【漫画】第9話「せどり初心者が古本を売った体験談!1カ月で10万円超えた手順とは?」
「激安商品は稼げない」
「割安商品の探し方」
「せどりカレンダー」
「セール日を知ろう」
- せどり初心者の開始1カ月間の販売実績
- 手順① 自宅にある古本を試しに売る
- 手順② リサイクルショップで在庫を確保する
- 手順③ 売れそうな本を目利きで精査する
- 手順④ 仕入れた在庫を自宅に持ち帰る
- 手順⑤ Amazonに中古本を出品する
- 手順⑥ お客さまのために丁寧に梱包する
- 手順⑦ 宅配業者に集荷を依頼する
せどり初心者の開始1カ月間の販売実績
写真は自宅の本棚に置いてあった書籍です。全部で常時1000冊以上の在庫があり、基本的にはビジネス書をメインに仕入れた状態です。
私はアフィリエイトなどの副業をやりながらも、せどりに興味を持って「中古本、中古CD、中古DVD」などを実際に売買してきました。
せどりを始めたきっかけは、せどりで本業以上の月40万円を稼ぐサラリーマンの知人からノウハウを教えてもらったからです。そのおかげでせどりを始めた初月からスムーズに副収入を得ることができました。
せどりはやり方さえ理解していれば、小難しい知識が必要な他のネット副業とは違い、初心者でも稼ぎやすい副業です。結局、せどり初心者がいくら稼げたか試してみたところ、前半2週間で約3万円、後半の2週間で約7万円の利益になり、スタートから1カ月で10万円以上を得ることができました。
これは特別な裏技などを使ったわけではなく、基礎的であり王道なせどりを実施した結果です。例えば、定価1800円の本について、Amazonでの中古価格を調べます。多くの人が「1200円、1150円、1149円」と中古品を出品していました。
そこでブックオフのセールにて500円でその本を仕入れ、販売価格を1100円に設定して出品します。この本はAmazonのランキングにて987位で需要が高く、私が設定した金額が最安値だったために、24時間以内に落札されました。これで「1100円-500円=600円」の売上利益です。
右の画像は販売に利用したAmazonマーケットプレイスの収支報告書です。期間は1月6~19日までの前半14日間になります。
売上である「購入者支払金額合計」の10万0060円から「マーケットプレイス手数料、その他の手数料、購入者への返金」の計2万8265円を引くと、7万1795円が残りました。
この7万1795円が金融機関に振り込まれます。ここから仕入代金、配送費用、梱包費用を引くと、利益は約3万円となります。
始めて1週間で何となく感覚をつかんできましたが、需要の高い古本を500円程度で仕入れるのに経験が必要です。1時間圏内に大手の古本屋が何箇所かあり、常時在庫の仕入れに困らないと稼ぎになるでしょう。
手順① 自宅にある古本を試しに売る
「大型チェーン店が安値で販売などしない」
「セール品や中古品が高く売れるわけがない」
「稼げるのであれば、みんなやっている」
このように考える人たちも多いですが、とりあえず自宅にある書籍がAmazonでいくらで売られているかを調べてみましょう。
基本的に発売日が新しいほど高く売れる傾向があります。また、小説ではなく実用書のほうが価格が下落しません。絶版した本はプレミアが付いて、かなりの高値で取引できます。
これを踏まえた上で自宅にある本を検索してみると、100円や200円ではなく1000円くらいで売られている書籍が発見できたりします。
手始めにこれらの本を売ってもいいのですが、それを続けていては在庫が足りないため、本のせどりの場合はブックオフなどの大手で仕入れます。大手のほうが種類も多く、販売価格も安いために効率的です。
実際には「仕入れは地味な作業」と思う人もいて、向き不向きはありますが、せどりで在庫を探すときは宝探しのような感覚です。
そのあとは自由に値段を決められるAmazonに登録し、Amazon経由で古本を売ります。Amazonは地方に住んでいて、書店で目当ての本が見つからないユーザーなどが購入するため、ある程度の高値でも売れる傾向があります。
