【漫画】第19話「せどりで副収入を得るまでのまとめ!8つのコツを徹底解説」

「副業せどらーの1日」




「商品を仕入れるコツ」




「梱包などは業務委託」




「誰のための副業?」




- せどりとは何か?
- 不要品でせどりを練習してみる
- テレビ東京「WBS」でせどりを披露する
- コツ① リサイクルショップで仕入れる
- コツ② セール日に大量に在庫を買う
- コツ③ 高く売れる本を見分ける
- コツ④ 中古本は実用書や参考書を狙う
- コツ⑤ せどりに必要な7つ道具を揃える
- コツ⑥ 梱包作業などを効率的にする
- コツ⑦ 配送運賃や利益を把握する
- コツ⑧ FBAに業務を代行してもらう
- 1日に在庫の3~5%が売れていく
- 初月で10万円の副収入を得る
せどりとは何か?
自宅にあった1冊の本を近所の古本屋に買い取ってもらいました。本のタイトルは「となりの億万長者」という2013年8月に発売したビジネス書で、多くの社会人に読まれてきたベストセラーの新版です。
しかし、買取価格はわずか50円でした。古本屋は高額買取をうたっても、タイトルを査定することなく、発行日で価格が左右されます。
これでは小遣いの足しにもなりません。絶版やプレミアム本だとしても、古本屋による買取価格は月日が経つほど安くなるわけです。
今度はAmazonで売ったらどうなるでしょう。Amazonでは中古の「となりの億万長者」が880円(2016年12月時点)で売られていました。発売から3年以上経っても、人気の本は高値で売買されていることがわかります。その日のうちにAmazonにて780円で販売したところ、翌日には売れました。
今回は自宅にあった古本でしたが、私たちが古本屋や中古品販売店などで割安な商品を買い集め、それらをAmazonなどで売りさばくと、転売で利ざやを得る「せどり」という副業になります。
現在ではCDやDVD、ブルーレイ、ゲーム、化粧品、おもちゃ、ホビー、デジタル機器、家電製品、ブランド品など、さまざまアイテムがせどりの対象になっており、フリマアプリや海外サイトからも仕入れたりもします。
不要品でせどりを練習してみる
せどりの練習として、自宅に不要な本があったら試しにAmazonで売ってみましょう。Amazonで販売する方法はいたってシンプルです。
- Amazonマーケットプレイスと出品契約をします。
- 出品する本のバーコードに書かれたISBNを入力します。
- 販売価格や本の状態を入力して、売れるのを待ちます。
- 本が売れたら梱包して、お客さまに発送します。
- Amazonを経由して、本の代金が振り込まれます。
中古本を出品する作業も簡単で、写真は自動で表示されますし、依頼者へのメールもボタン1つで送信できます。販売システムでストレスを感じることはないです。
せどりをしない人でも不要な本は古紙リサイクルや店頭買取を利用せず、Amazonで転売したほうがお得だったりします。


