イラスト&動画作りのスキルを販売!ウェディングムービー制作の副業で人生充実

中野貴利人
監修中野貴利人
2020/06/21 更新

イラスト&動画作りのスキルを販売!ウェディングムービー制作の副業で人生充実

独学で習得した「イラスト」と「動画」を作るスキル。2つの得意技を武器に、開始1年で月平均3万4000円の副収入を得ているという山田光留さん、27歳(2020年5月時点)。

趣味や仕事などで培ったスキルを活かし、モノやサービスをネットで売って稼ぐ「スキル販売」の副業が、いま人気を集めています。山田さんは実践者の1人。人より少しでも得意なことがあれば、会社の給料だけに頼らず、自力で稼ぐことは十分可能です。

「好きなことに取り組み、さまざまな人の想いを形にできるのが楽しい!」という山田さん。スキル販売の副業を始めた経緯、イラスト&動画制作の方法など、これまでの歩みを伺いつつ、気になる作品も紹介してもらいました。

ウエディングムービー制作の副業で活躍中
プロ
副業
2020/06/03
山田光留さん
27歳 女性
イラスト&動画制作歴1年6カ月

副業禁止の会社から副業許可の会社に転職し、個人で結婚式のムービー制作を受注。本業では難しかった「人と深く関わる楽しさ」を副業で感じながら、独自性のある作品を生み出す。

山田光留さんのインスタ(2020年6月2日より運用開始)

  1. 副業を思い立った意外な理由
  2. 1年かけてイラスト&動画を練習する
  3. ウエディングムービー制作の料金や実績は?
  4. ウェブで完結!受注から納品までの流れ
  5. 大好評のウエディングムービー公開
  6. 初期費用と必要なツール7点
  7. 動画制作が成功するカギ&メッセージ

副業を思い立った意外な理由

転職支援会社に勤務する山田光留さん

現在、転職を支援する会社に勤務している山田さん。副業を思い立ったのは、前職のIT企業で働いていたときでした。

「新規事業のコンサルを任されていました。ビジネスモデルを絵に描いて説明するようになり、その機会が増える中でふと思ったんです。絵を描いて、人と深く関われる副業がしたいなあと」

絵を描くことは山田さんの趣味の1つ。趣味で絵を描いていた祖母の影響を受け、独学で描くようになったといいます。

「でも、前職は副業禁止。やりたくてもできなくて‥‥。だからといってあきらめたくなかったので、副業OKのいまの会社に転職することにしたんです」

なぜそこまで副業にこだわるのか。副業の目的は小遣い稼ぎでしょうか?

「いいえ。お金は二の次でした。副業を通じて、人と深く関わることが目的の第一。シンプルにいえば、人が好きなんです。一歩踏み込んで人の話を聞いてみると、いろんな価値観があることに気づかされ、少なからず自分も影響を受けますよね。私はそういったことに喜びを感じるタイプで、副業で自分の人生を彩りよくしたいという思いがありました」

本業ではその喜びは得られない?

「残念ながら本業では難しかったですね。IT企業でのコンサルの仕事は、BtoBのビジネス形態。つまり企業相手の商売ですから、個人的な価値観などに深く関わるような機会はほとんどないんです」

1年かけてイラスト&動画を練習する

副業OKの会社に転職し、もう我慢する必要はなくなります。しかし、すぐに副業に取り組んだわけではありません。副業を始めたのは2019年1月。転職後、1年余り経過してからです。

「1年の空白期間はイラストや動画作りの勉強をしていました。『副業の目的=人と深く関わること』の視点から人生の一大イベントである結婚に目をつけ、式で披露するウエディングムービーが浮かんだんです。結婚するお二人の思い出をイラストで描き、それを動画にしたい!って。イラストはパソコンで描くので技術に磨きをかけ、動画制作のほうはまったくの素人だったため、一から勉強することにしたわけです」

イラストソフトや動画編集ソフトの使い方をマスターすべく、専門の書籍を読んで勉強。サイトやYouTubeを見て学んだりもしたとか。

「同時に練習も繰り返しました。帰宅後や休日はパソコンに向かいイラストを描いたり、動画編集ソフトをいじったりして。試行錯誤しながら少しずつ上達していきました」

一方で、ネット販売の窓口として選んだのがココナラ。知識、経験、スキルなど、個人の得意を売り買いできるスキルマーケットとして知られるサイトです。

ココナラ

「スキル販売のプラットフォームはたくさんあります。いくつか登録し、最終的にココナラさんに出品しようと決めたのは、サイトのデザインが目を引いたのと、使いやすさを感じたからです。あと、恋愛の相談やファッション相談、キャッチコピーやロゴ、イラスト作成など、何でも売り買いできて、私自身、依頼したい気持ちになったのも大きかったですね」

ウエディングムービー制作の料金や実績は?

