【漫画】第5話「FXのデモトレードは意味ない!初心者はデモより少額取引で慣れよう」
「デモなんかクソゲーだ」
「5連勝できた理由」
「デモなんてやめろ!」
「口座開設は超カンタン」
FXのデモトレードが意味ない理由
FXのデモトレードではFX会社が提供する仮想マネーを使う以外は、ほとんど本番と変わりません。為替レートはリアルタイムの外国為替市場と連動し、実際のアプリやツールが使用できます。
しかし、FXではデモトレードはあまり意味がありません。その理由は次の3つになります。
- 自己資金なしでは緊張感がなく、本番とは心理状態がまったく異なる
- 勝ち負けの欲が売買する判断を鈍らせるが、デモでは体験できない
- ゲーム感覚と運任せではヘタな取引癖が付いて、本番でミスしてしまう
スタート時に与えられた500万円の仮想マネーもゲームのコインにしか思えません。初心者がいくらデモトレードで練習しても、バーチャルな世界であるためにいい加減な売買をしてしまいがちです。
仮に積極的な売買のおかげで見かけ上の利益を得られても、FXのデモトレードの好成績は今後の参考にはなりません。本番ではストレスやプレッシャーといった精神面で相当の差があるからです。本番では買うボタンを押すことさえも躊躇してしまい、タイミングを逃しては何度も損失を出す人がいます。
初心者がFXに触れるためにデモトレードを使うことは構いませんが、FXで稼げるかどうかを検証するためには、あえて本番から始めて、緊張感と欲望が合わさったときの心理状態で、判断していくことがおすすめです。
もちろん、本番では損をする機会が増えます。しかし、取引単位を通常の1/10の1000通貨に下げることで、予想とは逆に1円動いても損失は1/10で済みますし、ときには「1万~2万円は勉強代」と割り切ることも必要です。
デモトレードを経由せずに始めた結果、得したときはその成功を頭で理解し、損したときはその失敗を体で覚えます。本気でFXで稼ぎたいなら、取引単位を小さくした実践取引に分があります。
FXのデモはアプリを試すことが目的
本来、デモトレードとは経験者が各FX会社のアプリやツールを確かめる目的で存在します。各FX会社は毎年数千万円以上の予算を投じて、独自に取引ツールを開発したり、海外の有名なシステムと契約するなど、使用感や操作性の向上に余念がありません。
その結果、私たちはアプリやツールで快適な取引ができるわけですが、どうしても個人差や相性があるため、経験者でも「使いにくいから他社に乗り換えたい」となる事例が少なくありません。
特にデイトレードやスキャルピングをするプロトレーダーにとっては、アプリやツールがトレーディングに影響するため、レスポンス(応答時間)やカスタマイズ性などを含めた総合的な使い勝手をかなり重視します。
そういう意味でデモトレードは本人確認や銀行口座の登録といった煩わしい手順を必要とせず、経験者が使い勝手を試す効率的な環境です。