【漫画】第20話「FXの悲惨な失敗例!急落で大損や破産した3人の特徴]
「大損する人の特徴」
「大損した3人の例」
「一夜で数百万円の損」
「豪ドルで-200万円」
FXで大損した人がいる経済的ショック4選
リーマンショック
2007年に米国の住宅バブルが崩壊して、信用力の低い人向けの住宅融資を証券化商品にしたサブプライムローンが不良債権となりました。その影響で2008年9月15日に米国のリーマン・ブラザーズが経営破綻します。
結果、米ドル/円は「1ドル=107円」から10月に98円、11月に95円、12月に90円などと急速な円高が進みます。その中でも英ポンド/円は1カ月で7円の下落、さらにその1カ月後にわずか1日で20円も下落しました。
その後も円高は進行、2011年3月の東日本大震災を経て、リーマンショック前の水準に戻ったのは、6年後の2014年9月となりました。
ちなみに米ドルそのものはリーマンショック直後の取引や決済で需要増となり、世界中の金融機関が大量の米ドルを買ったため、対円以外の通貨に対しては上昇しています。
スイスフランショック
2009年10月にギリシャの財政赤字が粉飾されていたことが判明して、ギリシャ国債の価格が暴落、2010年1月にギリシャ国債が格付けでジャンク債となり、欧州の金融市場は大混乱に陥りました。
その後、ギリシャはEUから支援を受けたり、IMFから借り入れを延滞するなどして、財政危機を回避してきましたが、投資マネーは不安定なユーロではなく、安全資産であるスイスフランになだれ込みます。
ただ、このままではスイスフラン高となって、スイスの輸出や観光に悪影響となるため、スイス国立銀行は「1ユーロ=1.2スイスフラン」に近づくたびに、スイスフランの売り介入をしました。
そのため、日本国内のFXトレーダーらは「1.2スイスフランで売り介入があるから、スイスフランを大量に売る」という行為を繰り返します。
しかし、2015年1月15日にスイス国立銀行は「含み損が膨らむ」ことを理由に、売り介入を突然停止。スイスフラン/円は20分間で114円から161円に急上昇して、スイスフランを売っていた人たちは大損をしました。
チャイナショック
2015年8月11日に中国経済の悪化が明確となり、世界中が同時に株安になりました。中でもオーストラリアは中国経済への依存度が高かったため、豪ドル/円は下落トレンドとなり、30円も値を下げました。
ブレグジットショック
2016年6月24日に市場の予想を裏切り、イギリスのEU離脱が決定しました。その途端、英ポンド/米ドルは「1ポンド=1.50ドル」から1.32ドルまで下落、米ドル/円も「1ドル=106円」から99円まで下落しました。
FXで失敗する人の3つの特徴
下がっても戻ると信じ込む
初心者が「下がっても戻ると信じ込む」理由は、失敗したくないからです。ただ、為替レートが想定外に動いた時点で予想ははずれていますので、小さな失敗を素直に受け止め、損切りをして気持ちを切り替えましょう。
取引ルールを守らない
勝てない人は「取引ルールを守らない」傾向があります。勝者は最新の知識を仕入れるからこそ、取引ルールの大切さに気づいて、堅実にそのルールを守っていますが、敗者は知識が足りず、自己本位で売買をしてしまいます。
レバレッジを高くする
根拠なく「レバレッジを高くする」要因は、ラクに儲けたいというギャンブル欲です。ハイリスクを背負ってまで予測が当たるという理由を論理的に説明できないなら、レバレッジを上げることはやめましょう。
①と②を守らなくても失敗はし続けますが、大損はしません。やはり③のレバレッジを高くすることだけは避けたいです。初心者がレバレッジを利用するときは1~3倍が適正値、高くても5倍までにしましょう。
これらとは逆に「下がったら売る、取引ルールを厳守、レバレッジを抑える」と失敗するリスクが減ります。為替市場の動向を読み、その流れに自分の予測を当てはめていく感覚ができると、的中率が上がっていきます。