準備完了となり、いざ副業デビュー。ココナラを通じて、ウエディングムービーの制作を手掛ける一歩を踏み出します。

問題は受注を取り付けられるかどうか。どうだったのでしょうか?

「ココナラに出品後の約1カ月後には依頼をいただくことができました。すごく嬉しかったのをいまでも覚えています」

「世界にひとつだけのオリジナルムービー」と銘打ち、ほっこりテイストのイラストムービーを一から丁寧に作ることをPRしたという山田さん。下で紹介するのが、ココナラに掲載している山田さんのプロフィールスキルです。

ココナラ 山田光留さんのプロフィール

ココナラ 山田光留さんのスキル

「その後も2~3カ月に1度くらいの割合で依頼をいただき、現在に至っています。1本5分程度の動画を作るのにだいたい2~3カ月かかるので、ちょうどいいペースです」

ウエディングムービー制作の料金は、シーン数によって異なり、3シーン程度で約1分5万円などと設定します。

シーン数時間料金
3シーン程度約1分5万円
6~7シーン程度約3~4分10万円
7シーン程度約3分12万~13万円
10シーン程度約5~7分16万円

情報取得日 2020年6月時点

「最初の頃は価格設定を誤り、制作にかかる時間を考えると割りに合わない価格設定をしてしまったこともありました。そんなミスを経て、現在は7シーン程度、約3分の動画を12万や13万円で請け負うケースが中心になっています」

副業歴1年半余り。ウエディングムービーの制作実績は10件以上に。

開始1年の平均月収は約3万4000円(ココナラの手数料を除く)。最近受注が増え始めているので、いまは月5万円程度が手元に残るよう目指しています」

ウェブで完結!受注から納品までの流れ

ココナラを利用すると、受注から納品まですべてネット上で完結します。依頼者とのやり取りはココナラのサイトやアプリを通じて行う仕組みです。

山田さんはどのような手順でウエディングムービーの制作を進めているのか。依頼者とのやり取りを詳しく見ていきましょう。

まず、イラスト&動画で描きたいストーリーを依頼者からヒアリング。

「依頼者の多くは『こういう流れで描いてほしい』という想いを秘めているものです。想いをリサーチしてストーリーに落とし込むのが大事なポイントに。そこで、描いてほしいシーンを、それぞれ箇条書きにして提供してもらいます」

箇条書きをもとにして絵コンテを作成。あわせて動画内で表示するイラストイメージも作成。この絵コンテとイラストイメージを依頼者に送り、確認してもらいます。

「絵コンテは流れをすり合わせるためのものです。いろいろとご意見をいただき、手直しして内容を固めます」

絵コンテ

絵コンテ(2)

「イラストイメージのほうはミスマッチを防ぐため。あとでイメージが違うとなると書き直しが大変なので、表情や服装など細かな点までズレがないか詰めます」

イラストイメージ

イラストイメージ(2)

イラストイメージ(3)

イラストイメージ(4)

ここから本格的にパソコン(またはタブレット)でイラスト&動画制作へ。イラストは専用ソフトのIllustratorを使って描き、動画は編集ソフトのAfter Effectsを使って制作します。

「作業は平日のスキマ時間や休日に行います。平日は通勤時間に構想を練ったり、タブレットで下絵を描いたりするのと、帰宅して夜寝る前にPCに向かう程度。休日はどちらか1日、午前か午後は必ずやると決めています」

完成したら動画データを依頼者に送り、確認してもらいます。その後最終調整し、納品です。

「完成したムービーはDVDに焼いてご自宅に送付します。『YouTubeで見たい』というご希望にもお応えしています」

以上が受注して納品するまでの流れです。この一連の流れを、山田さんがイラストにして描いてくれました。

受注から納品までの流れ

大好評のウエディングムービー公開

ここで山田さんが制作したウエディングムービーを公開します。新婦から新郎へ、サプライズでプレゼントされたものです。

ココナラに出品後、初めて受注して手掛けた作品とのこと。新郎新婦のお二人の反応はどうでしたか?