テレビ東京「WBS」でせどりを披露する
以前に筆者が実際にせどりをしている様子がテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」で放送されました。
せどりはネット副業の中でもその仕組みがわかりやすく、テレビでも何度も放送されています。いつも通りに近くの中古品販売店で古本を仕入れ、Amazonで転売する流れです。
例えば、ブックオフでは一般客から本を200円が買い取り、500円で販売することがあります。それを私たちが購入してAmazonで800円や1000円で売るわけです。そういった利益が出る本をせどりでは探します。
また、せどりでは月100万円以上を稼ぐ人もいます。本気でせどりというビジネスに集中すれば、それほどの金額が稼げますし、副業レベルでも1カ月10万円程度であれば、そこまで難しくない数字です。
コツ① リサイクルショップで仕入れる
せどりで受け取れる粗利は「Amazonでの販売価格-在庫の仕入れ価格」で計算でき、そこから配送運賃や手数料を引くと利益になります。
つまり、せどりのコツは在庫をなるべく安く仕入れることです。その点、リサイクルショップは買取価格がかなり安いですが、販売価格も抑えているために在庫の仕入れには適しています。
全国チェーンや大型ショップであれば、ブックオフが有名ですが、それ以外でも構いません。毎日膨大な数の在庫を仕入れていることで、商品が入れ替わる回転率が早く、お宝に出会える遭遇率が高いことが重要です。
1カ月以内に同じ店に来店しても、次々と新しい品物を見つけることができます。そのため、せどりでは最寄りのリサイクルショップだけではなく、在庫確保のために10~20店舗といったできる限り多くの店舗を縄張りにします。
もちろん、どのような品物でもリサイクルショップで購入すれば、Amazonで利益が出るわけではありません。経験則では30個に1個くらいが数百円以上の価格差が発生しています。
コツ② セール日に大量に在庫を買う
ブックオフのような全国展開の会員になると、定期的なセール情報や割引クーポンが配信されます。単行本500円セール、全品100円セール、アウトレット50円セールなどが随時開催されており、割安に仕入れるチャンスです。
例えば、Amazonの中古価格が1200円である本が、ブックオフでは700円で売っていました。しかし、Amazonの手数料(販売手数料15%+基本成約料+カテゴリ成約料)を引くと、1冊170円の利益にしかならず、手間を考えると普段は買いません。
1200円-700円-(1000円×15%)-100円-80円=170円
しかし、今日はブックオフのセールであるために700円が500円に値下がりしています。さらに20%の割引クーポンを併用すると400円で仕入れることができるため、1冊470円の利益になります。
1200円-400円-(1000円×15%)-100円-80円=470円
今回はこのような本を1度に50冊仕入れることで「470円×50冊=2万3500円」の利益が見込めます。1回の仕入れには1時間もかかりません。それであれば、せどりはわりに合う副業と認識できる人も多いです。
ちなみにブックオフではセール日の開店前になると、せどらーが列をなす激戦区もあります。その1時間後には高く売れる古本のみきれいになくなっているコーナーが随所に見られます。
したがって、ライバルが少ない店舗が近くにある住環境も、せどりで稼ぐ条件の1つです。最寄りの店舗だけではなく、近隣や通勤経路の店舗でも商品を仕入れられると、在庫不足にならずに安心です。
コツ③ 高く売れる本を見分ける
せどりの初心者が「この本はAmazonで高く売れそうだ」と目利きをしても、実際には100円に満たないことが多々あります。
そこで本をかごに入れる前に、せどり専用のスマホアプリやネットにて、その本のバーコードの下にあるISBN番号を検索しましょう。
その結果、現時点のAmazonにおける中古価格やランキング、売れ筋などがわかります。購入前に「Amazonの中古価格-中古品販売店の販売価格」による利ざやを計算できるため、損をするリスクがかなり減ります。
例えば、ISBN番号が「978-4-7981-3468-0」と記載されていたら、スマホアプリを起動して、カメラでISBN番号を読み込むか、ISBN番号の先頭と末尾を除いた8桁の「79813468」を入力してみます。
これならせどりの初心者でも「Amazonの中古価格は1200円だから700円の粗利になる」や「この本は売れると思ったけれど、Amazonの中古価格が500円だったから仕入れる価値がない」などと判断できます。
さらにAmazonの売れ筋ランキングもチェックします。書籍ではランキング20万位以内なら1カ月以内に売れる法則があります。例えば、その本のAmazonランキングが2000位だった場合、すぐに在庫がはけるでしょう。
これで「ランキングが400位だからすぐに買い手が付く」や「売れたら800円の利益になるけれど、ランキングが50万位だから購入しない」と判断できるようになり、不良在庫や在庫過多の心配がなくなります。
コツ④ 中古本は実用書や参考書を狙う
中古品販売店で本を選んで、スマホで調べれば、おおよそ利益は把握できますが、その前にせどりの初心者は「せどりで売れやすい書籍のジャンル」がわからないです。
最初は有名作家の小説やマンガを選びがちですが、小説やマンガといったフィクションは発行部数が多く、飽和状態にあります。絵本・児童書や洋書は中古市場では需要が小さく、写真集は中古価格が割高です。
せどりで売れやすい書籍のジャンルとは実用書や参考書です。特に実用書は常に一定の需要があるために値崩れがしにくく、定価が元々高いために利益率が大きくなります。
