コンテンツマーケターの副業とは?1件2000円以上でオウンドメディアの企画や制作をする
- コンテンツマーケターの副業とは?
- 時給換算で2000~2500円が相場
- 副業でコンテンツマーケターを始める手順
- コンテンツマーケター仲介サービス26社を比較
- メリットは将来にわたっての収入増
- 注意点は依頼内容を確認すること
- コンテンツマーケティングは3種類に分かれる
- コンテンツマーケターの納品物は9種類ある
- コンテンツマーケターの副業まとめ
コンテンツマーケターの副業とは?
コンテンツとは「情報の中身」という意味であるため、コンテンツマーケターは文章、画像、動画、SNSにも関与することがあります。コンテンツマーケターの業務範囲はコンテンツの企画と制作でありながら、YouTubeの動画やX(twitter)の投稿など、戦略が異なる複数の媒体を任せられるかもしれません。
その中でも企業からの引き合いが最も強い媒体はオウンドメディアです。自社サイトや自社ブログでは消費者の購買プロセスにあらゆる角度で切り込み、そのコンテンツをYouTube、SNS、メルマガなどに横展開して、最大限に活用していきます。
ゼロからオウンドメディアを起ち上げる場合、コンテンツファーストで「サイト設計、ワイヤーフレーム作成、コーディング、コピーライティング、デザインカンプ、テスト、公開」に取り組み、コンテンツの企画、制作、告知をして、商品やサービスとお客さまをつなぎます。
その際、ウェブデザイナー、ライター、編集者、イラストレーター、フォトグラファー、コピーライターなどとチームを組んで、コンテンツを作り上げていきます。ただし、小規模なオウンドメディアの場合は、コンテンツマーケターがコンテンツ制作までを請け負うこともあります。
さらにプロモーションを強化するために、X(twitter)やInstagramで拡散し、LINE公式アカウントやEメールでメッセージを配信、ニュースサイトやPRサイトに取り上げてもらうことも一般的です。
時給換算で2000~2500円が相場
コンテンツマーケターの副業では、コンテンツそのものを制作するウェブライターやフォトグラファーといったクリエイティブ系を選ぶ人もいますし、講師としてマーケティングセミナーで人に教えることもできます。
ただ、人気はコンテンツマーケティングの会議参加、分析、戦略策定を請け負うスタイルです。時給2000~2500円、もしくは目標値を達成するたびに数万円の固定報酬を受け取るマイルストーン払いがあります。
実案件 | 報酬 | 労働時間 |
---|---|---|
自社メディアの流入数を増やすために、SEO戦略を策定する。 | 時給2500円 | 週8~10時間 |
SNSを利用した集客をアドバイスし、戦略を実行する。 | 時給2000円 | 月40時間 |
コンテンツや広告からLINE公式アカウントに集客し、エバーグリーン化する。 | 月10万円+成果報酬 | 週1回会議 |
ウェブマーケティングの講師として、受講生をオンラインでサポートする。 | 時給2000円 | 1回30分×週2日 |
情報取得日 2024年10月時点
副業でコンテンツマーケターを始める手順
コンテンツマーケターの案件を知り合いに紹介してもらう人もいますが、一般的にはマーケター向けの副業仲介サービスに会員登録して、企業が募集している案件に申し込んだり、企業から直接オファーが来ることを待ちます。
- マーケティング案件を扱うKAIKOKUやシューマツワーカー、クラウドワークスに登録します。
- プロフィールを充実させて、自己アピールをします。
- 自分に見合った案件に申し込む、もしくは企業からオファーが来ます。
- 企業と案件の内容、期間、報酬などを確認します。
- プロジェクトに参画したり、成果物を納品します。
- 副業仲介サービスを介して、報酬が振り込まれます。
副業仲介サービスでは案件数より会員数のほうが多いため、必ずしも受注できるわけではありません。企業側の選考過程では主に実績を重視しており、過去の実績が乏しい人には特に厳しいです。
そのため、実績を作りたい人は、最初は下積み期間として捉えて、あえて低単価の案件をこなします。次第に実績が増えるたびに、今度は安請け合いはしなくても、高単価の案件を獲得できるようになります。
コンテンツマーケター仲介サービス26社を比較
国内では副業仲介サービスが急増しており、550社以上が展開しています。その中でコンテンツマーケティングの副業案件は、主に「企画・販促系、オフィス系、IT・エンジニア系」の副業仲介サービス、もしくは総合型のクラウドソーシングサービスで見つかります。
名称 | 特徴 |
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WEMAKE | コンペで採用されると数十万円の賞金が貰える |
KAIKOKU | マーケターとして企業内で戦略を練る |