手順② リサイクルショップで在庫を確保する
中古本はブックオフがおすすめ
わかりやすく中古本を例にすると、基本的にはリサイクルショップで在庫を確保します。例えば、全国展開のブックオフは単価が安い上に、定期的にセールをやっているために多くの利ざやが狙えます。
特別に安く中古本を仕入れられるセール品のみを狙うのも王道です。ブックオフ以外の店舗でもOKですので、とにかく中古本を安く買えるお店を開拓しましょう。
- ブックオフを始めとした近隣で20店舗以上の古本屋を見つけます。
- ブックオフなら会員になって、セール情報や割引クーポンを得ます。
- なるべくセールの日に絞って、開店前のブックオフに並びます。
例えば、近隣の20店舗以上のブックオフを縄張りとして、スマホに送られてくるブックオフのセール情報を手がかりに仕入れに行きます。
そのため、まずはブックオフの会員になります。定期的なセール情報だけではなく、割引クーポンも配信中です。ブックオフの「500円セール」などのセール情報を受け取ったら、早朝、開店10分前には着くようにしましょう。
ライバルが多い地域ではせどりの同業者が並んでいることがあり、1時間も経つと高く売れる中古本がないこともあります。ライバルが少ない店舗をメインの仕入れ場所にできると、在庫に不自由することはありません。
セール日の仕入れると利ざやが増える
せどりではセール日に仕入れることが基本です。書籍はブックオフ、CDやDVD、ブルーレイはツタヤやタワーレコード、家電はヤマダ電機、玩具はイオンなどで、月に数回セールを開催しています。
大型店舗がセールを開く理由は、商品の入れ替えに伴う在庫整理がほとんどであるため、格安に設定されています。しかし、セール対象になった商品の需要が急減したわけではないため、ネットでは高値で売れるわけです。
このようなセールはチラシの一括収集アプリを使うことが効率的です。自宅周辺や会社付近、通勤経路のように生活圏全般に含まれる大型店、量販店、スーパーなどのチラシをスマホ上でチェックできます。
それと同時にお気に入りの店舗が見つかったときは、その店舗のメルマガ会員やスマホ会員になります。これにより、セール日や割引券がベストタイミングで手に入ります。
また、せどりでは価格差を重視したいです。今回のケースでは実店舗のセール日とネットの通常販売に価格差が発生して、利ざやが得られました。これ以外にも海外、地域、時間、会員などで価格差が生じます。
手順③ 売れそうな本を目利きで精査する
購入する中古本は定価が高いほうがベターです。ブックオフは値段のバラつきが少ないので、定価が高い実用書のほうが利鞘が大きくなります。
実用書は値崩れしにくく、Amazonで比較的に高値で取引されています。2cm程度の厚みがあり、背表紙がきれいな良書を狙いましょう。
- 厚みが2cm程度で背表紙がきれいなビジネス書を見つけます。
- 売れそうだと思った中古本が見つかったら、せどり専用のスマホアプリでAmazonの中古価格を調べます。
- 利益が出ると判断できたら、次々と買い物カゴに入れていきます。
- 紙袋で渡された本をバッグに入れ替えて持ち帰ります。
決め手は「投資家が語る商品の時代、100のマーケティングの法則、デリバティブ信用の管理」のような、会社員に人気がありそうなタイトルです。
次に売れそうな中古本が見つかったら、Amazonでいくらで取引しているかを調べます。価格を調べるときは毎回Amazonのサイトで探すのではなく、スマホアプリを使うと便利です。
カメラで本のバーコードに付いているISBN番号を読み込む、もしくはアプリに直接打ち込むことで「Amazonの中古価格、ランキング、平均評価」などがわかりますので、事前にインストールしておきたいです。
例えば、ISBN番号が「978-4-8272-0582-0」でしたら、先頭と末尾を除いた8桁の「8272-0582」で検索されて、そこに「8万5000位」と表示されれば、ランキングが8万5000位であることを意味します。
