テープ起こし - 収録された音声を文字に起こす副業

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

テープ起こしの基本データ

総合 3.4
評価
収入1分50~100円
時間1時間~
特徴
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
始め方クラウドソーシングサービス

副業の評価方法について

個人のスキルアップが欠かせないテープ起こし

個人のスキルアップが欠かせないテープ起こし

音声を文字にするスピードと正確性が必要

テープ起こしは「テープリライター」とも呼ばれていて、収録された音声を聴きながら、その音声の通りに文章を打ち込んでいく仕事です。

新聞や雑誌の原稿の元は、主にこの在宅ワークのテープ起こしが請け負っています。報酬は時給ではなく出来高ですので、個人の能力次第では本業よりも稼ぐことが可能です。

録音された音声はマスコミの取材やインタビューが多く、企業のシンポジウムや公共団体の講演会などの依頼も来ます。

基本的にはICレコーダーに録音されているので、インターネット経由でのファイルの受け渡しが可能です。まれにカセットテープがそのまま郵送で送られてくることもあります。

プロフェッショナルになるほど報酬がアップする

基準としては60分の音声を文章化した場合で、5,000円以上が相場になります。内容にもよりますが、この価格を下回ることはありません。専門知識が必要な分野ですと1万~2万円に上がります。

完全な成果報酬のため、個人の能力次第で労働時間は変わってきます。例えば、収録時間が1時間の音声であれば、6時間以内で完了させることが一般的であり、慣れた人でも5~6時間を要することも珍しくありません。

テープ起こしでは「毎日数時間働かないといけない」といった規定も一切ありませんし、月々のノルマも設定されません。

ただし、締め切りや提出期限にはシビアです。複数の案件を依頼されても、可能な限りで引き受けながら、本業に影響が出ないようにしたいです。

例えば、収録時間が2時間の音声を集中して、1日で仕上げても構わないですし、あいた時間で5日にわけても問題ありません。

自分でペースを作って、時間の融通が付けられる人に向いていると副業と言えます。案件数をこなせば、定期的に案件を請け負うこともでき、安定した収入源にもなり得ます。

テープ起こしは初心者には難しい作業

初心者は在宅ワークを仲介する会社の下請けとして仕事をしますので、もう少し単価が下がるでしょう。実績を積むことで、出版社や広告代理店から直接に受注することもできます。

1時間あたりの音声を全て文章にするには、ベテランでも5~6時間はかかります。始めたばかりの人ですと3~4日もかかるので、最初のうちは収益性を期待しないほうがモチベーションは下がりにくいです。

また、仕事ではブラインドタッチが基本ですが、それ以上に日本語の聞き取り能力が求められます。議会や答弁ではわざと難しい単語を使う傾向がありますので、語彙と国語力に自信があると安心です。

専門性が高いテーマで知らない言葉が出てきても、素早く調査して文章にできる対応力も必要です。

副業でテープ起こしを始める手順

テープ起こしの仕事の流れは下記のようになります。まずは1件を受注することも目標にしましょう。コツなどは実務で身につけられる仕事です。

基本的にはクラウドワークスなどのクラウドソーシングで探すと効率的です。クラウドソーシングではテープ起こしの案件が豊富に掲載されています。

  1. テープ起こしや在宅ワークの紹介会社に応募します。
  2. クラウドワークスbizseekココナラといったクラウドソーシングの仲介会社でも探せます。
  3. 書類審査や筆記試験がある企業が多く、論述や表現力が試されます。
  4. 内容を確認して、問題なく請け負える場合は受託します。
  5. Microsoft社のWordなどの指定された規格で、原稿を提出します。
  6. 修正がある場合は連絡がくるので、指定の内容に修正します。
  7. 問題がなければ、報酬が指定の銀行口座に振り込まれます。

テープ起こしには一言一句聞こえた通りに書き起こす「素起こし」、不要語やどもり声を排除した「ケバ取り」、話し言葉をですます調の書き言葉に整える「整文」、概要や箇条書きに分ける「サマリー」などがあります。

音声を文字に直した文章に話し手の特長が表せるようになると、1人前としての技術が備わっていると言えます。

また、どの副業でもそうですが、こちらがお小遣い稼ぎ感覚でも仕事を依頼しているほうは、利益を上げるためのビジネスとして取り組んでいます。在宅ワークで有名なテープ起こしは意外と厳しい副業のいい例です。本気で取り組まないといけない場面も多々あるでしょう。

ただし、始めは何でも大変ですが、慣れれば待遇のいい仕事になります。自分の知識や感性を生かせるテープ起こしは、軌道に乗ると高い満足度が得られる副業です。

テープ起こしの経験者にインタビュー

──テープ起こしは副業でいくらくらい稼げますか?

最大でも月に10万円くらいの副収入になっています。働いている時間はまちまちですが、主に平日の帰宅後に30分単位で刻んだり、休日に一気に仕上げたりしています。

──副業で月に10万円であれば、本業にはできないですか?

時期や状況によって異なりますが、毎月の仕事の数が安定しません。さらに国際会議と取材では単価もバラバラで報酬も安定しないので、本業にはできないでしょう。

──テープ起こしに向いている人はどんな人ですか?

