婚活アドバイザーの副業とは?20万~40万円得られる結婚相談所の連盟9社を比較
![中野貴利人](https://fukupon.jp/img/author/nakano-kirito.jpg)
婚活アドバイザーは結婚したい男女を仲介する仕事です。自宅を拠点にライフスタイルに合わせた働き方ができるため、副業に向いています。幸せな人生の節目に立ち会えるやりがいある仕事でもあります。
- 婚活アドバイザーの副業とは?
- 収入は1人20万~40万円
- 副業で婚活アドバイザーを始める手順
- 結婚相談所の連盟9社を比較
- メリットは利益率が高いこと
- デメリットは初期費用の数十万円
- 婚活アドバイザーの資格
- 婚活アドバイザーの副業でよくある質問
- 婚活アドバイザーの副業まとめ
婚活アドバイザーの副業とは?
婚活アドバイザー(結婚相談員)とは結婚の相手探しをメインに、お見合いのセッティング、交際のアドバイス、そして最終的に成婚に至るまでさまざまなサポートを行います。未経験からスタートする人も多く、軌道に乗れば長期的に高収入を得ることも可能です。
国内の結婚相談所の約7割が個人事業主として運営されており、婚活アドバイザーを副業で始める人も増えています。その理由は、土日の需要が高く在宅ワークが中心であること、資格や年齢制限がないこと、利益率が高く将来性があることなど、副業に適した条件が揃っているためです。
ノルマもないので、本業との両立を図りながら、自分のペースで無理なく始められることも大きな利点となっています。
ブライダル総研の2022年の調査レポートによると、婚活サービス利用によって恋人ができた人の割合は49.5%と過去最高を記録し、婚姻者全体の15.4%が婚活サービスを通じて結婚に至っています。社会における婚活サービスのイメージも向上しており、今後も市場の活性化が予測されます。
収入は1人20万~40万円
婚活アドバイザーの収入は主に以下のような項目です。
名称 | 料金 |
---|---|
入会金 | 1万~10万円 |
登録料 | 1万~3万円 |
月会費 | 5000~2万円 |
お見合い料 | 5000~1万円 |
成婚料 | 20万~30万円 |
情報取得日 2024年4月時点
特徴は、新規会員、お見合いの設定、成婚など、複数のタイミングで料金が発生することです。基本的には成果報酬型のシステムで、成婚した場合会員1人で平均20万~40万円の収入になります。
例えば、料金を「入会金5万円、登録料1万円、月会費1万円、お見合い1万円」に設定して、ひと月の成果が「既存会員数7名、新規入会1名、お見合い8件」だった場合、1カ月の報酬は21万円になります。
月会費 1万円×7名=7万円
入会金 5万円×1名=5万円
登録料 1万円×1名=1万円
お見合い料 1万円×8名=8万円
7万円+5万円+1万円+8万円=21万円
成婚者がいればさらに「成婚料20万円×1名」で20万円の報酬が加算され、41万円の月収になります。
副業で婚活アドバイザーを始める手順
婚活アドバイザーの副業する場合、「①結婚相談所に雇用されて相談員として働く」と「②結婚相談所の団体に加盟して個人として開業する」の2パターンがあります。
副業の場合、時間の融通が利き本業との両立がしやすい②の個人事業主としての開業がおすすめです。加盟料が必要となりますが、連盟に所属する数万人規模の会員とマッチングが可能です。また、団体に所属することで信頼性が高まり、ノウハウを活用できるメリットもあります。
- IBJやTMSなどの結婚相談所の会員数、加盟金、サポート内容を比較して、加盟する団体を選びます。
- ノウハウや集客方法を学びます。
- 登録料や各種料金を設定します。
- 集客して入会者を募ります。
- 会員のプロフィールを作成します。
- カウンセリングをして、会員をマッチングします。
- お見合いやイベントをセッティングします。
- 交際のアドバイスやサポートを成婚まで続けます。
- 成婚できたら、会員から成婚料をいただきます。
