デジタルマーケターの副業とは?サイト・広告・SNS・CRM・オフラインなどで集客する
- デジタルマーケターの副業とは?
- 平均時給は2000~3000円
- 副業でデジタルマーケターを始める手順
- デジタルマーケター仲介サービス5社を比較
- メリットはデジマ案件が増えていること
- 注意点はデジマ領域が広すぎること
- デジマの副業がしやすくなる資格5選
- デジタルマーケターの副業まとめ
デジタルマーケターの副業とは?
デジタルマーケターとは「顧客データ、行動データ、購買データ、位置データ」といったデータ分析を軸に、ユーザーに商品やサービスを買ってもらうための戦略を実行できる人たちのことです。
例えば、単体では「LINEのプッシュ通知の開封率は50%」や「キャンペーンの購入率は10%」など、ユーザーの行動データがわかります。複合では「訪問者は月間8万人、うち新規会員登録率は10%、うち商品購入率は80%、平均購入単価は1万円」など、ユーザーの行動パターンがわかります。
そこで「新規会員登録後の商品未購者を対象に、閲覧済みの商品販売ページのキャンペーンを、LINEのプッシュ通知で告知する」という販売促進を実施してみると、対象者1600人に対して売上80万円が想定できます。
月間8万人×登録率10%×未購入率20%=対象1600人
対象1600人×開封率50%×購入率10%×単価1万円=売上80万円
このようにデータを分析して、どのプランをどのタイミングで実施するかを企画、判断、実行し、再度データ分析をする職種がデジタルマーケターです。
ただ、業界全体において、デジタルマーケティングができる人材は不足しています。宣伝会議の2019年2月の調査レポートによると、企業がデジタルマーケティングで抱えている課題の第1位は「人手が足りない」でした。
宣伝会議(2019年2月)「デジタル時代のマーケター60人の挑戦」
企業内にデジタルマーケターがいないと、マーケティング会社やコンサルに委託せざるを得ません。デジタルマーケターがいてもオウンドメディアからネイティブ広告まで一気通貫で対処できる人材とは限らないです。
そこで現在は「デジマをしたい企業」と「デジマができる人材」をマッチングするマーケター仲介サービスが広がっています。企業はプロジェクト単位で優秀な人材を確保できて、会社員は社外でキャリアと副収入を獲得できます。
平均時給は2000~3000円
YouTube、Instagram、LINE公式アカウント、ネイティブ広告、Eメールというように、デジマでは販促チャネルが多岐にわたることから、マーケター仲介サービスでもそれぞれの分野に特化した案件が存在します。
実案件 | 報酬 | 労働時間 |
---|---|---|
自社サービスのリニューアルのための戦略設計をする。 | 時給2500円~ | 週16時間~ |
オーガニック流入を高めるためのSEO戦略を立案する。 | 時給2500円~ | 週10時間~ |
X(twitter)やInstagramの広告運用における企画と運用をする。 | 時給2000円~ | 週10時間~ |
自社アプリの会員数を増やすための企画立案や広告選定をする。 | 時給3000円 | 週10時間~ |
デジタルマーケティングスクールの講義で生徒の質問に答える。 | 時給2000円 | 週10時間~ |
情報取得日 2024年10月時点
各案件には「案件内容、必要条件、場所、報酬、労働時間」などが掲載されています。デジタルマーケターの場合は、場所は月1回のみミーティングのために出社するか、フルリモートが多いです。平均時給は2000~3000円が相場になります。
副業でデジタルマーケターを始める手順
デジマ案件の量と質でもマーケティング案件全般を扱うマーケター仲介サービスで探すことがベストです。はじめに会員登録して、企業が募集している案件に申し込む、もしくは企業から直接オファーが来ます。
- マーケティング案件に強いKAIKOKUなどに登録します。
- プロフィールで実績をアピールします。
- 希望の条件にあった案件に申し込みます。
- 企業担当者と案件の内容、期間、報酬などを確認します。
- プロジェクトに参画し、成果物を納品します。
- マーケター仲介サービスを介して、報酬が振り込まれます。
また、マーケター仲介サービス以外ではベンチャー企業のCEOや人事担当者がSNSでリファラル採用したり、知人やビジネスパートナーからの紹介もあります。
デジタルマーケター仲介サービス5社を比較
KAIKOKU
芋洗坂係長のCMでも有名になったKAIKOKUは、ウェブマーケティング人材に特化した副業仲介サービスです。コンセプトは「転職から兼職へ」。あなたの技能と実績を可視化し、デジマに強いスタッフが納税や保険をサポートしてくれます。
収入は2024年10月時点では「時給2400~4800円、月給5万~12万円の案件が過半数である」と公開しており、透明性も高いです。時間は平日の仕事終わりに1~2時間のフルリモート案件などが揃っています。会員登録はFacebookアカウントですぐに可能です。
サンカク
サンカクはスポットで企業のマーケティング会議に参加できます。そこでデジタルマーケティングの戦略を発案したり、YouTubeやSNSの活用などをアドバイスします。社外で自分のスキルを試したい人におすすめです。
CARRY ME
CARRY MEは副業の仕事を探せるパラレルキャリアのマッチングプラットフォームです。コンテンツ制作、リスティング広告運用、CVR改善など、多様なデジマ案件が揃っています。
2020年4月には本田圭佑氏がCARRY MEのアンバサダーに就任しており、資金調達を実施しました。また、2024年10月時点では会員数が6000人を突破しています。
シューマツワーカー
シューマツワーカーはスタートアップ企業に特化した副業仲介サービスです。エンジニア系の案件が豊富に揃っていますが、その中で「マーケティング戦略立案」や「toCサービスのグロースハック」といったデジタルマーケターの案件も複数提供しています。
クラウドワークス
クラウドワークスは国内シェア第1位の総合型のクラウドソーシングサービスです。イラストレーターからプログラマーまでの副業案件が揃っており、その中で報酬1万~30万円のデジタルマーケティングの案件も豊富に取り扱っています。
メリットはデジマ案件が増えていること
2000~2009年のデジマは「ブログ、ECサイト、ECモール、SEO、口コミ、PPC、アフィリエイト、バナー、Eメール、FAXDM」が主流でした。
2010~2019年のデジマではそれらに「オウンドメディア、スマホ対応、YouTube、X(twitter)、Facebook、Instagram、LINE、ネイティブ広告、アプリ、MAツール」が加わります。
