が集まります。
駅から遠い住宅街でも、意外と駐車場のニーズはあります。例えば「業者の車をとめたい」「学校や保育園の行事に参加したい」「来客用の駐車場が必要」といったように、近隣の駐車場を必要とする人は多いです。
穴場はコインパーキングが近くにない住宅街です。周囲に人が集まるような施設がなくても、他に候補がないため利用が見込めます。駐車場シェアはコスト0円で手軽に始められるため、まずは試しに始めてみることをおすすめします。
- 駅や繁華街が近い
- イベント会場やスポーツ競技場が近い
- 駐車場のない店舗や病院の側
- 観光地や行楽地の近い
- 学校や保育園が近い
- 駐車場がない公園の側
- 大規模マンションが近くにある(来客用)
- 新興住宅地や公共の工事がある(業者用)
- 周辺にコインパーキングがない
駐車場シェアの副業でよくある質問
──登録の手続きは手間がかかりますか?
駐車スペースの写真を撮影してサイズを計れば、あとはスマホかPCで情報を入力してくだけで登録できます。所要時間は30分~1時間程度です。サービスによっては登録後、最短1日でサイトに駐車場が掲載されます。
──どのような場所でも貸し出しできますか?
車もしくはバイク1台分の駐車スペースがあれば、日本全国どこでも登録できます。
──他人に敷地内に入られるのが不安です。
駐車場を予約できるのは会員登録したユーザーのみなので、心配はありません。また、複数の人の目や車の出入りがあることで逆に防犯になるといった考え方もあります。
──万が一、駐車場内のものを壊されたらどうなるのでしょうか?
最終的にはオーナーと利用者での示談交渉になりますが、まずはサービス会社に連絡してください。間に入って利用者への連絡や示談交渉までの流れをサポートしてくれます。
駐車場シェアの副業まとめ
総合 | 3.0 |
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評価 | |
収入 | 1日1000~2000円 |
時間 | 1日~ |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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