ウーバーイーツで働くデメリット4選!稼ぎにくい・交通事故・持ち物・ストレスなど
ウーバーイーツの1番のデメリットは稼ぎにくさ
ウーバーイーツの配達は大学生や主婦の新たな収入源としても人気です。講義の合間の1時間でも働けますし、髪型や服装にもうるさくなく、報酬は週払いで振り込まれます。スマホアプリによる案件の獲得はゲーム感覚に近いです。
ただ、報酬は出来高制であるため、配達件数や移動距離で金額が大きく変動します。次の表は一例ですが「1件の案件を獲得して、飲食店から注文者までに届けるペース」をレベル別に分類してみました。
レベル | 時給換算 | 理由 |
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初級者 | 500~ 1500円 |
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中級者 | 1000~ 2000円 |
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上級者 | 1500~ 2500円 |
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情報取得日 2024年10月時点
例えば、千葉エリアで移動距離2kmの場所に配達すると、510円が受け取れます。これを1時間に2回すると、時給換算で1020円※1です。
しかし、未経験者や初級者はウーバーイーツの注文が多いエリアや店舗を把握できていないため、コンスタントに案件を受注することができません。1時間に1件しか配達できないと、時給換算で1000円を下回ることになります。
一方で待機時間を労働時間に含めない人もいます。注文を待っている間は読書や勉強などをして、時間を浪費しないことに徹すれば、その時間は無駄にはならず、時給1000円を下回ることはなかなかありません。
いずれにしても初心者が配達を請け負うためには工夫が必要です。ウーバーイーツのスマホアプリに配達依頼が来ない理由は「需要のあるエリアにいない」や「飲食店や注文者からの評価が悪い」などになります。
- 需要のあるエリアにいない。
- 同じエリアに同業者がたくさんいる。
- 天気、気温、降水量、湿度、風速が最適である。
- 注文の多い時間帯ではない。
- 注文依頼を拒否したことで応答率が低い。
- 配達の平均時間が遅い。
- 飲食店や注文者からの評価が悪い。
Uber社は注文を委託する配達パートナーをAIで判別しているため、配達依頼が来ない理由を避けることが望ましいです。単なるバイト感覚では稼げません。初心者は上級者の稼ぎ方を真似することから始めましょう。
※1 2024年10月時点の千葉エリアにおける情報。報酬は時間、地域、プロモーションによって異なる。
ウーバーイーツは交通事故の確率が上がる
ピザデリバリーやバイク便も含め、配達系の仕事には事故のリスクが潜んでいます。その備えとして、トラックドライバーからタクシー運転手まで保険や労災に加入して、万が一の対策をしているわけです。
ウーバーイーツにも配達パートナー向けの保険があり、対人と対物賠償には上限1億円の保険が適用されます。しかし、事故を起こした際は保険のための事故対応はしてくれますが、被害者との示談交渉は対象外です。
しかも、これは人をケガさせたり、物を壊すなどの加害者になったときの保険であるため、2024年10月時点では本人が交通事故の被害者になったときの補償はありません。
そこでウーバーイーツの配達する人たちが弁護士を交えて、労働環境の改善をするために労働組合の設立を進め、2024年10月時点でウーバーイーツユニオンが設立されました。
これで交通事故の補償から報酬体系の透明化まで、Uber社に対しての団体交渉ができるようになっています。
実際にウーバーイーツユニオンができてからは自分のケガに対しても、三井住友海上の傷害補償制度が無料で適用されるようになりました。医療行為、入院、後遺障害、死亡に伴う見舞金などが付与されます。
ただし、ウーバーイーツの配達中に事故に遭っても、Uber Japan社からは日々の生活に対する補償がありません。なぜならウーバーイーツ配達パートナーは個人事業主であり、労災が適用外だからです。労災のように十分な医療費や生活費まで補償されるためには、自らそのような保険に入る必要があります。
