キッチンスタッフの副業とは?時給1000~1400円にまかない付きでお得
キッチンスタッフとはシェフやコックではなく、飲食店の調理場で働くアルバイトのことです。店舗が込み合う土日は特に求人が多く、日にちや時間のシフトも柔軟に選べるため会社員でも始めやすい副業です。
- キッチンスタッフの副業とは?
- 時給は1000~1400円が相場
- 副業でキッチンスタッフを始める手順
- メリットは料理と接客のスキル向上
- デメリットは肉体的負担の大きさ
- 店舗で必要なスキルが異なることに注意
- キッチンスタッフの副業まとめ
- キッチンスタッフの体験談や口コミ
キッチンスタッフの副業とは?
キッチンスタッフの働く場所は、「ファミレス、居酒屋、カフェ、中華、和食、洋食、ラーメン、そば・うどん、寿司、ピザ」などがあり、アルバイト先によって作業内容は異なります。
チェーン店のキッチンスタッフは簡単な下準備と、最終的な仕上げや盛り付けをするだけで済むことがほとんどです。業務の効率化を図るために、食材の多くが工場であらかじめ加工された状態で届けられ、調理手順はマニュアル化されているため、未経験者でも問題なく業務をこなせるようになっています。
個人経営のレストランや飲食店では、オーナーやシェフの下で本格的に調理補助を行う仕事もあります。店舗によってどこまでの作業を担うかはさまざまで、未経験歓迎の店舗もあれば、経験者が優遇される店舗もあります。
また、調理だけでなく皿洗いや厨房の清掃も仕事に含まれます。
時給は1000~1400円が相場
キッチンスタッフの時給は地域差がありますが、1000~1400円が相場です。地方では1000円程度、都市部では1200円前後、東京都内では1400円以上の求人が見つかります。高級レストランでは時給1500円以上の求人もあり、都内の高級ステーキ店では1300~2000円の時給で募集が行われていました。
深夜割増の適用される22時から翌5時までの時間帯は、さらに時給25%ほど上乗せされます。副業として効率的に稼ぎたい場合は、深夜まで営業している店舗を選ぶことをおすすめします。
キッチンスタッフの時給は、一般的にホールスタッフよりもやや高い傾向にあります。これは厨房内の高温環境や、重い食材と食器の運搬など、労働負荷が高いことが理由として挙げられます。ただし、チェーン店などではホールスタッフとキッチンスタッフの時給は、ほとんど変わらないことが多いです。
副業でキッチンスタッフを始める手順
飲食店のキッチンスタッフは、平日のランチやディナーの忙しい時間帯、特に金曜と土曜の夜に働けるスキマバイトの求人が多いです。
スキマバイトは会社員の副業としても都合がよく、働きたいその日に申し込めます。スキルのいらない皿洗いや清掃といった単純作業がほとんどですが、その分気楽です。
人手不足が深刻な地域ではスキマバイトのほうが、通常アルバイトよりも時給が高い逆転現象も起きており、稼ぐ手段と割り切って自分の都合を優先で副業したい人に向いています。
メリットは料理と接客のスキル向上
キッチンバイトのメリットの1つは、料理スキルや食材の知識が身につくことです。食材の保存方法や衛生管理、調理法の知識は普段の生活でも役立ちます。家庭ではあまり扱わない食材に触れたり、ちょっとした盛り付けのコツを覚えたり、日常の食卓にも変化を加えることができます。
食に興味のある人、将来的に料理に関連する仕事をしたいと考えている人にとっては、キッチンスタッフの副業が大きな財産になるはずです。
接客業務を担当しなくて良いことも利点です。裏方に徹することで余計なストレスなく働くことができます。ホールと違い人前にでなくていいので、副業が周囲にばれたくない人にもおすすめです。
また、多くの飲食店ではまかないが提供されます。無料または安価で栄養バランスの取れた美味しい食事ができることは、キッチンスタッフの大きな特典と言えるでしょう。
デメリットは肉体的負担の大きさ
キッチンスタッフのデメリットは、肉体的な負担が大きいことです。厨房内は火器や刃物を扱うため、火傷や怪我のリスクがあります。高温多湿の中、長時間立ちっぱなしでの作業が多いため、体力的にも厳しい環境です。そのため、本業に支障がでないよう、シフトや体調をしっかり管理する必要があります。
