民泊の副業とは?初心者が1泊5000~1万円で貸すための始め方と稼ぐコツ
- 民泊の副業とは?
- 1泊5000~1万円が人気の価格帯
- 副業で民泊を始める手順
- 民泊の副業で稼ぐための20のコツ
- 注意点は住宅宿泊事業法の規制
- 民泊の副業でよくある質問
- 民泊の副業まとめ
- 民泊の体験談や口コミ
民泊の副業とは?
貸したい部屋をアプリに登録する
民泊とは自分の部屋を1日単位で貸す副業です。AirbnbやSTAY JAPANなどの民泊仲介アプリに空き部屋を登録することで、個人が「ホスト=ホテルのオーナー」になれます。訪日客の増加によって、民泊は需要が急拡大しています。
今までは空き部屋を貸したくてもホストと宿泊者をマッチングする仕組みがありませんでしたが、民泊サービスの充実とスマホアプリの浸透で、簡単に個人経営の宿泊先が見つかるようになりました。
1泊5000~1万円が人気の価格帯
価格はその部屋のグレードや立地にもよりますが、1泊5000円程度になると外国人からの問い合わせが多く寄せられます。これは価格が高すぎると一般的なホテルのほうが魅力的ですし、安すぎても警戒されるためです。
結果、民泊の価格帯は1泊5000~1万円に集中します。もちろん、民泊でも高級マンションや純和風の部屋など付加価値が高い物件であれば、1泊1万円以上、複数人が泊まれるのであれば、1泊数万円の価格設定でも問題ありません。
また、民泊の副業は労働負荷も軽いです。最初に貸し出す部屋の住所や写真などを民泊仲介アプリに登録して、ベッドや冷蔵庫を設置すれば完了です。普段の作業は予約状況の管理、宿泊者とのやり取り、鍵の受け渡し、宿泊後の清掃になります。
ただ、鍵の受け渡しは暗証番号対応の電子錠やセキュリティーボックスに鍵を閉まっておくことで、宿泊者が自分で解錠できますし、宿泊後の清掃は清掃代行業者に3000円程度で依頼することもできます。
副業で民泊を始める手順
民泊の副業は「所有物件を民泊に利用する」と「賃貸物件を民泊に利用する」に分かれます。所有物件がマンションの1室のときは管理規約で民泊が許可されているか確認します。賃貸物件は賃貸契約書と管理規約の両方の確認が必要です。
民泊にできる部屋があるなら、私たちが民泊を始める手順はとてもスムーズです。民泊仲介サービスを使えば、お客さんを呼びこむために営業をする必要もありません。シンプルに周辺よりも好条件の部屋を登録するだけです。
- 住宅宿泊事業法に基づく必要書類を都道府県に提出します。
- AirbnbやSTAY JAPANなどの大手の民泊サービスに会員登録をします。
- 空き部屋の宿泊料金や宿泊可能人数などの情報を登録します。
- 検索結果に物件が掲載されます。基本的に掲載料は無料です。
- お客さまから予約のメッセージが届きます。
- 鍵の受け渡し方法を伝えたり、お客さまからの質問に答えます。
- お客さまからの支払いは民泊仲介サービスが徴収済みです。
- 数%の仲介手数料を引いた代金が振り込まれます。
- お客さまがチェックアウト後、清掃をして次の予約を待ちます。
民泊仲介サービスは世界最大手のAirbnbや日本のコテージや古民家が集まっているSTAY JAPANなどが有名です。さらにアパマンショップ、エイブル、京急電鉄などの大企業も参入しています。
現時点では外国人に広く浸透しているAirbnbのみでも構いませんし、来日数が最多の中国人を狙うのであれば自在客も抑えておきたいです。
直接的な金銭のやり取りは民泊仲介アプリが代行することで、貸し手と借り手の双方に安心感を生んでいます。ワンルーム投資や中古アパート経営などではない民泊は、新しい不動産投資の稼ぎ方です。
民泊の副業で稼ぐための20のコツ
空き部屋を登録するだけでもゲストは入りますが、人気物件にするためにはコツが必要です。その地域の中でも割安であり、その場所でしか味わえない魅力を提供することがポイントです。周辺地図、神棚、おみやげなどを用意している人もいます。
- ワンルームでも3人泊まれるため、ベッドではなく布団にします。
- 寝具や生活用品を格安で揃えて、初期コストを抑えます。
- 冷蔵庫と洗濯機を入れて、生活できる部屋にします。
- WiFiは集客力があるため、必ず設置します。
- 価格の安さが決め手のため、地域最安値を目指します。
- 宿泊費をこまめに変更して、収入0円の日を減らします。
- 周囲でイベントがあるときは単価は1.5倍程度に上げます。
- 高めの清掃料を徴収すると、宿泊費は見かけ上安くなります。
- 登録時は部屋の写真を多角的に載せます。
- 冷蔵庫と洗濯機などの家電製品の写真も重要です。
- 周辺の観光地の写真を載せると、反応率が上がります。
- ホストである自分の顔写真を必ず載せて、安全性を強調します。
- 今すぐ予約できる設定にすると、稼働率が上がります。
- ゲストを集める最重要事項は評価とレビューです。
- メールには即レスで答えることで、評価が高まります。
- ゲストの要望には応えることで、高いレビューが集まります。
- ガイドマップにないローカルフードなどの周辺地図は人気です。
- 100均の扇子でも構わないので、日本のおみやげは高評価です。
- 英語力が必要な場合は汎用性の高いフレーズのみを覚えます。
- トラブル防止には翻訳機が活躍します。
ゲストファーストのおもてなしが民泊で稼ぐコツです。ゲストが満足できる部屋づくりと知りたい情報を提供することで、高評価とレビューが集まるようになり、私たちホストも部屋を貸すおもしろさが実感できます。
注意点は住宅宿泊事業法の規制
2018年6月に住宅宿泊事業法が施行されたことで、都道府県に届け出をすれば、合法的に民泊が認められるようになりました。ただし、この住宅宿泊事業法には厳しいルールがあります。
- 家主同居のゲストハウス型で広さ50㎡以下なら制限はない。
- トイレを清掃するなど衛生環境を保つ。
- それ以外は非常用照明器具と自動火災報知機の設置する。
- 営業日数は180日が上限である。
- 自治体によってはそれより厳しい上限で規制する。
- 宿泊者名簿を作成して、本人確認をする。
- 周辺住民の苦情に対応する。
- 家主不在の民泊は住宅宿泊管理業者に委託する。
- 上記を遵守できる部屋のみ民泊仲介サービスに掲載できる。
この中では「③営業日数は180日が上限である」が最も家主の負担です。不動産があっても1年間の1/2以下しか貸し出せないなら、必然的に稼働率は50%以下になるため、赤字のリスクが高まります。
結果、収入がそこまで期待できずに副業としてのうまみは薄れました。日本ではUberなどのライドシェアもタクシー業界の反発によって、規制されています。シェアビジネスの拡充が足止めされていることは、今後の課題です。
民泊の副業でよくある質問
──何がきっかけで民泊を始めましたか?
