婚活アドバイザーの副業とは?成婚で20万円以上もらえる結婚相談所連盟9社を比較

中野貴利人
著書「副業アイデア事典」など5冊/メディア掲載実績は日経新聞など150回以上/株式会社ネットピコ代表
2024/09/29 更新本ページはプロモーションを含みます

婚活アドバイザーの副業

婚活アドバイザーは結婚したい男女を仲介する仕事です。自宅を拠点にライフスタイルに合わせた働き方ができるため、副業に向いています。成婚するたびに1人20万~40万円の報酬がもらえますし、幸せな人生の節目に立ち会えるやりがいある仕事でもあります。

  1. 婚活アドバイザーの副業とは?
  2. 収入は1人20万~40万円
  3. 副業で婚活アドバイザーを始める手順
  4. 結婚相談所連盟9社を比較
  5. おすすめ① IBJ(結婚相談所連盟)
  6. おすすめ② TMS(全国結婚相談事業者連盟)
  7. おすすめ③ BIU(日本ブライダル連盟)
  8. メリットは利益率が高いこと
  9. デメリットは初期費用の数十万円
  10. 婚活アドバイザーの資格
  11. 婚活アドバイザーの副業でよくある質問
  12. 婚活アドバイザーの副業まとめ

婚活アドバイザーの副業とは?

婚活アドバイザー(結婚相談員)とは結婚相手探しをメインに、お見合いのセッティングと交際のアドバイス、そして最終的に成婚に至るまでをサポートをします。未経験からスタートする人も多く、軌道に乗れば長期的に高い収入を見込める副業です。

国内の結婚相談所は約70%が個人事業主として運営されており、副業で婚活アドバイザーを始める人も増えています。その理由は「土日の需要が高く在宅ワークが中心であること、資格や年齢制限がないこと、利益率が高く将来性があること」など、副業に適した条件が揃っているためです。

また、会員がプロポーズをしたり、めでたく結婚されたりする幸せの瞬間に立ち会えることは、この仕事ならではの大きなやりがいです。

ブライダル総研の2022年の調査レポートによると、婚活サービスによって恋人ができた人の割合は49.5%と過去最高を記録し、婚姻者全体の15.4%が婚活サービスを通じて結婚に至っています。社会における婚活サービスのイメージも向上しており、今後も市場の活性化が予測されます。

収入は1人20万~40万円

基本的には成果報酬型のシステムで、成婚した場合に会員1人あたり平均20万~40万円の収入が受け取れます。婚活アドバイザーの収入は主に以下のような項目です。

名称料金
入会金1万~10万円
登録料1万~3万円
月会費5000~2万円
お見合い料5000~1万円
成婚料20万~30万円

情報取得日 2024年10月時点

特徴は「新規会員、お見合いの設定、成婚」など、複数のタイミングで報酬が発生することです。例えば、料金を「入会金5万円、登録料1万円、月会費1万円、お見合い1万円」に設定して、1カ月に「新規入会1名、既存会員7名、お見合い7件」だった場合は月収20万円になります。

入会金5万円+登録料1万円+月会費7万円+お見合い料7万円=月収20万円

成婚者がいれば、さらに「成婚料20万円×1名」で20万円の報酬が加算され、月収40万円に達します。

副業で婚活アドバイザーを始める手順

婚活アドバイザーの副業する場合、「①結婚相談所の団体に加盟して個人事業主で開業する」と「②結婚相談所に雇用されて婚活アドバイザーとして働く」の2パターンがあります。

副業の場合、時間の融通が利き本業との両立がしやすい①の結婚相談所の団体に加盟して個人事業主で開業するがおすすめです。結婚相談所連盟への加盟料や手数料が必要ですが、所属する数万人規模の会員とマッチングが可能になります。また、団体に所属することで信頼性が高まり、開業のサポートも受けられます。

