デジタルマーケターの副業 - メディアや広告を使ったマーケティングで集客をする

中野貴利人
監修中野貴利人
2020/10/17 更新

デジタルマーケターの副業 - メディアや広告を使ったマーケティングで集客をする

  1. デジタルマーケターの仕事内容
  2. 平均時給は2000~3000円
  3. 副業でデジタルマーケターを始める手順
  4. マーケター仲介サービス7社を比較
  5. メリットは副業ニーズの多様化
  6. 注意点は領域が広すぎること
  7. デジマに役立つスキルセット
  8. デジタルマーケターの副業まとめ

デジタルマーケターの仕事内容

デジタルマーケティングの一例

デジタルマーケターとは「顧客データ、行動データ、購買データ、位置データ」といったデータ分析を軸に、ユーザーに商品やサービスを買ってもらうための戦略を実行できる人たちのことです。

例えば、データを単体で捉えると「会員メールの開封率は5%、LINEのプッシュ通知の開封率は50%、キャンペーンの購入率は10%」など、ユーザーの接触率がわかります。データを複合で捉えると「訪問者は月間8万人、うち新規会員登録率は10%、うち商品購入率は80%、平均購入単価は1万円」など、ユーザーの行動パターンがわかります。

そこで「新規会員登録後の商品未購者を対象に、閲覧済みの商品販売ページのキャンペーンを、LINEのプッシュ通知で告知する」という販売促進を実施してみると、対象者1600人に対して売上80万円が想定できます。

月間8万人×登録率10%×未購入率20%=対象1600人
対象1600人×開封率50%×購入率10%×単価1万円=売上80万円

このようにデータを分析して、どのプランをどのタイミングで実施するかを企画、判断、実行し、再度データ分析をする職種がデジタルマーケターです。

市場はデジタルマーケター不足

業界全体において、デジタルマーケティングができる人材は不足しています。宣伝会議の2019年2月の調査レポートによると、企業がデジタルマーケティングで抱えている課題の第1位は「人手が足りない」でした。

宣伝会議(2019年2月)「デジタル時代のマーケター60人の挑戦」

企業内にデジタルマーケターがいないと、マーケティング会社やコンサルに委託せざるを得ません。デジタルマーケターがいてもオウンドメディアからネイティブ広告まで一気通貫で対処できる人材とは限らないです。

そこで現在は「デジマをしたい企業」と「デジマができる人材」をマッチングするマーケター仲介サービスが広がっています。企業はプロジェクト単位で優秀な人材を確保できて、会社員は社外でキャリアと副収入を獲得できます。

フク
フク
副業したい会社員はマーケター仲介サービスで案件を見つけるのか。
先生
先生
ただ、企業側が採用の可否を判断するだぬ。

平均時給は2000~3000円

YouTube、インスタ、ネイティブ広告、Eメール、LINE公式アカウントというように、デジマでは販促チャネルが多岐にわたることから、マーケター仲介サービスでもそれぞれの分野に特化した案件が存在します。

実案件報酬労働時間
自社サービスのリニューアルのための戦略設計をする。時給2500円~週16時間~
自社アプリの会員数を増やすための企画立案や広告選定をする。時給3000円週10時間~
オーガニック流入を高めるためのSEO戦略を立案する。時給2500円~週10時間~
Twitterやインスタグラムの広告運用における企画と運用をする。時給2000円~週10時間~
デジタルマーケティングスクールの講義で生徒の質問に答える。時給2000円週10時間~

情報取得日 2020年1月時点

各案件には「案件内容、必要条件、場所、報酬、労働時間」などが掲載されています。デジタルマーケターの場合は、場所は月1回のみミーティングのために出社するか、フルリモートが多いです。平均時給は2000~3000円が相場になります。

フク
フク
時給2000円以上は貰えるね。
先生
先生
難度が高いほど報酬も上がるだぬ。

副業でデジタルマーケターを始める手順

マーケター仲介サービスのビジネスモデル

デジマ案件の量と質でもマーケティング案件全般を扱うマーケター仲介サービスで探すことがベストです。はじめに会員登録して、企業が募集している案件に申し込む、もしくは企業から直接オファーが来ます。

  1. マーケティング案件に強いプロの副業Anotherworksなどに登録します。
  2. プロフィールで実績をアピールします。
  3. 希望の条件にあった案件に申し込みます。
  4. 企業担当者と案件の内容、期間、報酬などを確認します。
  5. プロジェクトに参画し、成果物を納品します。
  6. マーケター仲介サービスを介して、報酬が振り込まれます。

