【漫画】第13話「FXのトレードスタイルとは?スキャルピングやデイトレードなど3種類」
「1週間・1日・1秒」
「トレードスタイル」
「3種類から1つ選ぶ」
「私が選んだのは‥‥」
3つのトレードスタイルを比較
スキャルピングは数~数十秒の取引を何十回もして、小さな利益を積み重ねるタイプ、デイトレードは数十分~数時間の取引を数回して、0.1~0.5円の値幅を狙いタイプです。スイングトレードは週1~2回の取引になります。
項目 | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード |
---|---|---|---|
スタイル | 超短期 | 短期 | 中期 |
保有期間 | 数~数十秒 | 数十分~数時間 | 数日~数週間 |
取引回数 | 1日50回以上 | 1日1~10回 | 週1~2回 |
ローソク足 | 1~5分足 | 15分~1時間足 | 1~8時間足 |
目標利幅 | 1~5銭 | 10~50銭 | 50銭~1円 |
取引数量 | 多め | 普通 | 少なめ |
レバレッジ | 高め | 普通 | 低め |
適正 | 上級者 | 中~上級者 | 初~上級者 |
スキャルピングは短時間取引で作業効率に優れており、経験値をベースにした直感力が勝率をアップさせます。デイトレードは会社員に向いていて、通勤などのスキマ時間でも勝負できるスキルが利益につながります。
ただ、いずれも1日複数回タイミングを見極めて、即断即決で取引を繰り返すタイプです。1回の利幅が少ないことから取引数量を増やしたり、レバレッジを上げることも一般的で、精神的なタフさも欠かせません。
そのため、これらのトレードスタイルで初心者が利益を上げ続けることは厳しいです。初心者は「分析に時間をかける、週1回程度の売買を試す、保有期間を長めで取る」といったスイングトレードでFXに慣れましょう。
ちなみに短期や中期などの期間に明確な定義はありません。世間的には「超短期は数秒~数分、短期は数時間~1日、中期は数日~1カ月、長期は数カ月~1年、超長期は数年~10年以上」となります。
トレードスタイル① スキャルピング
FXのトレードスタイルが決まれば、自ずと戦略が見えてきます。例えば、超短期取引のスキャルピングは長くても数十秒しか外貨を保持しないため、チャートは1分足や5分足のみを使います。
経済指標などの小難しい統計情報などは不要であり、描かれたチャートから数秒後の価格を予想するテクニカルな手法です。価格が動く一瞬を狙う取引ですので、判断力とメンタルが試されます。
スキャルピングのコツは損切りを徹底することです。超短期取引では思惑通りに為替レートが動かないことが頻繁にあります。読み違えたらすぐに損切りをして、常に損失を最小限に抑えることが総合的な収益につながります。
スキャルピングとは「皮を剥ぐ」という意味ですので、薄い皮を何度も剥ぐように小さな利幅を重ねていきましょう。上級者向けの投資スタンスではありますが、やり方が理解しやすいために初心者でも稼ぐ人はいます。
トレードスタイル② デイトレード
短期取引のデイトレードは「デイトレーダー」という言葉が先行して、ハイリスクなイメージもあります。しかし、デイトレードは数十分~数時間で取引が完結するため、翌日に外貨を持ち越さないことがメリットです。
FXでは24時間為替レートが動くため、初心者におすすめのスイングトレードでは価格変動が気になって、安心して眠れないという人もいますが、デイトレードなら1日単位で気持ちの切り替えができます。
デイトレートは毎日取引する必要はなく、会社員であれば朝の通勤前、通勤中、昼休み、退社後、帰宅後、就寝前で、時間やチャンスがあるときにだけ売買できることが特徴です。
トレードスタイル③ スイングトレード
中期取引のスイングトレードはチャートを見る時間があまり取れない会社勤めの人に有効です。例えば、土日の空き時間に為替相場をじっくりと分析して、月曜の朝に売買することができます。
スイングトレードではトレンドを見極めることが重要です。数日~数週間は持ち続けるには、上昇傾向や下落傾向というトレンドを認識できるスキルが特に必要になります。
トレンドが認識できたら上昇傾向では買いのみ、下落傾向では売りのみを行います。これは順張りという投資全般に共通する手法です。初心者は順張りを意識したスイングトレードで堅実に収益を重ねながら、FXの基礎知識を習得していくことをおすすめします。
また、スイングトレードは週1~2回の売買であるため、「予想通りなら増額する、予想に反したときは損切りする、トレンドがわからないときは取引をしない」などを余裕を持って判断することができます。