サンカク | 商品企画や営業戦略の会議に参加できる |
skets | アイデアを企業に提供する |
Blabo! | 企業にアイデアを販売するサービス |
プロの副業 | マーケティングや広報の案件に強い |
MIERUCA CONNECT | アフィリエイターが企業で活躍できる |
名称 | 特徴 |
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CARRY ME | プロ向けに週1や月1から参画できる案件を紹介 |
クラウドリンクス | 大手企業とハイクラス人材をつなぐ |
サーキュレーション | 高度人材をプロジェクト単位でマッチング |
スキイキ | 企画から広報まで週1回や完全リモートの仕事を紹介している |
SOKUDAN | 営業からエンジニアまで案件豊富 |
HighClass | 年収800万円水準の人材と企業をつなぐ |
ハッシュミー | LINEで応募する複業マッチング |
BizGROWTH | 営業や企画などの副業人材をマッチング |
ビズディレクターズ | ウェブサービス専門のプロフェッショナルとして登録 |
Bizlink | 各分野のエキスパートを仲介している |
複業クラウド | 複業したい人と企業をつなぐ |
YOUTRUST | 友人の友人から副業のオファーが来る |
lotsful | プランナー経由で個人とベンチャー企業をつなぐ |
Warisプロフェッショナル | マーケティング、広報、採用など女性人材をマッチング |
名称 | 特徴 |
---|---|
igwork | フリーランスの報酬に対する手数料0円 |
コデアル | 週1~5日勤務の会社が見つかる |
シューマツワーカー | スタートアップ向けの副業者として参画 |
Workship | エンジニアやマーケターに案件を仲介 |
名称 | 手数料 | 特徴 |
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クラウドワークス | 受注者負担 5~20% | 会員数100万人以上 |
ココナラ | 発注者負担 10~25% | 500円でスキル販売 |
Bizseek | 受注者負担 5~10% | 業界最安クラス |
ランサーズ | 受注者負担 5~20% | 依頼総数200万以上 |
情報取得日 2024年10月時点
KAIKOKU
KAIKOKUはデジタルマーケティングに特化した仲介サービスです。スタッフの手厚いサポートに定評があり、あなたの技能と実績を可視化したり、納税サポートもしてくれます。
サンカク
平日の仕事終わりに1時間や土曜日に4時間など、スキマ時間を使った副業ができます。就業形態は業務委託契約であり、時給換算で2400~4800円、月給では5万~12万円を得ている人が多いです。
サンカクのコンセプトはスポット型で企業の企画会議に参加できることです。そこでコンテンツマーケティングの戦略を策定したり、YouTubeやSNSの活用手順をアドバイスできます。社外で自分のスキルを試したい人におすすめです。
プロの副業
プロの副業はマーケターのための副業仲介サービスです。クラウドソーシングではなく、エージェントがあなたと合う企業を紹介してくれることが特徴です。タスク単位の単発案件から週1日以上の継続案件まで幅広く扱っており、企業側から手数料を取っているため、副業者はすべて無料で利用できます。
シューマツワーカー
シューマツワーカーはスタートアップ企業に特化した副業仲介サービスです。エンジニア系の案件が豊富に揃っていますが、その中で「マーケティング戦略立案」や「toCサービスのグロースハック」といったマーケターの案件も複数提供しています。
クラウドワークス
クラウドワークスは国内シェア第1位の総合型のクラウドソーシングサービスです。イラストレーターからプログラマーまでの副業案件が揃っており、その中で報酬1万~30万円のウェブマーケティングの案件も豊富に取り扱っています。
メリットは将来にわたっての収入増
米国におけるコンテンツマーケティングの市場規模は、The Custom Content Council社の「Content Marketing, a US $44 billion Industry」によると2013年時点で439億ドル、PQ Media社の「Content marketing will be a $300 billion industry by 2019」によると2014年時点で1450億ドルとなっています。
米国の調査レポートは世界をリードしており、数カ月後には各国で似たような数値の変化が見られます。このことから日本国内におけるコンテンツマーケティングの市場規模も拡大が続き、特にオンライン領域では成長性や将来性に期待できます。
