ツアーガイド - 資格不要!ガイド仲介サービスで訪日客も見つかる

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

ツアーガイド - 資格不要!ガイド仲介サービスで訪日客も見つかる

  1. ツアーガイドの基本データ
  2. 無資格でも旅行者にガイドできる
  3. 副業でツアーガイドを始める手順
  4. 現地ガイド仲介サービス一覧
  5. 通訳ガイドは不足していて需要増
  6. 事前準備と経験が稼ぐコツ

ツアーガイドの基本データ

総合 3.4
評価
収入時給1,500~2,500円
時間2~8時間
特徴
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
始め方 現地ガイド仲介サービス

副業の評価方法について

無資格でも旅行者にガイドできる

法改正で注目を集める副業

ツアーガイドは、観光地に訪れた人を対象に、その土地の文化や歴史、建造物などを案内する仕事です。その場所や地域に精通した知識、参加者に楽しんでもらえるよう細やかな配慮ができることが求められます。

ツアーガイドの副業には「訪日客相手の通訳ガイド」と「日本人観光客相手の日本語ガイド」の2パターンがありますが、これらは両方とも資格や必須要件はありません。

以前は訪日客相手に有料で通訳ガイドをするために「全国通訳案内士」という国家資格が必要でした。しかし、2017年5月に法律が改正され、無資格でも外国人旅行者向けに有償でツアーガイドができるようになっています。

こうした規制緩和に伴って、ツアーガイドと訪日客をマッチングするサービスも登場し、新たなビジネスチャンスが広がっています。2020年の東京オリンピックの開催もあり、さらなる訪日客の増加が見込まれる副業です。

ツアーコンダクターとの違い

ツアーコンダクター(添乗員)はツアーガイドと混同されやすいですが、両者の仕事内容は異なります。ツアーコンダクターは時間管理や集合場所の案内など、旅行会社が企画した旅程に基づいて、ツアーを進めることが勤めです。

ツアーガイドは観光地に集まった顧客に詳しい案内をすることが仕事です。その土地の案内は行いますが、全体の旅程やスケジュールの管理はしません。そのため、通称「現地ガイド」とも呼ばれます。

小規模なツアーではツアーコンダクターが現地ガイドを兼ねていることがほとんどですが、ツアーコンダクターには別途「国内旅程管理主任者資格」もしくは「総合旅程管理主任者資格」という公的資格が必要です。

時給1,500~2,500円が相場

現地ガイド仲介サービスに登録して副業する場合、時給では1,500~2,500円が相場です。一般的なアルバイトに比べると時給は高いですが、利用者とのやりとりや下調べなどの事前準備にプラス数十分は要します。

例えば、現地ガイド仲介サービスのTraveeでは1時間3,000円程度がガイド料の目安です。Traveeは手数料が20%であるために、仮に3時間のガイドを行った場合は「3,000円×80%×3=7,200円」の収入になります。

1日3時間を月4回すると「7,200円×4回=28,000円」です。さらに評価が高くなればその分報酬が上がったり、指名料を上乗せしたりもできます。

一方、旅行会社で派遣社員として勤務する場合、1日8,000~15,000円の収入になります。こちらも経験や時間、内容によって金額が変動しますが、時給で計算すると2,000円前後が相場です。

副業でツアーガイドを始める手順

ツアーガイドでは現地ガイド仲介サービスの利用者が増えています。特に訪日客相手では得意な場所や言語を生かして、自分の都合で働くことができるため、副業に最適です。

また、アルバイト情報サービスや地域の旅行会社のサイトなどでも、アルバイトや派遣社員などの雇用形態で求人が見つかります。

  1. 現地ガイド仲介サービスに指名、場所、言語、料金などを入力します。
  2. 利用希望者からのコンタクトを待ちます。
  3. 利用者が希望条件を連絡してきます。
  4. 希望条件を確認して、問題がなければ承認します。
  5. チャットやメッセージ機能でガイドする内容や日程を詰めます。
  6. 決定した内容で利用者との合意が取れたら正式依頼を受けます。
  7. 実際にガイドを行います。
  8. 手数料を引いた金額が報酬として振り込まれます。

現地ガイド仲介サービスでは申し込みがあっても必ず受ける必要はなく、自分の都合で決めることができます。逆に仕事をしたくても、申し込みがなければできないため、収入は不安定になることはデメリットです。

また、現地ガイド仲介サービスには20%程度の手数料を納めますが、お金のやりとりは現地ガイド仲介サービスが代行してくれるため、取りっぱぐれなく見知らぬ相手でも安心して取引できることがメリットになります。

現地ガイド仲介サービス一覧

現地ガイド仲介サービスでは「旅程から料金までプランを設定して旅行者を募集する、旅行者と交渉しながらプランを決める、内容や料金が一律で決まっている」など、各サービスで進め方がさまざまです。

ほとんどの現地ガイド仲介サービスが日本人観光客と外国人観光客問わず、全世界を対象にしていますが、日本人のみを受け付けることもできます。

サービス名運営会社特徴
TraveeH.I.S.面談や講習会あり
RootTriplord日本人利用者が多い
Justaviジャスタビドライバーガイドをマッチング
Voyagin楽天企画から料金までプランを作成する
TripleLightsトラベリエンス専属スタッフ・サポート充実
MeetripDonuts Bangkokアジアの10都市対象
日本は東京、大阪、京都、沖縄