このランキングはかなり重要です。仮に10万位以上の中古本を購入しても、なかなか売れずに過剰在庫や不良在庫になってしまいます。損失を被る可能性が高いので、順位は10万位以下が好ましいです。ランキングが10万位以内であれば、たいていは1~2週間で売り切ることができます。
手順④ 仕入れた在庫を自宅に持ち帰る
1200円以上で売れる本を20冊以上、単価500円程度で購入できれば、始めてとしては上出来です。売上利益で700円、20冊分で1万4000円の粗利を想定できます。
(1200円-500円)×20冊=1万4000円
ただ、ブックオフの紙袋2~3個で渡され、大切に家に持ち帰らなければなりません。しかし、20冊の実用書は約10kgあり、ブックオフの細いビニールの手持ちでは手が痛くなります。仕入れが順調なときは100冊以上で50kg近くになってしまい、運ぶことは非常に困難です。
地方在住で自家用車を保持している場合、車で仕入れに行くことができるかもしれませんが、都内在住では多くのブックオフには駐車場はなく、そもそも都心部で車を持っている人はあまりいません。そのため、電車とバスでの移動が多くなります。
そのようなケースで仕入れに行くときは、コロコロが付いたカバンとリュックサックの組み合わせを持参することで、体への負担も軽減されます。
はじめは何十冊も中古本を仕入れることは難しいかもしれません。たまたまその地域のブックオフにすでにライバルがいることもあるからです。その場合は他店舗を巡ったり、日にちを変えて何度もトライしてみましょう。うまく在庫を手に入れることができたら、次に出品と発送作業に入ります。
手順⑤ Amazonに中古本を出品する
Amazonで出品者用アカウントを登録する
Amazonはどの書店よりも在庫が豊富で、本来なら中々見つからない専門書もすぐに見つかります。もし「Amazonで中古本を注文したことがない」という人は、実際に読みたい中古本を買ってみましょう。
1度だけでもお客になって、自分で中古本を購入することで、中古本をどのように選び、購入するまでに何をして、発送から手元に届くまで何日かかり、送料はいくら徴収し、メールのやり取りが何回発生するのかがわかります。
このようなAmazonでの購入フローを理解したところで、今度は自分が販売側になりましょう。初心者でも画面通りに進めば難しくありません。
- Amazonで販売するためのアカウントを作ります。
- 売りたい商品を決めて、本の情報はISBNコードで検索します。
- 出品登録して、商品が売れるのを待ちます。
- 商品が売れたら、梱包後に発送し、お客さまにメールを送ります。
- Amazon経由で自分の口座に販売代金が振り込まれます。
Amazonで中古本を販売している人が無数にいます。例えば「太陽堂書店、おさるの店長、御気楽堂」などは書店の名前に見えますが、実際はほとんどが個人です。私も「きりん書店」という名前で中古本を販売しました。
個人でも古本屋の店主になった感覚ですが、実際に「仕入れ、販売、発送」をしている限り、まさに古本屋の店主に違いありません。
ネットオークションとほとんど同じ流れで、特に難しいことはなく、誰でも参加できるようになっています。しかも、ネットオークションと違い、本の情報や画像はAmazonが提供してくれるので楽です。
在庫が増えたらプロマーチャント契約をする
Amazonには「個人出品」と「プロマーチャント契約」という、2種類の出品方法があります。少量の出品であれば個人出品で構いませんが、個人出品では商品1点が売れるたびに100円の成約料を、Amazonに持っていかれます。一方、プロマーチャント契約をすると、この成約料が免除されます。
そのためにせどりをしている方のほとんどが4900円の月額登録料を支払って、大口出品者用のプロマーチャント契約しています。1カ月に49冊以上販売するのであれば、プロマーチャント契約のほうがお得です。
