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イラストレーターの副業とは？1点500～5万円でイラストやキャラデザを作成する

監修者中野貴利人

著書「副業アイデア事典」など5冊／メディア掲載実績は日経新聞など150回以上／株式会社ネットピコ代表

1. イラストレーターの副業とは？
   
2. 収入は1点500～5万円
   
3. 副業でイラストレーターを始める手順
   
4. イラストレーター仲介サービス7社を比較
   
5. プロット・ネーム・カラーで作成した実例
   
6. イラストレーターの副業まとめ
   
7. イラストレーターの体験談や口コミ
   

イラストレーターの副業とは？

イラスト案件はクラウドソーシングで見つかる

書籍の挿絵、メディアのバナー、店舗のチラシのように、イラストが必要とされる場面は多々あります。その際、クライアントの一部は、割高な法人ではなく、クラウドソーシングサービス経由で割安な個人に発注しています。

大手のクラウドソーシングサービスに登録されているイラスト関連の案件は、常時2000以上。ただ、クラウドソーシングに登録しているイラストレーターの数も膨大に増えており、個人同士がライバルになっているため、クライアントは価格、クオリティ、納品スピードを比較しています。

そのため、スキルやキャリアがない人は、いきなり1点数万円の案件を受注できません。最初は実績を積み上げて信用力を勝ち取るために、1点あたり1000円程度で請け負います。

クライアントに「価格のわりに品質がいい」と評価されることが重要です。イラストレーターでは実績と評価を増やしていって、自分のスキルとネームバリューを上げながら、単価をアップしていく方法が王道です。

逆に実力と実績があるなら安請け合いはせず、信頼できるクライアントのみから案件を獲得します。副業ではモチベーションの維持が大切であるため、自分を過小評価しないようにします。

クラウドソーシングのイラスト案件の報酬例

クラウドソーシングには「オリジナルキャラクター 8800円」や「コミカルな似顔絵イラスト 3300円」など、簡単な案件も多々登録されています。クライアントが求める内容と品質によって、次のように金額に幅があります。

情報取得日 2024年10月時点

仕事探しはクラウドソーシングが王道か。

多数の依頼主から案件を請け負えば、リスク分散にもなるだぬ。

収入は1点500～5万円

はたらいくの2015年の「年収・月収100職種徹底調査」によると、イラストレーターの平均年収は261万円でした。正社員のみを対象にした転職会議の2018年8月の調査レポートでも、平均年収は322万円です。

このように収入に見劣りするイラストレーターですが、副業ではわり合う仕事で知られています。副業の平均月収は3万～4万円が相場ですが、イラストレーターならその金額を稼ぐことは難しくありません。

クラウドソーシングを見てみると、イラスト、ロゴ、キャラクター作成など、難度によって1点500～5万円の案件まで揃っています。

実際に案件を検索してみると、例えば「○○株式会社のブランドを印象づけるイメージキャラクターの作成 6万円」などがすぐに見つかります。これは時給1000円のアルバイト60時間分に相当する報酬額です。

副業でイラストレーターを始める手順

一般的には案件数が豊富な大手のクラウドソーシングサービスを利用します。クラウドソーシングは案件の紹介のみではなく、クライアントから事前に代金を預かる仮入金システムや進捗管理ツールが充実しています。

1. クラウドワークス、bizseek、ココナラなどのクラウドソーシングサービスに登録します。
   
2. 自分のスキルに見合った案件に申し込みます。
   
3. 案件を依頼されたらクライアントに納品物の詳細を確認します。
   
4. イラスト作成の場合は一旦、下書きや複数案を提示します。
   
5. その後、期日までに成果物を納品します。
   
6. 依頼主の検収後に修正箇所がある場合は対応します。
   
7. クラウドソーシングサービスを介して、代金が振り込まれます。
   

イラストレーター仲介サービス7社を比較

総合型のクラウドソーシングサービスではなく、イラストやロゴなどに特化したサービスにも専門的な案件が揃っています。クライアントから直接請け負うプロのイラストレーターも使っており、大企業からのオファーも多いです。