以前は私が住んでいた物件ですが、家族ができて引っ越しました。その際は売却も考えたのですが、不動産投資を勉強中に民泊を選びました。
──どのような部屋を貸していますか?
場所は勝どき駅周辺にあるタワーマンションの1室です。羽田空港や東京駅へのアクセスがよく、浅草や築地も近いです。そのため、2泊や3泊する人も多いですし、出張中の会社員の人も利用してくれます。
──1カ月の売上と利益を教えてください。
時期によって予約の状況が変わりますが、だいたい月15万円です。今まで投資用にワンルームマンションを持っていましたが、そのときは月9万円でしたので、ビジネスを変えただけで6万円も増えました。
──予約数や収益を増やすコツはありますか?
よく借りられる物件とは交通の便に優れているエリアにあり、その中で価格が割安なことです。結局は相対評価ですので、周辺の価格より安ければ、予約数は伸びていきます。
あとは宿泊したお客さまからのレビューを要チェックします。私は「フリーWi-Fiを設置する、フランス語でおすすめマップを作成する、枕のタイプを綿とパイプの2種類を用意する」など、改善を繰り返しています。
改善した点は必ずアピールポイントとして、Airbnbの物件情報にアップします。また、お客さまからのメッセージには時差があっても数時間以内に返すようにしています。こうした地道な努力が副収入を上げてくれます。
──デメリットやトラブルはありますか?
私も最初は「寝具や壁紙が毎回汚れたりしないだろうか」や「火事が起きたらどうしよう」などと不安に思ったのですが、実際には1回もトラブルがありません。
同じくAirbnbで民泊をしている知人は「刀や兜を飾っても盗まれたことはない」と話していました。ちなみにAirbnbには最大1億円の損害補償も付いていますので、盗難や破損などにも安心です。
──民泊は法規制が厳しくなりましたが、今後も続けますか?
民泊は2018年6月に法整備がされて、悪質な民泊業者が淘汰されました。これによって業界全体の質が上がって、顧客が安心できるため、個人的には歓迎しています。
それに毎年100万人以上の外国人が民泊を利用していますが、宿泊施設数が追いついていない現状は変わりません。そのため、私はAirbnbがサービスを提供する限りは、民泊の副業を続ける予定です。
民泊の副業のまとめ
総合 | 3.3 |
---|---|
評価 | |
収入 | 1泊1000~5万円 |
時間 | 半日~ |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
元手0円
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民泊の体験談や口コミ
民泊歴7カ月
私は出張が多いために自分の部屋をAirbnb経由で貸しています。貸し出し専用の不動産を持たなくても、1カ月に1回や2回でも自分の部屋を貸すことでお小遣い稼ぎはできます。
1カ月に数日しか自宅にいないですし、ミニマリストで物をほとんど置いていないです。また、旅行で長期外出するときでも貸し出します。
これは私が男性だからできることかもしれません。ただし、見知らぬ人が自宅に入ることはリスクもあるため、慎重にゲストを選んでいます。
もちろん、貴重品は持ち歩いています。清掃料金もゲストから徴収しますが、たまに自分でやることで手取り額を増やしています。そのため、毎月家賃以上の収入が得られます。
民泊歴1年
今まで都内にワンルームマンションを5戸所有していました。全部で1カ月34万円の収入になっていたので、あまり不満はなかったのですが、民泊のほうが儲かると思い、民泊に参入しました。
ここ数年で訪日客が急増してホテルや旅館は不足気味です。そのため、訪日客は自然とAirbnbに流れていきますし、ホテルよりも圧倒的に安いです。
だいたい1泊6000円で稼働率が60%くらいです。それでも「6000円×30日×60%×5戸=54万円」で20万円の収入アップになりました。
掃除代行の費用は清掃料金、仲介手数料はサービス料の名目で経費はすべて徴収しています。今後は民泊用に所有物件を増やす予定です。
民泊歴なし
1人暮らしで買ったワンルームで民泊を始めようと思ったのですが、マンション全体がシェアハウスを禁止しており、民泊もできませんでした。
民泊歴3カ月
民泊で貸している部屋の隣の住民から「いろんな外国人が出入りしていて不安、間違えてチャイムを鳴らされることもある、他人に部屋を貸すことをやめないと訴える」とクレームを受けました。
目立つ表札に変えたことでインターホンの問題はなくなったようですが、次に「深夜に騒がしい」と言われてしまい、これには対応しきれずに民泊をやめることにしました。