婚活アドバイザーの仕事は、会員数名の小規模な結婚相談所であれば、終業後や週末の時間の数時間で運営できます。副業はもちろん、子育てや介護中の方でも事業の規模をコントロールして柔軟なスケジュールで働くことが可能です。
婚活は1度のマッチングでうまくいくこともあれば、何度もお見合いをセッティングすることもあります。会員の希望に寄り添いながら、最適なマッチングを行い、カップル成立から成婚までの道のりを手厚くサポートします。
会員がプロポーズをしたり、めでたく結婚されたりする瞬間に立ち会えることは、この仕事ならではの大きなやりがいです。
結婚相談所の連盟9社を比較
結婚相談所連盟の会員数や加盟金、特徴を一覧にまとめました。ほとんどの連盟では加盟料が数十万と高額で、参入障壁が高いといえます。しかし、1件あたりの収入も非常に高い仕事で、長期的に見れば十分に元を取ることができるでしょう。
例えば、加盟料が60万円の団体に加盟した場合、平均的な成婚料を考慮すると、2~4組のカップルを成婚に導くことで初期投資を回収できる計算になります。
名前 | 会員数 | 加盟金 | 特徴 |
---|---|---|---|
IBJ(結婚相談所連盟) | 8万8000人 | 160万円 | 最大手で会員数が多い ツールや研修が充実 |
TMS(全国結婚相談事業者連盟) | 6万4000人 | 75万円 | 1対1の開業プランニング 定期的な研修 |
BIU(日本ブライダル連盟) | 6万600人 | 80万円 | JBA、良縁会と提携 開業支援に積極的 |
JBA(日本結婚相談協会) | 7万100人 | 66万円 | 教育セミナーを開催 自宅開業や兼業もサポート |
良縁会 | 4万9000人 | 88万円 | 東海地区中心 スタートダッシュ開業プラン |
NNR(日本仲人連盟) | 6万4000人 | 66万円 | 老舗の結婚相談所連盟 開業支援が充実 |
日本仲人協会 | 7000人 | 45万円 | 講座受講後 1週間以内は加盟金無料 |
JBU(全国結婚相談所連盟) | 1万253人 | 0円 | 関東圏に強い 加盟金0円+月会費11,000円のみ |
ノッツェ | 非公開 | 70万円 | 全国のノッツェサロン使用可 |
情報取得日 2024年5月時点
上記以外にチェックすべき点は、月額費や成婚によるロイヤリティーの有無など加盟料以外にの費用、開業サポートやアフターフォローの体制です。団体によっては研修やサポートにコストがかかるところもあります。
開業する予定の地域の会員数も問い合わせましょう。開業地域の登録会員が少ないとせっかく相談者がきても、希望に見合った紹介ができません。
また、加盟料の金額で結婚相談所の団体を決めてしまうことは危険です。例えば、IBJは加盟料が160万円と高額ながら、ロイヤリティは0円、粗利率90%以上です。圧倒的な会員数、営業用ツール、開業後の毎月の定例会や運営のレクチャーに定評があり、収益を伸ばすノウハウが揃っています。
TMSもロイヤリティ0円、研修0円、オリジナルの名刺やパンフレットの無料セットなど開業のサポート、アフターフォローが充実しています。特に初心者にとって収益化するために活動しやすさは重要です。
開業資金の準備が難しい人やお試しで始めたい人にとっては良縁会のスタートダッシュプラン、日本仲人協会の加盟料無料プランが魅力です。また、2014年に設立されたJBU(全国結婚相談所連盟)は会員数が少ないものの、加盟料、システム利用料、研修費0円、月会費11,000円のみで開業できます。
メリットは利益率が高いこと
高い利益率で安定した収入が得られる
入会金や成婚料など1件あたりの報酬が高額なため、大きな利益が期待できます。会員がいれば月会費での安定収入が見込め、高い利益率を維持できるビジネスモデルです。会員数が増えるほど収益も上がるため、長期で安定した収入を得たい方に最適な副業です。
時間の融通がきく
婚活アドバイザーは自分の都合にあわせて働くことが可能です。例えば、マッチングやお見合いの設定は、自宅でスキマ時間に行うことができ、会員との面談も1回1~1.5時間程度なので、長時間拘束されることはありません。