ただ、一企業に属してその市場を受け止めるだけの会社員では、キャリアアップが難しいです。私たちがコンテンツマーケターとして実力を上げて、個人のネームバリューを高めるには、能動的に経験と実績を増やすことが欠かせません。
そのためには副業が有効です。スクールやセミナーに通うとスキルのみが上がりますが、社外のプロジェクトに参画して、現場叩き上げを続けるとスキルとキャリアの両方が獲得できます。これによって本業の年収が徐々に増えながら、副収入が手に入り、個人としての労働単価も上がっていきます。
注意点は依頼内容を確認すること
報酬が時給制のときはあまり問題が発生しません。オンラインミーティングへの参加で時給2500円、市場調査のレポート作成で時給2000円、社内向けのデジマ講義も時給3000円が貰えます。
一方、報酬が成果報酬型のときは注意が必要です。コンテンツマーケターが調査、立案、実行をしても、訪問数や利益が上がるまでに数カ月から1年かかります。そのため、プロジェクトの参画前に依頼内容や報酬条件は明確にしましょう。
例えば、コンテンツマーケティングがよくわからない企業に対して、単に「コンテンツマーケティングの戦略を策定する」ではなく、詳細に「ペルソナ、カスタマージャーニーマップ、エディトリアルカレンダーを納品する」と契約します。
そうしないと企業側は何が成果であるかを想定できず、報酬を支払う時期にずれが生じます。コンテンツマーケティングが絡む副業案件の大半が中長期的に進むため、事前にどのマイルでいくら貰えるかを相互で認識しておくと安心です。
企業は社内向けに展開できる成果物を欲する傾向があります。お互いが疲弊しないためにも、クライアントのニーズを汲み取って、こちらからも具体的な提案をする工夫が望ましいです。
コンテンツマーケティングは3種類に分かれる
コンテンツマーケティングとは、ユーザーの知りたいことに対して、関連性が高く価値あるコンテンツを制作し、集客や購買につなげる手法です。企業自らがパブリッシャーとなって情報発信することで、オーガニック検索やソーシャルメディア経由で見込み客を増やし、優良顧客になってもらいます。
マーケティングは「オンライン領域」と「オフライン領域」に大別できます。コンテンツマーケティングは主にオンライン領域で展開し、オフライン領域にもまたがります。
オンライン領域は「サイト、ブログ、YouTube、X(twitter)、Instagram、ニュースサイト、ウェブ広告」などです。オフライン領域は「テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、交通広告、看板、セミナー、イベント、広報誌、ハガキ、DVD」があります。
オンライン領域はさらに「オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディア」の3種類に分かれており、コンテンツマーケティングでは主にオウンドメディアとアーンドメディアが対象です。ただ、ペイドメディアでも広告にコンテンツを含めて出稿したり、広告のコピーライティングなどを担当することはあります。
ウェブメディアやコーポレートブログなどのサイト、YouTubeなどのチャネル、X(twitter)やInstagramなどのアカウントのことで、自社で運営しているためにコントロールしやすい。ownedは「所有する」という意味。
SNS、口コミ、比較サイト、ニュースサイト、個人ブログのことで、他者の評判がユーザー増につながるためにコントロールしにくい。earnedは「獲得する」という意味。
純広告、リスティング広告、ディスプレイ広告、リターゲティング広告、動画広告、ネイティブ広告、SNS広告、タイアップ広告などの有料のウェブサービスのことで、広範囲にアピールできる。paidは「有料の」という意味。
ちなみにオンライン領域のジェネラリストには「デジタルマーケター、ウェブマーケター、オンラインマーケター、ネットマーケター、SNSマーケター」があり、デジタルマーケターはデータ分析、コンテンツマーケターはコンテンツ制作、SNSマーケターはInstagramのように、特定領域のスペシャリストも兼ねています。
コンテンツマーケターの納品物は9種類ある
コンテンツマーケターの成果物は、企業とメンバーの理解度、プロジェクトの目的、予算、進捗によって、柔軟に対応することになります。そこで実際にコンテンツマーケターがよく納品する成果物をリスト化しました。
コンテンツによる集客を目的とする企業には、最初にビジネスゴールを提案することが望ましいです。その際はSMART(Specific、Measurable、Action-Oriented、Realistic、Time Specific)を意識し、具体的かつ測定可能、行動重視、現実的、期限ありの目標に導きます。
例えば「コンテンツマーケティングによる情報提供で、顧客との信頼関係を築き、商談成約率を上げることを目的とする。そのためにはGoogleの検索順位で1位を取得して、お問い合わせフォームからの申し込みを月間20件にする」などがあります。
