【漫画】第26話「副業の平均月収は4万円!副業者の割合や職種などのデータ一覧」

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データ① 副業者の割合
過去の調査では「副業あり」の会社員は8~34%と差があります。また「副業あり+経験あり」の会社員も13~61%と開きがありました。ただ、平均的には副業をする人の割合は10~30%です。シューマツワーカーの2020年2月の調査レポートによると、副業ありは18%でした。
シューマツワーカー(2020年2月)「女性の副業に関する意識調査」
調査機関 | 結果 |
---|---|
エン派遣 2020年8月 |
副業あり14%
経験あり35% 興味あり44% 経験なし7% |
MMD研究所 2020年8月 |
副業あり14.3%
副業なし85.7% |
日本生産本部 2020年7月 |
副業あり8.7%
興味あり40.2% 副業なし51.1% |
パーソル総合研究所 2020年3月 |
副業あり10.9%
副業なし89.1% |
シューマツワーカー 2020年2月 |
副業あり18%
興味あり43% 副業なし39% |
en world 2019年10月 |
外資系
副業あり19% 副業なし81% 日系 副業あり22% 副業なし78% |
あすなろ投資顧問 2019年10月 |
副業あり19.9%
副業なし80.1% |
はたらこねっと 2019年10月 |
経験あり58%
経験なし42% |
エン転職 2019年8月 |
経験あり32%
経験なし68% |
ツナグ働き方研究所 2019年8月 |
副業あり12.8%
興味あり49.4% 副業なし37.8% |
エアトリ 2019年8月 |
副業あり24.3%
経験あり9.1% 興味あり33.7% 経験なし32.9% |
インテージリサーチ 2019年6月 |
副業あり18.7%
興味あり39.4% 副業なし41.9% |
マイナビウーマン 2019年5月 |
副業あり12.1%
経験あり17.4% 経験なし70.5% |
ビジュアルワークス 2019年4月 |
副業あり13%
経験あり13% 経験なし74% |
日本法規情報 2019年3月 |
経験あり32%
経験なし68% |
エン転職 2019年2月 |
副業あり15%
経験あり33% 経験なし52% |
パーソル総合研究所 2019年2月 |
副業あり10.9%
経験あり9.9% 経験なし79.2% |
楽天 2018年10月 |
副業あり14.1%
経験あり16.6% 経験なし69.3% |
はたらこねっと 2018年6月 |
経験あり56%
経験なし44% |
インテージリサーチ 2018年6月 |
副業あり14.1%
興味あり30.5% 副業なし55.4% |
アデコ 2018年6月 |
副業あり10%
経験あり14% 経験なし76% |
エン転職 2018年5月 |
経験あり32%
経験なし68% |
プロの副業 2018年3月 |
副業あり26.9%
副業なし68.3% 無回答4.8% |
エン転職 2018年2月 |
副業あり15%
経験あり37% 経験なし48% |
リクルート 2018年2月 |
副業あり13.1%
副業なし86.9% |
総務省統計局 2017年10月 |
副業あり4%
興味あり6.4% 副業なし89.6% |
マイナビ転職エージェントサーチ 2017年8月 |
副業あり34%
副業なし66% |
二枚目の名刺 2017年7月 |
副業あり16.7%
興味あり41.7% 副業なし41.6% |
エン転職 2017年5月 |
経験あり33%
経験なし67% |
UZUZ 2017年2月 |
経験あり13.6%
経験なし86.4% |
ビズリーチ 2017年1月 |
副業あり18.6%
副業なし81.4% |
資料JP 2016年7月 |
副業あり8.9%
副業なし91.1% |
新生銀行 2016年6月 |
副収入あり男性16.6%
副収入あり女性17.5% |
キャリアコンパス 2016年3月 |
副業あり男性12.9%
副業あり女性19.1% |
MMD研究所 2015年6月 |
副業あり14%
副業なし86% |
UZUZ 2013年10月 |
経験あり13.6%
経験なし86.4% |
総務省統計局 2012年10月 |
副業あり3.6%
興味あり5.7% 副業なし90.7% |
DODA 2011年9月 |
副業あり20.1%
副業なし79.9% |
労働政策研究・研修機構 2009年7月 |
副業あり8.1%
副業なし91.9% |
DODA 2009年9月 |
副業あり30.8%
副業なし69.2% |
DODA 2007年9月 |
副業あり17.1%
副業なし82.9% |
総務省統計局 2007年10月 |
副業あり4%
興味あり5.2% 副業なし90.8% |
総務省統計局 2002年10月 |
副業あり3.9%
興味あり5.1% 副業なし91% |
総務省統計局 1997年10月 |
副業あり4.9%
副業なし95.1% |
総務省統計局 1992年10月 |
副業あり5.3%
副業なし94.7% |
2018年以降は官民で副業が推進されるようになり、副業ありの割合が若干増加しています。また、副業者の割合は好況時に減って、不況時に増える傾向があります。2012年12月~2018年10月で景気回復局面は終了し、2018年11月から景気後退局面が始まったため、副業者はさらに増加しそうです。