  1. IBJTMSなどの結婚相談所の会員数、加盟金、サポート内容を比較して、加盟する団体を選びます。
  2. 加盟金を支払い加盟します。
  3. 研修を受けノウハウや集客方法を学びます。
  4. 登録料や各種料金を設定します。
  5. 集客して入会者を募ります。
  6. 会員のプロフィールを作成します。
  7. カウンセリングをして、会員をマッチングします。
  8. お見合いやイベントをセッティングします。
  9. 交際のアドバイスやサポートを成婚まで続けます。
  10. 成婚できたら、会員から成婚料をいただきます。

婚活アドバイザーの仕事は、個人規模であれば終業後や週末の時間を利用して運営が可能です。副業はもちろん、子育てや介護中の方でも事業の規模をコントロールして柔軟なスケジュールで働くことが可能です。

婚活は1度のマッチングでうまくいくこともあれば、何度もお見合いをセッティングすることもあります。会員の希望に寄り添いながら、最適なマッチングを行いアドバイスをし、カップル成立から成婚までの道のりを手厚くサポートします。

結婚相談所連盟の9社を比較

個人開業の婚活アドバイザーが加盟できる結婚相談所連盟9社を比較します。特に「会員数、加盟金、サポート内容」の3点を確認しましょう。

サービス名 会員数 加盟店数 加盟金 サポート内容 特徴 エリア
IBJ(結婚相談所連盟) 9万1000人 4310社 160万円 ツールや研修が充実 最大手で会員数が多い 全国
TMS(全国結婚相談事業者連盟) 8万7000人 1930社 75万円 1対1の開業プランニング 定期的な研修あり 全国
NNR(日本仲人連盟) 8万7000人 1900社 66万円 セミナーや勉強会の開催 45年以上の運営実績をもつ老舗 首都圏に強い
ノッツェ 8万人 非公開 70~150万 オンライン研修あり クレジット決済、銀行引き落としの代行 全国
JBA(日本結婚相談協会) 7万100人 1710社 66万円 講習会、情報交換会などを定期的に実施 自宅開業や兼業もサポート 全国
BIU(日本ブライダル連盟) 6万6000人 1600社 80万円 3日間の開業研修 国際結婚、LGBTQも対応 全国
良縁会 4万8600人 1600社 88万円 仲人研修、月1研修会を開催 月々の負担も小さくできる料金システム 東海地区中心
JBU(全国結婚相談所連盟) 1万253人 230社 0円 独自の相談所向け専用サイトあり 費用は月会費11000円のみ 関東圏に強い
日本仲人協会 1万人 1000社 45万円 交流会や勉強会の開催 説明会後、1週間以内は加盟金無料 全国

情報取得日 2024年10月時点

加盟料の金額で結婚相談所の団体を決めてしまうことは危険です。例えば、IBJは加盟料は160万円と高額ながら、ロイヤリティ0円、年間300以上の無料研修、契約書、教材費、営業ツール無料など、多くのメリットがあります。

結婚相談所連盟への加盟料は高額で、参入障壁が高いと感じるかもしれません。しかし、婚活アドバイザーの副業は1件あたりの収入が非常に大きい仕事のため、長期的に見れば元を取ることができる仕事です。

開業資金の準備が難しい人やお試しで始めたい人には、NNR(日本仲人協会)の加盟料無料プランや、良縁会のスタートダッシュプランが魅力的な選択肢となります。2014年に設立されたJBU(全国結婚相談所連盟)は、サポートは少ないものの、加盟料、システム利用料、研修費が0円で、月会費1万1000円のみで開業できるのが特徴です。

また、会員数の多さはマッチングのしやすさに直結しますが、重要なのは開業予定地域の会員数です。全体の会員数が多くても、開業地域の登録会員が少ないと、希望に見合った紹介が難しくなります。特に地方で開業を考えている場合は、必ず地域の会員数を問い合わせるようにしましょう。

おすすめ① IBJ(結婚相談所連盟)

IBJ(日本結婚相談所連盟)

