ドロップシッピング - 不良在庫のリスクがないネットショップ

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

ドロップシッピング - 不良在庫のリスクがないネットショップ

  1. ドロップシッピングの基本データ
  2. 梱包や出荷は卸売業者が代行してくれる
  3. ネットショップやアフィリエイトとの違い
  4. 副業でドロップシッピングを始める手順
  5. 経験者にインタビュー
  6. ドロップシッピングの体験談

ドロップシッピングの基本データ

総合 3.0
評価
収入1商品1,000円~
時間1カ月~
特徴
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
始め方 ドロップシッピングサービス

副業の評価方法について

梱包や出荷は卸売業者が代行してくれる

在庫なしでネットショップが持てる

ドロップシッピングは自分のネットショップを持ち、そこで商品を販売する副業です。ただし、実際に在庫を仕入れることはなく、ネットショップには商品画像やリンクのみを掲載します。

これはユーザーが購入ボタンを押したあとは、ドロップシッピングサービスを経由して、メーカーのサイトに直接遷移する仕組みだからです。そのあとの梱包、発送、アフターフォローはメーカーが代行します。

つまり、ドロップシッピングとは販売代理店です。

ドロップシッピングサービスには数百社以上の卸売業者が数十万点に及ぶ商品を登録しています。私たちの役割は「①好きな商品を選ぶ、②見込み客となるユーザーを集める、③購入ボタンに誘導する」ことです。

自分で価格を決めるために利益も自分次第

ドロップシッピングの最大の特徴は、商品の販売価格は自分で決められることです。例えば、卸値36,000円のビデオカメラに対して、売値を38,000円にすると2,000円を稼ぐことができます。

売値38,000円-卸値36,000円=利益2,000円

ネットショップをオープンするまではひと手間かかりますが、軌道に乗ると週2~3時間の更新作業で、継続的な収入が発生するようになります。初月から売上200万円や月100万円以上の利益をたたき出す人もいるほどです。

ネットショップは簡単に無料で作れる

私たちは自宅にいながらネットショップが開業できて、商品が売れることで売値と卸値の差を利益として受け取ります。ドロップシッピングサービスにも売り上げから手数料が入ります。

メーカーも私たちが集客を代行するおかげで、問屋や販売店を通さずにユーザーに商品を直接届けられます。その間に発生する輸送コストを節約できて、3者ともに得するわけです。

そのため、大手のドロップシッピングサービスでは、初心者でも簡単にネットショップが作れるようにショップ作成ツールを開発したり、文章作成や販売ノウハウも無料でサポートしてくれます。

私たちがこれらを利用する方法は会員登録をするのみです。初期費用や月額料金、商品の在庫管理費などを含めて、一切料金がかかりません。

ネットショップやアフィリエイトとの違い

2000~2004年にネットショップが一般化し始めました。2004年からは自分のサイトやブログを経由して、企業の商品やサービスが売れたら、その企業から数%の報酬が貰えるアフィリエイトも広まります。

それを追うように2006年に「次世型アフィリエイト」として、ドロップシッピングが誕生しました。ドロップシッピングはアフィリエイトと違って、自分で販売価格と利益を決めることができます。

同時にドロップシッピングは集客のみを行うネットショップのオーナーでもあります。ネットショップ、アフィリエイト、ドロップシッピングの違いは下記のとおりです。

項目ネットショップアフィリエイトドロップシッピング
サイト制作
サイト運営
商品選定
商品仕入れ
商品登録
在庫管理
価格設定
マーケティング
集客
商品説明
決済
受注確認
梱包
発送
集金
アフターフォロー
クレーム対応

ネットショップのオーナーになるとサイト制作からクレーム対応まで、17項目をすべてこなします。24時間営業の店舗を1つ運営するために大忙しであり、会社員や主婦の副業としては無理があります。

これをドロップシッピングにすることで商品仕入れ、在庫管理、梱包や発送などの物理的な作業がなくなります。私たちは集客と販促に集中できますし、何より不良在庫を抱えずに金銭的リスクはゼロです。

副業でドロップシッピングを始める手順

ドロップシッピングの手順では、第1段階は「サイトを制作する」、第2段階は「商品を選ぶ」、第3段階は「訪問者を集める」ことをターゲットにします。また、副業としての目標は「商品を1つ売る」ことです。

  1. もしもドロップシッピングなどのドロップシッピングサービスに会員登録します。
  2. 自分のサイトやブログを持っていない人は、ドロップシッピングサービスのショップ作成ツールを使うと簡単です。
  3. 食品、家電、生活雑貨など、掲載したい商品を選びます。
  4. その商品のコードを自分のネットショップに貼ります。
  5. 商品の情報が表示されたら、説明文やポイントを解説します。
  6. 集客を増やすために関連記事を増やします。
  7. 次第に訪問者が集まり始め、商品が売れるようになります。

初心者はドロップシッピングが「片手間で稼げる副業」と思わないことです。なぜならドロップシッピングは在庫を持たないだけで、集客から販売までは通常のネットショップと変わりません。

ネットショップのオーナーたちは試行錯誤をして、1つの店舗を運営していますが、私たちも同等の努力をしない限りは稼げないです。その分、訪問者数が増えたときは、あなたが仕事中でも自動的に収入を運んでくれます。

経験者にインタビュー

──何のドロップシッピングをしていますか?

