【漫画】外貨預金とFXはどっちがお得?手数料の比較ではFXが圧倒的に安い

「金利が6%も!?」




「手数料高っ‥‥」




「円高になると損!」




「外貨預金の代わりに」




外貨預金とFX取引の違い
外貨による資産運用では「銀行で外貨を購入できる外貨預金」と「ネットで外貨を売買できるFX」がメジャーです。
銀行の預金を日本円から米ドルなどに交換する仕組みであり、毎月の積み立てもできて、主にシニア層に支持されています。
両替所で日本円を外貨に取り換えるように売買します。予想通りに円高や円安に動くことで利益になる金融商品です。スマホで24時間取引できるなど外貨預金よりもスマートで、特に20~40代に人気があります。
世間的には「外貨預金は銀行だから安心」や「FXは破産するほどリスクがある」というイメージです。しかし、それらは間違った認識です。なぜなら外貨預金とFXは対象となる金融商品が同じ外貨で、リスクは変わりません。
むしろ、外貨預金は銀行員という人件費を介している分、手数料が割高というデメリットがあります。外貨を100万円分取引した場合、手数料は外貨預金が2000~1万円ですが、FXは20~100円で済んでしまいます。
また、中途解約や税率といった多くの違いがあるため、外貨預金とFX、さらに一般的な株式投資と特徴を比較してみました。FXの手数料の安さや必要資金の少なさなど、全体的にお得に取引できることに注目です。
項目 | 外貨預金 | FX | 株 |
---|---|---|---|
金融機関 | 銀行 信用金庫 |
FX会社 証券会社 |
証券会社 銀行 |
売買時期 | 期間固定 | 本人次第 | 本人次第 |
取引時間 | 9~15時 | 24時間 | 9~15時 |
商品種別 | 定期預金 普通預金 |
証拠金取引 | 現物取引 信用取引 |
売買方法 | 買い | 買い 売り |
買い 売り |
種類 | 1~6通貨ペア | 数十通貨ペア | 4000銘柄以上 |
手数料(スプレッド) | 1ドル=0.2~1円 | 1ドル=0.2~2銭 | 0.05~0.1% |
必要資金 | 100% | 4~100% | 33~100% |
最低取引金額 | 数万円以上 | 数千円程度 | 数万円程度 |
収益方法 | 為替差益 利息 |
為替差益 スワップ金利 |
売買差益 配当金 |
為替差益 | 円安 | 円安 円高 |
- |
金利差益 | 固定型 | 変動型 | - |
リスク | 為替変動 金利変動 流動性 |
為替変動 金利変動 流動性 |
価格変動 流動性 上場廃止 |
換金時期 | 満期日 | 本人次第 | 本人次第 |
税率 | 累進課税5~45% | 一律20% | 一律20% |
中途解約 | × | ○ | ○ |
預金保護 | なし | 信託保全 | 信託保全 |
外貨預金とFXを比べてみると、手数料を始め、取引時間や売買方法、必要資金など、あらゆる項目でFXが有利です。それにも関わらず、今でも銀行で外貨預金を販売できる理由は、ネットを使わない主にシニア層の需要が支えられています。
外貨預金・FX・株に潜むデメリット
外貨預金のデメリットは手数料
銀行は0.01%以下の超低金利でお金を預かり、1~10%以上の高金利でお金を貸し出すことで利益を得るビジネスです。預金額が1000万円を超える人には投資も勧めてきますが、それにも「手数料の高さ」が重くのしかかります。
銀行の外貨預金は手数料が高い上に「取引は営業時間のみ、通貨ペアが少ない、コストが高すぎる、レバレッジは使えない、スワップポイントが低い、円高時は不利になる、換金は原則満期日、税率は優遇されない」など、多くの不満が残ります。
特に外貨預金では「手数料が高すぎること」と「スワップ金利が低いこと」が不利です。例えば、1米ドルを買うとき、大手銀行の外貨預金では20銭(2023年2月時点)も支払わないといけません。FXでは0.2~0.3銭原則固定で済みます。コストは1/100です。


スワップ金利にも差があります。日本は超低金利であるため、日本円で高金利国の通貨を買うと、2国間の金利差であるスワップ金利が生じ、本来は高金利国の通貨を持っているだけで金利差分の利益が受け取れます。
しかし、銀行の外貨預金では、銀行が「手数料」という名目で金利差を抑えています。例えば、金利0.1%の日本円で、金利6.25%の南アフリカランドを買ったとき、本来「6.25-0.1=6.15%」分のスワップ金利が発生するにも関わらず、銀行では1~2%分の金利しか貰えません。
一方でFXはスワップ金利も銀行の何倍も受け取れます。南アフリカランドを10万通貨買ったとき、1日120円、年間4万3800円のスワップ金利になります。