一方で総務省統計局は5年に1度のペースで、副業者の割合を調べていますが、1992~2017年にあった6回の調査では、副業ありが「5.3%、4.9%、3.9%、4%、3.6%、4%」で、緩やかに減少しています。さらに副業者の数でも、1992年の346万人から2017年の268万人にかなり減っています。
ただし、この原因は農家の数が減っているためであり、副業が不人気だからではありません。冬場に別の仕事をする兼業農家そのものの人口が、少子高齢化により急激に減少しているため、結果的に副業ありの割合も減っています。


データ② 副業の平均収入
各社の調査によると、副業の平均収入は2011年時点が月4.3万円、2016年時点が月3.8万円、2017年時点が月4.1万円、2019年時点が月6.8万円という結果でした。
また、最多票は「1万~3万円未満」であり、次点が「1万円未満」や「3万~5万円未満」であることからも、平均値は月4万円前後と推測できます。パーソル総合研究所の2019年2月の調査レポートによると、月1万~3万円未満が34.9%でした。
パーソル総合研究所(2019年2月)「副業の実態・意識調査」
調査機関 | 結果 |
---|---|
スキルクラウド 2020年8月 |
月1万円未満35.2%
1万~3万円未満25% 3万~5万円未満17.5% 5万~10万円未満13.7% 10万~30万円未満6% 30万円以上2.5% |
DAILY MORE 2020年5月 |
月1万円未満34.2%
1万~3万円未満19.4% 3万~5万円未満25.4% 5万~10万円未満15% 10万~20万円未満3% 20万円以上3% |
シューマツワーカー 2020年2月 |
月5万円未満53%
5万~10万円未満24% 10万~20万円未満7% 20万円以上16% |
まねーぶ 2019年11月 |
月1万円未満49.1%
1万~3万円未満29.1% 3万~5万円未満6.7% 5万~10万円未満8.3% 10万~20万円未満5% 20万円以上6.8% |
en world 2019年10月 |
外資系
年10万円未満18% 10万~49万円19% 50万~99万円15% 100万~499万円35% 500万~999万円4% 1000万円以上8% 日系 年10万円未満16% 10万~49万円30% 50万~99万円12% 100万~499万円36% 500万~999万円5% 1000万円以上1% |
MonooQ 2019年8月 |
月1万円未満48.5%
1万~5万円未満33.6% 5万~10万円未満9% 10万円以上9% |
パーソル総合研究所 2019年2月 |
月平均6.8万円
月1万円未満2.6% 1万~3万円未満34.9% 3万~5万円未満20% 5万~10万円未満23.8% 10万~20万円未満12.6% 20万円以上6.2% |
エン転職 2018年5月 |
月1万円未満27%
1万~3万円未満25% 3万~5万円未満22% 5万~10万円未満16% 10万~20万円未満6% 20万円以上4% |
マイナビ転職エージェントサーチ 2017年8月 |
年100万円未満82%
100万~200万円未満10% 200万~300万円未満2% 300万~400万円未満1% 400万円以上5% |
ランサーズ 2017年5月 |
総収入に対して ~1割83.1% ~2割6.3% ~3割8.1% ~5割1.9% ~7割0.6% ~10割0% |
エン転職 2017年5月 |
月1万円未満22%
1万~3万円未満24% 3万~5万円未満24% 5万~10万円未満19% 10万~20万円未満7% 20万円以上4% |
ランサーズ 2017年3月 |
年10万円未満56%
~50万円未満21% ~200万円未満15% ~400万円未満5% 400万円以上3% |
UZUZ 2017年2月 |
月平均4.1万円
月5万円未満71.4% 5万~10万円未満14.3% 10万~20万円未満0% 20万円以上14.3% |
資料JP 2016年7月 |
本業の収入に対して
1割以下56.5% 2割16.5% 3割10.4% 5割2.6% 7割1.7% 同額2.6% 本業以上9.6% |
新生銀行 2016年6月 |
月平均男性3万8463円
月平均女性2万1409円 |
MMD研究所 2015年6月 |
月1万円未満44.0%
1万~5万円未満32.4% 5万~10万円未満12.8% 10万~20万円未満5.4% 20万円以上5.3% |
DODA 2011年9月 |
月平均4.3万円
月1万円台23.8% 2万円台21.3% 3万円台13.8% 4万~5万円台20.7% 6万~9万円台8.8% 10万円以上11.9% |
労働政策研究・研修機構 2009年7月 |
月1万円未満3.3%
1万~5万円未満39.7% 5万~10万円未満27.2% 10万~20万円未満18.7% 20万円以上11.1% |
本業の給与を含めた総年収に占める副収入の割合は、1割以下がほとんどであり、男性のほうが女性よりも副収入が高い傾向も見られます。


データ③ 副業の職種
転職サービスの調査ではアルバイト系が上位、ウェブ系サービスの調査ではライターやネットビジネスが上位に入っています。これは調査対象者の属性が反映された結果です。