私は禁煙サイトを運営しています。電子タバコ、ニコチンガム、禁煙補助パッドなど、各商品のメリットとデメリットを解説して、写真付きで体験談を掲載しています。

──副業でいくらくらい稼げていますか?

今は月50万円以上は売上をキープしています。利益は月10万円程度です。ただ、最初は稼げませんでした。初心者だったためにサイトが完成するまでに土日フル稼働で2カ月もかかってしまいました。

──初めての売上はいつ発生しましたか?

8カ月目くらいです。サイトが完成したあとは、次に商品選びと記事作成に3カ月くらいかかっています。そのため、ドロップシッピングを始めた日からカウントすると、1~5カ月はサイト制作と記事作成、次に6カ月目は0個、7カ月目も0個、8カ月目で1個です。

──ビジネス誌などで「ドロップシッピングで月100万円」などと書いてありますが、本当でしょうか?

それは確認しようがありません。ただ、月商と月収は異なります。月商は売上のことでダイヤモンド1個売れたら、月商100万円になってしまいます。月収はほぼ利益であるために、その点は確認したいです。

いずれにしてもドロップシッピングに限らず、誰でも簡単に稼げるわけではありません。きちんと稼いでいる人もいますし、まったく稼げない人もいます。他の業界や仕事と同じく努力次第です。

──稼げる人と稼げない人の違いは何でしょう?

ドロップシッピングで稼ぐためのノウハウを仕入れることではないでしょうか。むしろ、初心者が知識ゼロでアタックすることは無謀でしかないです。

今ではドロップシッピングに特化したセミナーは限られていますが、ネットショップのスクールや通信講座ならいくつも存在します。私はこれらで勉強してから挑戦しました。

──どのようなことが学べますか?

最も大事なことは「どんなジャンルのサイトを作るか」です。サイトのタイトル、キーワード、文章にもそれぞれにコツがあります。また、集客や販促も勉強しなくてはいけません。どんなにきれいなサイトを作っても、訪問者がいなければ商品は売れません。

──向き不向きはありますか?

一連の作業を「楽しい」と感じることが成功の条件です。売上が上がるようにセールスコピーを考えたり、新しい商品を実際に試してみて体験談を書くことに熱中する人が稼げます。

そのためにもテーマ選びは重要です。私の場合は「自分が苦戦しながらも成功した禁煙を広めたい」という熱意が手を動かしました。自分の興味あるジャンルに参入することがベストです。

──他にドロップシッピングで成功するコツはありますか?

ウェブでは何でも屋さんは成功しません。例えば、私も商品を紹介するときは「禁煙したい人全般」ではなく、必ず「禁煙に失敗した25歳くらい女性」などのターゲットを絞っています。その結果、突き刺さるようなキャッチコピーや共感できるコンテンツが完成します。

また、価格の安さでお得感を伝えても、自分の利益が減るだけです。私たちは商品を上手にアピールしながら、利益を上乗せした価格でも買ってもらう文章力が成功の鍵です。

──ドロップシッピングの厳しいところは何でしょう?

ドロップシッピングは物販がメインです。物販ではAmazonに勝てませんし、メーカーの直販サイト、さらにすでにドロップシッピングを始めているプロも競合です。これらのライバルを初心者が出し抜くことは、相当難度が高いかもしれません。

ドロップシッピングの体験談

楽しめないと絶対に続かない
2017.03.23
30代 男性
ドロップシッピング歴4年

ドロップシッピングがおもしろいところは、自分のお店を作って楽しめることです。逆に本業と同じようにある程度は楽しさがないと続かない副業です。

私はTシャツのドロップシッピングが主ですが、たまに「自分の描いた絵のTシャツ」も販売しています。リスクなしで自分のネットショップを構えられて、好きな商品を好きな価格で売ることは楽しいです。

月収1万円程度です。ただ、私の周りには「初月に月商100万円を売り上げた人」もいれば、始めてみても「1個商品を売れなかった人」もいて、その格差も正しい努力の結果ではないでしょうか。

魅力的な商品を探す必要がある
2017.01.25
30代 女性
ドロップシッピング歴6カ月

DSP(ドロップシッピングサービスプロバイダ)にある商品の価格を自分で決められることは利点ですが、そもそも卸売価格がそこまで安くありません。そこに自分の利益を足すと明らかにAmazonより割高です。

DSPに登録されている商品数が何十万点ありますが、メーカーの数は限られていて価格競争力が働いていない気がします。

割安な商品を見つけることは難しい現状を踏まえると、よほど魅力的な商品ではないと、あまり多くの収入は期待できませんし、私はドロップシッピングをやめることにしました。

数年以内に消えるビジネスである
2014.09.28
20代 男性
ドロップシッピング歴1年

ドロップシッピングが世間に広がる前に「サイト制作費」や「年間契約料」という名目で数十万円の金銭を要求される詐欺が続発して、国民生活センターが注意喚起をしました。

さらにお客様から商品が返品されたときは「そちらで買い取ってください」という悪質な卸売業者、商品が売れたにもかかわらず「お客様から商品が返品された」と嘘を付く卸売業者もいることがわかっています。

すでにドロップシッピング業界全体に悪いイメージが先行したことで、市場は衰退期に突入しています。私は「数年以内に消えるビジネス」であろうと予測しています。

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公開日公開日 2014.08.15
更新日更新日 2018.07.30

著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。