利用者は会社員が多いため、平日の夕方以降や土日の需要が高い点も本業との両立がしやすいです。
自分のペースで運営できる
婚活アドバイザーの副業は、ノルマがないため自分のペースで無理なく運営できます。会員数や成婚数などの目標は自身で設定できるため、ストレスを感じることなく取り組めます。
幅広い世代が活躍できる
相談者と同じ立場で話せる30代~40代から、人生経験を重ねた60代まで幅広い年代が活躍できます。シニア世代も結婚や人間関係についての知恵を活かし、「若さ」以外を売りにできる仕事です。若い世代は、IT スキルを活用して効率的な運営で成果を上げることができるでしょう。
デメリットは高額な加盟料
結婚相談所の運営を始めるには、数十万円の初期費用がかかるため、気軽に始めるにはハードルが高い仕事だといえます。しっかりとした事業計画を立て、経営スタイルや集客方法を練っておかないと、収益化どころか初期費用すら回収できないリスクがあります。
開業前に結婚相談所で実際に働いてみて、開業できるかを見極める人もいるほどです。
ただし、1人の成婚で得られる収入が平均30万円とすると、「30万円×3人=90万円」となり、会員3人の成婚で90万円の収益が見込めます。数十万円の加盟料がかかったとしても、通常は会員2~4名の成婚で回収できるようになっています。
婚活アドバイザーは、会員数を増やし、長期的な運営を続けるほど収益性が向上します。高額な初期費用だけに目を向けるのではなく、長期的な視点でトータルの収支や時間効率を考えることが重要です。
結婚相談員の資格
結婚相談員に資格は必要ありませんが、複数の結婚相談所の団体が以下のような民間認定資格を用意しています。
- 婚活カウンセラー認定(IBJ)
- 結婚カウンセラー認定(良縁会)
- 仲人士資格試験(日本仲人協会)
- 結婚カウンセラー資格(一般社団法人結婚相談業サポート協会)
- 結婚相談士(全国結婚支援機構)
- 結婚アドバイザー(全国結婚支援機構)
これらの資格は、団体に加盟するための研修を兼ねている場合が多く、資格取得のみを目的とする人は少ないのが現状です。実際に、資格を持たずに婚活アドバイザーとして活躍している人が大多数を占めています。
学歴も必要ではありませんが、心理学やカウンセリングのスキルを持っていると、仕事に役立てることができます。相談者一人ひとりの性格、長所、希望が異なるため、傾聴力やカウンセリング能力は大いに活かせるでしょう。
婚活アドバイザーは、人間関係の中でも特にプライベートな領域である恋愛や結婚を扱う職業です。資格や学歴以上に、細やかな心配り、人当たりの良さ、コミュニケーション能力などの人間性が重要視されます。
婚活アドバイザーの副業でよくある質問
──本当に未経験で始められますか?
婚活アドバイザーを始める人の9割が未経験というデータがあります。不安であればサポートの手厚い連盟を選ぶことをおすすめします。
──50代からでもできますか?
下は20代~上は70代まで、幅広い年代が活躍している業界です。
──開業までにどのくらい時間がかかりますか?
加盟店の申し込みはすぐにできますが、審査や契約手続きなどで2週間~1か月程度かかります。
──開業資金の用意が難しいです
良縁会のように加盟料の分割払いができるプランのある連盟があります。またリスクを最小限に抑えるなら加盟店料0円の連盟で始めるのも手です。
その他、国や地方自治体で起業支援のための補助金がでる場合があるので確認してみてください。
婚活アドバイザーの副業まとめ
総合 | ![]() |
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評価 | |
収入 | 1件15万円~ |
時間 | 1日~ |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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