医療事務の平均年収は296万円!事務以外の仕事もこなせると時給アップ

中野貴利人
監修中野貴利人
2019/06/25 更新

「時給換算では1,259円」

医療事務の年収幅は200万~480万円で個人差も大きいです 医療事務の賃金データです 需要があるため 出産後も就職先を見つけやすいです 働き方の違いによる給与の一覧です

「予約や売上管理も仕事」

実例① 実例② 年収が高い医療事務には次の傾向があります 総合病院は専門スキルが磨け 個人病院は何役もこなします
  1. データ① 平均年収は296万円
  2. データ② 働き方別の給与一覧
  3. データ③ 医療事務2人の実例
  4. 医療事務の仕事内容
  5. 正社員と派遣社員の収入の違い

データ① 平均年収は296万円

医療事務の平均年収は296万円、男性平均が368万円、女性平均が276万円でした。平均月収は201,500円、平均賞与は542,000円になります。

月201,500円×12カ月+542,000円=2,960,000円

平均年齢は34.3歳、月残業時間は12.4時間、年間休日は122.8日、時給換算は1,259円、生涯賃金は1億2,280万円です。給与は高くありませんが、需要があるために安定した収入が貰えます。

厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」

医療事務の給与や報酬は職歴や資格によっても異なりますが、大きくは雇用形態で決まり、さらにキャリアやスキルによっても待遇が違います。業務内容に幅が出ると給与は上がりやすいです。

データ② 働き方別の給与一覧

一般企業の事務職で正社員の場合の初任給は、高卒で15万円強、大卒で18万円前後です。これらと比較すると、医療事務の正社員の月給は他業界も含めた事務職としては平均的です。

時給換算では突出するような単価ではありませんが、一般的なアルバイトよりは確実に単価は高いです。加えて、労働環境、働きがい、就職のしやすさが高評価である点もポイントです。

労働条件雇用形態給与残業
総合病院正社員月給17~34万円
総合病院派遣社員時給1,000~1,800円
総合病院パート時給850~1,400円
クリニック正社員年収240~500万円
クリニックパート時給850~1,200円
歯科医院正社員月給20~26万円
歯科医院パート時給1,000~1,300円
介護施設正社員年収240~400万円
調剤薬局正社員年収300~400万円
レセプト業務請負年収100~300万円

厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」

収入は勤務地や診療科目で大きく変わります。東京にあるインプラント専門の歯科クリニックの医療事務はフルタイムで月給25万~30万円ですが、高知県の郊外では時給850円のパートタイムしか見つかりません。

そのため、なるべく職歴や資格を重ねて、より労働単価の高い病院やクリニックに転職することを視野に入れると、着実に収入が上がっていきます。

データ③ 医療事務2人の実例

同じ医療事務も年収はかなり差があります。例えば「30歳、男性、経験5年目、東京都」では月収22万円でしたが、同条件の女性は月収28万円でした。これは複数の資格を取って、事務以外の業務もしていることが大きいです。

項目例①例②
年収308万円406万円
月収22万円28万円
賞与44万円70万円
年齢30歳30歳
性別男性女性
経験5年目5年目
勤務地東京都東京都
勤務先病院病院
勤務形態正社員正社員
職種医療事務医療事務

情報取得日 2019年4月時点

医療事務の仕事内容

大きな病院では全職員の10~20%が医療事務スタッフです。職員数が100人いたら10~20人くらいは、医療事務スタッフがいないと病院が回りません。各々が作業を分担して、効率的に業務をこなしていきます。

病院組織は院長をトップに「診療部門、看護部門、薬剤部門、求職部門、事務部門」で構成されています。診療部門は内科、外科、小児科など各科に分かれており、看護部門は病棟、外来、手術、救急などに分かれています。

医療事務スタッフも一般的には「受付、レセプト業務、外来クラーク、病棟クラーク、医療秘書」の5つに大きく分かれています。

逆に日本の医療機関の約60%を占める診療所では医師1人に対して、1~8人の医療事務スタッフが必要です。幅の広い業務をこなすオールマイティな能力は重宝されます。

個人で開業している街なかの病院や歯科診療所、処方箋を扱う調剤薬局でも医療事務スタッフの人手を欲しています。

最近ではチェーン展開するドラッグストアに調剤薬局を併設しているため、医療事務の採用にも積極的です。また、業界全体が慢性的な人手不足から、副業で活躍する人も増えています。

正社員と派遣社員の収入の違い

正社員は有給や賞与がある

医療事務の正社員の初任給には学歴が影響しやすいですが、働き始めてからの給与は能力給が基本です。そのため、高卒者が大卒者を逆転することも十分にあり得ます。

例えば、勤務歴10年くらいのベテランの正社員の年収は平均で約350万円です。正社員なら健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険なども完備しています。

正社員の勤務日数は月20~22日勤務であり、土日祝日はお休み、有休も年間で10~20日は使えます。もちろん、残業代や各種手当も別途支給されます。

大学病院のような大きな病院では賞与が充実しているところも多いです。賞与は他業種よりも約1カ月分も高く、事例としてはトータルで6カ月分も貰った人もいました。

正社員であれば退職金もきちんと出ます。仮に高卒者が60歳まで42年間働いた場合の退職金は、1,000万~2,000万円台が相場です。経験によるキャリアアップも期待できるため、転職で年収が上がることもあります。

派遣社員や副業は融通が利く

派遣社員の収入は、登録した派遣会社から支払われる時給で決まることが大半です。時給の相場は1,000~1,500円ですが、元正社員経験があるなど能力が高ければ、1,800円になります。

仮に「1日8時間×週5日勤務」にすれば、月給のみでは正社員に近い数値が得られます。勤務日数を週4日にセーブしても「1,300円×8時間×4日×5週=208,000円」に達します。

ただ、それでも正社員の待遇には適いません。福利厚生、賞与、退職金などを含めると、生涯賃金では正社員には及ばないです。そのため、派遣社員やアルバイト、副業で医療事務をする人たちは、時給がなるべく高い勤務先と働きやすさを優先して、職場を選んでいます。

また、医療事務におけるパートタイム労働者の多くは既婚の女性であり、夫の扶養から外れない程度の給与を希望していることも特徴です。

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著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
フクポン運営/副業プランナー。新卒で副業開始、26歳で法人化、11期目。副業関連の著書4冊。2児の父。過去の取材や講演はメディア掲載履歴で紹介。