Traveeはプラン内容や料金を自分で決めずに、Travee側が作成した内容に沿ってガイドを行います。自分で考える必要がないために初心者でも始めやすいです。運営は旅行会社大手のH.I.S.であり、政府や地方自治体との連携、現地ガイドの育成なども行っています。

RootTripは全世界を対象としていますが、国内ではガイドと利用者ともに日本人が多めです。RootTripでは自分のできることを提示して、自分を選んでもらってから、利用者と内容や料金を詰めるシステムです。

Justaviはレンタカー旅行者と地元ドライバーをマッチングするサービスです。運転ありきの観光ガイドであるため、人を乗せても不安がない程度に車の運転ができる必要があります。

Voyaginは現地の人との交流を目的とするユニークなツアーが持ち味のサービスです。自ら魅力的なツアーを企画する楽しさがありますが、サービス全体の品質を維持するためにホストの人柄から企画内容まで、選考が厳しめです。

また、全国通訳案内士が優先される「RECEPTION」はサービスを譲渡、もしくは終了しました。

通訳ガイドは不足していて需要増

ツアーガイドのなかでも訪日客向けの通訳ガイドが不足しています。通訳ガイドは過半数が首都圏に集中しており、言語も英語が中心ですが、2018年8月時点では訪日客の70%は中国、韓国、タイ、台湾などのアジア圏です。

そのため、中国人観光客の観光ガイドは在日の中国人が行っています。ただ「日本を知っている日本人に案内してもらいたい」という要望もあり、英語以外の言語、特にアジア系の言語が話せるガイドは重宝されます。

また、地方の通訳ガイドは特に深刻です。世界遺産への登録や映画のロケ地として、近年になって脚光を浴びている観光地では慢性的に外国人向けの通訳ガイドが不足しています。

そのため「アジア圏もしくは希少言語が話せる」や「地方に住んでいて近くに訪日客に人気の観光地がある」といった条件に当てはまる人は、通訳ガイドで副業をするチャンスです。

事前準備と経験が稼ぐコツ

アクシデントには柔軟に対応する

旅行では天候や混雑などで時間がずれることが頻繁に起こるため、いつも予定通りにガイドが進むわけではありません。手際が悪く時間を無駄する行為は取ると、悪い評価につながります。

私たちが限られた時間できちんと案内するには、臨機応変に物事を進める対応力が求められます。そのためには例えば「雨が降ったら混雑する」など、事前に起こりうる状況を想定して、対策を考えておくことです。

特に外国人観光客をガイドするときは、国民性の違いに配慮します。日本の常識が通じず、マナー違反をやんわり指摘しても、注意されたと感じるか、文化を教えてもらったと感じるかはガイドの腕の見せ所です。

逆にこちらがタブーを犯してしまうこともありえます。余計なトラブルを避けるためには国別の最低限の知識とマナーを身につけて、人種、宗教、政治などのセンシティブな話題に触れないことです。

アピールポイントと経験を増やす

観光ガイドは繁忙期と閑散期の差が激しく、時期によって仕事がほとんどない地域もあります。継続的な副収入を得たい場合は、他の観光ガイドよりも案内の仕方がわかりやすいなどして、高評価を獲得し続けることです。

東京や京都といった人気スポットでは、すでにボランティアの観光ガイドが多くいます。例えば、浅草では近隣の学生が語学力を磨くために無償でガイドをしていて、そういった人たちがライバルになることも考慮したいです。

初心者がコンスタントに稼げるわけではありませんが、「子供相手が得意」や「希少言語で案内できる」など、自分だけのアピールポイントを磨きながら、経験を積むことで着実にステップアップできる副業でもあります。

通訳案内士の取得で報酬アップ

日本を訪れる外国人観光客に対して、案内やサポートをする通訳ガイドのための資格が「全国通訳案内士」です。試験には外国語、日本の地理、歴史、政治などの筆記テストと口頭テストがあります。

誰でも受験できますが、年1回という試験の少なさと20%前後の低い合格率で、難度が高めの試験です。そのため、1カ月280万人程度の訪日客(2018年7月時点)に対して、全国通訳案内士は約2万人と圧倒的に不足しています。

ツアーガイドにこの資格は不要ながら、旅行業者に対しては「全国通訳案内士の同行の有無」を取引時の書面に明記することが義務づけられています。

そのため、有資格者は旅行業者から優先的に案件をもらえるなどして、報酬も高い傾向があります。現在は無資格で外国人の観光ガイドを行っている人も、収入増を狙うなら全国通訳案内士の資格保有が副業に有利です。

また、全国通訳案内士は難しくても、特定地域で各自治体が行う研修を受講することで、その地域内のみで通訳案内士を名乗れる「地域通訳案内士」という資格もあります。すでに人気の観光地である東京や京都、沖縄などでは地域通訳案内士が活躍しています。

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公開日公開日 2018.06.13
更新日更新日 2018.08.30

著作・制作など

中野貴利人
監修・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。
ともキノコ
ともキノコ
執筆
副業からスタートし、約半年後にはフリーランスのライターに。10数年前に卒業した国文学科での知識を大活用中です。