【漫画】第2話「FXのメリット3選!FXの手数料は100万円分の取引でも20~200円」

「コストは20円!?」




「FXのメリットは?」




「FXの仕組みとは?」




「もっとあるメリット」




メリット① 手数料が圧倒的に安い
FXで米ドル/円を100万円分の取引をしたときは、20~200円の手数料を支払います。ただし、株式投資のように100万円分の取引をした途端、手数料が証券会社の口座から引き落とされるわけではありません。
外貨を売買する際の売値と買値に価格差があり、間接的に手数料が発生する仕組みです。例えば、米ドル/円の為替レートは「1ドル=100.000~100.002円」のような価格幅で表示されます。
これは「売値=100.000円」と「買値=100.002円」という意味であり、私たちが同時に買いと売りをすると、買値の100.002円で買って、売値の100.000円で売ることになります。
結果「100.002-100.000=0.002円」の損をしてしまいますが、実は「0.002円=0.2銭」はFX会社が受け取る金額であり、これがFX会社への実質的な手数料を意味します。
一部のFX会社は「取引手数料、口座維持費、入出金手数料など、すべての手数料が0円」とアピールしながらも、ほとんどのFX会社がスプレッドという価格差で収益を確保しています。
売値-買値=スプレッド=実質的な手数料
ただ、スプレッドは100万円分の取引でも20~200円しかかからないため、株を含めたあらゆる投資の中でもかなり割安です。この手数料の低さと仕組みのわかりやすさで、FXは人気の投資に成長しました。
ちなみに売値と買値の価格差はFX会社が独自に設定している数値であるため、私たちは価格差が少ないFX会社を選んだほうが手数料も安く済みます。業界最安水準では米ドル/円の0.2銭程度です。


メリット② スマホで24時間取引できる
圧倒的な手数料の安さがFXが人気の理由の1つですが、それだけではありません。銀行の外貨預金とは違って、365日24時間、スマホで取引できる柔軟性が支持されています。
厳密には月曜朝7時~土曜の6時ごろまでですが、いずれにしても会社員の副業としても扱いやすく、実際に日本では22~24時の取引高が最も多いです。
スマホアプリが充実しているため、出社前に仕込んだり、通勤中に売買する会社員もいます。昼食中や休憩中に値動きを確認、相場の変動時はアラートがお知らせしてくれます。ベッドに入りながらもトレードでも問題ありません。
また、外貨預金は「日本円を売って外貨を買う」しかできないため、円高になると損をします。しかし、FXでは「日本円を買って外貨を売る」こともできるため、円高と円安の両方に対応できます。
しかも、外貨預金は募集期間が決まっていますが、FXは365日24時間、自分で売買タイミングを決められるため、何度もチャンスをうかがうことができます。つまり、FXは外貨預金より自由度が高いわけです。


メリット③ レバレッジで融通が利く
レバレッジが使えることもFXの特徴の1つです。私たちがFX会社に10万円の証拠金を預けると、最大25倍、つまり250万円分までの外貨を取引できます。100万円を預けると最大2500万円、400万円なら最大1億円までです。
例えば「1ドル=100円」のとき、20万円をFX会社に預けて、レバレッジ10倍で「2万ドル=200万円分」を買ったとします。これで手元には2万ドルを持っていることになります。
20万円×10倍=200万円分=2万ドル
その後、為替相場が「1ドル=110円」に上昇すると、手元の2万ドルは「2万ドル=220万円分」となるため、この米ドルを売却すると20万円の利益が受け取れます。結果、20万円の現金で20万円の利益が手に入るわけです。
逆に為替相場が「1ドル=90円」に下落すると、手元の2万ドルは「2万ドル=180万円分」となるため、この米ドルを売却すると20万円の損失が発生します。20万円の現金すべてがなくなってしまうわけです。
もちろん、レバレッジは10倍に増やす必要はありません。レバレッジを1倍にすれば、取引額は「2000ドル=20万円分」と少なくなり、利益も2万円、損失も2万円に抑えられます。
つまり、FXはハイリスク・ハイリターンではなく、レバレッジを大きくしたならハイリスク・ハイリターン、レバレッジを小さくしたときはローリスク・ローリターンになります。このようにFXは融通の利く金融商品です。


人気で取引高が銀行の1.5倍以上になる
世界中の銀行などの金融機関で取引される「外国為替市場」の1日の取引高は5.1兆ドル※1であり、日本に限定すると1日の取引高は1200億ドル※2です。
ただ、日本にはもう1つの外国為替市場があります。それが個人を中心とするFX市場です。同時期の日本のFX市場における1日の取引高は約1800億ドル※3に達しており、すでに銀行などの取引高の1.5倍になりました。
1998年の外為法が改正されたことで個人間のFX取引が解禁、2000年にネットが普及したことで参入者が増え始め、2005年にFX会社の金融先物取引業の登録が始まってからは取引高が急速に伸びていきました。
2006年は銀行などの取引高が660億ドルに対して、FXの取引高は88億ドルでしたが、2009年には取引高が逆転、FXアプリが普及してからは日中の売買も活発化して、2016年までの10年間で20倍以上になりました。
現在、FXの口座数は600万口座※4を超え、預かり残高は1兆円以上、取引額は月500兆円と、人気の投資に成長しており、日本では株に並ぶポピュラーな投資です。
※1 BIS(2016年9月)「外国為替及びデリバティブに関する中央銀行サーベイ」
※2 東京外国為替市場委員会(2017年1月)「東京外国為替市場における外国為替取引高サーベイについて」
※3 金融先物取引業協会(2016年5月)「店頭FX月次速報」
※4 FOREX PRESS(2015年9月)「FX業界データ集」