また、マーケター仲介サービス以外ではベンチャー企業のCEOや人事担当者がSNSでリファラル採用したり、知人やビジネスパートナーからの紹介もあります。

フク
フク
社外で働く以外は特別なフローはないね。
先生
先生
今までのキャリアを発揮するだぬ。

マーケター仲介サービス7社を比較

1

プロの副業

プロの副業

プロの副業はデジタルマーケティングのプロが登録している仲介サービスです。多くの企業が「デジマ担当者がいない」や「デジマ戦略を見直したい」という課題を抱えており、社外から雇用する流れが加速しています。

プロの副業は副業専門であり、デジマに精通するエージェントがあなたと合う企業や案件を紹介してくれることが特徴です。企業側から手数料を取っているため、副業者はすべて無料で利用できます。

2

KAIKOKU

KAIKOKU

芋洗坂係長のCMでも有名になったKAIKOKUは、ウェブマーケティング人材に特化した副業仲介サービスです。コンセプトは「転職から兼職へ」。あなたの技能と実績を可視化し、デジマに強いスタッフが納税や保険をサポートしてくれます。

収入は2020年1月時点では「時給2400~4800円、月給5万~12万円の案件が過半数である」と公開しており、透明性も高いです。時間は平日の仕事終わりに1~2時間のフルリモート案件などが揃っています。会員登録はFacebookアカウントですぐに可能です。

3

サンカク

サンカク

サンカクはスポットで企業のマーケティング会議に参加できます。そこでデジタルマーケティングの戦略を発案したり、YouTubeやSNSの活用などをアドバイスします。社外で自分のスキルを試したい人におすすめです。

4

Anotherworks

Anotherworks

Anotherworksはオフィス系の副業を仲介しています。営業、エンジニア、デザイナー、人事、ライター、コンサルなど、幅広く案件を扱っている中、マーケティング職の求人情報がいくつも掲載されています。

例えば「インスタグラムにおけるマーケティング戦略立案」「SEO兼MEOマーケター募集」「BtoBリード獲得を加速させるマーケティングマネージャー」など、副業で働ける人が求められています。

5

CARRY ME

CARRY ME

CARRY MEは副業の仕事を探せるパラレルキャリアのマッチングプラットフォームです。コンテンツ制作、リスティング広告運用、CVR改善など、多様なデジマ案件が揃っています。

また、2020年1月時点では会員数が6000人を突破。2020年4月時点には本田圭佑氏がCARRY MEのアンバサダーに就任しており、資金調達を実施しました。

6

シューマツワーカー

シューマツワーカー

シューマツワーカーはスタートアップ企業に特化した副業仲介サービスです。エンジニア系の案件が豊富に揃っていますが、その中で「マーケティング戦略立案」や「toCサービスのグロースハック」といったデジタルマーケターの案件も複数提供しています。

7

クラウドワークス

クラウドワークス

クラウドワークスは国内シェア第1位の総合型のクラウドソーシングサービスです。イラストレーターからプログラマーまでの副業案件が揃っており、その中で報酬1万~30万円のデジタルマーケティングの案件も豊富に取り扱っています。

フク
フク
副業仲介サービスはたくさんあるね。
先生
先生
デジマ案件を仲介するサービスは30社以上あるだぬ。

メリットは副業ニーズの多様化

2000~2009年のデジマは「ブログ、ECサイト、ECモール、SEO、口コミ、バナー、Eメール、FAXDM」が主流でした。2010~2019年のデジマではそれらに「オウンドメディア、スマホ対応、YouTube、アプリ、Facebook、Twitter、インスタグラム、ネイティブ広告、MA、LINE」が加わります。

2020~2029年も5G、IoT、AI対応しながら、さらに新しいチャネルが増えていくでしょう。この結果、デジタルマーケティングの需要は多様化しており、市場拡大が見込めます。

副業でもA社は「あらためてオウンドメディアで集客する」、B社は「YouTubeの動画プロモーションに力を入れていく」、C社は「SNSで口コミを広めていく」というように、デジタルマーケターが取り扱う案件は広がりを見せています。そのカテゴリとチャネルは以下のとおりです。

カテゴリチャネル
コンテンツマーケティング
  • 記事制作
  • ブログ記事
  • イラスト
  • 漫画
  • インフォグラフィック
  • 動画
  • アプリ
  • eBook
  • SNS
SEOマーケティング
  • オウンドメディア
  • サイト
  • ブログ
  • ECサイト
  • ECモール
SNSマーケティング
  • Twitter
  • Facebook
  • インスタグラム
  • Pinterest
  • 口コミ
ネイティブ広告
  • ペイドサーチ(リスティング広告)
  • インフィード広告
  • レコメンドウィジェット広告
  • プロモート広告
  • 記事広告
PPC
  • Google Adwords
  • Yahoo!検索広告
  • GDN(Google ディスプレイネットワーク)
  • YDN(Yahoo! ディスプレイネットワーク)
  • Twitterプロモーション
  • Facebook広告
アフィリエイトマーケティング
  • ASP
  • YouTubeパートナープログラム
MA(マーケティングオートメーション)
  • 顧客リスト作成
  • Eメール
  • SNS投稿
  • トラッキングレポート
Eメールマーケティング
  • ウェルカムメール
  • ニュースレター
  • プロモーション
LINEマーケティング
  • LINE公式アカウント
  • 友だち追加
オフラインマーケティング
  • ダイレクトメール
  • チラシ
  • FAXDM
  • マス広告
  • 看板・ポスター

