【漫画】FXの逆指値注文とは?自動的に損切りするための注文方法

「損失を減らす方法」




「成行と指値の意味」




「逆指値=損切り注文」




「損しまくる男」




初心者は成行と逆指値のみでOK
注文方法は主に「成行、ストリーミング、指値、逆指値、IFD、OCO、IFO、トレール、期日指定」の9種類があります。これらを使いこなせると、自動的に意図した価格で売買できて、FXにかける時間が減らせます。
ただし、初心者は成行と逆指値注文のみで十分です。為替の動きをチャートで勉強しながら成行で売買を続けて、同時に損切りのために必ず逆指値注文もします。これで利益が出るようになったらIFDやトレールを試しましょう。
注文 | 説明 |
---|---|
成行 | リアルタイムの市場価格で売買します。ほぼ100%約定できます。 |
ストリーミング | 成行注文の一種であり、許容できるスリッページを指定できます。現在はほとんどFX会社が「成行=ストリーミング」です。 |
指値 | 現在の市場価格より低い価格を指定して買ったり、高い価格を指定して売る注文です。 |
逆指値 | 現在の市場価格より高い価格になったときに買い、安い価格になったら売る注文です。 |
IFD | 新規注文が成立したとき、さらにもう1つの新規注文ができます。 |
OCO | 2つの指値を同時に注文して、1つが約定したらもう1つは自動的にキャンセルされます。 |
IFO | IFDとOCOを合わせた注文です。新規注文が成立したとき、2つの指値を同時に注文します。 |
トレール | 市場の値動きに合わせて、逆指値注文の価格が一定の値幅で動き続けます。 |
期日指定 | 新規注文時に有効期限を指定できます。 |


逆指値注文で損失を小さくできる
投資において「損小利大」は重要なルールの1つであり、FXでも逆指値注文を使うことで損失を小さくできます。例えば「1ドル=100円」で米ドルを買ったとき、私たちは「101円や102円に上がる」ことを意識します。
しかし「100円以下に下がる」ことも想定して、不利なレートの「99.5円で売る」という逆指値注文をしましょう。これで「1ドル=99.5円」に到達したときには逆指値注文が発動して、自動的に損切りをしてくれます。
この逆指値注文は為替レートが「1ドル=99.5円」にならない限りは発動しません。また、101円になって手持ちの外貨を売り払ったり、一定期間がすぎると、逆指値注文は自動的に取り消されます。


また、多くのFX会社では新規注文時に自動で逆指値注文が付加でき、二度手間の注文にはなりません。いつものように成行や指値で売買をすると、私たちが事前に設定した値で同時に逆指値注文もしてくれます。


注意点① 勝率は低くても構わない
上記のように0.1円下がったところで損切りを続ければ、損失は小さくできます。そのうち予想が当たって、3.0円上がったところで売ると、利益は大きくなります。
つまり、FXでは勝率はそこまで重視されません。それよりも予想がはずれたら含み損を切り捨てるという逆指値を適宜実行して、トータルでプラスになることを目指しましょう。
注意点② 損切り貧乏に気をつける
損小利大は大切ですが、そのルールを頑なに守ろうと、わずかな損失で損切りをしたり、無理に大きな利益を狙うことは危険です。損切りの回数ばかりが増え、一向に利益を確保できず、資金が減り続けてしまいます。
為替レートは上下に波打ちながら、一定方向に進む性質があります。予想通りに上昇するにもかかわらず、上昇前の小さな下落で損切りすると、得られたはずの利益も捨てることになります。
これを「損切り貧乏」と呼びます。早すぎる損切りは利益を小さくすることにつながります。損切りはある程度の余力を持たせながら、その損切り幅に見合った利益幅を狙うと、結果的に運用成績がアップしやすいです。