IBJの特徴
  • 会員数、加盟店数、成婚者数No.1の業界最大手
  • 平均顧客単価48万円
  • 研修や営業ツールが充実

IBJは業界最大の結婚相談所連盟です。圧倒的な会員数、利便性の高いツール、初心者でも安心の初期研修、開業後の毎月定例会や運営レクチャーに定評があり、収益を伸ばすノウハウが揃っています。

IBJの強みは「会員数、お見合い数、成婚数」が業界No.1であることです。結婚相談所の収益は「新規入会、お見合い、成婚」のタイミングで発生するため、ブランド力の大きさは重要なアドバンテージとなります。婚活アドバイザーとして成婚者が出やすい環境でしょう。

手数料では最初の160万円の加盟料が大きいです。月額費用は「システム費1万8800円+ネット使用料2200円=月2万1000円」です。別途、会員1人あたり入会金2000円と月額活動費500円が必要です。一方、ロイヤリティは0円のため、売上に対して手数料はかかりません。

初期費用は高くても長期的に見れば費用対効果の高い選択肢です。

おすすめ② TMS(全国結婚相談事業者連盟)

TMS(全国結婚相談事業者連盟)

TMSの特徴
  • 専任担当が開業をサポート
  • アフターフォローも充実
  • 生成AIを活用した独自の紹介支援システム

TMSは手厚いフォローが特徴の結婚相談所連盟です。開業前に1対1での事業計画をはじめ、集客方法のプランニング、オリジナル名刺の作成、パンフレットの無料提供といったサポートが用意されています。法令遵守や契約関係、会員サポート、SNS運用など、多岐にわたる研修もあります。

TMSは初心者にとって活動しやすい環境を提供している点が大きな魅力でしょう。加盟店向けのサポートだけでなく、会員様向けオンラインセミナーやAIマッチングなど、魅力的なツールを揃えています。これらのサービスは新規顧客を獲得し、会員を維持することに役立ちます。

手数料は最初の加盟料が75万円、月額のシステム使用料が1万1000円がかかります。ロイヤリティは0円で研修やサポートは無料で提供されるため、多くのフォローを追加費用なしで受けられます。

会員数も多くて無料サポートも充実していることから、TMSはコストパフォーマンスの高い結婚相談所連盟です。

おすすめ③ BIU(日本ブライダル連盟)

BIUの特徴
  • 創業40年をこえる老舗
  • マンツーマンでのアフターサポート
  • JBA・良縁会・ノッツェと提携

BIU(日本ブライダル連盟)は婚活アドバイザーの開業支援に積極的な結婚相談所連盟です。多くの連盟が1日で済ませる開業研修を、BIUでは3日間かけてツールの使い方から会員の獲得テクニックまで幅広い内容の研修を行っています。恋愛診断師、ファッション、結納などのユニークなオプション研修も魅力です。

開業後のサポート体制も充実しています。開業から収益化まで1年間、マンツーマンでのアフターサポートを受けられます。顧客とのトラブル対応を代行するフォロー体制も整っているため、トラブル対応を任せられる点は大きなメリットです。

BIUの特徴として、会員の男女比率が挙げられます。多くの結婚相談所で女性会員の比率が高い中、BIUでは男性56.9%と女性43.1%で、あえて男性の比率が高くなっています。BIUは結婚相談所連盟として唯一、LGBTQのサポート対応もあります。

手数料では最初の加盟料80万円以外に月会費1万5000円と、会員1人あたりアプリ利用料が月500円かかります。ロイヤリティは0円で研修やサポート費用も無料のため、ランニングコストを比較的低めに抑えられます。

メリットは利益率が高いこと

1

高い利益率で安定した収入が得られる

入会金や成婚料など1件あたりの報酬が高額なため、大きな利益が期待できます。会員がいれば月会費での安定収入が見込め、高い利益率を維持できるビジネスモデルです。会員数が増えるほど収益も上がるため、長期で安定した収入を得たい方に最適な副業です。