「すごく喜んでいただきました。式の写真をたくさん送ってくださったので、私もたくさんの感動をいただいて。いまもその写真をパソコンのデスクトップ画面に使用しているくらい。自分のモチベーションの土台になっている作品です」

初期費用と必要なツール7点

イラスト&動画制作のスキルを磨き、副業とする場合にはどれくらいの初期費用がかかるのか。必要な道具とともに、山田さんのケースを紹介します。

イラストと動画制作で使うツール7点
  1. デスクトップPC
  2. iPad
  3. Illustrator
  4. After Effects
  5. カメラ
  6. コピックやクレパスなど
  7. ココナラ

まず、パソコンは必需品。山田さんの場合、デスクトップPCとiPadを所有し、主にイラストはiPadで描き、PCは動画編集に使っているそうです。

「パソコンはお好みのものを使えばいいでしょう。ただ、イラストや動画を制作する用途で考えると、ある程度高性能のものをおすすめします」

イラストや動画を制作するためのソフトも必需品。山田さんは前述のとおり、イラストはIllustrator、動画はAfter Effectsを愛用。

「私はソフトを購入するのではなく、月額制で2つのソフトを使えるプランに入っています。他のソフトも使用できるプランなので月額5000円程度。ソフトを限定すれば費用はその金額よりも抑えられるでしょう」

こちらが山田さんの利用しているプラン。

Adobe Creative Cloud コンプリートプラン

初心者向けで無料のイラスト専用アプリや動画編集アプリもあるそうです。

Adobe Photoshop Sketch

Adobe Adobe Premiere Rush

初期費用としてかかるのはそれくらい。手持ちのパソコンを使えば、ソフトの費用だけですみます。

下は山田さんが使用するツールの数々。カメラは動画や写真の撮影用。色鉛筆など各種ペンはアナログでイラストを描くためのもの。描いたものを動画にできるそう。

道具一式

一方、集客も重要です。山田さんの場合、ココナラが集客ツールとして機能しているといいます。

「ココナラさんのブランド力によって集客できているのは大きいです。定期的にクリエイターをPRしてもらえるのも集客にプラス効果。あとは、自身のホームページやインスタグラムなどで集客を行っています」

ココナラは登録無料。初期費用や月会費などはかかりません。ただし、販売総額に応じた手数料が発生します。その点、認識しておきましょう。

販売額手数料率
1円~5万円以下の金額部分25%(税別)
5万~10万円以下の金額部分20%(税別)
10万円超~50万円以下の金額部分15%(税別)
50万円を超える金額部分10%(税別)

情報取得日 2020年1月時点

例えば、販売額が9万円の場合、手数料は合計2万2550円(税込)。この金額を差し引いた6万7450円が売上金として計上されます。

販売額=9万円
手数料=5万円×25%+4万円×20%=2万2550円(税込)
売上金=9万円-2万2550円=6万7450円

動画制作が成功するカギ&メッセージ

山田さんは、副業を始めてからの「変化」を感じています。

「ウエディングムービーの制作を通していろんな人と深く関わる機会を得て、私の人生が彩り豊かになっているのは間違いないでしょう。友達や知人とつながるのではダメなんです。本来ならつながることのない人と副業をやることでつながり、その人の人生の一大イベントに関われるのが刺激的であり、何より楽しい!私にとって生きる糧にもなっているので、この世界をもっと広げていきたいと思っています」

YouTubeなどの影響もあり、いまや動画は身近な存在です。ニーズが見込める動画制作を副業にしたい人に向け、山田さんは最後にこうアドバイスします。

「ココナラさんでも動画制作は人気のカテゴリーになっていて、ライバルが多数いる激戦区です。そこで勝負するには、2つの攻め方があると思います。ひとつは、プロ並みの高度なスキルをウリにするやり方。もうひとつは、独自性をウリにするやり方。私は高度なスキルを持っていないため、独自性で勝負する道を選びました。ウエディングをテーマにしたほっこりテイストのイラストムービーがそれというわけです。

また、単に動画は流行りだからとか、稼げそうだからといった理由で参入したら、長続きするのは難しいかもしれません。受注できないと途端に苦しくなり、嫌気が差してしまうからです。そこで明確な目的意識を持っていれば変わります。受注できないときでも、自分の想いに立ち返ってやる気を維持しやすいんです。私が途中で挫折せずに続けられているのも、『人と深く関わること』という強い目的意識を持っているから。加えて、前述した独自性を持つことがやがて成果を生みます。目的意識と独自性。2つの要素を頭に入れて臨み、一緒に動画の世界を盛り上げていきましょう!」

動画制作が成功するカギ&メッセージ

インスタ紹介

山田光留さんのインスタ

山田光留さんのインスタ(2020年6月2日より運用開始)。ほっこりテイストのイラストなど、山田さんの作品が投稿されている。色使いや手書きの文字がかわいい。

取材協力 / ココナラ
取材・文 / 百瀬康司

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著作・制作

中野貴利人
監修・編集
新卒から10種類以上の副業を経験。26歳で株式会社ネットピコ設立、12期目。著書4冊、2児の父、取材履歴はこちら

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