また、キッチンスタッフは接客をしなくていい反面、感謝の言葉を直接お客さまから聞く機会が少ないです。作業をこなす仕事が多いため、単調に感じる人もいるかもしれません。
店舗で必要なスキルが異なることに注意
チェーン店は手際の良さとスピード
ファミレスのような大規模チェーン店では、学生でもこなせるシンプルな調理が中心です。
マニュアル通りにパックから出して温める、肉の表面を焼いて盛り付ける、パスタを茹でてソースとあえる、デザートならトッピングだけだったりします。
例えば、シーフードドリアを提供する場合、食材が全部パック詰めされています。袋を開けて、味付きライスの上にホワイトソース、具材とチーズを乗せて、あとはオーブンで焼けばでき上がりです。
サラダやデザートは材料がカットされており、見栄え良く盛りつける作業で完成してしまいます。料理のスキルはあまり求められません。ただし、調理作業をしない分、大量の注文をさばくスピードと効率性が求められます。
レストランは勤務経験と調理スキル
個人経営の店舗やレストランのキッチンスタッフは、勤務経験と調理スキルが求められることが多いです。レシピやマニュアルはありますが、スキルを習得するのには時間がかかります。
例えば、イタリアンでバイトをする場合、パスタ調理やピザを伸ばす技術をマスターする必要があります。ステーキハウスでは、肉の焼き加減の見極めもします。また、野菜のカットやドレッシングの調合などの仕込み作業、細かな盛り付けのスキルも要求されます。
未経験者の場合、最初は下ごしらえや皿洗い、厨房清掃などが中心になることが多いでしょう。最初は経験者との待遇差が生じますが、徐々にスキルをつけて時給アップを狙うことも可能です。
仲間とのチームワークを重視してワイワイ働きたい人は大規模チェーン店、調理スキルを磨きたい人は、個人経営の店舗やレストランが料理の腕を発揮できるチャンスが多いと言えます。自分の目的や適性に合わせて、働く場所を選ぶことが大切です。
キッチンスタッフの副業まとめ
総合 | 3.0 |
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評価 | |
収入 | 時給1000~1400円 |
時間 | 4~8時間 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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キッチンスタッフの体験談や口コミ
キッチンスタッフ歴1年半
いつかはカフェやレストランのような「自分のお店を開きたい」と考えているため、キッチンスタッフはいろいろな経験ができる絶好の機会です。
今は地元の中規模レストランで働いています。時給はそこまで高くはありませんが、徐々に調理を任せてもらえたり個人的には満足しています。キッチンスタッフは募集している店舗数が多いために自分の条件に合ったお店をじっくり探せることも魅力の1つです。
キッチンスタッフ歴2年
私が働いていたカフェは、ディナーになるとお酒を出すバーに変わります。そのため、平日の深夜まで仕事をすることもできました。ただし、小さな店舗でスタッフが少ないため、ホールスタッフも兼任です。
副業としてキッチンスタッフをする場合は、ファミレスやチェーンではなく独立したカフェやバーで働くほうが自分で仕事を回す感覚が得られるために社会人向きかもしれません。客数も少ないですし、客層も落ち着いていて居心地がいいです。
また、カフェスタイルのお店では凝った料理を出すこともないため、それほど料理のスキルは必要ありません。
キッチンスタッフ歴10カ月
これは私が働いた店だけかもしれませんが、キッチンスタッフはホールスタッフに比べて、体育会系のノリが強い傾向があると思います。とにかくスピードが求められる職場ですので、忙しい時間帯はキッチンの中の雰囲気は鬼気迫るものがありました。
作業が遅いと先輩や店長にイライラした態度をとられ、ミスをしようものなら怒鳴られたこともありました。ただ、しばらく働き続け、一通りのことがこなせるようになるとスタッフ間で連帯感が強くなり、今度は良い意味で体育会系のノリが発揮されて、楽しく働くことができました。