情報取得日 2024年10月時点

SKIMAはフリーのイラストレーターに案件を発注できるサービスです。クリエイターとして登録して「SNS用アイコン制作＝3000円、イラスト描き下ろし＝1万円、ロゴデザイン＝7000円」のように受注金額を設定します。もしくはすでに制作したイラストの販売もできます。

99designsはデザインを必要とするあらゆる企業と実力のあるデザイナーをマッチングするサービスです。ロゴ、名刺、ウェブ、アプリ、広告だけではなく、衣料品からアートまでに対応しています。

また、イマジカデジタルスケープ社の「クリ博オンラインワーク」、クラウドゲート社の「Crowd Gate」、クリーク･アンド･リバー社の「クリエイターズシップ」、パラダイム･ラボ社の「コンテンツパーク」、PurpleCow社の「designclue」はサービスを終了しました。

プロット・ネーム・カラーで作成した実例

プロット

実際にイラストが完成するまでは「①プロット、②ネーム、③カラー」などの3ステップを要します。

プロットはクライアントから受け取るデザイン指示書です。クライアントによっては文章のみでデザインに含めてほしい内容が記載されていることも多く、プロットを用意してくれる企業は少数派です。

ただ、プロットがあったほうが齟齬が少なく、次のネームでやり直す確率も極端に減ります。

ネーム

ネームは私たちが最初に納品する下書きです。イラストレーターとはクライアントが何を求めているかを汲み取って、そのイメージを反映させることが仕事です。個性を出しながらも要件に応えるスキルが求められています。

カラー

カラーは最終的な納品物です。この段階で差し戻しを受けると、線と色を一緒に直さないといけないため、ネームの段階で修正箇所を指摘してもらうことが業務効率化につながります。

イラストレーターの副業まとめ

総合	3.4
評価
収入	1個500円～
時間	2時間～
特徴	スキマ 深夜ＯＫ 土日有利 期間限定 初心者 スキル 資格有利 趣味併用 週末起業

副業の点数の付け方

イラストレーターの体験談や口コミ

クラウドソーシングの利用がおすすめ

2016/09/05

30代 女性
イラストレーター歴1年

副業をしたくても、本業が忙しくて時間があまりない場合は、クラウドソーシングで簡単な案件を受注することがおすすめです。

1点数万円の高品質が求められる案件は期待値が高く、納品物の品質や納期も厳しいです。しかし、1点3000円程度の案件は、わりとやり直しなどがほとんどありません。

特にバナー作成は通常のイラスト作品に比べて労力が非常に少ないわりに、単価が高いためにいいお小遣い稼ぎができます。

案件に応募しても採用されないことが多い

2017/02/19

20代 女性
イラストレーター歴6カ月

クラウドソーシングでは得られる報酬は案件ごとにまちまちで、私の感覚では1点2000～1万円程度です。ただ、いくら申し込んでも採用されないこともあり、コンスタントな収入は難しいと感じています。

ただ、イラストレーターとしての副業経験がなくても、過去に自分が描いた作品があれば、それだけで応募できる仕事も多くあります。私も地道に応募を繰り返したことで、徐々に当選率が上がってきました。

イラストレーターは報酬が低すぎる

2017/02/24

20代 男性
イラストレーター歴3カ月

日本でイラストレーターの年収が低い理由は「イラストレーターの供給量が多い」からです。大手クラウドソーシングのランサーズには2024年10月時点で5万5417人ものイラストレーターが登録されていました。

それに対してデザイン制作の仕事は357件しかありません。ランサーズのアクティブユーザーが10％と仮定しても、求人倍率は0.06倍です。これでは需要と供給の関係で報酬は下がってしまいます。

さらに「デザイン職に対する理解が不足している」ことも原因です。多くの日本企業においてデザイナーは部長などには出世することがなく、年収は抑えられたままです。この報酬の低さは副業にも反映されており、イラストレーターの副業はやめました。

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