2020~2029年もライブ配信、AI活用、DX、データ分析をしながら、さらに新しいチャネルが増えていくでしょう。この結果、デジタルマーケティングの需要は多様化しており、市場拡大が見込めます。
副業でもA社は「あらためてオウンドメディアで集客する」、B社は「YouTubeの動画プロモーションに力を入れていく」、C社は「SNSで口コミを広めていく」というように、デジタルマーケターが取り扱う案件は広がりを見せています。そのカテゴリとチャネルは以下のとおりです。
カテゴリ | チャネル |
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コンテンツマーケティング |
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SEOマーケティング |
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SNSマーケティング |
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LINEマーケティング |
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ネイティブ広告 |
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PPC |
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アフィリエイトマーケティング |
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MA(マーケティングオートメーション) |
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Eメールマーケティング |
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オフラインマーケティング |
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情報取得日 2024年10月時点
デジタルマーケターはすべてのチャネルが得意である必要はありません。企業も浅く広い知識を持つジェネラリストでありながら、1つの分野を深く知るスペシャリストを求めています。デジタルマーケティングの全体像を把握しながら、どれか1つでも圧倒的な実績がある人のほうが副業案件を何度も受注できるでしょう。
デジタルマーケターにはコンテンツマーケティングのスペシャリストもいます。コンテンツマーケターの中でもオウンドメディアのPVを増やすことが得意な人もいれば、漫画をバズらせることを生業としている人、動画をリードジェネレーションに使える人もいるわけです。
オウンドメディアのPVを増やすにも媒体が違えば、SEOを仕掛けられるSEOマーケター、読ませるライティングスキルを持つ編集者、フォロワーに閲覧を促すSNSマーケターもいます。
注意点はデジマ領域が広すぎること
デジタルマーケティングの理想的な進め方は、コンテンツマーケターが記事を制作し、SEOマーケターが検索エンジン最適化、動画マーケターがYouTubeに横展開しながら、ソーシャルマーケターがX(twitter)で拡散するなどです。
ただ、そこまで人材が揃った組織は少なく、ほとんどの企業では汎用的なデジタルマーケターに一任することになります。特に副業案件ではそのような人材を求めている企業が多いです。
結果、副業でデジマ案件を受注すると、企業の担当者は過度な期待をして、あらゆるチャネルの戦略と成果を求められることもあります。しかし、デジタルマーケターがすべてを熟知しているわけではありません。
デジタルマーケティングは領域が広すぎるため、自分の実力を冷静に捉えて、自分が得意とする案件のみを受注するようにしましょう。
例えば、企業からEメールによる施策を求められたとき、「Eメールはパーソナライズで訴求効果が得られる」と推奨する人もいれば、「Eメールの費用対効果は低く退会リスクがある」と懸念する人もいます。正解はビジネスゴールと状況で変わりますが、それを判断できる人のみがEメールマーケティングを請け負います。
デジマの副業がしやすくなる資格5選
デジマは資格不要の職業ですし、どの業界でも資格保有者が優秀な人材とは限りません。ただ、デジタルマーケターの副業では副業者の実力がわかりにくいため、資格でスキルをアピールすることは案件の受注につながります。デジマの副業がしやすくなる資格の例は以下のとおりです。
ウェブマーケターの実力を証明するための資格。ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターに分かれており、上級ウェブ解析士はウェブマーケティングの事業計画が立てられるレベル。学習時間は40~60時間、合格率は70~80%。
マーケティングの全般的なスキルを証明する資格。A~C級があり、C級はマーケティングの基礎レベル、B級はマーケティングの応用レベル、A級はマーケティングの戦略レベルとマネジメントレベル。副業で活躍するならA級ライセンスが望ましい。
Google Analytics 個人認定資格(GAIQ)はGoogle Analyticsのスキルを客観的に証明できる資格。Googleが直接管理しており、アナリティクスアカデミーでは無料でGAIQのオンラインレッスンを受講できる。
Google検索で上位表示するための知識を網羅的に学べる。SEO検定は1~4級があり、1級は「ローカルSEO、Googleアップデート、検索順位の復旧方法」などが出題範囲になっている。運営は全日本SEO協会。
SNSマーケティングを習得する検定プログラムSNSエキスパート検定には初級と上級があり、上級は「KPIの設定、具体的な手法、効果測定、リスクマネジメント」などが学べる。運営はSNSエキスパート協会。
デジタルマーケターの副業まとめ
総合 | 3.4 |
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評価 | |
収入 | 時給2000~3000円 |
時間 | 2~8時間 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
元手0円
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