【漫画】第16話「FBAのメリットとは?商品保管・24時間発送・売れやすいなど」
「梱包や発送が面倒」
「FBAは作業が超ラク」
「FBAで商品が売れる」
「ラベルはがし60円」
FBAとは梱包や発送業務を代行すること
せどりでは「商品の仕入れは宝探しみたいで楽しい」と意見が多いです。1個数千円の利益になるプレミアムグッズが見つかったり、1個500円の利益になる家電製品を大量購入したり、そのチャンスは多々あります。
ただ、商品を仕入れしたあとの保管、梱包、発送の作業は、単調でおもしろみがありません。せどりが軌道に乗って在庫の数が増えるほど、1日に何十個とその作業を繰り返します。
しかも、商品が売れたらなるべく早めに対応しないといけないため、日常的に時間に追われるでしょう。梱包作業ではパッキングが雑になったり、発送作業では宛先を間違えたりと、何らかのミスが発生しやすいです。
ただ、その問題はFBA(フルフィルメント by Amazon)が解決してくれます。フルフィルメントとは商品販売において「管理、受注、梱包、発送、決済」などの一連のプロセスを代行することです。FBAには主に5つのメリットが存在します。
FBAにある5つのメリットとは?
商品の保管場所が不要になる
FBAを利用する場合は仕入れた商品をAmazonに出品してから、Amazonの物流センターに一括で納品します。その際には送料がかかりますが、何十個の商品をまとめて送るため、配送料は1個あたり数十円で済みます。
あとはAmazonが商品を売れるまで保管してくれます。自宅に在庫を取っておく必要がないため、部屋が狭くても問題ありません。
ただし、デメリットとしては在庫保管手数料がかかることです。商品の種類、時期、サイズによって料金が変動しますが、例えば「化粧品、4月、1000cm3」であれば「5.16円×1000÷(10cmx10cmx10cm)」で1日あたり5.16円がかかります。そのため、大きさが小さく保管日数が短いほど、コストが安くなります。
梱包と発送を24時間してくれる
FBAは24時間稼働しているため、注文が入ったらすぐにていねいに梱包されて、発送手続きに移ります。商品と宛名を間違えるミスもなく迅速です。
また、カスタマーサービスも充実しており、出品者にかかる手間を極力減らしてくれます。これで私たちは商品の仕入れに集中できるわけです。実績のあるプロせどらーたちも基本的にはFBAを利用しています。
検索結果で上位を獲得できる
Amazonでは複数の出品者が新品や中古品を含めて同じ商品を登録しています。例えば、Amazonで商品名を入力すれば、1つの商品がヒットしますが、その出品者は複数いて、A店、B店、C店など数十店舗が同時にリストアップされるわけです。
その中からお客さまに選んでもらうには、販売元リストの上位に表示される必要があります。ただ販売元リストではFBAに預けられた商品が優先的に表示されるため、FBAに預けたほうがお客さまの目に留まる確率が何倍にも高まります。
加えて、ショッピングカート取得率も上がります。ショッピングカート取得率とは、Amazonの商品ページには「カートに入れる」ボタンがあり、お客さまがこのボタンを押したときに自分が出品した商品がカートに入る割合のことです。
ここでもFBAに預けられた商品のほうが優先的にショッピングカートを取得できるため、商品が買われる機会が格段に増えます。
Amazonプライム対象商品になる
FBAに預けた商品はすべてAmazonプライム対象商品になります。Amazonプライム対象商品は、Amazonプライム会員のお客さまが配送料無料で買えるため、通常より商品の購入率が高まります。
また、Amazonプライム対象商品はお急ぎ便が指定できたり、お届け日時指定便が利用できたりするため、購買意欲がさらに増します。
Amazon配送センターと表示される
Amazonの商品ページには「Amazon配送センターから出荷いたします」と表示されます。これによってお客さまは「Amazonが管理する商品である」と安心感し、商品が買われやすくなります。
FBAで損するケースは1580円の小さい商品
ビジネス書を550円で仕入れて、2週間後に1580円で転売した場合は、純利益は出品者発送で818円、FBA発送で381円になりました。利益率は51.7%と24.1%で2倍以上も違います。
項目 | 出品者発送 | FBA発送 |
---|---|---|
商品代金 | 1580円 | 1580円 |
配送料 | 262円 | 0円 |
Amazon出品手数料 | -276円 | -237円 |
出品者配送料 | -198円 | 0円 |
FBAへの納品配送料 | 0円 | -25円 |
FBAの在庫保管料 | 0円 | -6円 |
FBAの手数料 | 0円 | -381円 |
商品原価 | -550円 | -550円 |
純利益 | 818円 | 381円 |
利益率 | 51.7% | 24.1% |
情報取得日 2024年10月時点
出品者発送のほうが得する原因は、ビジネス書のような包装の寸法が小さい商品の場合は出品者発送の配送料が安いからです。Amazonで買ったお客さまは262円の配送料を支払いますが、私たちの出品者出荷費用は198円であるため、配送料で64円の利ざやが取れます。
一方、FBAではお客さまから配送料を受け取れない上に、FBAの手数料が381円もかかってしまいます。
ちなみにFBAの料金体系は「在庫保管料+配送代行料」です。在庫保管料は「月額標準金額×商品サイズ×保管日数」、配送代行料は「小型290円、標準381~603円、大型589~1756円、特大2755~5625円」になります。
FBAで得するケースは1万5800円の大きい商品
ヘアドライヤーを「5500円で仕入れて、2週間後に1万5800円で転売した」場合は、純利益は出品者発送で8639円、FBA発送で8109円になりました。利益率は54.6%と51.3%となり、3%程度しか変わりません。
この差で在庫の保管、梱包、配送までやってくれるなら、FBA発送のほうがかなりお得です。
項目 | 出品者発送 | FBA発送 |
---|---|---|
商品代金 | 1万5800円 | 1万5800円 |
配送料 | 810円 | 0円 |
Amazon出品手数料 | -1611円 | -1580円 |
出品者配送料 | -810円 | 0円 |
FBAへの納品配送料 | 0円 | -59円 |
FBAの在庫保管料 | 0円 | -38円 |
FBAの手数料 | 0円 | -514円 |
商品原価 | -5500円 | -5500円 |
純利益 | 8639円 | 8109円 |
利益率 | 54.6% | 51.3% |
情報取得日 2024年10月時点
出品者発送にしても大して得しない原因は、ヘアドライヤーのような手荷物サイズで高単価の場合は配送料に差がないからです。例えば、ミラーレス一眼やゲーム機本体のような標準サイズなら、出品者発送とFBA発送では配送料にそこまで差がありません。それなら手間いらずのFBAを積極的に利用したほうがお得です。
さらにお客さまがプライム会員の場合は、FBA発送の商品ならお客さまは配送料を支払わなくて済みため、お得感から商品も売れやすくなりますし、私たちは梱包や発送作業から解放されます。