【漫画】第2話「本業・転職・起業では年収が増えにくい理由」

中野貴利人
監修中野貴利人 ネットピコ代表
2019/03/28 更新

「頑張って働いても‥‥」

節約はムリだから頑張って働くしかない‥‥ お前は世間知らずだぬ 昇給は年1回程度 金額は月数千円だぬ これが日本人の平均的な月収の推移だぬ 税金を引くと50歳でも手取り額は月30万円ちょっと?

「もっと頑張っても‥‥」

でも 頑張って出世すれば‥‥ 毎日働きまくれば残業代がガッポガッポ‥‥ 仕事で努力した分はボーナスに還元されるし‥‥ 今の会社を諦めて転職する

「転職と起業も‥‥」

3分の1の人は転職後に賃金が減るんだぬ 転職がダメなら起業するってのはどう? 100人が起業しても10年後には11人しか残らないだぬ 手詰まりだ 俺の人生終わった

「2つの選択肢とは?」

1つ目は副業だぬ 2つ目は投資だぬ 無駄な時間は確かにある それを有効利用するなら‥‥ 何の副業すればいいんだ?
  1. 本業は平均年収が432万円に下落
  2. 転職で給与アップは35.6%のみ
  3. 起業は10年後に9割がいなくなる
  4. 副業は柔軟な選択肢かもしれない

本業は平均年収が432万円に下落

日本人の平均年収は1997年の467万円から下がり続けて、2017年は432万円にまで落ち込みました。日本全体が長年その状態ですので、本業の会社に給与アップを望むことは厳しいです。

国税庁「平成29年分 民間給与実態統計調査」

しかも、税金は上がっているために手取りが余計に少なくなっています。これでは将来が不安でお金は使いませんし、安価な海外製品で商品価格は上がらないため、デフレからの脱却が難しい状態です。

その結果、ますます日本企業は従業員の賃上げを渋り、給料が少ないために物を買わなくなり、消費が低迷するために販売店の売上が伸びず、企業の業績が悪いことのしわ寄せは、再度従業員に返ってくるという悪循環です。

加えて、会社にはフットワークが重いバブル入社組が居座っていて、20~30代の若手社員の給料はどん詰まりです。ただ、40代も住宅ローンと子育てに悩まされ、50~60代も給与の下落幅が大きく、自由にお金を使えません。

日本人の平均的な月収のピークは男性が月43万円、女性が月26万円です。学歴や業種で差がありますが、平均は想像よりもはるかに低い結果となっています。出世はできず、残業も制限、賞与は期待できない人も多いです。

転職で給与アップは35.6%のみ

転職で給与アップは35.6%のみ

転職は本人に相応のスキルがあって、転職先が好景気なら年収も数十万円上がりますが、それ以外では期待できません。むしろ、転職が原因で年収が下がる可能性もあり、環境の変化でストレスも増えます。

厚生労働省の「平成27年 雇用動向調査」によると、転職で賃金が増加した人は35.6%、変わらない人は28.6%、減少した人は33.4%でした。賃金が増加した人も金額は平均で10%であり、転職が甘くないことがわかります。

厚生労働省「平成27年 雇用動向調査」

周囲を見渡せば、転職成功者がどうしても目立ちますが、その陰で転職の恩恵を受けられないサラリーマンもたくさんいます。単純に隣の芝生である転職に期待を抱くことは難しいかもしれません。

仮に転職で賃金が増加しても、お金のみが目的の転職ではその会社の業績が悪化したときに、再び転職したくなります。そのたびに転職を繰り返してはどこかで失敗しますし、生涯賃金は安定しません。

起業は10年後に9割がいなくなる

統計上では個人事業主として起業した人が生き残る割合は1年後に62.7%、3年後に37.6%、5年後に25.5%、10年後に11.5%でした。つまり、起業すると10年後に約9割がいなくなる計算です。

ただし、これらは中小企業庁の「2005年版 中小企業白書」のデータであり、現在では起業を後押しする社会的背景や新規ビジネスの構築がしやすくなったことから、数字は上向いていると考えられます。

しかし、起業が10年間続いたとしても、ジリ貧で暮らしている社長もたくさんいます。そもそも給料がアップしてほしいことが動機であり、本業の会社にそこまで不満がないなら、無理に転職や起業をしなくていいはずです。

本業を続けながら、転職や起業というリスクを冒すことなく、空いている時間を無駄なく利用するなら副業がおすすめであり、忙しい会社員や主婦の第2の収入源になり得ます。

副業は柔軟な選択肢かもしれない

私たちは一生涯で3億4,000万円を使います。22~64歳の生活費で1億4,500万円、結婚で500万円、子供2人で2,000万円、首都圏の建売住宅で3,500万円、マイカーは維持費込みで1,500万円、生命保険は900万円です。

さらに老後の生活費は平均寿命までで5,700万円、税金は累計5,400万円を支払います。これらは配偶者や子供の有無で変わりますし、個人差もありますが、生涯支出に生涯収入が対応できるかは、定期的に再計算したいです。

政府は近い将来、消費税や健康保険税をアップせざるを得ない状況にも追い込まれるでしょう。そのとき、キャッシュが手元にないと、家電の買い替え、親の介護、趣味や娯楽などの追加出費にも対応できなくなります。

だからこそ、将来のために本業で頑張りたいですが、達成感のない仕事を淡々とこなし、会社に足元を見られては給料が上がらず、収入と支出のバランスを保つだけで精一杯な人もいます。

転職をしてもそれは一時的に向上するのみで、次第にどこかに不満を覚える傾向も見られます。30代や40代になると積極的な転職活動ができない人も増えて、失敗するリスクが高まります。

起業も長期的な成功者はごくわずかです。投資は株式やFXの勝者が30%未満であることからも相当の勉強が必要であり、節約は度が過ぎるとお金を稼ぐ意欲が失せてしまい、危機意識の停滞が起こります。

確かに本業、転職、起業、投資、節約も生活を豊かにする手段の1つですが、それなりにメリットとデメリットがあるわけです。そこで代替案として副業という選択肢が注目されています。

副業はローリスクハイリターンであり、一般的な会社員の一生涯の収支バランスを考えると、副業という選択肢は間違っていません。プラスアルファの努力は将来の金銭面と精神面のゆとりにつながるかもしれません。

主人公
主人公
副業はなぜローリスクハイリターンなの?
貧乏神
貧乏神
本業を維持しながら、空き時間をお金に換えるからだぬ。
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著作・制作など

中野貴利人
監修・原作・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表/フクポン編集長/副業プランナー。新卒で副業開始、26歳で法人化、11期目。副業関連の著書4冊。2児の父。過去の取材や講演はメディア掲載履歴で紹介。
イブキミノ
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作画
丸いものに目がないイラストレーター兼漫画家。いきいきとしたキャラクターを描くのが得意です。