その際は専門分野の実用書の特徴である「2cm以上の厚み」、新刊で書き込みなども少ない「背表紙がきれい」、自分が読みたくなるような「魅力的なタイトル」といった売れやすいビジネス書の特徴を理解しましょう。
例えば「貧乏からの脱出できるお金のセミナー」「新入社員のマーケティング講座」「部長のお誘いは断りなさい!」といった、20~40代の男性にニーズがありそうなビジネス書を中心に狙います。
中古品販売店に常に優良な在庫があるとは限りません。せどりでは各地域に競合がいて、彼らとの在庫の奪い合いが発生します。その中で私たちが効率的に在庫を確保するためには、各店舗ごとの品出しのタイミングを把握します。
仕入れた在庫が不良在庫として眠らないためには、仕入れ時にAmazonの売れ筋ランキングで20万位以内の商品を仕入れることです。これで大抵は1~2カ月で在庫がはけます。
コツ⑤ せどりに必要な7つ道具を揃える
せどりで本を転売するためには口糊付き封筒やセロハンテープなどの「せどり7つ道具」が欠かせません。すべて100円均一で購入できますし、まとめ買いならAmazonが格安です。
道具 | 価格 | 1冊あたりのコスト |
---|---|---|
シールはがし液 | 100円 | 0.5円 |
除菌スプレー | 300円 | 1円 |
A4用紙 | 100円 | 0.5円 |
OPPテープ | 100円 | 1円 |
口糊付き封筒 | 100円 | 10円 |
回転式住所印 | 1500円 | - |
プチプチ | 300円 | 15円 |
情報取得日 2021年1月時点
1冊あたりのコストは30円以下に換算できます。シールはがし液を使うと値札シールをきれいにはがせますが、特に気にしない人は購入しなくても大丈夫です。除菌スプレーは汚れを落とすために使います。
商品が売れたらまずはA4用紙に宛先と納品書を印刷します。Amazonではボタン1つで宛先と納品書を一緒に印刷できるようになっています。
仮に宛先を手書きにすると記入ミスが起きやすいです。期日までに商品が届かなかったり、別の購入者に送ってしまうこともあります。
その結果、送り直しや返金は免れません。私たち販売者の評価もガクンと下がるために、宛先は印刷する方法を選びたいです。
A4用紙に印刷できたら、カッターで宛名と納品書を切り分けます。このとき、カッター台と30cm定規があると便利です。
切り分けた宛先はOPPテープで封筒に貼ります。コンスタントに例えば1日5冊以上を売れるようになったら、宛先をシールで印刷できるプリンタを購入することも検討しましょう。
コツ⑥ 梱包作業などを効率的にする
封筒の裏面に送り主の住所を書きますが、これも手書きでは手間がかかるだけですので、回転式住所印を作っておきます。郵便番号、住所、名前、メールアドレス、出店名を載せた回転式住所印は2000円前後で作れます。
本の梱包はプチプチなどは使用せず、ビニールに包んで封筒に入れるだけでも大丈夫です。今までクレームになったことはなく、仮に破損しても商品単価が安いために気になりません。
ただし、プチプチで商品をくるんだほうが購入者への印象がよく、評価も高くなるため、せどらーはプチプチを好む傾向が見られます。
本などの薄い郵便物は届け先が不在の場合、配達人が玄関先に置くこともあるため、雨水で汚れないように中身は保護したいです。
これで宛先と送り主が書かれた封筒に、プチプチで包んだ本と納品書を入れます。封筒は口糊付きであれば、そのまま封ができますし、口糊がない通常の封筒ではテープはOPPテープ(幅35mm)やガムテープでふさぎます。
コツ⑦ 配送運賃や利益を把握する
せどりは中古品販売店で買って、Amazonで売るだけであり、お金の流れは複雑ではありません。シンプルな仕組みで理解しやすいです。
ただ、Amazonで商品を売ると「販売手数料、カテゴリ成約料、基本成約料」という3種類の手数料が発生します。
例えば、本の販売手数料は販売価格の15%です。本のカテゴリー成約料は別途80円かかります。基本成約料はアカウントの種類で異なり、アカウントが小口出品の場合は1点ごとに100円、大口出品の場合は月間4900円です。
また、配送運賃は配送業者によって異なりますが、購入者から262円(2021年1月時点)の配送料が貰えるため、基本的に損することはありません。
以前の配送運賃は普通郵便が390円、日本郵便のゆうメールが290円、ヤマト運輸のクロネコメール便が80円、佐川急便の飛脚メール便が160円だったため、通常はクロネコメール便を使っていました。
しかし、各社ともメール便が廃止されたため、現在は郵便局のクリックポストを選択する人が多いです。配送運賃は全国一律198円で、重さ1kgまで、長さは34×25cm以下、厚さは3cm以下に対応しています。
これらの結果、せどりにおける利益の計算式は「Amazonでの販売価格-在庫の仕入れ価格-販売手数料-カテゴリ成約料-基本成約料+購入者が支払う配送料-販売者が支払う配送運賃」となります。
例えば、550円で仕入れた本を1580円で売ったとします。その場合の販売手数料は276円、カテゴリ成約料は80円、基本成約料は100円、購入者が支払う配送料は262円、販売者が支払う配送運賃は198円になります。
1580-550-276-80-100+262-198=638円
すべてを合計すると利益は638円残ります。ここで「638円の儲けしかない」と思う人もいますが、1000冊売れば63万8000円ですし、商品1個あたりの利益率は「638円÷1580円=40.4%」とかなり旨味のあるビジネスとなります。