インテージリサーチの2018年6月時点の調査によると、第1位はポイント系で19.4%でした。また、全般的にはポイント系や株がランクインしやすいです。
インテージリサーチ(2018年6月)「副業に関する全国1万人の意識調査」
調査機関 | 結果 |
---|---|
スキルクラウド 2020年8月 |
時給型34.6%
スキル型19.7% タスク完結型18.9% シェアリング型7.7% 資格型3.7% その他15.4% |
シューマツワーカー 2020年2月 |
事務28%
接客業14% クリエイター12% エンジニア9% マーケティング9% その他80% |
まねーぶ 2019年11月 |
アンケートモニター34.9%
デザイナー・ライター31.7% アフィリ・アドセンス23.3% 投資・シェア系17.6% 飲食・接客業7.5% 専門・技術職6.6% オフィス・ビジネス5.8% 肉体労働・軽作業5% せどり5% 配達・ドライバー2.7% 代行業0.8% その他9.1% |
en world 2019年10月 |
外資系
不動産投資25% 講師業・コンサル24% 株・FX・暗号通貨22% 経営15% プログラマー10% その他61% 日系 不動産投資17% 講師業・コンサル34% 株・FX・暗号通貨15% 経営20% プログラマー5% その他72% |
あすなろ投資顧問 2019年10月 |
株式投資31.4%
アフィリ・ライター18.4% ユーチューバー7.3% コンサルティング4.6% その他38.5% |
MonooQ 2019年8月 |
フリマアプリ59.3%
株・FX・暗号通貨46.1% スペースシェア41.3% アンケートモニター37.1% ポイントサイト32.1% アルバイト32.1% 個人事業15% 不動産投資13.8% クラウドソーシング8.4% アフィリエイト7.8% 代行業3.4% 起業2.4% その他3% |
はたらこねっと 2019年6月 |
飲食・接客業21%
軽作業15% 事務12% 販売・レジ10% テレオペ7% その他17% |
はたらこねっと 2018年6月 |
飲食・接客業30%
軽作業14% 事務13% 販売員・レジ12% 専門事務3% その他28% |
インテージリサーチ 2018年6月 |
ポイント系19.4%
投資8% 転売ビジネス3.9% ハンドメイド販売3.8% コンサルティング3% その他77.4% |
エン転職 2018年5月 |
アルバイト59%
ポイント系22% オークション系15% 株・FX・不動産13% デザイン・ライター6% その他26% |
ファンコミュニケーションズ 2018年5月 |
記事作成・編集13.8%
ハンドメイド販売7.3% スキル・時間販売3.7% 写真販売2.4% デザイン・制作2.3% その他19% |
ランサーズ 2017年5月 |
ライター31.3%
デザイナー13.1% エンジニア13.1% ウェブデザイナー5% 翻訳3.1% その他31.4% |
エン転職 2017年5月 |
アルバイト61%
ポイント系20% オークション系14% 株・FX・不動産11% デザイン・ライター7% その他29% |
新生銀行 2016年6月 |
男性
ポイント系55.2% アルバイト21.8% 株20.7% 不動産10.3% オークション系10.3% その他21.2% 女性 ポイント系71.0% アルバイト26.1% オークション系12.3% 株10.1% フリーマーケット10.1% その他14.5% |
MMD研究所 2015年6月 |
ネット副業49.4%
飲食業7.7% 販売業7.4% 接客業6.4% 家事代行5.7% その他35.9% |
DODA 2011年9月 |
サービス業28.7%
ウェブ制作9.3% ネットビジネス8.5% 病院・薬局業務8.5% 講師業6.2% その他38.8% |
労働政策研究・研修機構 2009年7月 |
専門・技術職29.4%
サービス業17.1% 事務職13.5% 販売業10% 生産・労務4.7% その他25.2% |


アンケート結果にばらつきがある理由
副業の平均収入の調査では「月6.8万円、3万8463円、月4.3万円」など、副業をしている人の割合の調査では「56%、26.9%、8.9%」というように、結果にかなり開きがありました。
この理由は調査時期、調査対象者、有効回答数に違いがあるためです。例えば、ブラケットの調査では、副収入は月平均1万9916円、調査時期は2013年10月、対象者は会社員・公務員が35%、自営業が9%、専業主婦が25%、アルバイトが12%、学生が4%、その他が16%で、合計600人でした。
この内容では信頼性は低いかもしれません。会社員の70~80%は副業禁止、公務員は副業が原則禁止、自営業も副業なしの傾向が強く、専業主婦、アルバイト、学生の行為は副業に該当せず、その他は詳細不明です。
副業ありの人が28.3%であることから、調査対象者600名のうちの有効回答数はおそらく169人と推測できます。その人数では統計学として信頼できるデータとはされません。特に有効回答数には注意が必要です。
一方、パーソル総合研究所の調査では、副収入は月1万~5万円未満が54.9%で最多、調査時期は2019年2月、対象者は従業員10人以上の企業に勤める20~59歳の正社員3569人でした。こちらは本調査の前にスクリーニング調査もしており、信頼性は高いです。