長時間でもパソコンの前に座っていることが苦痛ではない方、一生懸命に作業をこなせる方、考えることを面倒くさがらない方、自宅にいる時間が長い方、外で勤めをすることが叶わない女性の方などにおすすめです。

──逆にテープ起こしに向いていない人はどんな人ですか?

仕事に対して情熱を持って取り組めない方は遠慮すべきです。テープ起こしの成果物の先には、大切なビジネスが存在しますので、期限や機密を守れない方は向いていません。

──テープ起こしを始めるためのアドバイスはありますか?

副業でも仕事にはプロ意識が欠かせません。パソコンにはWordだけではなく、日本語の補助機能が付いたソフトをインストールしておいたり、新聞を毎日読んだりして教養を付けておくと、スムーズに仕事が進められると思います。

テープ起こしの体験談

仕事の量は増えている
2017.09.29
40代 男性
テープ起こし歴10年

出版メディアもコスト削減が命題とされている昨今ですので、自社の編集者がわざわざテープ起こしをやることはほとんどなくなり、賃金の安いアルバイトを使うことが多くなっています。個人的には昔よりも仕事の量は増えていると思います。

以前より仕事がしやすい
2017.03.09
40代 女性
テープ起こし歴14年

私は10年以上テープ起こしをやっていますが、以前は会話や音声を記録する方法がカセットテープやMDなどしかなかったため、テープ起こしを依頼する際にいちいち郵送しなければいけませんでした。

今ではICレコーダで記録して、MP3形式などで直接メールなどに添付して依頼はもちろん文章の納品もすることができるため、手軽さから格段に仕事がしやすくなりました。

クラウドソーシングは案件が豊富
2016.12.04
30代 男性
テープ起こし歴7年

以前はテープ起こしの仕事を見つけることは大変でした。出版社の人間に特殊なコネクションがない限りは、地道に単発の在宅ワーク向けの依頼を探すか、通信講座などを修了してその学校の系列の会社などで発注をもらえるように登録しておくくらいしか方法がありません。

しかし、今はクラウドソーシングで簡単に仕事が見つかり、 実績もすぐに作れます。会議や一般的なインタビューなどは単価が安いですが、案件も豊富です。また、法律や医療などの専門知識が必要な案件は単価が倍以上になり、副業としても期待できます。

どんな仕事でもプロ意識が必要
2017.10.22
30代 男性
テープ起こし歴2年

長時間でもパソコンの前に座っていられる人、一生懸命に考えることが面倒ではない人、自宅にいる時間が長い人が適しています。逆に期限や機密を守れない人、テープ起こしに対して片手間でしか取り組めない人は遠慮したほうが良さそうです。

こちらがお小遣い稼ぎ感覚でも、クライアントは利益を得るためのビジネスとして取り組んでいますので、副業でも仕事にはプロ意識が欠かせません。

自宅で仕事ができる点が魅力
2017.08.08
20代 男性
テープ起こし歴4年

単に記録された会話の内容を文字に起こすだけの仕事もありますが、最近は校正作業の手間を省くためにきちんと話し言葉から書き言葉に変更し、文章の末尾を「~ます」や「~です」に整え、かつ読み手がわかりやすいように言葉の順序を入れ替えたりする所までを依頼されたりもします。

慣れないうちは1時間のテープ起こしで、1日はかかるかもしれませんが、時給に換算すると飲食店などで働くよりも効率は良いですし、自宅で仕事ができる点が魅力で人気も高いです。

ある程度の知識が必要
2016.11.11
40代 女性
テープ起こし歴4年

講演会やインタビューなどの会話を記録したものを聞きながら、文字に起こす仕事です。在宅で完結する仕事ですし、あいた時間に自分なりのペースで仕事ができるので、主婦の私には向いています。

ただし、「ただ音声を文章に起こすだけの仕事」捉えていると、全然作業が進まずに痛い目に遭います。特に専門的な知識を必要とするものだったり、本業の仕事で携わっている人だと、効率もよく顧客の満足度が高い傾向があります。

慣れないうちは時間がかかる
2018.02.18
30代 女性
テープ起こし歴1年

テープ起こしの代金は発注元やそのテーマによって差はありますが、だいたい1時間分のテープ起こしで1万円が相場になっています。1時間と聞くとかなり長いように感じられますが、ずっと話続けているわけではないですので、文字にするとさほど量は多くないです。

ただし、実際にやってみるとわかりますが、話し言葉を文章にするのは慣れないうちはかなり苦労すると思います。

スピードに付いて行けずに同時にタイピングすることは難しいですし、それぞれの話し手特有の表現や順序があるので、クセをつかむまでは何度も同じ箇所を繰り返し聞かないと文章にできないこともあります。

国語力が必要
2017.07.16
20代 女性
テープ起こし歴2年

国語力に自信がない人はやめたほうがいい副業です。例えば「じゃっかんにじゅっさいでくじゅうのけつだん」という音声に対して、「若干、弱冠?‥‥二十歳で苦渋、苦汁?‥‥わからない」と迷っていると、かなりの時間を費やすことになります。

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公開日公開日 2014.09.08
更新日更新日 2018.07.06

著作・制作など

中野貴利人
中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。