【漫画】第16話「FXのローソク足の読み方!陽線・陰線・下ヒゲ・上ヒゲなど7種類」
「しかく+ぼう=?」
「ローソク足の解説」
「7種類のローソク足」
「お前の人生も表せる」
FXにおけるローソク足の読み方
基本的なローソク足の構造とは「始値、終値、高値、安値」の4つの値が存在し、それらがひと目でわかることが特徴です。まず、始値より終値が高いときは白や赤になり、低いときは黒や青で表現されます。
陽線と陰線の胴体から突き出た線を「ヒゲ」と呼びます。この上ヒゲの先端が高値、下ヒゲが安値を示します。つまり、ローソク足を見れば、その期間の始まりと終わり、最高値と最安値がすぐにわかるわけです。
このように1つのローソク足で1日の値動きを表すものを「日足」と呼びます。24時間休むことなく動き続けるFXの日足は、ニューヨークの取引終了時刻を基準にしたチャートを一般的に採用しています。
また、ローソク足の期間を変えて、1分足、1時間足、週足、月足、年足なども使用されています。このローソク足は1700年代に日本人の本間宗久によって発明され、現在まで世界中の投資家がローソク足チャートを使っています。
大陽線と大陰線は力強い動きを示す
ローソクが長いほど勢いがかなり強い
はじめに覚えるローソク足は、周囲のローソク足と比べてひときわ長いものが大陽線や大陰線です。ローソク足の長さに定義はありませんが、実体が長く上下のヒゲが短いことが特徴です。また、ヒゲが全くないものは「丸坊主」と呼びます。
大陽線は買い注文が多くなって上昇の勢いが強いとき、大陰線は売り注文が多くなって下落の勢いが強いときに出現します。そのため上昇トレンドや下落トレンドにつながりやすいです。
ただし、上昇トレンドや下落トレンドが必ず起こるわけではありません。上昇トレンドの中でも大陰線は出現しますし、下落トレンドの中でも大陽線は出現します。
大陽線の安値を下回ったら売り注文をする
大陽線と大陰線で勝率の高いアクションに「打ち消しとなる動きに乗る」があります。これは大陽線が出現したあとに下落が続いて、ついに大陽線の安値を下回ったタイミングで、売り注文をすることです。
大陽線という強い買い注文を打ち消すほどの強力な反対注文が入った証拠となります。明らかな下げ圧力が発生していることから売り注文をするチャンスです。
大陰線のときも同じです。大陰線が出現したあとに上昇が続いて、ついに大陰線の高値を超えたタイミングで、買い注文をしましょう。
下ヒゲ陽線&下ヒゲ陰線は上昇サイン
買い勢力が集まったときに出現
下に長いヒゲがついた陽線を下ヒゲ陽線、下に長いヒゲがついた陰線を下ヒゲ陰線と呼びます。安値圏や下落時で発生すると、反転の可能性が高いです。
この長い下ヒゲは、強い売り圧力に押されて大きく値を下げたものの、その売り圧力を打ち消すほどの強い買い勢力が集まったことを意味します。最終的に終値が始値を上回れば陽線に、上回ることができなければ陰線となります。
陽線と陰線ともに売り圧力が買い圧力に転換したことに変わりはありません。安値圏で下ヒゲ陰線が出現したら底打ちが近く、下ヒゲ陽線となれば反転の兆しと捉えます。ここで買いポジションを取ることで利益を得やすいです。
下ヒゲは買いに転じるチャンス
下落トレンドの中で下ヒゲ陽線が出現したら、買いに転じる機会です。売りポジションは決済してドテンする(買いに転じる)タイミングと考えましょう。
その際は試し玉(少しだけポジションを建てること)を作って、次の相場の動きを見ます。上昇に転じたら買い増しをすればよいですし、まだ下がるようなら試し玉は切って(決済して)、次のタイミングを待ちます。
上ヒゲ陽線&上ヒゲ陰線は下降サイン
上昇トレンドの終焉が近い可能性
上ヒゲ陽線と上ヒゲ陰線は上に長いヒゲが付いていることが特徴です。多くの買い注文で値を上げたにもかかわらず、売りに押されて始値近くまで下落したことを意味します。
始値まで値を戻さなければ陽線に、始値を下回った場合は陰線となります。いずれにも上昇トレンドの中で出現したときには注意です。
上ヒゲ陽線の場合には、まだ反転するかどうか不明なためにアクションを起こす必要はありません。ただ、上ヒゲ陰線が出現したならば、買いポジションは決済しておいたほうが安心です。
上ヒゲは売りに転じるシグナル
売りポジションのタイミングを探しているならば、試し玉を入れてみることです。そのまま上昇を続けるようなら損切りして、次のタイミングを探すことになります。もし下落に転じたら売りポジションを増やします。
十字線は相場の転換点になる
レンジ相場では意味を持たない
十字線は高値と安値を付けながらも、終値が始値と同じ価格になった状態です。これは売買が積極的に行われているものの、買いと売りの勢力が拮抗していることを意味します。
チャートがレンジ(一定の値幅で上下動を繰り返す)状態で、この十字線が出現しても特に意味はありません。レンジ相場では元々市場参加者は相場が上に向くのか下に向くのか、その判断に迷っているからです。
トレンド中なら反転を伺っている
上昇あるいは下降トレンドの最中にこの十字線が出現したら、トレンドの転換点である可能性が高まります。もしポジションを抱えているのなら一旦決済しておいたり、部分的に解消したほうが安心です。
ただし、トレンドの中で逆方向に進んだあとに出現したら、さらにトレンドが継続する可能性が高いです。例えば、上昇トレンド中に一時下がってから十字線が出たら、下落が止まって上昇しやすいために買い増しをします。