2

時間の融通がきく

婚活アドバイザーは自分の都合にあわせて働くことが可能です。例えば、マッチングやお見合いの設定は、自宅でスキマ時間に行うことができ、会員との面談も1回1時間~1時間30分程度であり、長時間拘束されることはありません。

利用者は会社員が多いため、平日の夕方以降や土日の需要が高い点も本業との両立がしやすいです。

3

自分のペースで運営できる

婚活アドバイザーの副業は、ノルマがないため自分のペースで無理なく運営できます。会員数や成婚数などの目標は自身で設定できるため、ストレスを感じることなく取り組めます。

4

幅広い世代が活躍できる

相談者と同じ立場で話せる30代~40代から、人生経験を重ねた60代まで幅広い年代が活躍できます。シニア世代も結婚や人間関係についての知恵を活かし、「若さ」以外を売りにできる仕事です。若い世代は、IT スキルを活用して効率的な運営で成果を上げることができるでしょう。

デメリットは高額な加盟料

婚活アドバイザーの副業は数十万円の初期費用がかかるため、気軽に始めるにはハードルが高い仕事です。しっかりとした事業計画を立て、経営スタイルや集客方法を練っておかないと、収益化どころか初期費用すら回収できないリスクがあります。

ただし、成婚までの顧客単価が30万円と仮定すると、「30万円×3人=90万円」となり、会員3人の成婚で90万円の収益が見込めます。数十万円の加盟料がかかったとしても、通常は3~4人を成婚に導くことで初期投資を回収できる計算です。

婚活アドバイザーは、会員数を増やし長く運営を続けるほど収益性が向上します。2021~2023年の3年間の事業継続率がIBJは97%、TMSが93%という実績を考えると、長期運営は決して難しいことではありません。高額な初期費用だけに目を向けるのではなく、長期的な視点でトータルの収支や効率を考えることが重要になります。

婚活アドバイザーの資格

婚活アドバイザーの資格

婚活アドバイザーに資格は必要ありませんが、複数の結婚相談所の団体が以下のような民間認定資格を用意しています。

婚活アドバイザーの民間認定資格
  • 婚活カウンセラー認定(IBJ)
  • 結婚カウンセラー認定(良縁会)
  • 仲人士資格試験(日本仲人協会)
  • 結婚カウンセラー資格(一般社団法人結婚相談業サポート協会)
  • 結婚相談士(全国結婚支援機構)
  • 結婚アドバイザー(全国結婚支援機構)

これらの資格は、団体に加盟するための研修を兼ねている場合が多く、資格取得のみを目的とする人は少ないのが現状です。実際に、資格を持たずに婚活アドバイザーとして活躍している人が大多数を占めています。

学歴も関係ありませんが、心理学やカウンセリングのスキルを持っていると、仕事に役立てることができます。相談者一人ひとりの性格、長所、希望が異なるため、傾聴力やカウンセリング能力は大いに活かせるでしょう。

婚活アドバイザーは、人間関係の中でも特にプライベートな領域である恋愛や結婚を扱う職業です。資格や学歴以上に、細やかな心配り、人当たりの良さ、コミュニケーション能力などの人間性が重要視されます。

婚活アドバイザーの副業でよくある質問

──本当に未経験で始められますか?

婚活アドバイザーを始める人の9割が未経験というデータがあります。不安であればサポートの手厚い連盟を選ぶことをおすすめします。

──50代からでもできますか?

下は20代~上は70代まで、幅広い年代が活躍している業界です。

──開業までにどのくらい時間がかかりますか?

加盟店の申し込みはすぐにできますが、審査や契約手続きなどで2週間~1か月程度かかります。

──開業資金の用意が難しいです。

良縁会のように加盟料の分割払いができるプランのある連盟があります。またリスクを最小限に抑えるなら加盟店料0円の連盟で始めるのも手です。

その他、国や地方自治体で起業支援のための補助金が出る場合があるので確認してみてください。

婚活アドバイザーの副業まとめ

総合 3.0
評価
収入1件15万円~
時間1日~
特徴
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業

副業の点数の付け方

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