FXのデメリットは為替変動リスク
外貨預金には為替変動リスク、株式投資には価格変動リスクがあるように、FXにも為替変動リスクがあります。為替の方向性をある程度読めるようにならないと、FXでは損するリスクが高いです。
特にFXは手数料が安くて、スマホで気軽にトレードできるため、初心者は勉強せずに売買しがちです。射幸心を煽られずに冷静に取引するためにも、FXのリスクを正しく理解して、少額で実践練習をしてから参入しましょう。
株のデメリットはアンフェア
株は値上がりすることで、株を買った人と発行元の会社に利益をもたらします。さらに配当金や株主優待も貰えます。誰も損をしない素敵な仕組みですが、逆に値下がりすれば、双方が損失を被り、最悪価値が0円になります。
しかも、株はアンフェアです。プロはいち早く情報を取得して、銘柄を選び抜き、株価を見極めるスキルがあるため、副業レベルでは勝てません。さらに大量の資金を投入して、株価を動かすこともできてしまいます。
その点、FXは世界中で数兆円規模で取引しているため、投資ファンドなどが故意に為替レートを操作できません。政府の方針や要人の発言でトレンドは変わりますが、一個人ではコントロールできない公平な世界です。
もちろん、FXも投資であるためにもデメリットはあります。元本保証ではないですし、為替レートの予想がはずれると損をします。そのため、為替レートの動きを予測できるように知識を得て、経験を積まないといけません。
ただ、これらのデメリットは株を含めた多くの投資で同じです。その分、FXは外貨預金や株式投資よりも「手数料が格安である、少ない資金で取引できる、金利差が貰える」など、直接的な利益に還元されるメリットが有利です。
売買内容でも「24時間リアルタイムに売買できる、通貨ペアが少ないために迷いにくい、売りから入ることもできる」に加え、口座維持費や解約制限などもないために、長期間保持できる点でも勝っています。
また、今までの投資のルールは米国が独断で決定しており、日本の金融機関はそれらを従うだけでした。しかし、FXは日本人が考案して、日本人が法整備をし、日本人が最も利用している、日本人に適した資産運用でもあります。


FXを外貨預金の代わりにする理由
日本円が安くなったときに損をしないように、リスク分散で外貨預金を始める人がいます。しかし、外貨預金は手数料が高すぎです。それなら外貨預金と同じく外貨に投資するFXを選びましょう。
現状では多くの日本人が日本円のみで預貯金や資産運用していて、リスクに気づいていない状態です。日本銀行の「2018年第3四半期 資金循環統計」によると、日本人の金融資産の割合は現金・預金が52.1%、保険・年金が28.2%、債券が1.3%であり、これら安全資産で81.6%を占めています。投資である株式・投信は15.2%、その他は3.2%しかありません。
ちなみに米国人の金融資産は現金・預金の割合が15%のみであり、外貨資産の割合は13%に達します。欧米や諸外国と比較しても、日本人は投資に消極であり、外貨資産にいたっては世間的な認知度も低いです。
このままでは日本経済が大きく沈んだとき、為替レートが円安傾向になってしまい、私たちの生活へ悪影響を及ぼすでしょう。
わかりやすい例では天ぷらそばの食材があります。農林水産省の「2015年 食料需給表」によると、国産の割合はそばが27%、エビが4%、小麦粉(ころも)が11%、大豆(しょうゆ・天ぷら油)が7%のみです。円安になると輸入品の割合が天ぷらそばは価格が10円、50円、100円と徐々に値上がりしていくでしょう。
食料だけではなく、燃料から材料までも輸入品に頼っているため、円安はあらゆる価格を上昇させてしまい、個人は買い控えが置きます。実際に2013~2015年の円安局面では購買力が4%も減りしました。結果、企業は利益を生めずに、社員の給与も下がります。
これと同じく、外貨を保有していない私たちの資産は、日本円が下落するたびに価値も目減りしていきます。つまり、為替や物価の変動に無防備な状態です。
国内の大口投資家や機関投資家が全資産の30~50%を外貨資産で構成しているように、私たちも経済成長が見込める諸外国や新興国に投資して、収益機会を広げ、日本経済に対してのリスクヘッジすることが望ましいです。