コツ⑧ FBAに業務を代行してもらう
発送の準備が整ったら配送業者に集荷の依頼します。郵便局のクリックポストを使う場合、1回の出荷量が数冊ならポストに投函できます。
以上が古本屋で本を仕入れたあとに行う梱包と発送の流れであり、これらは売れ行きが順調なほど、毎日発生する作業です。
この作業を負担に感じる人はFBAを利用しましょう。FBAはAmazonのサービスの1つであり、私たちが仕入れた商品をAmazonに納品することで、あとの保管、梱包、発送などの作業をすべて代行してくれます。
FBAの梱包は丁寧、発送も迅速で、いずれもミスがありません。何らかのトラブルがあってもカスタマーサービスが対応してくれます。利用手数料はかかりますが、FBAのコストパフォーマンスは高いです。
1日に在庫の3~5%が売れていく
経験を積むことで目利きができるようになると、せどりでは利益を出しやすくなります。最初は1冊あたり100~200円の利益でも、500~1000円に膨らんでいくでしょう。
絶版やプレミアム本が見つかる確率も上がります。定価の数倍で取引されているので、1万円を超える利益になります。
1日あたり在庫の3~5%が売れていくため、1カ月経たずにほとんど在庫がなくなります。そのため、月10万円の副収入に手に入れたい人は、仮に1冊の利益が300円だった場合、300冊以上の在庫が必要です。
これは一般的な数字ですが、大変に感じるときは利益が出やすい商品を見つけるように経験を積んだり、もしくは単価の高いDVDやブルーレイ、ゲームにシフトしても構いません。
これらは本よりも軽いために軽労働で、配送運賃も抑えられます。家電せどりやおもちゃせどりも1回あたりの利益が多くなるために人気です。
せどりで商品を探すときは宝探しみたいでおもしろいです。その反面、慣れると単調さを覚えるかもしれません。小規模でせどりを始めてみて、徐々にスケールアップしていくと、無理なくせどりが始められます。
初月で10万円の副収入を得る
実際に私が副業でせどりを始めたときは、せどりで月収40万円を稼ぐサラリーマンと一緒に、1月1日にブックオフに在庫を仕入れに行きました。年始はセールが開催されていて、1年で最もお得です。
それでも朝10時には4人のせどらーが開店待ちをしていました。彼らはドアが開くと同時に本を何冊もチェックして、次々とカゴに入れていきます。その勢いに圧倒され、最初は本を仕入れることができませんでした。
あまりにもライバルが多いこともあり、その店舗から歩いて数分の別店舗に移動すると、そこでも同様のセールをやっていました。ただし、さっきとは違って店内は静まりかえっています。こうなると在庫は仕入れ放題です。
きちんとスマホでAmazonoの中古価格とランキングをチェックして、確実に利益が出るものだけを約50冊仕入れました。1冊500円で買って、Amazonにて1000~1500円で販売する予定です。さらに1月2日も在庫をセールで仕入れて、そのすべてをAmazonで転売していきます。
始めは「本当にこのような古本がネットで売れるのか?」とかなり懐疑的でしたが、2週間で売上は10万0060円に達しました。Amazonの手数料は2万8265円であるため、銀行口座には7万1795円が振り込まれます。
この金額から仕入れの代金、配送運賃、諸経費を引くと、利益は約3万円となります。在庫はまだ残っており、さらに在庫を増やしてみると、結局、最初の1カ月で10万円を超える副収入となりました。
せどりはやり方さえ間違わなければ、利益が出せる副業です。在庫を割安に仕入れたら、出品の手続き、保管、梱包、発送という一連の作業で完結します。シンプルな仕組みであるせどりは、初心者も始めやすい副業です。