プロマーチャント契約は100円の成約料を免除されるだけではなく、出品数が無制限であり、販売代金の振り込みは14日間に1回と短縮、商品を管理するためのツールも使えるようになります。
プロマーチャント契約はせどりが軌道に乗ってきてからでも構いませんが、せどりを副業として成り立たせるためには、プロマーチャント契約は欠かないと認識したいです。
手順⑥ お客さまのために丁寧に梱包する
Amazonで本が売れたらすぐに商品を梱包して、発送作業に入ります。この作業は大幅な時間の短縮が可能ですので、時給を上げるために早くコツをつかみたいです。
- あらかじめビニール100枚入り、小さいセロハンテープ、A4サイズの封筒を100円均一でまとめ買いしておきます。
- 梱包はプチプチなどは使用しなくても構いません。ビニールに包んで封筒に入れるだけでもOKです。
- Amazonでは宛先と納品書を一緒に印刷できるようになっていますので、印刷をして、宛先と納品書を切り分け、宛先は封筒に貼ります。
- カッター、カッター台、30cm定規、封筒専用のノリがあれば、作業効率がグンと上がりますので、必要なら追加で購入しておきます。
- 封筒の裏面に送り主の住所を書きますが、これも手書きでは手間がかかりますので、ハンコ屋さんでスタンプを作成しておくと便利です。
- 宛先、送り主を記載した封筒に、ビニールで包んだ中古本、納品書を入れ、テープで封をします。
発送の際に封筒にお客さまの住所を手書きすると、ミスを招きかねませんので手書きは避けたいです。Amazonに登録されている宛先と納品書を印刷して、宛先を封筒に貼ると効率的です。さらに作業効率を上げたい人は、住所をシールで印刷できるプリンターを購入しましょう。
次に封筒の裏面に送り主の住所を書きます。これも手書きでは手間がかかるだけなので、スタンプを購入します。
スタンプはハンコ屋さんなどで2000円前後で作れます。郵便番号、住所、名前、メールアドレス、Amazonでの出店名を載せましょう。
宛先、送り主を記載した封筒に、ビニールで包んだ中古本、納品書を入れ、テープで封をします。テープはガムテープか業務用のセロハンテープが好ましいでしょう。意外とこの作業はコツが必要です。
ビニール袋で梱包するのも、ガムテープで封をしっかりするのも、雨水や汚れを防止するためです。お届け先が不在の場合、宅配業者が玄関先に放置することもありますので、しっかりと中身が汚れないようにしましょう。
手順⑦ 宅配業者に集荷を依頼する
商品の発送準備が整ったら、郵便局や宅配業者に集荷してもらいます。集荷のたびに出荷票を書いていては時間を取らせてしまいますので、出荷票を事前に用意しておきましょう。出荷票は自分の住所を記入するだけです。
宅配料金は1個あたり198円程度(2024年10月時点)で配達してくれます。Amazonから貰える配送料は一律262円ですので、実は配送料による差し引きだけでも「262-198=64円」の利益になります。
また、封筒の厚さ制限は業者によって異なりますが、例えば、郵便局のクリックポストでは厚さが3cmまでOKのため、特に問題ありません。別の宅配業者では大口契約を結ぶことで割引料金で運んでくれたりしました。
無事出荷が完了したら、お客さまに出荷の連絡をします。これで後は入金を待つだけです。せどりは目利きができ、経験を積めば、利幅も大きくなり、1冊あたりで700~1500円くらいの収入になっていきます。
また、さらに数をこなしていくと、必ずと言っていいほど絶版していたり、入手困難なプレミア本を見つけることができます。定価の数倍で取引されているので、1冊で1万円を超える利益を生むこともあります。
また、人気でランキング上位の中古本でも、即日に売れることは難しいため、在庫は常に100冊以上は欲しいところです。200冊もあれば、5%の10冊近くが1日で売れていきます。
これはマーケティングにおける確率論であり、在庫があればあるほど、収入になるのがせどりのおもしろいところです。
実はここにも書ききれないほど、せどりのノウハウはたくさんありますので、うまく活用して効率的な副業を目指しましょう。