情報取得日 2020年1月時点

デジタルマーケターはすべてのチャネルが得意である必要はありません。企業も浅く広い知識を持つジェネラリストでありながら、1つの分野を深く知るスペシャリストを求めています。デジタルマーケティングの全体像を把握しながら、どれか1つでも圧倒的な実績がある人のほうが副業案件を何度も受注できるでしょう。

例えば、デジタルマーケターにはコンテンツマーケティングのスペシャリストもいます。さらにその中でもオウンドメディアのPVを増やすことが得意な人もいれば、漫画をバズらせることを生業としている人、動画をリードジェネレーションに使える人もいるわけです。

さらにオウンドメディアのPVを増やすにも、SEOを仕掛けられるSEOマーケター、ライティング技術がある編集者、SNSのフォロワーに閲覧を促すSNSマーケターもいます。

フク
フク
ジェネラリストとスペシャリストの組み合わせが大切だ。
先生
先生
いわゆるT型人材が求められているだぬ。

注意点は領域が広すぎること

デジタルマーケティングの理想的な進め方は、コンテンツマーケターが記事を制作し、SEOマーケターが検索エンジン最適化、動画マーケターがYouTubeに横展開しながら、ソーシャルマーケターがTwitterで拡散するなどです。

ただ、そこまで人材が揃った組織は少なく、ほとんどの企業では汎用的なデジタルマーケターに一任することになります。特に副業案件ではそのような人材を求めている企業が多いです。

結果、副業でデジマ案件を受注すると、企業の担当者は過度な期待をして、あらゆるチャネルの戦略と成果を求められることもあります。しかし、デジタルマーケターがすべてを熟知しているわけではありません。

デジタルマーケティングは領域が広すぎるため、自分の実力を冷静に捉えて、自分が得意とする案件のみを受注するようにしましょう。

例えば、企業からEメールによる施策を求められたとき、「Eメールはパーソナライズで訴求効果が得られる」と推奨する人もいれば、「Eメールの費用対効果は低く退会リスクがある」と懸念する人もいます。正解はビジネスゴールと状況で変わりますが、それを判断できる人のみがEメールマーケティングを請け負います。

フク
フク
同じデジマ案件でも自分の得意分野のみ受注しよう。
先生
先生
副業に活躍の場を求めるなら、身の丈にあった案件を選ぶだぬ。

デジマに役立つスキルセット

どの業界でも資格保有者が優秀な人材とは限りません。ただ、デジタルマーケターの副業ではスキルをアピールすることは案件の受注につながります。デジマに役立つスキルセットの例は以下のとおりです。

Google Analytics 個人認定資格

Google Analytics 個人認定資格(GAIQ)はGoogle Analyticsのスキルを客観的に証明できる資格。Googleが直接管理しており、アナリティクスアカデミーでは無料でGAIQのオンラインレッスンを受講できる。

SEO検定

Google検索で上位表示するための知識を網羅的に学べる。SEO検定は1~4級があり、1級は「ローカルSEO、Googleアップデート、検索順位の復旧方法」などが出題範囲になっている。運営は全日本SEO協会。

SNSエキスパート検定

SNSマーケティングを習得する検定プログラムSNSエキスパート検定には初級と上級があり、上級は「KPIの設定、具体的な手法、効果測定、リスクマネジメント」などが学べる。運営はSNSエキスパート協会。

ウェブ解析士

ウェブマーケターの実力を証明するための資格。ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターに分かれており、上級ウェブ解析士はウェブマーケティングの事業計画が立てられるレベル。学習時間は40~60時間、合格率は70~80%。

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティングの全般的なスキルを証明する資格。A~C級があり、C級はマーケティングの基礎レベル、B級はマーケティングの応用レベル、A級はマーケティングの戦略レベルとマネジメントレベル。副業で活躍するならA級ライセンスが望ましい。

フク
フク
優秀なマーケターでも資格がない人はたくさんいるよね?
先生
先生
そうだぬ。ただ、副業ではスキルを証明できるから便利だぬ。

デジタルマーケターの副業まとめ

総合 3.4
評価
収入1件2000円~
時間2~8時間
特徴
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
元手0円

副業の評価方法

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著作・制作

中野貴利人
監修・編集
新卒から10種類以上の副業を経験。26歳で株式会社ネットピコ設立、12期目。著書4冊、2児の父、取材履歴はこちら

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