一方、運営元のUber Japan社も、配達パートナーの安全には配慮しています。例えば、悪天候のときほど、ウーバーイーツの需要は高まりますが、大雨や強風、雪の予報が出たときは、アプリそのものの利用を停止することがあります。
ウーバーイーツを始めるときに持ち物を揃える
ウーバーイーツから無償で貸与されるアイテムは配達用バッグとサポートセンターカードのみです。それ以外はすべて自分で揃えないといけません。初期費用としてすべて揃えると、スマホ以外で5000円程度の経費がかかります。
- 配達用の折りたたみ式バッグ(無償貸与)
- サポートセンターカード(無償貸与)
- スマホ
- スマホアプリ(Uber Driver)
- スマホアプリ(Googleマップ)
- スマホの防水スタンド
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- スマホの防水ホルダー
- ネックピロー(汁物を安定させる)
- タオル(汁物を安定させる)
- バイク(もしくは電動自転車)
- ヘルメット
- サングラス・日焼け止め
- 軽装・着替え
- シューズカバー(雨天時)
- タオル・ハンカチ
- 飲み物・ドリンクホルダー
- ペン・メモ
- 医療保険(事故発生時)
バイクや電動自転車を持っていない人はレンタル料がかかります。原付バイクが1万6000円前後、屋根付きバイクは月額1万9000円前後、電動自転車は月額1万円前後です。
また、バイクで配達する人は登録時には「運転免許証、自動車損害賠償責任保険証明書、ナンバープレート」を撮影した写真が必要です。
ちなみにUber社では配達パートナーのために、定期的にバンドエイド、保温シート、ピンセットなどが入った衛生グッズを無償で配布していたり、サポートセンターでドリンクを配布するなどの取り組みも行っています。
ウーバーイーツで5種類のストレスを感じる
肉体労働並みの疲労がある
ウーバーイーツの配達は、自転車をこぎ続ける肉体労働です。初心者では労働後に足がスムーズに動かなくなる人さえいます。副業でやる際はバイクに切り替えるなど、翌日の本業への影響を配慮しましょう。
疲労感は配達場所にもよります。5km以上の遠い配達先を指定されることもあり、遠い配達先のほうが報酬が高いですが、自転車の場合は体力が消耗し、元の場所に戻るまでに時間もかかります。
料理をこぼしてしまうミス
雨天時はインセンティブで報酬が増えます。しかし、雨で視界が悪くて道路も滑りやすいため、転倒するリスクが高いです。本人のケガはもとより、料理をすべてこぼしてしまった人もいました。
特にラーメンやスープ、飲み物などの汁物は、配達用バッグ内でこぼれるトラブルが発生します。ネックピローやタオルで固定して、左右に揺れ動かない工夫が欠かせません。
時間通りにたどり着けない
Uberのアプリ上の地図を見ると、道に迷うことは少ないです。しかし、目的地がマンションで部屋番号が登録されていなかったり、タワマンで従業員用の入り口がどこかわからないなど、戸惑うことはよくあります。
ウーバーイーツのサポートセンターに電話すると、ほとんどのトラブルには対応してくれますが、配達を請け負った以上、目的地にいる注文者には迅速に料理を届けないといけません。配達が遅れたときはクレームの一言もあります。
将来に役立つ経験が乏しい
働き方は人それぞれであり、その労働が必ずしも将来につながる必要はありません。ただ、ウーバーイーツの配達を続けても、特別なスキルが身に付くわけでもなく、働いた実績がキャリアにも反映されないことを嫌がる人もいます。
また、配達パートナーからはUber社への不満も聞かれます。例えば「アプリの不具合で報酬が低かった」や「前よりブーストやインセンティブが減った」などです。米国などではUber社へのストライキも行われました。
配達業特有の孤独感がある
ウーバーイーツの配達パートナーから意外と聞かれるデメリットが「コミュニケーションの少なさ」です。上司や同僚がいないゆえの自由度は高いですが、何時間も1人で配達することに孤独感を覚えます。
そのため、Uber社が親睦会を開いたり、配達パートナー同士の交流会も行われていて、すでにUberEATSパートナーズ・グループなども発足しています。配達パートナー同士はライバルというより仲間意識のほうが強く、需要のあるエリアや店舗などの情報交換も盛んです。