訪問介護員の副業とは?時給1000~1500円で週1回勤務もできる
- 訪問介護員の副業とは?
- 収入は時給1255円や日給1万円など
- 副業で訪問介護員を始める手順
- メリットは人材不足で時給が上がっている
- デメリットは人の命と向き合うストレス
- 訪問介護員になるには資格や研修が必要
- 訪問介護員の副業まとめ
訪問介護員の副業とは?
訪問介護員とは高齢者や障害を持つ人の自宅へ訪問し、生活をサポートすることで、本人やその家族を支える仕事です。主な仕事内容は「生活援助、身体介護、移動介助」の3つに分かれます。
生活援助は掃除、洗濯、買い物、流動食の調理も含む料理など、家事全般の代行です。身体介護は食事、着替え、排泄、入浴の介助や片付けなど、利用者の身体に触れる業務を含みます。
移動介助は移動が1人では困難な人の歩行を支えたり、車椅子の乗せ降ろしと移動、車で病院などに連れて行ったあとに現地で手助けをしたり、移動全般をサポートする業務です。
収入は時給1255円や日給1万円など
公共財団法人介護労働安定センターがまとめた「平成28年度 介護労働実態調査の結果」によれば、訪問介護員の平均時給は1255円であり、平均日給は1万0677円でした。
求人情報サイトでは時給は1000~1500円や時給950~1800円と、仕事内容で幅があり、高度な資格が必要な仕事ではおのずと時給が高くなります。また、地域性も関係しており、特に都心などでは時給が高い傾向です。
1日の勤務時間は3~8時間と、こちらも求人で条件はさまざまです。中には稼働時間に応じて報奨金が支給されるところもあります。
また、日中だけではなく、夜間対応型の訪問介護も副業として注目されています。定期的に寝返りや排泄サポートの巡回し、夜間の緊急時も伺います。夜間は日中より時給が20~30%アップし、稼ぎたい人には魅力的な条件です。
仮に時給1200円で7時間勤務、1カ月で6日勤務したら「1200×7時間×6日=5400円」の収入になります。夜間対応型では1回1万5000~2万5000円の報酬が得られ、1カ月に1~2回の勤務でも大きな副収入を見込めます。
副業で訪問介護員を始める手順
訪問介護は法人格であることが前提のため、私たちも基本的には企業に雇用される形態が取られます。かいご畑などの介護専門の人材派遣会社、もしくはアルバイト情報サービスを探します。
また、近くに訪問介護事業所があれば直接問い合わせたり、各都道府県福祉人材センターや福祉公社でも仕事を見つけることができます。
- かいご畑などの介護求人サービスに登録します。
- 資格などの募集要件を確認し、自分に合った条件の求人に応募します。
- 面接を受けて採用されます。
- 勤務条件、勤務先、勤務日時などを確認して訪問先を決定します。
- 訪問先で訪問介護サービスを実施します。
- 後日、規定に応じて報酬を受け取ります。
訪問介護の人材派遣会社に登録することで、自分の好きな曜日や時間帯で都合に合わせて働きやすいです。単発の案件もあり、希望にあわせて案件を紹介してもらえるため、副業には便利です。
メリットは人材不足で時給が上がっている
厚生労働省の調査レポートによると、必要な介護員の数は2015年に187万人でしたが、2035年には295万人に増えます。しかし、少子高齢化で年30万~70万人の介護職員が不足すると予測されています。
介護労働安定センターの「平成29年度 介護労働実態調査」によると、訪問介護員の過不足状況 は「従業員が過剰0.4%、適当17.2%、不足82.4%」と、すでに圧倒的に人手が足りていないこともわかりました。
訪問介護の需要は伸び続けるため、長期で訪問介護員の求人は引く手あまたです。働く側としては、週1回のみ決まったお宅を訪問するなど、柔軟な勤務体系を指定できるために副業に選ぶ人も増えています。
医療や福祉などの経験者は資格や実績を副業に活かすことができるメリットもあります。仮に介護の業務は初めてでも、高齢者や障害者への対応方法など今までの経験が役に立つ場面は多いです。
有資格者は1人で利用者宅へ訪問して、介護ができます。職場の人間関係に煩わされず、自分の裁量で利用者に向き合ってお世話に注力できることは魅力です。
また、訪問介護の業界は慢性的な人手不足のために求人が溢れています。「なるべく時給は高め、近場で勤務したい、勤務日数は少なめ」という働く側に有利な希望をだしても仕事が見つかりやすいことが特徴です。
デメリットは人の命と向き合うストレス
介護の現場では、嘔吐や意識障害といった利用者の体調の急変、誤飲や転倒などの事故に遭遇することもよくあります。利用者の身体状態にいち早く気づく観察力や緊急時の判断力は重要です。
その日の利用者の体調や状態に合わせる柔軟な対応力、限られた時間で要領よく作業をこなすスキルも求められます。
訪問介護は1人で行うことが多く、働き方の自由度が高い分責任も大きくなるのです。予定の作業が残っていれば「終了時刻を過ぎたから」と介護を中断して引き上げることもできません。手際よく作業を進めないと、サービス残業でわりに合わないという例もでてきます。
また、訪問介護では基本的に同じ利用者宅を継続して担当することが多いです。相手の生活圏に入り込む密な仕事のため、コミュニケーションが円滑にいかない場合や相性が悪いときは、精神的な部分で苦労が伴います。
資格やスキルも重要ですが、1番大切なことは利用者とその家族に寄り添う気持ちです。相手の気持ちになって仕事を行うことで、満足度の高い適切な支援を行うことができます。
訪問介護員になるには資格や研修が必要
介護職は有資格者や経験者が有利
訪問介護は介護保険法に基づき、介護福祉士もしくは国が定める研修を修了した者が行うことが定められています。無資格の場合は「介護職員初任者研修課程」を受講して、修了証明書の交付を受ける必要があります。
介護職全般で有資格者や経験者が積極的に採用されており、介護職員初任者研修修了者や旧ホームヘルパー2級相当の資格を採用条件としている企業も多いです。ただ、資格がないと仕事がないわけではありません。
無資格のときには身体介護と訪問介護はできませんが、まずはデイサービスなどの施設で介護助手として勤務して、その中でできる仕事をしながら研修を受けて訪問介護ができる資格を得るパターンが多いです。
かいご畑やベネッセスタイルケアのように、無資格で勤務をしながら、資格取得の費用を助成してくれる企業もあります。この制度を利用することで、金銭的負担を軽くすることができます。
3カ月程度の介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは2013年に廃止されたホームヘルパー2級に相当する資格です。介護関連の中では比較的取得しやすい資格で、130時間の研修を受けて修了証明書の交付されることで完了します。
受講期間は3カ月程度、最後に1時間の筆記試験があります。試験の難易度は高くなく、講習をきちんと受けて入れば必ず合格できる内容です。万が一、不合格でも追試を受けることができます。
また、過去に介護基礎研修を修了した人、看護師などの有資格者は研修を免除され、自動的に修了証明書の交付を受けられます。介護の現場ではこの資格があることで仕事の幅が広がり、給料面でも優遇されやすいです。
訪問介護員の副業まとめ
総合 | 3.0 |
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評価 | |
収入 | 時給1000~1500円 |
時間 | 1~8時間 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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