また、ビジネスゴールは「顧客に名前を知ってもらう、顧客とのつながりを持つ、顧客が正しい知識を持つ、顧客にファンになってもらう」に分けられます。
ペルソナとはターゲットとなるユーザー像のことです。ペルソナの設定では最初にプロフィールの作成から始めます。
プロフィールの項目はtoCでは「名前、年齢、性別、年収、職業、婚姻歴、同居家族、住所、学歴、趣味、友達、好きな○○」など、toBでは「事業規模、業態、従業員数、主力商品、課題」などが一般的です。
次にそのペルソナにおける商品やサービスの認知レベルを設定して、情報のニーズを探ります。仮に認知レベルが「購入する必要性はあるが、商品のことを知らない」とすると、動機、認知、疑問、情報収集、比較検討、購入というプロセスが発生し、そのプロセスでペルソナが必要にした情報を想定します。
このようなペルソナの策定によって、顧客を特定の1人にまで絞り込むことができ、顧客の疑問や不安が発見しやすくなったり、チーム全体が見込み客目線で問題解決に取り組むことができます。
顧客が商品やサービスを購入する際の基本的な購買プロセスは「認知、情報収集、比較検討、購入」です。カスタマージャーニーマップでは、その各プロセスにおけるペルソナの心理や行動を可視化できます。
認知から購入までの4段階において「状況、マインド、情報ニーズ、行動」を想定して、表にまとめます。これによって、適切なタイミングで必要度の高いコンテンツを顧客に届けることができます。
ペルソナで顧客が明確になり、カスタマージャーニーマップで顧客に伝える情報とその順番がわかったら、コンテンツマップを作成して、コンテンツのテーマと媒体を確定します。これで顧客に寄り添えるコンテンツが制作しやすくなります。
ピラー(pillar)とは「柱」という意味。2024年10月時点ではGoogleは短文のコンテンツよりも「長文で権威性の高いコンテンツが重要である」と位置づけており、検索順位が上がる傾向が見られます。
ピラーページではそのテーマに関する情報ニーズをすべて満たすべく、広くて浅く無駄がない網羅性を意識した記事にします。そして、ピラーページの各所に狭くて深い記事への内部リンクを設置して、階層構造で顧客に高品質なコンテンツを提供します。
コンテンツマーケターはこのピラーページとその下につながる記事のトピックを設計して、コンテンツSEOを成功させる役割があります。
既存コンテンツを再編集するときに作成するリストです。リストには「タイトル、URL、更新日、ペルソナ、購買プロセス、品質、編集可否」を記入します。
これによって、一定の品質を満たしていないコンテンツを洗い出し、再編集するコンテンツに優先順位を付けられます。。
ペルソナ別に制作したコンテンツを公開する時期をカレンダー化したものです。コンテンツ、広告、キャンペーン、イベントなども併記することで、プロジェクトの全体像を把握できます。
CTA(Call to Action)とは顧客にしてほしい行動のことです。例えば、投資サービスの見込み客が、カスタマージャーニーマップの認知の段階で「ローリスクな投資10選」というコンテンツを読んだとき、CTAでは「その中でおすすめしている金融商品のPDFをダウンロードする」と設定します。
さらにCTAの目標値をKPI(Key Performance Indicator)で決めます。先ほどの例であれば、KPIは「PDFのダウンロード数やダウンロード率」などになります。
MA(Marketing Automation)ツールは見込み客別に設定したシナリオを自動的に実行してくれるシステムのことです。コンテンツが膨大になるほど、コンテンツを選出が複雑になるが、MAツールを導入することでペルソナに最適化したコンテンツを提供できます。
旅行サイトの例では、新規顧客には国内の人気スポット、会員になると登録した住所から行く人が多い観光地、検索した人には閲覧して申し込まなかった地域でおすすめの宿をメールで送信するなどを、自動的にしてくれます。
コンテンツマーケターはMAツールの導入を進めて、来訪者にパーソナライゼーションしたウェブサービスを提供していく。国内シェアが多いMAツールにはBowNow、HubSpot、List Finder、Marketo、pardotなどがあります。
コンテンツマーケターの副業まとめ
総合 | 3.4 |
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評価 | |
収入 | 1件2000円~ |
時間 | 2~8時間 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
元手0円
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